気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く9 その2  リンの大福となでしこの餃子

2019年11月15日 | ゆるキャン△

 舘山寺温泉街の入口近くに位置する観光案内所です。ここへ最初に行ってマップを貰い、ゆるキャン△に出てくるお店のモデルをリサーチしておいたおかげで、効率良く回れました。

 

 車を停めた駐車場です。舘山寺温泉街には他にも観光客用の駐車場がありますが、一般観光客よりも短いコースを短時間で済ませるゆるキャン△巡礼者は、ここに停めたほうが便利です。
 なぜかというと、聖地のお店はあともう一ヶ所があり、そこだけはちょっと離れていますので、車に乗って移動したほうが良いです。だから、温泉街の通りを歩くコースに接する観光案内所の駐車場を利用すれば、巡礼ルートも最短で済みます。

 

 もう一ヶ所のお店が、上図の菓子処「しず花」です。温泉街の通りとは別の、西側の住宅街の中の通りを南へ200メートルほど行かないといけないので、徒歩よりも車で行くほうが良いです。
 このお店が、原作コミック第5巻102ページ6コマ目にて、志摩リンがいちご大福を買いに行った「しず香」のモデルです。

 

 店先に駐車場もあるので車を停めましたが、まだ早いので営業時間前でした。

 

 このアングルが、原作コミック第5巻104ページ1コマ目のそれですね。

 

 このアングルは、原作コミック第5巻104ページ5コマ目のそれですかね。志摩リンが「ちょっと私の分も残してっ!!」「4個でいいからーっ!!」と叫んでいましたね。

 

 作中では、販売開始と共に車の中で待っていたお客が整理券を手に集まってくるシーンがありますが、実際には車を停める場所が限られていて店先の道も細いので、実際には有り得ないかもしれません。

 

 夏場なので、冬場限定の「苺大福」のモデル商品「苺のきらめき」は販売していません。夏場は、上図右の「巨峰ぶどうのささやき」が人気商品であるそうです。

 

 他にも色々ありますが、朝食抜きの空腹しのぎに食べるものではないと思うので、買う気もしませんでした。次の移動中にコンビニに寄って弁当を買って食べた方がマシだな、と考えました。

 

 店先の通りはこんな感じです。住宅街内の普通の街路で、もちろん路上駐車は禁じられています。ゆるキャン△巡礼者は、店先の駐車場にきちんと停めましょう。

 

 浜松市には、志摩リンの「いちご大福」だけでなく、各務原なでしこが麓キャンプ場での坦々餃子鍋に使用していた「浜松餃子」の元ネタもあります、アニメでは餃子のパッケージに「丸寿商店」のラベルがありましたが、そのモデルは上図の「手作りぎょうざ 丸和商店」です。

 舘山寺温泉から県道48号線を戻り、伊佐地にて県道65線へ右折し、大久保の交差点で左折して下に降りた地点に、このお店があります。県道65線より低い位置にあるので、注意しないと見落として通り過ぎてしまいかねませんので、地図で位置を確認しておくとよいでしょう。
 丸和商店の紹介記事はこちら

 

 開店して間もない時間帯でしたので、御覧の通り空いていました。

 

 とりあえず買いに入ったのですが、生餃子しか販売していないことが分かりました。

「ハイ、お買い上げ品をお持ち帰りいただけますが、賞味は当日限りでございますので、当日中に調理していただいてお召し上がり下さいませ」
「いえ、それは・・・。あのう、観光で来たので土産にと思ったんですけど・・・・、冷蔵とかのサービスはありますか?」
「あいにく、そういうのはやっておりませんので・・・。当日限りの期限でございますので。冷凍ならございますが、それも前日からの予約制でございます・・・」
「・・・・・通販はやってますか」
「それも、あいにく。申し訳ございませんが・・・」
「・・・・・」

 かくして、気軽に土産として買えるようなものではないことを悟りました。キャンプの予定を組んて買ったその日のうちに調理して食べるならともかく、一泊して明日も持って回るというのは無理な食品です。冷凍で買っても期限は当日限りですから、通販で扱うのも無理があるわけです。

 

 今回の巡礼の目的の一つに、このお店の浜松餃子を食べる、というのがあったのですが、これでは実現不可能です。考え込んでしまいましたが、そのうちにふと思いついて訊ねてみました。

「あのう・・・、こちらの生餃子は、もしかして、浜松餃子を食べさせるお店とか食事処とかへ卸したりもするのですか?」
「はい、幾つかの取引先がございますので・・・」
「・・・・!」

 それなら、この日の昼食または夕食を、その配送先のお店でとればよいわけだ、と悟りました。この方法ならば、今日のうちにここの美味しい餃子を味わえるではないか。うん、名案だ・・・。

 それで、幾つかのお店を教えていただきました。この日の宿泊を予約しているホテルの近辺にも一ヶ所ありましたので、ならば夕食でいただこう、と決めました。宿は素泊まりだったからです。  (続く)

 


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サンダース大学付属高校 M4A6シャーマン 作ります!! その1

2019年11月14日 | ガルパン模型制作記

 ガルパンに登場する戦車のなかで、プラモデルでの再現が大変に難しい車種は幾つかありますが、従来より難度が高いとされていたのが、上図のサンダース大付属高校チームのM4A6シャーマンです。

 このM4A6シャーマンは、テレビシリーズの第5話にて、サンダース大付属高校の学園艦に潜入した秋山優花里が極秘撮影した映像の中に出ていました。艦内の戦車道チームの格納庫とおぼしき場所にずらりと並んでいて、その後の試合に出てくるかと思われたのですが、結局はこのワンシーンのみにとどまりました。

 

 しかも、戦車は3D画像が主体のガルパンにおいて、手描き図のままに終わっているため、インパクトも弱く、すぐに忘れ去られて模型的にもさしたる製作対象となり得なかったようです。今までにネット上で見かけた劇中車作例は、私の知る限りではネットオークションに出品されていた1件のみで、それも劇中車の完全再現には至っていませんでした。

 それで、なぜこのM4A6シャーマンを再現するガルパンモデラーがなかなか居ないのか、という点が交流サークル仲間のモケジョさんたちの間でも時々話題になりました。だいたいは、アスカモデルでさえキットを発売していないから適応キットそのものが存在しない、という理由に落ち着くのでした。
 それでも、ガルパン愛はそこらの古参ファンにも負けないという彼女たちは、彼女たちなりに色々と再現製作を考えたようですが、いまだに実現に至っていません。

 そのうちの一人、マユコさんはサンダース推しでもあるせいか、最も熱心に色々調べていたようですが、やはり壁をなかなか越えられないようで、プラモデルも1個試しに作って、失敗していました。
 彼女の話によれば、ファインモールドの公式キットのケイ車を買ってきて、その形をあれこれ改造したりしたそうですが、寸法がもともと違うので、違和感だらけの車輌になってしまったそうです。それを聞いていて見かねたのか、サークル仲間のT氏が9月の定期会合の際に、そっと私に話しかけてきました。

「なあ、星野さん、サンダースの茶色の戦車、M4A6だったか、どう思うね?」
「どう思うね、って、まだ作ってないから何とも言えん」
「そうやろうな・・・・。ガルパン車輌のなかでも作るの難しいそうやが」
「難しいかどうかは、作ってみて初めて分かる。周囲は難しい、難関やとか言うけど、今までにも制作が大変だったのは幾つもあったからね。M4A6が格段に難しいのかというと、正直言ってあんまりそういう風には思わないな。むしろ、案外に楽だったりするかも」
「そうか、いずれ星野さんは作るやろうから、そうなったらこっちも記事参考にして作ろう、とは思っとるんやが、最近はどうも見ていてリボンの武者の軽戦車に傾いてるようなんでな・・・」
「ああ、それはそうかも。確かに軽戦車に魅力を感じ取るんで、幾つか作る計画や」
「そうすると、サンダースはしばらく作らんのかね」
「いや、自分の計画ではサンダースは作れる車輌はみんな作ったんで、あとは難しいのしか残ってない」
「やろうな、じゃあ、次にサンダースを作るとしたらM4A6になる?」
「それか、ナオミのファイアフライのテレビ版やな」
「あ、そうか。ファイアフライのテレビ版も作ってないんやったな。それもかなり難しいんやろ?」
「ああ、でもファイアフライは、M4A6を作らないと作れないんや・・・」
「ふーむ?つまり、パーツの転用とか交換とかが必須になるのか?」
「というか、M4A6とファイアフライのテレビ版は、セットで考えて連続で仕上げるのが良いかな、と思ってる」
「連続で作る、って、それすげえ大変なんちゃうか?・・・って、おや・・・」

 気付けば、いつの間にかマユコさんも隣の席に移ってきて目を輝かせているのでした。私たちのヒソヒソ話も全部聞き取っていたようで、意を決したように質問してきました。本当はもっと前にそれを聞きたかったのだろう、と思わせられる問いかけでした。

「M4A6シャーマンを作る時のポイント、教えていただけませんか?」

 

 それで、彼女が差し出したスマホの保存画像の上図のカットを見ながら、三つのポイントを説明しました。御覧のように、足回りはM4A4と共通であり、車台もほぼ同じですが前部のみが鋳造つまりコンポジットタイプです。そしてサンドシールドを装備しており、砲塔はM4A3の前期型と共通です。
 つまり、これらの特徴をキットやパーツの組み合わせによって実現出来るのであれば、M4A6の再現製作は誰にでも出来るであろう、と述べました。

 ですが、マユコさんはこう言いました。
「誰にでも出来る、って言わはりますけど、実際には誰も出来ひんのんと違います?現にネットでもガルパンの作例見かけないじゃないですか。今のお話ですと、M4A6作るのに、キットはM4A4とM4A3とコンポジットの3個必要ですよね?それ揃えるのも大変ですよ?お金めっちゃかかります・・・」
「そんなにかからないと思います。ファイアフライのテレビ版とセットで作れば、使うキットは3個で済みます」
「えっ、そうなんですか?」
「はい、M4A4とM4A3とファイアフライICの3個のキットで、M4A6とテレビ版ファイアフライが作れます。M4A3も実はガルパンのネタがありますので、これもキットが有効に生かせます」

 マユコさんはメモ帳を取り出して、私の説明を書きこみ始めましたが、T氏は半ば唖然とした表情で、「いまの話やと、3個のキットを使って、そのままガルパンの戦車3輌が作れるってわけやが、これマジで?」と驚きつつ問い返してきました。

 

 それで、マユコさんのスマホ保存画像の中にM4A6の実車の写真があったのを頼んで表示してもらいました。上図が同じ画像です。それを指しつつ、説明を続けました。
「このM4A6の車体はドラゴンのM4A4をベースにして、前部だけを鋳造タイプに交換すれば出来る。やろ?」
「うん・・・」
「ここで、ナオミのファイアフライのテレビ版も作るとして、その適応キットはあるかどうか分かる?」
「それはあれや、ICのタイプやろ。タミヤもアスカも出してるな。ドラゴンから幾つか出てるよな。・・・でもナオミ車のタイプは無かった筈。あれは角ばった溶接車体だからな。出てるICタイプのキットはみんな鋳造車体やな・・・」
 そこまで言ってT氏はハッと気付いたようでした。

「・・・・そうか、そういうことか。ドラゴンのM4A4をベースにして、前部だけを鋳造タイプに交換ってのは、つまりファイアフライICのタイプの前部と交換するわけか!そうすっと、M4A4のは溶接の角張ってるほうやから、それをファイアフライICにつけると、ナオミ車になる。なるほど・・・」
「そういうことです」
「いやー、分かったぞこれ。確かにキットは3個で済むわな。・・・・でも、それってなあ、M4A4とファイアフライICの両方の車体を真っ二つに切るってことか・・・・?」
「そうです。多田さんはこれ出来ますか?」
「うーん、それは、ちょっとなあ・・・。両方とも車体寸法が違うんやろ?適当に切って、エイッと繋ぐだけじゃあ、アカンのとちゃうんかい・・・・?間違うたらキットそのものが無駄になるで・・・・、いやあ、これ、ちょっと怖いで・・・・」
 腕組みして唸るT氏の横で、マユコさんも同じようなことを考えているらしく、メモをとる手が僅かに震えていました。

「だから、これは難しいとか、そういうのじゃなく、単に勇気の問題なんだろうと私は思うんです」
「ああ、なるほど、確かに勇気の問題やな。スパッと車体を切れるかどうかっていう・・・・」
「じゃあ、その切る位置が正しかったらええんですよね?私は、切りますよ?」
 マユコさんが横から聞いてきたので、私は大きく頷き、説明の残りを続けました。

「一応ですね、以前にパソコンの3D描画ソフトでガルハンのM4A6とファイアフライテレビ版の車体寸法図を作りましてね、両者の車長と車幅の数値を入れて劇中車の形状にして基本設計図を作ったんですよ。それでどこで車体をカットしたらうまく交換して繋げるかを計算したんです・・・・」
「ええー、そこまでやっておられるんですか・・・!」
「で、結論を言うと、両方とも砲塔のターレットの穴の中心線でカットすれば良いと分かりました。それで交換して繋げば、ターレット径はそのまま同じになるので楽です。ただし、厳密には前後に約1ミリずつ遊びを持たせて切らないといけない。M4A6とファイアフライテレビ版のそれぞれの車体前部の寸法差が1/35スケール換算で約1.4ミリありますので、交換後にM4A6では約0.7ミリぐらい縮める、ファイアフライのほうは約0.7ミリ延長する必要かあります」
「すいません待って下さい。メモしますんで・・・・」

「・・・・あと、車幅ですが、M4A6のほうがM4A4そのままですから約1.6ミリ大きい。ナオミ車はテレビ版もM4A4モドキのVCタイプの外見なので、寸法もM4A6に合わせたほうが良い。だからブラ板の張り増しとかやって車幅を約1.6ミリ拡げる必要があります」
「それで、劇中車を作れるんですよね?」
「少なくとも計算上はそうなりますね・・・・。誤差が出るとしたら、0.4ミリぐらい。ブラ板を張るか、パテを薄く盛るかで辻褄を合わせればいいかな、という感じ。私はとりあえすそれでいこうかと思ってます・・・・」
「じゃあ、私ももういっぺん頑張ります!星野さんの製作記事読んで作りますよ!」
 そう宣言したマユコさんは、いつもの明るい表情になっていました。

 

 ということで、図らずもM4A6シャーマンを製作することになりました。リボンの武者の軽戦車群の予定はひとまず横に置き、上掲のM4A6の側面図を選んで用意して製作の基本イメージを固めました。
 なぜならば、この側面図が、私の調べた限りにおいては、テレビシリーズ第5話の劇中車に最も近似する図面であるからです。

 というのは、従来知られているM4A6のプラモテルでの先行作例は、車体背面に大きな排気口を設けたタイプがほとんどで、車外装備品も実車準拠で色々とセットされています。かつてクロムウェル社から販売されていたレジンキットも、その形状でモデル化されており、その作例もネット上で見られます。
 これらに対して、劇中車は車体背面の排気口が無く、予備履帯をセットしており、車外装備品も左側には全くありません。
 なので、上掲の側面図から砲塔上の機銃を外せば、ほぼ劇中車の基本観に重なります。したがって、劇中車の再現製作における基本的な輪郭は、この図を参考にしてゆくことになります。

 

 次の休日に京都久御山の中古ショップで見つけたドラゴンのオレンジボックスシリーズのM4A4のキットです。品番は9102です。

 シャーマン系列のキットはドラゴンだけでも多数多岐にわたりますが、M4A4は意外に少なく、古いナンバーに1、2件があるぐらいです。シャーマン愛に溢れたアスカモデルでさえも、M4A4の製品は希少に属します。そうした状況下においては、一番入手しやすいキットが上図の品であるかもしれません。

 

 パッケージの中身です。例によって余剰となるパーツも多く含まれていますので、ボリュームは必要以上にあります。

 

 組み立て説明書を見ても、御覧のように青色部分のパーツが不要となっています。全体の約半分にわたっていますので、ある意味勿体無いなと思います。

 

 私の場合は、岡山エラヤの水害被災品処分セールで大量に買ってきた上図のシャーマン系列のジャンクパーツがありますので、一部の不足パーツも補えます。今回の製作においては、サンドシールドのパーツが不足しますので、ジャンクから調達しました。

 御覧のようにコンポジット車体のパーツもあります。これはファイアフライICのそれと共通ですので、これを交換用にカットするのも可能です。
 ですが、私の製作ではファイアフライICのキットも別に調達しましたので、ジャンクパーツの出番はあまり無いかもしれません。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く9 その1  浜名湖の舘山寺温泉へ

2019年11月13日 | ゆるキャン△

 ゆるキャン△原作に登場する聖地を巡る第一弾を9月上旬に伊豆半島にて実施しましたが、予想に反して支出が少なく、予算の半分ぐらいで済みました。
 それで、余った資金を活用して第2弾を実施することにし、伊豆よりはうんと近い静岡県の遠江地域での聖地巡礼を9月下旬に計画しました。当初は浜松から御前崎に至る範囲でコースを検討しましたが、一泊二日の行程で組んでも時間的に余裕があったため、富士宮エリアも追加しました。

 

 かくして2019年9月25日の午前7時きっかりに京都の自宅を出発、三条大路を進んで京都東インターから名神高速にあがり、草津ジャンクションで新名神高速に進みました。そうして伊勢湾岸道を通る最短ルートで静岡県に入り、上図の浜名湖サービスエリアに着いたのは9時半でした。甲賀での休憩を含めて2時間半の移動でした。

 今回の一日目の巡礼エリアは浜松市地域でしたが、親戚が住んでいて子供の頃に行き来があり、また大学時代および大学院時代の友人が3人居て、何度か遊びに行ったことがありますので、割と馴染みのある地域でした。なので、主な歴史文化財は大体回った記憶かあります。
 ですが、今回のゆるキャン△巡礼コースでは、過去に行った範囲とは異なる未知の場所も少なくなく、初めて訪ねる所もありましたので、とても楽しみでありました。

 

 浜松西インターで下に降りて約30分ほど県道41号線を西進して、まずは上図の舘山寺温泉街に行きました。子供の頃に親戚の集まりで行ったと聞きましたが、全然覚えていません。

 

 ですが、温泉街の入口右側に立つ上図の看板には、既視感がありました。原作コミック第5巻101ページ6コマ目にて、志摩リンが「舘山寺到着」とメール連絡している場面のそれです。

 

 とりあえず、記念の自撮り。朝食抜きの2時間半のドライブの直後なので、少し疲れた表情です。

 

 子供の時に来た際の記憶がありませんので、実感としては初訪問に等しかったのですが、この温泉街のメインルートも既視感バッチリでした。近くの観光案内所の駐車場に車を停め、通りを歩いてみました。

 

 この辺りの景色は、 原作コミック第5巻102ページ1コマ目と全く同じです。志摩リンがこの路側帯を歩いていたのです。ただ、志摩リンは逆方向に進んでこちらに向かってきているので、それに合わせてしまうと、以後のコマに出てくる2ヶ所のお店に行けないのです。実際には、志摩リンが来た方向へ戻る形で歩きました。

 

 約100メートルぐらい進んで右手に、ウナギ専門の食事処「志ぶき」があります。原作コミック第5巻102ページ2コマ目では「志じみ」となっていますが、看板や建物はそのままです。

 

 朝早いのでまだ営業時間前でした。店先のメニューがどれもこれも美味しそうなので、朝食抜きで来た身には相当こたえました。

 

 お腹すいたなー、ウナギ食べたいなー、などと思いつつ、上図の舘山寺橋を渡りました。昔はここから奥が舘山寺の境内地に含まれていたそうです。

 

 舘山寺橋から50メートルもいかないうちに、今度は左前方に既視感のある看板を見つけました。

 

 ああ、これだ。原作コミック第5巻102ページ3コマ目の「うなぎ喜川」。実際の店名は「うなぎ喜福」です。

 

 こちらの店先のメニュー看板も、空腹にするどく突き刺さってまいりました。やはり、急いでいても朝食は抜かずにきちんと食べておくべきだ、と何度も何度も思いました。

 

 奥に舘山寺の森が静まっていました。古社寺の見学も好きなのですが、この時は空腹感にさいなまれて元気が出ず、参詣は見送りました。子供の時に行ったからいいや、と記憶も全然無いのに片づけてしまいました。  (続く)

 


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奈良グレゴール高校 38(t)戦車 完成です!!

2019年11月12日 | ガルパン模型制作記

 奈良グレゴール高校チームの38(t)戦車が仕上がりましたので、ついでにカフカ隊長も作ってみることにしました。上図のコミック12巻のパンツァージャケット姿にて再現してみたいと思います。
 造形再現にあたり、カフカ隊長の主な特徴をおさらいしてみますと、ムカデさんチーム連合の5人の隊長の中で最も背が高くスマート、黒い長髪に三白眼、という二点が挙げられます。

 

 そして、ムカデさんチーム連合の5人の隊長のうち、鶴姫しずかに次いで時折全身像が描かれます。かなりの長身であることが上掲のシーンからもうかがえます。そしてコミック12巻の裏表紙にはカラーの図もありますので、パンツァージャケットの色も分かります。松本零士のSF作品の女性キャラクターみたいなデザインです。
 今回は、このカフカ隊長をねんどろいどぷちにて改造再現します。

 

 ベースとして利用するのは、上図のノンナです。黒髪ストレートで長身であるのが共通項ですから、改造の素材には最適と判断しました。京都寺町の駿河屋で、中古品を200円で調達してきました。

 

 各パーツに分解しました。

 

 それぞれにパテを盛り付けて、形状を変えてゆきました。

 

 顔のパーツの眼の輪郭線をナイフで丁寧に削り取り、ホワイト修正ペンで白目部分を塗り拡げました。

 

 眼の輪郭線をあらためて引き直し、目玉を最小限に付けて三白眼タッチに仕上げました。

 

 各部のパーツもヤスったりして整形し、細部を作って御覧のように着彩して仕上げました。
 一番苦労したのが上半身の制服でした。肩章や襟章はブラ材で追加しました。飾緒はドラゴンのⅢ号戦車のワイヤーパーツをカットしてこしらえました。

 

 組み上がりました。こんな感じですが、元のノンナよりは身長が約2ミリ伸びました。

 

 戦車と並べてみました。市販のガルパンねんどろいどシリーズ以外で、初めて私なりに具体化した隊長の姿てす。

 

 史実の第二次大戦時スロバキア軍のカラーをまとった車輌の姿です。奈良グレゴール高校の校章は、周知のようにチェコスロバキアの国旗が元になっています。戦車自体もチェコスロバキア製ですから、これが本来の38(t)戦車の姿の一つだったのだろう、と想像します。

 

 ガルパンにおいてはアニメ、コミックにて様々なチームの所属となって活躍していますが、母国チェコスロバキアのティストのチームが奈良県にあるという公式設定になっているのであれば、再現してあげたほうが楽しいし、プラモ製作および展示鑑賞の幅も広がります。

 

 なにしろ、三白眼のキャラクター、というのが奈良県らしいです。奈良を代表する奈良時代までの国宝の仏像に三白眼の表情が多いのが思い出されます。有名な一例が、東大寺戒壇院の塑造四天王立像であり、特に広目天の三白眼がよく知られます。画像はこちら
 たぶん、カフカ隊長の独特の目付きも、このような奈良の仏像がモデルなのかもしれませんが、もしそうであれば、上図の搭乗姿が仏像みたいな威厳に満ち満ちているのも当然かもしれません。

 なお、この改造ねんどろいどぷちのサイズは、キューボラにはおさまりませんでしたので、上半身を乗せた状態にして搭乗姿を再現しました。長身なので存在感もけっこうあります。三白眼が迫力を放ちます。こんな個性的なキャラクターもなかなかガルパンには居ないと思いますので、出来ればアニメ本編にも登場していただきたいところです。

 

  以上で、奈良グレゴール高校チームの38(t)戦車、およびカフカ隊長がコミック「リボンの武者」仕様にて完成しました。製作期間は、2019年9月30日から10月2日までの3日間でした。戦車に1日、隊長に2日かけ、塗装をまとめて実施しました。

 今回はイタレリのキットを使用しました。以前に伯爵高校チームの同型車輌を同じキットで製作していますので、それとほぼ同じ要領で3時間で作りました。ねんどろいどぷちでの改造再現のほうが手間がかかりましたが、それも2日で仕上がりましたので、全体としては楽な製作だったと思います。

 ただ、これらは元になるベース素材があったから出来たことですので、他チームの戦車や隊長を同じように作れるかと問われれば、個人的には無理だなと思います。
 ですが、「リボンの武者」のムカデさんチーム連合の5輌の戦車、という括りであれば、4輌は公式キットや適応キットがありますので、模型的テーマとしても面白く取り組み甲斐があるでしょう。今回の製作は図らずもその一角に手を付けてみた、という形になりました。

 なので、戦車をともに制作していたモケジョのクミエさんに「あとの4輌も作られるのですか?」と訊ねられました。「ムカデさん、アウンさん、ボスポラスさんは作れるでしょうが、セムラさんはな・・・」と答えましたが、まさにセムラ隊長のStrv m40軽戦車が大きな障壁となります。1/35スケールの適応キットが存在しないからです。

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その23 「和久です!!」

2019年11月11日 | 大洗巡礼記

 今回の大洗でのガルパン戦車プラモデル寄贈展示品の見学は、上図の民宿いそやのガルパンコーナーでラストとなりました。M3中戦車リーはありましたが、以前からある品でした。むしろこのコーナーはグッズ類やフィギュアなどが寄贈品のメインであったようです。

 

 八朔祭が終わってしまうと、宮下通でさえもこのように静かな景色に戻ります。磯前神社への参拝客の姿すら見えませんでした。

 

 今回の滞在の最後の昼食は、この和久にていただくことに決めていました。

 

 今回は、久しぶりに刺身定食を味わいますか・・・。

 

 しばらく来ないうちに、店内の様子もガラリと変わっていました。上図の2種のフラッグは相変わらずですが、寄贈イラスト等の額装品が一気に増えて並んでいました。ファンの方々も飽きずによく寄贈するもんだな、と感心してしまいました。

 

 このお店にパネルが移されたカルパッチョにちなみ、その搭乗車セモヴェンテのプラモデルも当然のように置いてありました。

 

 使用キットはタミヤかな、イタレリかな、それともズベズダかな・・・・?

 

 店内における一番の変化は、上図のカウンター席の増設でした。以前に海野社長さんに「ガルパン巡礼のお一人様が気軽に食べられるような席を」と提案したことがありましたが、それを採り入れて実現して下さったもののようです。
 聞いてみると、繁忙時には満席になるし、平常時にも利用がそれなりにあるそうです。ただ、テーブル席がワンセットしかないので、もうワンセット置こうかな、という話になりました。

 

 壁に対面するカウンター席なので、壁面に色々色紙などを展開出来そうですが、そのあたりはあまり拡げないようにしている、ということでした。なるべくなら、公式画や声優サインの額装品だけでシンプルに小奇麗にまとめたいのだそうです。
 確かに、上図のように特定の位置にイラストなどがあると、空間のまとまりが乱れますね。雑になり、なにか汚い感じに見えてしまいます。博物館の展示法においても一番嫌われる「偏傾展示」というものに当たるでしょう。

 

 今回いただいた刺身定食です。

 

 この昼食時には、前々日に同道し水戸のホテルにも一緒に泊まったNさんも合流し、最後の食事と語らいを共に楽しみました。
 その際に、上図の記念写真を撮っていただきました。

 

 昼食後、Nさんも帰途につくとかで、大洗駅まで車で送っていただきました。
 Nさん、二日間どうも有難うございました。お蔭様で楽しめました。次はあんこう祭でお会いしましょう。

 

 大洗駅内のこのパネル、あんこう祭の日にはこの位置にとどまっているのでしょうか。

 

 こちらの表示板も、最終章仕様になっていますが、最終章の全6話の予想されるスパンを考えると、一番長く掲示されそうな気がします。
 てすが、今後新たなチーム、10番目のチームが大洗に誕生した場合は、変更になるでしょうね。

 

 帰りの車内で見かけた河嶋桃の公式図。「河嶋さんに希望はあるでしょうか?」とあります。
 実際のところ、どうなんでしょうね・・・・。

 以上にて「ガルパンの聖地・大洗を行く32」のレポートを終わります。次は「あんこう祭」の見物記ですのでお楽しみに。

 


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奈良グレゴール高校 38(t)戦車 作ります!! その1

2019年11月10日 | ガルパン模型制作記

 サークル交流仲間のモケジョさん達がガルパンに目覚めて以来、既に3年余りが過ぎようとしていますが、いまだにガルパン戦車への興味が持続しているのには、驚かされ、かつ感心させられます。
 彼女たちは、以前にはガンプラを5年ぐらい楽しんでいたそうなのですが、いまでは目もくれないようで、模型店でもガンプラコーナーは見事なほどにスルーしています。とにかく戦車、戦車と騒いで楽しんでおり、まるでリアル秋山優花里を見ているようです。

 ですが、秋山優花里ほどに戦車には詳しくなく、7人全員が軍事や兵器に関しては素人です。ガルパンのアニメを観て、関連刊行物を読んで、得た情報が彼女たちの知識の全てであると言えましょう。
 なので、分からない事があると、何でもかんでも私に聞いてきます。電話かメールのいずれかで問い合わせが無い日のほうが少ないぐらいです。

 ですが、これまでの3年間、一度も電話かメールでの問い合わせをしなかったモケジョさんが一人だけ居ました。月一度のサークルの定期会合には必ず出席しており、その際に質疑応答をやっていますから、それで充分であったようです。
 ですが、9月の初め頃に、そのクミエさんから珍しいことに問い合わせのメールが初めて届きました。最初は「誰かな?と首を傾げてしまいました。

 問い合わせの内容は、コミック「リボンの武者」の12巻に登場した、上図の「ムカデさんチーム連合」のカフカの38(t)戦車に関してでした。奈良グレゴール高校の所有車です。

 そうか、クミエさんは奈良県民だったな、と思い当りました。地元チームの詳細を知りたくなったか、そのプラモデルを作りたくなったか、たぶん両方だろうな、と思いました。私自身も奈良県に26年間住んでいて愛着がありますから、彼女の気持ちは大変によく分かりました。

 

 上図が、「ムカデさんチーム連合」に参戦した、奈良グレゴール高校のカフカ隊長の38(t)戦車です。大洗女子学園カメさんチームの初期の搭乗車と同じですが、形式は異なります。形状および装備品の状況から見てE型またはF型とみられますが、これは以前に制作した伯爵高校チームの車輌と同じです。

 クミエさんは、「リボンの武者」も愛読していますから、地元奈良のチームの戦車が活躍しているのが嬉しい筈です。絶対プラモデルも作るに決まっています。それでメールで説明や質疑応答をやって、適応キットや製作ポイントなどを述べました。

 そうこうしているうちに、私自身も作りたくなってしまいました。ではお互いに楽しみますか、ということになりました。

 

 幸い、私の手元には上図のイタレリのキットがありました。以前に伯爵高校チームの車輌を制作したときにも同じキットを使いましたが、その後に中古ショップでまた見つけて買っておいたものです。38(t)戦車に関しては、ドラゴンのキットより楽に組めますので、個人的にはイチオシのキットです。

 

 製作の手順は、制作した伯爵高校チームの車輌と同じでしたので、ここではステップごとの工作記事は省きます。伯爵高校チームの同型車輌の製作記事を御参照下さい。

 

 約3時間で塗装前の組み立てを終えました。車外装備品など、不足するパーツはジャンクから調達しました。

 

 車体色は、上掲のスロバキア陸軍の戦車のカラー図を参考にして、一番上の赤枠の車体色にしました。
 クミエさんも、「出身高校の制服の色みたい」と言う理由でこれを選んだそうです。それを聞いて彼女の出身高校を初めて知りました。いい学校出てますねえ・・・。

 

 さて、私の製作においては上図のように、ミスターカラーの119番のRLM79サンドイエローを吹き付けました。前掲のカラー図に合わせての選択でした。

 

 タイヤゴム部分はポスカの黒で塗りました。

 

 装備品類もドンドン塗りました。金属部分は28番の黒鋼色、木製部分は44番のタンで塗りました。

 

 砲塔および車体前面の機銃を28番の黒鋼色で塗り、予備履帯を取り付けました。

 

 排気管は、42番のマガホニーで塗りました。
 ガルパンに限らず、アニメでの着彩色は原則として対象が同じなら同じカラーになります。例えばガルパンではヘッツァーおよび38(t)戦車の排気管は同形同位置にあるので、配色も共通になるはずです。

 私自身は塗装カラーにあまり細かくこだわるほうではないので、製作するガルパン車輌のカラー配分は基本的に同系であれば充分、と定めています。排気管はだいたい42番のマガホニーで塗るようにしています。
 車輌ごとに色が異なる、という概念は、あくまでもガチのAFVモデラーのものであって、アニメの戦車には別の色彩体系があるべきだろう、というのが私の基本理解です。

 

 デカールは、モデルカステンのガルパンデカールセットVol.3に奈良グレゴール高校のそれが入っていますので、その適当なサイズを2枚使いました。コミックの作中車を見ると、校章マークは砲塔左右にのみ認められるからです。

 

 デカールを貼り終えました。厳密には車体前面のエンジン点検ハッチ表面に「毒虫」のマークがあるべきですが、再現が困難なので見送りました。

 

 これで完成です。ですがこれで終わりではありませんでした。もと奈良県民であった私としては、カフカ隊長という個性的なキャラクターにも愛着めいたものを抱いています。
 それで、今回は戦車とあわせてカフカ隊長も作ってみるか、と考えました。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その22 「丸五水産です!!」

2019年11月09日 | 大洗巡礼記

 三日目の朝です。天気予報では晴れのち曇り、午後から下り坂、ということでしたが、実際にはもう曇り始めていました。

 

 予定を早めて宿を退出、商店街を北に進みました。まだ行っていないガルパン戦車プラモデルの寄贈展示店舗は、あと一ヶ所か二ヶ所でした。

 

 途中で見かけた年宝菓子店の店先の自販機の側面の磁石絵文字です。ネット上で画像が挙げられているのを見かけます。

 

 最初に丸五水産に立ち寄りました。このお店はいつも朝早くから営業していますので、ガルパンコーナーも自在に見て楽しむ事が出来ます。店主さんに挨拶して、ガルパン戦車プラモデルの寄贈展示品を見せていただきました。

 

 フィギュア類は少しずつ増えているようです。どこでも見かける市販品ですから、特に珍しいもの、注目すべき品はありません。

 

 ですが、こちらのヘッツァーの模型は注目に値します。吉本プラモデル部の鈴木さんが寄贈した力作です。ケース奥に寄贈時の記念写真もおさめてあります。
 吉本プラモデル部の動画でも寄贈時の様子を見たことがありますが、何度も大洗に足を運ばれている様子、今後もどこかのお店に寄贈なさるのかな、と思います。

 

 このお店のガルパン戦車プラモデルの寄贈展示品は、全体的に保存状態が極めて良好です。もともと外気にさらされる店内なので、最初から保護ケースに入れてあったのが効を奏した形です。

 

 私も使用しているダイソーの保護ケースに入れられて積まれています。1/35スケールの戦車は、この保護ケースが適しています。

 

 かなり以前から展示されている、上図左のカメさんチーム&ヘッツァーだけが、保護ケースが無いままですが、それでも保存状態が良好です。店主さんがマメにメンテナンスされているからでしょうか。

 

 一見したところ、以前に見たことのある作品ばかりでした。数が減っているので、整理したのでしょう。

 

 手前のダイムラー斥候車ディンゴは私も作りましたから分かりますが、後ろの三角形の物体はよく分かりませんでした。

  

 ファインモールドの五式中戦車チリです。終戦時に試作車1輌のみだったそうですが、そういうマイナー戦車をキット化してしまうのがファインモールドさんの心意気と言えましょう。その心意気で、積極的にガルパン戦車の公式キットを出していただきたいところです。

 

 このお店の看板娘、角谷杏のフィギュアです。下のねんどろいどぷちもそうですが、とにかく存在感ありますね。この人。生徒会三役の中では一番チビなのに、気宇壮大なところがあります。  (続く)

 


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青師団高校 Ⅱ号戦車F型 完成です !!

2019年11月08日 | ガルパン模型制作記

 塗装後の組み立て作業の続きです。ベルト式履帯をセットしました。

 

 各種の装備品、前面の予備履帯を取り付けました。

 

 右側フェンダー上の各種装備品をセットしました。タミヤの元キットには無いパーツばかりなので、これらが付くとタミヤキットとしての雰囲気が変わってまいります。

 

 右側フェンダー上の各種装備品をセットしました。アンテナケースの下をくぐる長いパールロッドは、外から見える部分の寸法を測ってカットしたものを直線に貼りつけました。これでアンテナケースの下にセットされる状態を再現出来ました。

 

 消火器は47番のクリアーレッドで塗ったものをセットしました。

 

 背面右のバックランプも47番のクリアーレッドで塗りました。左の車間表示灯は、劇中車においても車体カラーと同じままなので、そのままにしました。
 おや、右の履帯を間違って逆向きに付けてしまいましたね・・・。後で直さなければ・・・。

 

 砲塔の二挺の機銃は28番の黒鋼色で塗りました。

 

 これで、塗装後の組み立ては完了です。

 

 デカールは、モデルカステンのガルパンデカールセットのVol.2から適当なサイズのものを2枚選びました。厳密にはピッタリのサイズのデカールは無いからです。

 

 デカールは、砲塔左右に貼りました。位置は左右非対称で、左側がやや前に位置します。

 

 完成直後の姿をブルーの背景にて一枚。青師団の名にふさわしいカラーの雰囲気です。タミヤのキットに見えませんね・・・。公式キットのドラゴン製品っぽく見えますが、前後のフェンダーがドラゴンパーツからの移植であるのが効果的なのでしょう・・・。
 右の履帯が逆向きのままですが、これはネタということで・・・。

 

 以上で、青師団高校チームのⅡ号戦車F型、エル隊長の搭乗車が最終章第2話の仕様にて完成しました。収納事情により、アンテナとフラッグは省略しました。製作期間は、2019年9月21日から10月1日まででした。組み立てに一週間、塗装に1日かかりました。

 この車輌は劇場版に登場した西住家の車輌と同型ですので、その公式設定資料を見ることで劇中車再現は可能です。プラッツからドラゴン製品の公式キットが出ていますが、今回はあえてタミヤキットでの再現を試みました。
 モデルグラフイックス2019年11月号にて青師団高校車輌の公式設定資料が掲載されましたが、既に組み立ては完了しており、相違点も見当たらなかったので、2019年9月号の特集記事を参照して塗装に進んだ形です。
 元がタミヤキットだけに、組み立て自体は楽でした。改造部分はフェンダーが最も手間がかかりましが、あとは小改造で済みました。なので、左右フェンダー上の雑具箱さえ切り取ることが出来れば、あとは作業全体がスムーズに進みます。

 Ⅱ号戦車F型は、ガルパンにおいてはアニメ、コミックの双方を通じて色々なチームの所属車として活躍しています。アニメでは西住家と青師団高校、コミックでは黒森峰シュバルツバルト戦闘団、ベルウォール学園の車輌として活躍しています。模型的にも愉しみ方が色々あるので、価格の安さと作りやすさを生かしてあれこれチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その21 「夜も動きます!!」

2019年11月07日 | 大洗巡礼記

 鳥孝を辞して、そのまま上図の「しゅんさい」に行きました。鳥孝で出会った拙ブログ読者のAさんのリクエストのお店でした。Aさんは大洗巡礼が3度目だそうですが、このお店は未訪だったそうです。

 

 それで、店先の島田愛里寿のパネルを嬉しそうに何度もスマホで撮影していました。私も、この新パネルは初めてみたような気がします。以前は大学選抜チームの制服姿でしたね・・・。

 お互いに宿は素泊まりでしたが、彼は大洗ではなく水戸駅近くのビジネスホテルを予約しているので、あまり長居は出来ません。軽く一品をいただいて、一杯飲むだけにとどめましたが、それでも話題はガルパン戦車プラモデルを中心に盛り上がりました。お互いにモデラーであるので、垣根は無くて初対面の気がしませんでした。

 最近作った戦車は、と尋ねると、「T34/85です。星野さんのブログの通りに公式キットとAFVクラブの2つ揃えまして、まず公式キットから作ってます」と楽しそうに答えてきました。
「一気に2輌作りますか。調子はどうですか」
「おかげさまで、もう全部楽しくて。難しい改造とかですね、ブログを読んで自分で仮組みとかきちっとやっていくと、案外出来ちゃうんですよ、これが」
「それはそうですよ。難しいかどうか、というのは作ってみて初めて度合いが分かりますからね。周囲の評価はあまりあてにならない」
「あー、分かります。初めて作ったんはⅣ号のD型やったんですけど、初めての戦車やったんですけど、思ったより難しくなかったんです。飛行機のほうが難しいかなあ、って」
「なるほど」
「それでですね、星野さんのブログ読んでますとね、製作後の知見とか感想とか簡潔にまとめておられるじゃないですか。あれ全部納得出来るんですよ。自分も作ってみてから、うんそうだよね、ってなります」
「さようですか」
「それでですね、ひとつ伺いたいんですけど、星野さん、リボンの武者のほうの戦車とかも作っておられますでしょう、キットはどうやって買われるんですか?中古ショップとかで安く購入、って記事ありますけど」
「そのまんまですよ。中古ショップで買う機会が多いですよ」
「いやあ、それ自分も真似して中古ショップ行くんですけど、星野さんみたいに見つけられなくて・・・」
「確か姫路でしたね。姫路のどこ?」

 相手の返答に、ああ以前に住んでた所の近所だ、と気付き、その辺りの中古ショップの名前を三つほど挙げました。ところが相手はいずれの店舗にも行っていないと言いました。それで、さらに私が巡っていた中古ショップを五ヶ所ほど挙げ、商品の動向や価格傾向などを大まかに説明しました。ついでに岡山県の中古ショップも幾つか紹介しておきました。

「そうしますと、姫路よりは岡山のほうが見つけやすいんですかね?」
「私の経験では、そんな感じですね。中古ショップ以外の、個人の模型店も割とありますから、淘汰が進んでしまって大型量販店だけになっている大都市部よりは、在庫もチャンスも多いですね。私も色々買ってますが、在庫の回転が早いのか、次に行くとまた掘り出し物があったりね・・・」
「いいですねえ、それ。自分も頑張ろう・・・」

 そんな調子で一時間ほど語り合った後、店を出て握手し、それぞれの方角に分かれました。彼とはその後もメールでのやり取りが続いています。

 

 私は、宿に向かう前に立ち寄りたい所があったので、商店街の通りから南にそれて、大洗温泉施設の前を横切りました。

 

 そして、予定していたスーパー「セイミヤ」に立ち寄って、翌朝のパンや飲料などを買いました。夜には在庫処分の値引きセールが行われますから、タイミングをうまく狙えば、色々安く買えます。大洗に素泊まりで来ている巡礼者にとって、ここの弁当や総菜類の値引きセールは有り難いことでしょう。

 つまり、このスーパーが出来たことで、大洗巡礼がさらに楽しめるものになっている、と思います。朝に行けば朝食の食材も買えますし、昼の弁当も安く買えます。まいわい市場では特産品や土産物しか買えませんでしたが、こちらの「セイミヤ」では普段の食品や飲料や日用品が買えます。これは便利で重宝します。大洗でのショッピングの選択肢が広がったわけです。

 ところで、この「セイミヤ」での買物中に、一人のガルパン巡礼の方に「もしかして、ホシノさんですか?」と恐る恐る声を掛けられました。応じて振り返ると、30代後半ぐらいの若い方でした。
 しばらく立ち話をして、この彼も拙ブログの読者であることが分かりました。今日は色んな方に会うなあ、と感心しつつ、とりあえず一緒に買物をして、宿を訪ねると大勘荘に素泊まり、と分かりました。私の宿の名前を言うと、「ああ、後で行く所の近くじゃないですか・・・」と驚いていました。

「後で行く所の近く、とは?」
「ええ、実は宿でちょっと食べた後、オラクルに行く予定なんです。あの、星野さんも宜しければ一緒に行きませんかね・・・」
「オラクル・・・って、ラムのパネルのある所かね?」
「ええ、そうですそうです。大勘荘のすぐ南です」
「知ってるけど、まだ行った事無いな・・・。折角なんで、私も行ってみますか」
 ということて、夜のぶらぶら作戦は依然として続行、ということになりました。

 

 いったん宿の「浜の湯」に戻りました。店主に後でオラクルへ行く旨を告げると、「ああ、アニメとかのバーですね」と笑っていました。
「アニメのバーなんですか・・・」
「そうよ、行ってみたら分かりますよ。でもガルパンとかはちょっと違うアニメって感じだけどね」
「はあ・・・」

 

 部屋に戻って荷物を整理し、「セイミヤ」で買ってきた品々を机の上に出しました。このうちのパン1個をかじり、カフェオレを飲み干してから、再び外に出ました。

 

 そして、「アニメのバー」ことオラクルへ。

 

 玄関口に立つサメさんチームのラムのパネルです。サメさんチームの5人のパネルは、けっこう広範囲に散在していて全部を見るのは大変です。私もこのラム以外にはムラカミしか見ていません。

 

 店舗は二階ですが、途中の階段の壁が御覧の通りでした。色々なアニメのポスターが額装されています。ガルパン関連は見当たりませんでしたので、宿の店主さんの「ガルパンとかはちょっと違うアニメって感じだけどね」の言葉が実感出来ました。

 

 店内に入ると、奥にアニメのフィギュアやグッズやポスターが並んでいる独特の雰囲気に包まれました。上図の案内文にあるとおり、バーではなくてレストランでした。ですが、見た感じではアニメイトカフェやコラボカフェが夜も営業しているのとはちょっと違った趣がありました。

 

 店内です。落ち着いた感じです。

 

 店舗のドアの外側の壁には、寄贈イラスト類が沢山貼られてありました。店舗内には一切こういう品がありませんでしたから、基本コンセプトとしてのアニメの対象にガルパンは含まれていないのかもしれません。そうだとすれば、かなり変わった運営方針です。

 

 さきにスーパー「セイミヤ」で出会ったKさんも、程なくして合流してきたので、軽く一杯やりましょう、ということで上図のメニューをチョイスしました。
 Kさんは三重県の桑名の方で、ガルパン戦車プラモデルがメインの趣味だということでした。と言うより、大洗にて私に声を掛けてくる巡礼者の方がみんなモデラーさん系なのです。拙ブログがガルパン戦車プラモデル製作を主要コンテンツに位置づけていますので、その常連読者であれば、間違いなくガルパン戦車プラモデルに縁が深い方になります。

 彼の話によれば、もとはガンプラ専門で、ガルパンには劇場版の再上映を観てハマったそうです。
「まだ三年も経ってませんけど、でも星野さんのブログ一生懸命読みまして、大洗女子の戦車は全部作ったんです」
「おお、凄いですね。頑張りましたね」
「いやあ、出来は散々なんですけどね・・・」
「でも、楽しかったのでしょう?」
「えっ、あっ、はい、もう本当に楽しかったんです。それで次へとドンドン進んでいって・・・」
「それでいいと思いますよ。作ってて楽しくて幸せなら、もう充分です。出来は気にしなくていい、作っていれば自然に良くなってきますよ」
「有難うございます!いやー、もう感動っすよ!星野さんに直接励ましていただけるとは!次は何作ろうかと楽しみになっちゃいますよ」
「次は何作るの?」
「ええとね、ええとですね、色々あって迷ってるんですが、星野さん風に、サンダース、レッツゴー!っていこうかと」
「あははは、いいじゃないですか、シャーマン系列は作りやすくて楽しいですよ」
「それでお聞きしたいのですが、ええと、あのテレビの5話でしたっけ、サンダースの学園艦にゆかりんが偵察で潜入しますですね、そのときに出てた茶色のシャーマン・・・」
「ああ、M4A6ですな」
「あっ、そう、それです。あれは星野さんは作られるんですか?」
「いずれは、ね」
「あっ、作られるんですか、やりましたね。感動ですよ、それ作るのは超のつく難関って聞いてますけど」
「らしいですね。同じサンダースのナオミのテレビ版ファイアフライと合わせて2大難関とか言われてますね」
「実際のところはどうなんでしょうか。ネットで探してもまともな再現のが見当たらなくて・・・、ヤフオクで出てるのは劇中車に合わせてないモドキで論外ですけど・・・」
「確かにちゃんと作ってる先行作品は見た事ないですな。難関だから皆さんよう作らないのかもしれませんが、実際には単なる勇気の問題かもしれませんね・・・」
「勇気の問題・・・・、ですか?どういうことでしょうか?」
「私自身はね、正直なところ、M4A6もテレビ版ファイアフライもさほどに難関ではないかな、という気がしてるんですよ。難関というなら、プラウダのIS-2とかBM-13カチューシャのほうが本当に難しくて大変でしたからね」
「ああ・・・」
「M4A6やテレビ版ファイアフライはそれぞれズバリの適応キットは無いですが、半分ずつで考えるとズバリのキットがドラゴンから2つオレンジボックスシリーズで出てるんです」
「オレンジって、あの、サイバーホビーのオレンジのパッケージですよね、確か」
「そうです。それのM4A4、ファイアフライのハイブリッドタイプの2つを買う。それぞれの車体を半分に切断する。切り離した前部を交換すると、M4A6とテレビ版ファイアフライの両方のベース車体を同時に再現出来ます」
「えっ、それで再現出来るんですか・・・!」
「色々調べて図面を引いて検討した結果では、そうなる筈です。寸法計算でいくと増加装甲の無いファイアフライのほうが若干車幅が小さくなるようなんで、増加装甲分の張り増しをやらないと車体もピッタリにはならないのですけどね。あとはM4A6の砲塔が、M4A3の前期型の砲塔と共通なので、これはM4A3のキットからまるまる転用する。これでM4A6の概形は成立するはずです」
「うーん、聞いてたらなんかアッサリしてて、簡単そうに思えちゃいますね・・・。でも、車体を半分に切るってのがどうも・・・、僕にはちょっと出来ないかも・・・、失敗しちゃうとアウトですもんね。キットがまるまるダメになっちまいますよ・・・」
「だから、勇気の問題だと言いました」
「えっ、あっ、そうか、なるほど!確かに勇気がめちゃめちゃ要りますねコレ。うーん」

 私自身、M4A6とテレビ版ファイアフライの製作に関してベースとなる2つのキットの車体パーツをそれぞれ半分に切ることについては、一種の恐怖感を覚えています。1ミリでもしくじると、合計1万円前後はするであろう2つのキットが、いっぺんにパアになります。その懸念と恐怖とを乗り越える覚悟が無いと、なかなか作れないな、と思っていますので、その時点では、M4A6とテレビ版ファイアフライがガルパン戦車プラモデルの2大難関であることには異論がありませんでした。

 ですが、後日、意外な契機によって、M4A6とテレビ版ファイアフライの双方をたった二日で仕上げるという、信じられない成り行きに至ります。それに関してはそれぞれの製作記事にて述べます。

 

 Kさんとはその後も色々なプラモの話で盛り上がり、二時間近く語り合いました。握手して別れましたが、ガルパン戦車プラモデルを楽しむ仲間同志ですので、その後もメールでのやり取りが続いています。

 

 ひとまず、夜のミッションは完了しましたので、宿に帰り、すぐに床につきました。  (続く)

 

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青師団高校 Ⅱ号戦車F型 作ります !!  その3

2019年11月06日 | ガルパン模型制作記

 車外装備品は、キットのパーツと劇中車のそれとでは異なります。キットのパーツに無いものが劇中車に色々積まれていますから、ジャンクパーツより該当品を調達しました。その内容を改めて列挙しますと、ワイヤーカッター、消火器、S字シャックル2個、クランクシャフト、パール、長パール、警笛、バックランプ、車間表示灯の9点となります。
 さらにノテックライトはパーツが甘いのでこれも交換していますし、左右のフェンダ―の前後も移植していますので、今回の製作では多数のジャンクパーツのお世話になった形です。

 ガルパン戦車に限らず、AFVを長く作っていると、次第に余りパーツが増えて溜まってきます。特にガルパン仕様への再現製作においては、時に二つのキットを合わせたり、複数のキットより部品取りを行なったりする必要がありますので、無駄になるキットを抑える方向でブラ材での自作やジャンクパーツの購入などを定期的に行っています。それでも自然に色んなパーツが増えて行き、幾つかは色々役に立っています。

 なので、使えそうなパーツはもちろん、使わない余剰パーツでもブラ材になるので全部捨てずにとっておきます。私の場合は中古ショップで古い海外メーカー品を安く買う機会がかなりありますが、海外メーカーの製品は大体においてかなりの余剰パーツを含みます。ドラゴン系列の品はその最たる例でしょう。
 そうしてジャンクパーツが豊富になってくると、今回のような大幅な作り替えでも多くのパーツを調達出来るので助かったりします。備えあれば憂いなし、の一例でしょうか。

 

 背面部では、キットにて省略されているバックランプと車間表示灯、およびリベット2個を追加しました。

 

 予備履帯の13は、元パーツは12枚連結ですが、劇中車は10枚連結です。そこで、上図下のように改造しました。

 

 履帯留めの片端を丁寧にカットし、それから履帯2枚分をカットし、最後にカットした履帯留めの片端を付け直して、上図の状態に仕上げました。

 

 砲塔における改造に進みました。まずは、キューボラ周囲の5本の円柱の除去です。

 

 続いて、天板のリベット穴を合計11ヶ所、劇中車の図を参照してピンバイスで薄く浚います。

 

 リベット穴は、全て貫通してはいけませんので、穴を開けるのではなくて窪みを付ける感じで作りました。

 

 右後方と背面のクラッベ27の上下にリベットを2個ずつ配しました。左右前方の28は、出っ張りをそのままにすると校章デカールの貼りつけに苦労するので、出来るだけヤスって薄くしておきました。

 

 以上で、塗装前の全ての組み立て、追加工作の作業が完了しました。

 

 塗装に移りました。軽くサーフェイサーをかけておいた後、本塗装を行ないました。車体カラーは、モデルグラフイックス2019年9月号の20ページの特集記事に述べられる、ミスターカラー513番のジャーマングレー/グラウにホワイトを混ぜての色を使用しました。
 ただ、私の色彩感覚ではやや青みをおさえるのが良さそうに思えましたので、ホワイトの量を多めにしています。それで上図のようになりました。

 

 転輪のタイヤゴム部分はポスカの黒で塗りました。

 

 塗り終えた転輪を、上部の小さな4個から車体に取り付けました。

 

 続いて転輪5個もセットしました。タミヤ製品でおなじみのポリキャップ使用ですから、全ての転輪が回ります。転輪が可動であるのは、元々これがモーターライズキットであった名残です。だから、履帯もベルト式であるわけです。

 

 並行して、車外装備品のほうも塗っていきました。金属部分は28番の黒鋼色で、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。
 これらの塗装作業は、サークル仲間のT氏の自宅でやりましたので、テーブルの上に白い光沢紙を敷いています。それで、デジカメの色調調整によって光沢が抑えられて、暗めの画像になってしまいました。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その20 「マチルダ宿の前後です!!」

2019年11月05日 | 大洗巡礼記

 ガルパン戦車プラモデルの寄贈展示品があるお店を、大貫地区においてもあらかた回りましたので、宿に入るだけとなりましたが、まだ時間があるのでリゾートアウトレットに立ち寄りました。上図のザザコーヒーに行き、噂の「マリー様のモンブラン」があるか尋ねましたが、土日のみの提供だということでした。なるほど、定番にするにはコストがかかる商品なのだな、と納得しました。

 それもそのはず、モンブランは色々ありますが、BC自由学園のマリー隊長が食べていた背高のバージョンは、洋菓子の老舗や名店が多い京都においても高級品または限定品扱いとなっており、少なくとも定番商品には見かけません。昔からあることはあるが、食べたことがある方は極めて少ないそうです。

 なので、ガルパン最終章でもネタにされたのでしょう。それをこちらのザザコーヒーが再現されたわけですが、ガルパン巡礼は平日にも多く訪れますから、土日のみの提供では大多数が無関係になってしまいます。価格を高くしても良いから、平日でも楽しめるようにして欲しいところです。

 

 次にまいわい市場へ行きましたが、買いたいものは無かったので中には入らずに通りました。そうこうしているうちに、ツイッター上でのフォロワーさんとのやり取りがあり、先方も大洗に来ているということで、とりあえず会いましょう、ということになりました。

 

 そこで向かったのが、大洗町内の温浴施設「ゆっくら亭」でした。先方はそこで遅い昼食をとる予定だということでしたが、こちらも小腹が空いてきていたので軽く何か食べようと思いました。

 

 それで先方と共に食事しながらの語らいを楽しみました。私はざる蕎麦を頂きました。この日の宿は素泊まりで予約しているので、このざる蕎麦だけでは足りないかもしれませんが、また食べたくなったら、例の新しいスーパーへ行って何か買おう、と決めました。

 

 その後、荷物を下ろすべく、いったん宿の「浜の湯」に行きました。ファンの間では「マチルダ宿」と呼ばれているそうですが、それはマチルダⅡ戦車のパネルが置かれる施設だからです。

 

 この宿ももう四度目なので、店主さんとも馴染みです。しばらくお邪魔していませんでしたので、館内のガルパン関連品は一気に数が増えていました。

 

 以前は殆ど無かったフィギュア類もズラッと並んでいました。最近の販売品が多いのは、寄贈ファンが劇場版公開前後あたりから大洗に来るようになった層だからかもしれません。
 最近は中古ショップでも安くフィギュアが買えるようになっていますから、上図の11体は、一万円ぐらいあれば揃えられる筈です。

 

 一休みした後、散歩に出てお馴染みの鳥孝に立ち寄りました。昼間はお客さんが数人いて忙しそうだったので立ち寄らなかったからです。

 

 いつものように稲石さん夫婦と雑談をしつつ、店内の戦車プラモデルを見ました。磯辺キャプテンのパネルの設置店ですから、八九式中戦車があるのは知っていましたが・・・。

 

 ねんどろいどもあシリーズのⅣ号戦車があるのは初めて知りました。商品の冷蔵陳列ケース内におさまっているので、もうこちらのお店も展示スペースの限界を超えてしまっているのでしょう。 

 

 雑談している間に、後から入ってきたガルパン巡礼の方にいきなり最敬礼で挨拶され、名刺を渡されました。
「ホシノさんですね?やっとお会い出来て光栄です」と言うので、たぶん拙ブログの昔からの読者だな、と察しました。それでこちらも名刺を出すと、小躍りして喜んでいました。いわゆる常連愛読者の方だろうな、と思って話してみると、その通りでした。兵庫県姫路市からの方でした。

 おお、姫路か、実は自分も最近まで兵庫県に住んでたのですよ、姫路にも居た時期があります、と応じると、「知ってますよ。先週ぐらいに京都に引っ越されたんですよね」と言いました。

「プラモの戦車師団も無事に移動出来たようで良かったですね。あれだけ数あると運ぶの大変ですよね」
「すると、プラモも作るので?」
「はい、元々はプラモは趣味なんで。ガンプラと飛行機作ってたんですけど、去年に最終章見てガルパンを知ってハマっちゃいまして、戦車にも広げて。星野さんのブログを見つけてずっと参考にして作っています」
「恐れ入ります」
「いやもう、ガルパンのプラモ作るのに欠かせない資料なんですよ、星野さんのブログ。遡って全部記事読みまして、プラモの記事は何度も読んでます。考証きちんとやっておられて、客観的に分かりやすく書いてくださってますんで、もう本当にその、バイブルなんです」
「すると、今回の大洗巡礼も、何度目かですか?」
「はい、三度目です。行き方回り方全部、星野さんのブログ参考にして、旅行計画たてました。京都からの夜行バスで昨日着きました。宿は水戸の「みまつホテル」です。二泊で、明日帰ります」
「あははは、バッチリですな」
「ええ、バッチリでした。八朔祭なんで混んで予約取れへんかと思ったんですけど、水戸駅周辺にすればまだ余裕があるんですねえ」

 しばらく話してるうちに稲石さんも話に加わり、先方も素泊まりであると分かると、「そんならファン同士で夕食食べて飲んで語らったらどうかね」と提案してきたので、夜にどこかで一杯やろうか、ということになりました。先方に希望を聞いたら、「あのう、島田愛里寿ちゃんのパネルがある店、行ってみたいんですけど」と遠慮がちに返してきました。
 じゃあ、今からそこへ行きましょう、と言ったら、深く頭を下げて「有難うございます!」と嬉しそうでした。まだ40代前半の、ガルパン新規ファンによくみられる情熱的な元気ぶりでした。  (続く)

 

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青師団高校 Ⅱ号戦車F型 作ります !!  その2

2019年11月04日 | ガルパン模型制作記

 車輪類を組み立てます。組み立て自体はガイドの指示通りに進めます。

 

 このタミヤキットは何度か組んでいますので、ガイドを見なくても段取りは分かります。

 

 誘導輪のパーツ43には、表面に段差がありますが、劇中車では省略されていますので、上図のように削って目立たなくしました。

 

 砲塔は、まず一通り組み立てておいて、後で修正や追加工作をすることにしました。

 

 車体の組み立てに戻り、各種のパーツを取り付けます。パーツのうちのノテックライト6および9は形状が歪なのでジャンクパーツのドラゴン品に交換します。22の箱は大小の二段重ねの形で一体成型されていますが、劇中車では別々になっていますので、上の小箱部分をカットしました。

 

 車体においても、左側フェンダー上の二つの装備品モールドが劇中車にありませんので、不要となります。

 

 モールドを削り取りました。

 

 車体前面の各部品を取り付けました。予備転輪の48は留め具のみを残して接着し、左側の警笛はパーツがありませんのでジャンクパーツより調達しました。

 

 ノテックライトの基部には、御覧のようにブラ板で台状部品を追加して劇中車に合わせました。

 

 前部フェンダーの前端を延長しました。ドラゴンのⅡ号戦車B型の車体パーツがジャンクにありましたので、表面の滑り止めモールドもそのまま生かして転用しました。

 昨年の岡山エラヤ水害被災品処分セールでは、キット数点の他に沢山のジャンクパーツを買いましたが、そのなかに車体パーツも幾つかあり、Ⅱ号は2点分が含まれました。他のパーツが散逸して車体パーツだけでしたので、ゴミ扱いの価格1円となっていました。いつか役に立つかもしれないと確保しておきましたが、今回ようやく日の目を見たわけです。

 模型店などでのジャンクパーツの販売は時折見かけますが、車体パーツはなかなかお目にかかれません。ガルパンの劇中車を再現する場合、車体の改造も行うケースがままありますが、その場合は転用可能な車体パーツがジャンクにあると大変に有効です。

 

 右側後部フェンダー上に、大小の雑具箱をセットしました。左の長い箱はパーツ22の下半分を生かして蓋をブラ板で再生したものですが、右の小さい箱はドラゴンのジャンクパーツのⅢ号突撃砲用のパーツを転用しました。

 車体のほうでは、後部エンジン点検ハッチのハンドルをモールドからジャンクに直し、ジャッキ台23用のダボ穴を埋めました。ジャッキ台23のセット位置が異なるからです。

 

 車体に取り付ける部品を全て取り付けた後、劇中車に合わせて車外装備品の仮セッティングを行ないました。元キットには無いワイヤーカッター、パール、消火器、S字シャックル、クランクシャフトの5点をジャンクより調達し、それぞれの位置に置いてみました。
 並行してジャッキ台23には劇中車に合わせてブラ板で留め帯を追加し、独自の形状のジャッキもブラ材より削り出して自作しました。

 

 車体左側前方のクラッベの上にリベット2個を追加しました。右側と背面のクラッベでも同じ追加工作を行いました。
 砲塔においては天板上のリベット穴が省略されていますので、ピンバイスで薄く浚って追加しました。

 

 後部での仮セッティングの状況です。右フェンダー後ろの長い箱の後ろの留め金具もブラ板で再現しました。

 

 S字シャックル、クランクシャフトは上図のような位置関係でセットされます。塗装後に取り付ける予定です。
 砲塔においては、左右側面のクラッベの上下にリベット2個ずつを追加しました。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その19 「大貫の日野屋です!!」

2019年11月03日 | 大洗巡礼記

 大貫商店街の日野屋豆腐店に立ち寄りました。昨日訪れた桜井食堂以外で、ガルパン戦車プラモデルの寄贈展示品が多く寄せられているお店は、知る限りではここだけだと思います。

 

 店内に入って右側に上図の棚の展示があります。一番上にフィグマサイズの1/12スケールⅣ号戦車が存在感を放っていますが、埃が積もって薄汚れています。作業場の中にありますから仕方のないところでしょう。

 

 この大きなⅣ号戦車は、私も以前に買って持っていました。が、大きすぎるので押し入れにも入らず、部屋の片隅に置いていて、それが邪魔で生活空間にかなりの支障をきたしていたため、思い切って売却しました。ほとんど未使用のままでしたから、定価の八割で買い取っていただきまして、大変にスッキリしたのを覚えています。ウサギ小屋ならぬネズミ小屋に住んでる身には、不相応な代物でしたね・・・。

 

 さて、こちらのお店はプラウダ高校関連の品が多いです。パネルも置かれているプラウダ高校チームの戦車IS-2は当たり前のように各サイズが見られます。しばらく放置状態であったようで、デカールや塗膜の一部が剥落してしまっています。

 

 KV-2の各サイズも並んでいますが、一様にデカールが変色しています。クリアスプレー等でコーティング処理をしていないのかな、と思います。
 私が製作した最初のプラウダ高校車輌T-34/76は2016年1月に完成していますが、三年余り経った現在でも保存状態は良く、デカールの退色もみられません。上図の展示品はそれよりも前、2014年ぐらいには展示されていたように思うのですが、それにしても劣化がひどいです。

 実は、私自身が模型の保存には結構気を遣うほうで、完成直後から保護ケースに入れたり、湿度の低い暗所に入れたり、定期的にホコリを払うクリーニングをしたりと、割とマメにやっています。もともと文化財学関連を専攻していて、文化財の保存や修復に関するレポートも幾つか書きました。
 なので、モノをどう保つか、長く維持するかという問題にはけっこう関心があり、自身のガルパンプラモデルも対象の一つになっている、という流れです。

 だから、大洗巡礼時にて各店舗のガルパンコーナーにおける寄贈展示品類の状況がどのようになっているか、という点については最初から問題意識もあって常に注目もしていたのでした。色々な寄贈品の中で、最も痛みやすいのがプラモデルであることはあまり知られていません。製作したモデラーさんでも知らない方が少なくないのでは、と思うことがあります。
 同じような品にフィギュアがありますが、これは長持ちします。材質や構造的に耐性が強いうえ、多くは販売時点から保護ケース付きなので、文化財学保存学論でいうところの初期カバーリングが成立しています。それ以前に構造的に中空でないのが重要です。

 模型に限らず、人間が作り出した様々なモノは、内部に空間があるものと無いものとに分かれます。木の彫刻に例えると、材木全部をそのまま使って彫り出したムクの彫刻品、干割れ対策として内部を可能な限り削り落として重量も減らす内部空間有りの彫刻品とがあります。
 この両者において、耐性があるのは前者です。経年の風化劣化にさらされる表面積が少ないからです。後者は内部空間も広いので、そこも経年の風化劣化にさらされます。材質が金属であったとしても、内部に必ず錆や劣化が生じますから、壊れるのも早いです。同じ金属品でも、鉄道のレールのようなムクの品は表面だけが錆びたりするのみで、本体は長持ちします。内部空間が存在しないからです。

 同じように、中身も詰まって耐性もあるフィギュア品は長持ちします。これに対して内部空間が大きいプラモデルは、耐性も最低限ですから、経年の風化劣化影響はバカになりません。塗装してあれば、塗膜はボロボロになりますし、デカールは剥落します。

 したがって、寄贈展示品のプラモデルがどうなっているかで、その置かれた環境や、管理状況が分かります。私は、毎回の大洗巡礼において寄贈展示品のプラモデルを好んで見てきましたが、モデラーの一人として参考にすると同時に、保存状況および経年の風化劣化現象を検証する意味合いもありました。
 なので、ここ日野屋豆腐店のような、湿度が高く温度差も激しい作業場空間に置かれたプラモデルがどうなってゆくのか、という点は、ひとつの検証テーマとして興味があるわけです。

 

 上図右の展示品もデカールが変色していますね・・・。私の製作した分もそうなるとマズイので、とにかく気をつけなければいけません。
 左側はなかなか保存状態が良いようです。寄贈時点で保護ケースも密閉してあったのでしょうか。中にあるのはBM-13カチューシャですね。これは私も作りましたが、色々と苦労した記憶があります。

 

 こちらにはエアロサンがありますが、やはりデカールは緑色っぽく変色しています。右奥のT-34/85は比較的新しいのか、真っ赤なデカールが照り映えますが、これもいずれは変色してゆくのでしょうか・・・。
 こういうのを見ていると、自身の作った分も変色してしまうのかと不安になってまいります・・・。

 

 左側にも棚があって色々置いてありましたが、こちらはペーパークラフトらしいです。もともと脆い品ですから、長期保存は諦めているかのようです。

 

 あとは、知波単学園のプラモデルが田口理容所にあったな、と思い出してそちらへも立ち寄りました。

 

 西絹代の看板も健在でした。

 

 店内の展示品はこの3車種のみでした。以前はもっとあったような気がしますが・・・。
 こうなると、大洗には知波単学園チームの車輌のプラモデルはあまり無いように思われます。お盆に大洗へ行ったサークル交流仲間のモケジョさんたちも、「チハタンズが全然見当たらへんかったー」とか話していましたね・・・。

 

 店内のガルパンステッカー類の豊富さは相変わらずでした。店主の北見さんとも少し話をしましたが、八朔祭の最中で忙しいようなので、すぐに退出しました。  (続く)

 

コメント (3)
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青師団高校 Ⅱ号戦車F型 作ります !!  その1

2019年11月02日 | ガルパン模型制作記

 テレビシリーズにおいて、試合トーナメント表に校名が示されるのみであったチームは幾つかありましたが、その全てが最終章第2話にて一挙に登場したのは一種のサプライズでもありました。
 そのなかで、ひときわインパクトを与えたのが、第1話から出ている上図の青師団高校チームの面々であったことは、直後からの人気沸騰ぶりにもよく示されていました。

 

 それでは戦力的にもインパクトがあったかというと、むしろ逆でした。貧弱としかいいようのない軽戦車および豆戦車での布陣で、いかにして勝つ積りだったのかと首を傾げざるを得ません。
 なにしろ相手は強豪校に列するサンダース大付属高校チーム、そのシャーマン軍団と対戦するならば、もう少し参加車輌を検討すべきだったのでは、と思います。

 

 公式設定資料類によれば、青師団高校チームはⅢ号戦車の各種、Ⅲ号突撃砲、Ⅳ号戦車も保有していることになっています。そういう強力な戦車を出せば良かったのに、エル隊長の搭乗するフラッグ車はⅡ号戦車でした。ナオミの狙撃にやられなくとも、シャーマン軍団の流れ弾一発で転がされてしまうような軽戦車です。

 ちなみに、この車輌は西住家の車輌と同型ですので、適応キットとしてはプラッツ発の公式キットのドラゴン製品が挙げられます。

 

 ですが、今回はそのⅡ号戦車F型を、有名なタミヤ製品にて作り込んでみる、というテーマにて取り組んでみたいと思います。多くのガルパンモデラーは、公式キットのほうで作るでしょうから、別のキットを使えばどのように作れるのか、という問いかけが自然に提起されます。
 ですが、それへの解答はなかなか浮かばず、明確なイメージにまとまりませんでした。

 結局のところは手探りの試行錯誤を重ねるしかないわけですが、しかし、そのプロセスが個人的には面白くて魅力的であるのも確かです。その一番の理由は、タミヤキットでそのまま劇中車を再現出来ない、という点に尽きるでしょう。

 なお、今回用意したのは、京都の古本屋のガラクタ市にてどういうわけかプラモデルを売っていたなかでの購入品です。一番汚れて箱も歪んでいたため、販売価格は100円でした。プラッツの公式キットの約50分の1の値段でしたから、これを生かさない手はなかったのも事実です。

 

 手始めに、今回の製作におけるタミヤ製品での劇中車再現の主なポイントを整理しましょう。上図においては、砲塔のキューボラの周囲にある支持材の撤去による形状の修正、フェンダー前端の延長、後部フェンダー上の積載品の変更および配置転換、ノテックライト基部への台状部品追加、予備履帯の短縮、が挙げられます。

 

 続いて、後部フェンダー上の雑具箱の変更および積載品の変更が大掛かりな工作を伴います。タミヤキットはアフリカ戦線にて収容能力を高めた大型のボックスを装備したタイプを再現していますが、ガルパンの劇中車は欧州戦線に展開したタイプに近いので、同じF型といっても外見には多くの相違点が見られます。
 また、砲塔および車体各所のクラッベの上下のリベット、バックランプなどはタミヤキットでは省略されていますので、これらの追加再現も必須です。

 

 そして後部フェンダーの後端も延長するほか、誘導輪の表にある段差を消すという形状修正も行います。
 以上の諸々の修正や追加工作は、公式キットを使えばほとんど不要になりますが、その見返りとして、ドラゴン製品ならばでの細かいパーツと工程の多さに直面し、それ以前に購入価格の高さに財布を握り締める、ということになるでしょう。

 以上のように外観もかなり変えることになりますので、組み立てガイドは使わず、組み立て工程も自分なりに考えて決め、なるべく煩雑な手順を省く方向で作業を進めました。それで、今回は組み立てガイド図は一切載せていません。

 

 車体です。劇中車のそれと形状が全然異なります。最初から大がかりな修正作業に入ることになります。

 

 上図の赤矢印で示した雑具箱などが、劇中車にありませんので撤去します。ですが、一体成型の車体パーツのかなり厚い部分ですので、箱だけを削り取るとフェンダーの大半が穴あき状態になってしまいます。思い切って、フェンダーごとカットするほうが良さそうです。
 さらに、白矢印で示した換気グリルのルーパーが縦列ですが、劇中車は横列です。これも修正します。

 

 プラッツより販売されている模型用のハイパーカットソー「職人堅気」で、御覧のようにフェンダーごと切り離しました。

 

 続いて、換気グリルのルーパーを丁寧に切り抜きました。

 

 換気グリルの中央の1本のみ残しました。劇中車と同じです。両側の換気口は正方形なので、切り取った縦のルーパーを横にすれば、そのまま再利用出来ます。

 

 御覧の通り、横向きに取り付けました。取り付けの最中に誤って1本を折ってしまったので、ブラ材で補完しました。

 

 今回の製作においては、昨年に岡山エラヤの水害被災品処分セールで大量に購入したジャンクパーツ類が大いに役立ちました。上図のドラゴンのⅡ号戦車の車体パーツが含まれていたため、その前後のフェンダー部分、赤枠の範囲をカットして転用することにしました。

 

 後部フェンダーを左右とも移植しました。ピッタリとおさまりましたので、タミヤもドラゴンもキットのサイズは正確であることが分かりました。タミヤ製品が30年も前の古い製品であることを考えると、驚くべき合致でした。

 

 並行して、下部車体の組み立ても進めました。こちらは改変箇所が無いので、ストレートに組みました。

 

 組み立てが完了しました。公式キットですと別パーツになっているサスペンションアームが一体成型ですので、作業は楽でした。  (続く)

 


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ウサギさんチーム M 3中戦車リー(劇場版仕様) 完成です !!

2019年11月01日 | ガルパン模型制作記

 塗装に入りました。車体カラーは、以前に制作したテレビ版仕様と同じクレオスのミスターカラーの38番「オリーブドラブ2」を使用しました。履帯は28番の黒鉄色で塗りました。

 

 転輪のゴム部分はポスカの黒で塗りました。

 

 履帯を組み付けて、接着し固定すべく、綿棒で押さえているところです。

 

 組み上がりました。誘導輪の上の履帯の一部にて、塗装が接着剤で溶けていたので、後でリタッチしました。

 

 車外装備品類です。金属部分は28番の黒鉄色で、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。

 

 前照灯は8番のシルバーで塗りました。

 

 車外装備品のうちの、鶴嘴の身を取り付けました。

 

 砲塔の副砲の同軸機銃を、28番の黒鉄色で塗りました。

 

 後方デッキに車外装備品をセットしました。左より、パール、シャベル、斧、鶴嘴の柄です。

 

 バックランプは47番のクリアーレッド、8番のシルバーで塗りました。

 

 以上で塗装作業が完了しました。

 

 デカールはモデルカステンのガルパンセットから使用しましたが、オーバースケールです。

 

 大洗女子学園の校章は、2ヶ所の所定の位置に貼りました。

 

 ライトの光のせいで車体色が明るめに写っていますが、実際にはもっと暗い色です。

 

 全体的に実車準拠の仕様なので、テレビ版仕様のようなオリジナルっぽさは無くなっています。

 

 テレビ版仕様の時と比べると、改造や修正は最低限ですので、製作は全体的に楽でした。タコムのキットは今回が初めてでしたが、思ったよりも組み易いので驚きました。M3中戦車リーの適応キットとしては、タミヤより良いかも、と思ったりしました。

 

 劇場版仕様は、この斜め後ろからのアングルが良いような気がします。テレビ版仕様との相違点の多くが、この角度にてよく見えるからです。大洗女子学園の校章が二つとも見えるのもポイントですね。

 

 以上で、大洗女子学園ウサギさんチームの搭乗車が劇場版仕様にて完成しました。製作期間は、2019年9月14日から21日までと10月7日の計9日間でした。

 使用キットは、岡山エラヤの水害被災品セールで入購入した泥まみれのタコムの製品でしたが、製作に支障は全く無く、御覧の通りの仕上がりで有意義に生かす事が出来ました。タコムのキットは初めて利用しましたが、タミヤにもひけをとらない扱い易さ、パーツの精度の良さに驚かされました。他にもガルパン車輌の適応キットを幾つか出していますので、今後もタコムの製品でチャレンジしてみたい気がします。

 M3中戦車リーに関しては、最近のタコムおよびミニアートの健闘により前、中、後期のバージョンが出揃いましたので、従前のタミヤ、アカデミーの製品とあわせて豊富な品揃えが実現しています。ガルパン車輌でこれだけの適応キットに恵まれる事例はまだ多くはありませんので、作り比べたり仕様ごとに仕上げて楽しむというテーマには適した車種かと思います。

 


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