気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

青師団高校 Ⅱ号戦車F型 作ります !!  その1

2019年11月02日 | ガルパン模型制作記

 テレビシリーズにおいて、試合トーナメント表に校名が示されるのみであったチームは幾つかありましたが、その全てが最終章第2話にて一挙に登場したのは一種のサプライズでもありました。
 そのなかで、ひときわインパクトを与えたのが、第1話から出ている上図の青師団高校チームの面々であったことは、直後からの人気沸騰ぶりにもよく示されていました。

 

 それでは戦力的にもインパクトがあったかというと、むしろ逆でした。貧弱としかいいようのない軽戦車および豆戦車での布陣で、いかにして勝つ積りだったのかと首を傾げざるを得ません。
 なにしろ相手は強豪校に列するサンダース大付属高校チーム、そのシャーマン軍団と対戦するならば、もう少し参加車輌を検討すべきだったのでは、と思います。

 

 公式設定資料類によれば、青師団高校チームはⅢ号戦車の各種、Ⅲ号突撃砲、Ⅳ号戦車も保有していることになっています。そういう強力な戦車を出せば良かったのに、エル隊長の搭乗するフラッグ車はⅡ号戦車でした。ナオミの狙撃にやられなくとも、シャーマン軍団の流れ弾一発で転がされてしまうような軽戦車です。

 ちなみに、この車輌は西住家の車輌と同型ですので、適応キットとしてはプラッツ発の公式キットのドラゴン製品が挙げられます。

 

 ですが、今回はそのⅡ号戦車F型を、有名なタミヤ製品にて作り込んでみる、というテーマにて取り組んでみたいと思います。多くのガルパンモデラーは、公式キットのほうで作るでしょうから、別のキットを使えばどのように作れるのか、という問いかけが自然に提起されます。
 ですが、それへの解答はなかなか浮かばず、明確なイメージにまとまりませんでした。

 結局のところは手探りの試行錯誤を重ねるしかないわけですが、しかし、そのプロセスが個人的には面白くて魅力的であるのも確かです。その一番の理由は、タミヤキットでそのまま劇中車を再現出来ない、という点に尽きるでしょう。

 なお、今回用意したのは、京都の古本屋のガラクタ市にてどういうわけかプラモデルを売っていたなかでの購入品です。一番汚れて箱も歪んでいたため、販売価格は100円でした。プラッツの公式キットの約50分の1の値段でしたから、これを生かさない手はなかったのも事実です。

 

 手始めに、今回の製作におけるタミヤ製品での劇中車再現の主なポイントを整理しましょう。上図においては、砲塔のキューボラの周囲にある支持材の撤去による形状の修正、フェンダー前端の延長、後部フェンダー上の積載品の変更および配置転換、ノテックライト基部への台状部品追加、予備履帯の短縮、が挙げられます。

 

 続いて、後部フェンダー上の雑具箱の変更および積載品の変更が大掛かりな工作を伴います。タミヤキットはアフリカ戦線にて収容能力を高めた大型のボックスを装備したタイプを再現していますが、ガルパンの劇中車は欧州戦線に展開したタイプに近いので、同じF型といっても外見には多くの相違点が見られます。
 また、砲塔および車体各所のクラッベの上下のリベット、バックランプなどはタミヤキットでは省略されていますので、これらの追加再現も必須です。

 

 そして後部フェンダーの後端も延長するほか、誘導輪の表にある段差を消すという形状修正も行います。
 以上の諸々の修正や追加工作は、公式キットを使えばほとんど不要になりますが、その見返りとして、ドラゴン製品ならばでの細かいパーツと工程の多さに直面し、それ以前に購入価格の高さに財布を握り締める、ということになるでしょう。

 以上のように外観もかなり変えることになりますので、組み立てガイドは使わず、組み立て工程も自分なりに考えて決め、なるべく煩雑な手順を省く方向で作業を進めました。それで、今回は組み立てガイド図は一切載せていません。

 

 車体です。劇中車のそれと形状が全然異なります。最初から大がかりな修正作業に入ることになります。

 

 上図の赤矢印で示した雑具箱などが、劇中車にありませんので撤去します。ですが、一体成型の車体パーツのかなり厚い部分ですので、箱だけを削り取るとフェンダーの大半が穴あき状態になってしまいます。思い切って、フェンダーごとカットするほうが良さそうです。
 さらに、白矢印で示した換気グリルのルーパーが縦列ですが、劇中車は横列です。これも修正します。

 

 プラッツより販売されている模型用のハイパーカットソー「職人堅気」で、御覧のようにフェンダーごと切り離しました。

 

 続いて、換気グリルのルーパーを丁寧に切り抜きました。

 

 換気グリルの中央の1本のみ残しました。劇中車と同じです。両側の換気口は正方形なので、切り取った縦のルーパーを横にすれば、そのまま再利用出来ます。

 

 御覧の通り、横向きに取り付けました。取り付けの最中に誤って1本を折ってしまったので、ブラ材で補完しました。

 

 今回の製作においては、昨年に岡山エラヤの水害被災品処分セールで大量に購入したジャンクパーツ類が大いに役立ちました。上図のドラゴンのⅡ号戦車の車体パーツが含まれていたため、その前後のフェンダー部分、赤枠の範囲をカットして転用することにしました。

 

 後部フェンダーを左右とも移植しました。ピッタリとおさまりましたので、タミヤもドラゴンもキットのサイズは正確であることが分かりました。タミヤ製品が30年も前の古い製品であることを考えると、驚くべき合致でした。

 

 並行して、下部車体の組み立ても進めました。こちらは改変箇所が無いので、ストレートに組みました。

 

 組み立てが完了しました。公式キットですと別パーツになっているサスペンションアームが一体成型ですので、作業は楽でした。  (続く)

 


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