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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く32 その19 「大貫の日野屋です!!」

2019年11月03日 | 大洗巡礼記

 大貫商店街の日野屋豆腐店に立ち寄りました。昨日訪れた桜井食堂以外で、ガルパン戦車プラモデルの寄贈展示品が多く寄せられているお店は、知る限りではここだけだと思います。

 

 店内に入って右側に上図の棚の展示があります。一番上にフィグマサイズの1/12スケールⅣ号戦車が存在感を放っていますが、埃が積もって薄汚れています。作業場の中にありますから仕方のないところでしょう。

 

 この大きなⅣ号戦車は、私も以前に買って持っていました。が、大きすぎるので押し入れにも入らず、部屋の片隅に置いていて、それが邪魔で生活空間にかなりの支障をきたしていたため、思い切って売却しました。ほとんど未使用のままでしたから、定価の八割で買い取っていただきまして、大変にスッキリしたのを覚えています。ウサギ小屋ならぬネズミ小屋に住んでる身には、不相応な代物でしたね・・・。

 

 さて、こちらのお店はプラウダ高校関連の品が多いです。パネルも置かれているプラウダ高校チームの戦車IS-2は当たり前のように各サイズが見られます。しばらく放置状態であったようで、デカールや塗膜の一部が剥落してしまっています。

 

 KV-2の各サイズも並んでいますが、一様にデカールが変色しています。クリアスプレー等でコーティング処理をしていないのかな、と思います。
 私が製作した最初のプラウダ高校車輌T-34/76は2016年1月に完成していますが、三年余り経った現在でも保存状態は良く、デカールの退色もみられません。上図の展示品はそれよりも前、2014年ぐらいには展示されていたように思うのですが、それにしても劣化がひどいです。

 実は、私自身が模型の保存には結構気を遣うほうで、完成直後から保護ケースに入れたり、湿度の低い暗所に入れたり、定期的にホコリを払うクリーニングをしたりと、割とマメにやっています。もともと文化財学関連を専攻していて、文化財の保存や修復に関するレポートも幾つか書きました。
 なので、モノをどう保つか、長く維持するかという問題にはけっこう関心があり、自身のガルパンプラモデルも対象の一つになっている、という流れです。

 だから、大洗巡礼時にて各店舗のガルパンコーナーにおける寄贈展示品類の状況がどのようになっているか、という点については最初から問題意識もあって常に注目もしていたのでした。色々な寄贈品の中で、最も痛みやすいのがプラモデルであることはあまり知られていません。製作したモデラーさんでも知らない方が少なくないのでは、と思うことがあります。
 同じような品にフィギュアがありますが、これは長持ちします。材質や構造的に耐性が強いうえ、多くは販売時点から保護ケース付きなので、文化財学保存学論でいうところの初期カバーリングが成立しています。それ以前に構造的に中空でないのが重要です。

 模型に限らず、人間が作り出した様々なモノは、内部に空間があるものと無いものとに分かれます。木の彫刻に例えると、材木全部をそのまま使って彫り出したムクの彫刻品、干割れ対策として内部を可能な限り削り落として重量も減らす内部空間有りの彫刻品とがあります。
 この両者において、耐性があるのは前者です。経年の風化劣化にさらされる表面積が少ないからです。後者は内部空間も広いので、そこも経年の風化劣化にさらされます。材質が金属であったとしても、内部に必ず錆や劣化が生じますから、壊れるのも早いです。同じ金属品でも、鉄道のレールのようなムクの品は表面だけが錆びたりするのみで、本体は長持ちします。内部空間が存在しないからです。

 同じように、中身も詰まって耐性もあるフィギュア品は長持ちします。これに対して内部空間が大きいプラモデルは、耐性も最低限ですから、経年の風化劣化影響はバカになりません。塗装してあれば、塗膜はボロボロになりますし、デカールは剥落します。

 したがって、寄贈展示品のプラモデルがどうなっているかで、その置かれた環境や、管理状況が分かります。私は、毎回の大洗巡礼において寄贈展示品のプラモデルを好んで見てきましたが、モデラーの一人として参考にすると同時に、保存状況および経年の風化劣化現象を検証する意味合いもありました。
 なので、ここ日野屋豆腐店のような、湿度が高く温度差も激しい作業場空間に置かれたプラモデルがどうなってゆくのか、という点は、ひとつの検証テーマとして興味があるわけです。

 

 上図右の展示品もデカールが変色していますね・・・。私の製作した分もそうなるとマズイので、とにかく気をつけなければいけません。
 左側はなかなか保存状態が良いようです。寄贈時点で保護ケースも密閉してあったのでしょうか。中にあるのはBM-13カチューシャですね。これは私も作りましたが、色々と苦労した記憶があります。

 

 こちらにはエアロサンがありますが、やはりデカールは緑色っぽく変色しています。右奥のT-34/85は比較的新しいのか、真っ赤なデカールが照り映えますが、これもいずれは変色してゆくのでしょうか・・・。
 こういうのを見ていると、自身の作った分も変色してしまうのかと不安になってまいります・・・。

 

 左側にも棚があって色々置いてありましたが、こちらはペーパークラフトらしいです。もともと脆い品ですから、長期保存は諦めているかのようです。

 

 あとは、知波単学園のプラモデルが田口理容所にあったな、と思い出してそちらへも立ち寄りました。

 

 西絹代の看板も健在でした。

 

 店内の展示品はこの3車種のみでした。以前はもっとあったような気がしますが・・・。
 こうなると、大洗には知波単学園チームの車輌のプラモデルはあまり無いように思われます。お盆に大洗へ行ったサークル交流仲間のモケジョさんたちも、「チハタンズが全然見当たらへんかったー」とか話していましたね・・・。

 

 店内のガルパンステッカー類の豊富さは相変わらずでした。店主の北見さんとも少し話をしましたが、八朔祭の最中で忙しいようなので、すぐに退出しました。  (続く)

 


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3 コメント

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映画T-34 (イーリス)
2019-11-04 22:16:51
こんばんは、久々にコメントします。

ホシノさん、映画T-34を鑑賞されたんですね。
ガルパン最終章第2話の上映前のPVで興味を持ち立川シネマシティの爆音上映で私も鑑賞しました。

単純にドンパチの音響や映像の爽快感
そして、強大な敵に対し弱小が困難に打ち勝つストーリー

私はガルパンキッカケでミリタリーに興味を持ったいわゆるニワカで
歴史や戦車について詳しくないのですが単純にエンタメとして堪能できました。

ただ、歴史や戦車について知っているとより堪能できたのでしょうね。

タイトルと関係ない話題ですみません。
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映画T-34 (ホシノ)
2019-11-05 21:31:13
歴史や戦車について知らなくても、楽しめる映画ですね。戦争映画ではなくてエンタメとして作られてますね。イェーガー大佐もナチスの悪役じゃなくて、も良きライバル的なポジションで表現されていて好感が持てます。
監督がガルパンに刺激されて作ったらしいので、全般的にみるとガルパン的なストーリーという感があって楽しめましたね。

個人的にはⅢ号戦車やT34の各部の動きや機構がリアルに分かるのが良かったです。
返信する
Unknown (トオル)
2019-11-26 13:40:24
日野屋豆腐店さんは戦車POPの店としては古参格なので、古くから多くの戦車模型が飾られていますが、展示環境が厳しい作業場なので、その多くがケース梱包の状態で寄贈されます。他店と比べても厳しい展示環境ですが、埃をかぶっているのは以外に少ない様に見えます。このお店も日照プラントさんとの繋がりで大洗の戦車とは深い係わりがあり、ワンフェスにも出展参加された事もあるので、戦車モデラーのみならずガレージキットの原型師さんの親交も深いお店ですね。戦車モデラーの溜まり場は梅原屋さん以外にも日野屋豆腐店さんもその対象になっていますが、このお店が話題になる時はおからアートと1/1原寸大の戦車がお披露目される時ですが、今度は何を出してくれるのか楽しみは尽きませんね。
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