三条大橋を渡りながら鴨川の流れを見ました。本来は平安京の東の境界線とされ、戦国末期の秀吉の御土居の東の防御線とされた川も、いまでは市街地の広がりのなかに取り込まれて、街中を流れる川としての景観を呈しています。
橋の西脇のスタバの店先には、秀吉によって修築された三条大橋の石柱の一つが保存されています。それ以前の橋は柱も木造だったようで、度々流されてしまって交通に支障をきたしたため、秀吉が頑丈な石柱を用いた橋への架け替えを命じたのでしょう。
西へ歩いてすぐに木屋町通と交差します。その木屋町通が劇中スポットの集中地区ですので、そちらに左折しました。近くのコンビニでパンとコーヒーを買い、高瀬川畔のベンチで遅い昼食をとりました。
高瀬川です。この時は各所で桜が咲き始めていて、観光客がスマホで撮影している姿が随所に見られました。
少し南へ歩いて、ふと左を見ると既視感のある店の並びがありました。ああ、ここだったのか、と気付きました。木屋町通は、模型サークルの定期会合などでよく歩きますので、大体の景色は知っています。
劇中ではこんな感じです。1期の番外編(第14話)「ライブハウス!」に登場します。
なんで分かるかと言うと、右のネギ焼きのお店、左奥の長浜ラーメンのお店に入ったことがあるからです。
そして、有名なのがこのシーンですね。この場所が見たくて現地を訪れるファンも多いそうです。この場面も1期の番外編(第14話)「ライブハウス!」に登場します。
実際の状況はこうです。高瀬川に架かる材木橋ですが、劇中では幅が狭くなっています。また背後右手の建物が、最近に取り壊されているので、かなり景観が変わっています。
材木橋の横の桜も咲き始めていました。確か、このアングルも劇中に出ていたと思います。
木屋町通の全体の景観は、けいおん放送当時とそんなに変わっていないのですが、個々の建物が無くなったり、建て替えられたりしているため、劇中の景色とあちこち異なってきています。
そして、材木橋から西に入って河原町通に続く上図の路地が、1期の番外編(第14話)「ライブハウス!」にてライブハウスがあった場所です。既に右手の建物が建て替え工事中で、以前とは景観が大きく変わっています。
奥の方でもかなり変化がありますので、けいおん聖地スポットの中では、最も景観が失われてしまった場所かもしれません。 (続く)