今日は散歩日和

今日は、私のところは暖かいです。春が来たみたいにぽかぽかです。散歩してると、汗が出てきます。

そんなわけで、今日は、吐く息三回、吸う息三回で、三拍子二回の散歩です。「すっすっすっ、はっはっはっ」ってなもんです。こんな時は、鼻歌歌ってのんびりと散歩しているわけにはいきません。一生懸命歩きます。一生懸命というのは柄じゃないんですがね。

まあ、そんなわけで、きょうのしっかり歩き6050歩、42分で144歩毎分というスピードでした。

(ガルマル)

節分でございます

えー。今日は節分でね。あー、近所の隠居　エコロジジーでございます。

八「おい、エロジジーいるかい」

ああ、八かい、エロジジーはいないよ。あたしはエコロジジーだよ。わざと間違えちゃいけねえよ。ところで、どうしたんだい、あわてて

八「どうもこうもないよ。今日は、節分だよ。隠居が一番活躍する日じゃねえか」

活躍ってね、どうせ、鬼の面つけてね、長屋のみんながあたしに豆ぶつけるんでしょ。ごめんだよ。熊さんにでも頼みなよ。

八「だめだよ、熊の野郎、実家に帰っててさ。いねえんだよ」

そうかい、また、あたしかい、いやだね

八「何がいやだねだ、嬉しそうな顔しやがって、去年だってよお、あんまりいやだいやだっていうからさ、熊に頼んだら、怒ってたじゃないか。『なんで、あたしにやらせてくれないんだい』ってね」

そんなことないですよ。

八「そうだよ、こっちゃー、隠居のかみさんから聞いて知ってるんだよ」

なんてんでね、あたしはいつも、鬼の役をやるんですな。

(エコロジジー)

エアーバンド

おかみさん(以下「お」)「やい、何やってんだい、でかい雑音出しやがって」

エコロジジー(以下「エ」)「なんだとお、雑音だと。このやろう。おい。これはなあ、アイアン・バタフライってえ、ありがたいバンドのイナガダダビダって曲だ。ガルマル師匠からCD借りてきて聞いてるんだ」

お「イナゴノツクダニだか、何だか知らないけど、なんだい、その雑音にあわせて手ぇ振りやがって、何の真似だい」

エ「何の真似だあ。これはなあ、エアーギターってんだ。こうやってな、曲にあわせてな、ギター弾いてる真似すんだよ」

お「なんだい、ジョー・コッカーの真似かい」

エ「お、おめえ、ジョー・コッカーなんて洒落た名前知ってんのかよ」

お「当たり前だよ、知ってるよ。あれは、35年前、おまえさんと二人で行ったねえ、映画館にさ。ウッドストックって映画を。そこに、あたしのジョーちゃんが出てきてさ。ギター引く真似しながらおっきい声で歌ってたよ」

エ「（しんみりと）そうだったなあ、おめえはまだ、高校生でな。かわいかったなあ。おらあ、映画みながら、隣に座ってるおめえの手をいつ握ろうかって、そればっかり考えてたよ」

お「（同じくしんみりとして）何言ってんだい、あんただって、いい男でさ、同級生に、美男美女のお似合いのカップルだねえ、なんて言われてね」

突然、八っつあんが入ってきます。

八「なんだいなんだい、外で、聞いてりゃ二人でいい気になりやがって、何が美男美女のお似合いのカップルだ。おかめとひょっとこみたいな顔をしやがって。こちとら、恥ずかしくて聞いてられねえや」

エ「(ちょっと照れながら)何だよ、八、いたのかい、全く、二人で久しぶりに昔の思い出に浸ってたのによお。まあ、いいや。いいところへ来た。あたしがね、エアーギターやるから、あんたはエアーベースやりなさい。そんでおまえは（おかみさんに向かって）エアードラムスをやんなさい。三人でバンドです。これをエアーバンドといいます」

八「なんだい、そのエアーベースってのは？」

エ「八は、ほんとに何にも知らないね。エアーギターってのは知ってるかい。こうやって（ギターを弾く真似）ね、ギターを弾いてるふりをするのさ」

八「へっ、馬鹿みたいだね」

お「ほんとだよ、おまえさん、馬鹿みたいだから止めようよ。あたしゃ、修二と彰の青春アミーゴだったらやってもいいよ」

エ「（涙目で）そんなこといったってなあ、ちょっとでいいんだよ。俺につきあってくれよ」

ってなわけで、うまく同情を引いて、かみさんと八を仲間にしましてな、エアーバンドをしたってわけです。あたしはね、一生懸命に首振ったり、飛んだりしながらギター弾く真似してたんですがね、かみさんと八の野郎がすぐあきるんですよ。二人ともリズム感が悪くてね、

まあ、ご家族で、一度はお試しください。エアーバンドの薦めでした。エアーバンドするときはね、頭にヒモ巻くといいですよ。これが、ヘアーバンド。てけてんてけてん。

(エコロジジー)