シラカシのタネの話を二回ほど続けたので、今度は、熱帯地方の木を話しましょう。ボルネオという島があります。世界で3番目に広い面積といわれている島で
す。この島は、マレイシア、ブルネイ、インドネシアという三つの国に分かれています。北半分にマレイシアとブルネイ、南半分はインドネシアです。インドネ
シアの人はカリマンタンといったりしています。
この島を中心に分布しているのが、現地の言葉でカプールと言われている木です。
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上の写真がカプールです。日本語では、リュウノウジュと呼ばれています。この木は、ボルネオ島のほぼ全域でみられ、他では、マレー半島の東海岸とスマトラにも分布します。大きいものですと、幹の回りが10メートル以上になりますし、高さも50メートルを超えます。ボルネオ島の中で、もっとも大きくなる種類の一つです。
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上の写真がカプールの花です。
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花からは、上の写真のようなタネができます。長い羽のようなものが5枚着くのが特徴です。木から落ちるときには、上と下が逆になって、くるくる回りながら落ちてきます。まるで、羽子板の羽のようです。
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このカプールのタネから幼根といわれる芽が出てきたところです。シラカシのところでお話ししたように、この幼根は出ると土に潜ります。
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上の写真は、幼根が土に潜った後に展開した子葉と上に伸びている茎です。シラカシと違って、カプールの子葉は殻を破って、外に出るのです。
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これは、展開した子葉の間から出ていた茎の先に開いた初生葉です。このように、四枚の葉が最初に出ます。
このころは、カプールの赤ちゃんの時期と言っていいのですが、大きさは、高さで15cmぐらいだと思います。これが、幹回り10メートル、高さ50メートルの大きな大人の木になるのです。
そういえば、散歩中、ウグイスが鳴いていました。春ですね。今日の
しっかり歩き6621歩、49分、135歩毎分でした。