今年は二十四節気の「雨水」を前にひな人形を飾った。昨年は雨水が週末でよかったのだが、今年は明日の月曜日なのでまあいたしかたない。
こちらはしがない勤め人であるので平日に飾るのは難しいのである。
都合よく(?)雨が降ったのでちょうど良いと考えることにした。
こうした伝統行事になると古屋の出番となる。なかでも床の間がにわかに存在感を増す。
床の間は純粋な「ハレ」の空間ともいえる。効率性を重視する現代の家ではこうした空間を確保するのは難しい。
現代は昔とくらべるとはるかに豊かなはずなのだが、一方で昔にあった、違う豊かさをどこかに置いてきてしまっている感がある。床の間はそんなもののひとつになっているのかもしれない。
そのとおりですね。これって他の文化圏の人がやったら模倣になりますよね。それなのに、日本では逆に他の文化圏の模倣をすることが先進的のように思われていたりする。模倣より本物のほうがかっこよく思うんだけど・・・。
このように堂々とものを飾る場所って重要です。いいものを手に入れても収まりが悪い場所に飾ったら魅力を生かしきれないですしね。
指摘のとおり床の間は非効率な空間かもしれませんね。現代にあってはぜいたくなものとなってしまったのでしょうか。少し前の住宅ではごく当たり前にあった、最も日本的な情緒を感じられる空間のはずなんでしょうけれど。
和室は床の間があることによってそこがリビングやダイニングとは違う、神聖な空間になるような気がします。「ハレ」が日常的になってしまった現代ではもその効果も薄れてきてしまったということなんでしょうか。