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家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

縁側

2004年10月29日 | 我が家のスペシャルな仕様
 設計を依頼した建築家は縁側が大好き。設計した家のほとんどすべてに縁側か、縁側的機能のある空間がある。
 私も縁側はいいと考えていたので、この志向に乗る形で設計を依頼したら、やっぱり縁側がついてきた。

図面の上では「デッキテラス」なんて、ちょっとかっこいい名前にしてあるが、機能としてはまさに縁側である。

 縁側の前は庭。腰掛けてお茶を飲みながら庭を見るという、なごみの場になる。
普通の縁側らしくないのは、ガラス屋根であること。これによって、ちょっとサンルーム気分も味わえそうだ。
縁側は居間と「はきだし」でつながっていて、居間にいると居間自体が広く見える仕掛けになっている。
 廊下としての機能もある。玄関から客間まで、この縁側を通って行ける。我が家の居間はダイニングも兼ねているので、何かと散らかりやすい。そうした空間を通らせずにすむのは助かる。
縁側の床下は収納スペース。庭ぼうきやちりとり、バケツなど、少々ぬれても問題ないものを入れる。

 縁側の役割は大きいのである。出来上がるのが待ち遠しい。

自然素材を使うわけ

2004年10月28日 | 我が家のスペシャルな仕様
 
自然素材が流行っている。住宅業界ではさかんに自然素材の使用をうたって営業している。
 特にシックハウス症候群が注目されるようになってきてから、その傾向が顕著になってきたようだ。

 我が家も自然素材を多く使っている。フローリングはナラの無垢板、壁にクロスは使わず漆喰だ。柱や梁などの構造材にも集成材は使っていない。

 ただ、シックハウスを意識したのではない。自然素材の質感が好きというのが主たる理由だ。
 合板より無垢板のほうが裸足のとき気持ちがいい、ビニールクロスの感触が好きではない、そんなところである。

 時間も意識した。化学素材は年月を経ると劣化する。自然素材の場合は、劣化というより、「味」が出てくる。磨きこんだ無垢板は質感という意味では、劣化どころか、最初よりぐっとよくなることもある。合板ではこうはいかない。これは我が家の古屋で学んだことだ。

 少々、大げさだが、最終的には「素材の質感から歴史を感じる家になったらいいなあ」などと考えている。
私が生きているうちはそこまでには到達しそうにないが。