寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(66)「武士の一分

2017年04月04日 12時24分58秒 | 寓居人の思い出話

 昔の武士というのは窮屈な世界に生きていたんだと思いま

す。例えばどんなに好き合っている男女がいたとしても、身

分の違いはどうにもならないことがあったと言うことでです。

規則には例外が付いていますが、上記の場合も例外があり、

上士の家に婿入りする場合は下士のいえからでも可能だった

ようです。また武士の男と町場の娘が結婚する場合も非常に

困難だったようです。この場合も娘を知り合いの武士の家の

養女にして1,2年後にその武士の娘として嫁がせるという方

便が採られたそうです。

 さて映画の話ですが、殿様の食事の毒味役だった武士が、あ

る種の貝毒の中毒にかかり殿様とその家族を救ったということ

で、殿様直々のお声掛かりで家禄を生涯安定すると言うことを

上士が握りつぶしてしまい、盲目になった毒味役の武士を窮地

に追い込んでしまった。その妻がいろいろ働きかけたがうまく

いかなかった。最後に握りつぶした上士を訪ね。とその上士は

なんとかする代わりに自分の言うことを聞けと持ちかける。夫

を助けたい一心で上士に体を任せてしまうが、そのことが噂話

から夫に分かってしまう。夫は宇t間を離縁してしまうが、上士

の策略であることを知ってしまう。

夫は妻を哀れに思い上士を切る決心をするが、相手は剣術を相当

使うと言われている上に自分は盲目である。それでかっての剣術

師匠に相談すると師匠が一つの必勝技を伝授してくれた。そのお

かげで見事敵を討つことができ咎めなしになった。

 そんなある日の朝食の味噌汁の味がじぇなんの作っていたものと

かわり、懐かしい味になったことで妻が帰ってきたことを知る。夫

は過去の一切を水に流し、再び妻と暮らすようになった。

 主役の夫役を木村拓哉さんが演じた。藤沢周平の小説からにじみ

出る心の動きを上手くこなしていた。この映画は有楽町の映画館で

見たのですが画面が大きく色彩もきれいでした。しかし、音がうる

さいくらいの音量だったのが残念でした。内容からすればもっと押

さえた音にした方がよかったと思いました。


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