寓居人の独言

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世界に恥じないイスラム国?人質解放を望む

2015年01月28日 00時16分46秒 | 日記・エッセイ・コラム
 イスラム国?に拘束されたとするジャーナリストの後藤さんの消息が明確なっていない。日本国民を始め多くの人たちが速やかに解放されることを願ってやまないことは一致しているだろう。
 最近の報道を見て日本国のエゴとも考えられることがいろいろ出てきたことに気がついた。人質の代価を2億ドルとして要求してきたが返答期限の72時間を過ぎると、ヨルダンで爆弾テロ(50人以上の死者を出したと言われている)を行って逮捕され死刑が確定している死刑囚と交換するという要求に変わった。もともとその死刑囚は、イスラム国?に拘束されているヨルダンのパイロットと交換する交渉が進んでいるという。更にもう1人の逮捕拘禁されている犯人と併せて2対2の交換をするようなことも検討しているという。
 さて、テロを行った死刑囚を解放することは多くの危惧がある。其の死刑囚は解放された後で再び爆弾テロ要員として利用されるのではないかということである。もしそうなると、更に犠牲者が多数発生する可能性が出てくることである。あるいは其の死刑囚は逮捕されたということの責任を取らされるかもしれない。あるいは英雄として担ぎ上げられ、イスラム国?は死刑囚でも解放させる力があると宣伝するだろう。それによってイスラム国?に参加しようとする人たちが出てくるかもしれない。その人たちの中から更に爆弾テロの実行者が出たとしたら、其の犠牲者の数は更に増大することになる。
 そして日本国の立場はどうなるのだろうか。他国の犯罪者を日本人人質と交換するということを要望しているとは思えないが、もしそのような要望をするとしたらそれは其の国の主権を侵すことになるのではないだろうか。その結果、日本国は自国がよければ他国の主権を平気で踏みにじると言われることになるかもしれない。それでも背に腹は代えられないとするのだろうか。そのために相当額の経済援助を申し出るとしたら何おか言わんやである。
 後藤さんの速やかな解放を望む気持ちは、筆者とて同じである。しかし世界の人たちに恥じない手段で解放させる方法を実行して欲しいものである。

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