寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

終活って変ですね

2016年01月12日 13時53分42秒 | 日記・エッセイ・コラム

 最近新聞などの広告で終活などという漢字が出て

いることがありますね。なんでも〇活と活の字をつ

ければ宣伝になると思っているようです。

 冗談じゃありませんよ。自分の人生の終焉くらい

楽しませてほしいじゃないですか。私も平均寿命に

近くなってきましたが終焉を迎えたなら、残る人た

ちに迷惑がかからないようにすることにしています。

他人に、終焉を迎える準備をしておきなさいとか、

こうしておいたほうが良いですよなどと指導されて

ああそうですかとその通りにするほど自分を見失っ

ていませんよ。

 しかし昔こんな話を聞いたことがあります。前に

このブログに書いたことがあるかもしれませんが、

ある有名な古寺の住職が体調の不良を感じて医師

の診断を受けました。その頃はがんの告知などとん

でもないといわれていましたので近親者に話がある

と伝えたところ、彼の住職は自分は自分の人生のほ

とんどを仏への道に邁進し十分な修行も積んでいる

ので何を言われても耐えることができると医師に伝

えたという。そこまで言うならと医師が、あなたは

ガンに罹患し余命数か月だと伝えた。すると住職は

血相を変えてこんなに元気なのにそんなはずがない

といってそそくさと帰ってしまったという。その後

彼の住職は今まで何のために多くを犠牲にして楽し

いことをしてこなかったといい、酒色に溺れたとい

う。何かを期待して修行していたのかもしれません

ね。そういう修行もあるでしょうが。

 私はこの話を聞いたとき、人間の精神あるいは心

の強さなどというのは実に不安定なものだと思った。

もちろん彼の住職のような人ばかりではないだろう

と思う。かくいう私だっていざとなったらどうなう

かわかりませんがねえ。終焉を迎えた時に心が静か

でありたいと思うのですが、私くらいの覚悟ではで

しょうかねえ。 


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