ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

練習

2011-07-07 09:59:51 | 日記

オペラに「ノルマ」という曲がある。

主役を歌うソプラノ歌手にとって、難度の高いことでしられているそうな。

「ノルマ」のアリアをつとめたソプラノ歌手の話を、何度か耳にした。

一日に、3回全曲を通したという。

「ノルマ」の本番の朝に自宅で、一回。

リハーサルで一回。そして本番で一回。

最後まで、衰えを感じさせない三回演奏したとも、思えないほどだったと。

プロの歌手でも、それだけ練習をし、本番に臨んでいる。

「アマチュアだから、素人だから、練習時間が足りないから、この程度でいい」

という言いわけは、通用しないんだと、暗に言われている気がした。

時間をやりくりして、できうる限り、消化して、本番に備えることは、プロ・アマに限らず

課せられていることだと思う。

可能な限りの練習をして欲しいと、言われているなと、感じた。

以前、「美空ひばりさんは、お客様の前で歌う前に、必ず一通りおさらいしていました」

と、聞いたことがあった。

晩年は、舞台の袖に、ベッドを置いて、リハーサルをしていたが、さすがに、全曲をさらえなかった、と。

立っているのもやっとの状態で、赤ちゃんくらいしか肺機能がなかったそうな。

それでも、本来なら、全曲を、リハーサルしたかったはず。

プロの姿勢に、胸打たれる。

アマでも、舞台に乗ったら、音楽家。

コンサートは、発表会ではないと、自負している者として、残り少ない時間、できうる限りの

ことをしよう。