今年の正月は元日に息子夫婦と酒盛りをし、3日には友人夫婦と
毎年恒例の食事会をし、4日には娘が来るなどしていつものように
正月らしい動きはあったが例年以上にゆっくりと過ごしたような感じの
正月だった。
今年の4月には結婚して54年になる同い年の私たちは人生の
およそ70%を一緒に過ごしてきたことになる。
その間、大きな喧嘩はなかったが、お互いの性格や考え方の相違による小さな喧嘩、小競り合い、トラブルなどは数知れず(?)あったと思う。
外から見ると仲睦まじく見える夫婦でもいろんなことがあるのは私たちにも
言えることで、それがあるからこそ(?)こうしてお互いの長所や短所も
見えて理解もし、プラスマイナスが上手く引き合って健全な夫婦関係を
保っているのかもしれない。
妻は誰が見ても明るく、優しく、他人思いで性格はこの上なく良いと
思えるような人柄だが、せっかち、早とちりで、大局的な見方や深謀遠慮という
言葉とはほぼ無縁と言ってもいいような人間である。
妻はこの箱の中へ、或いはこのバッグの中へしまい込んだのに・・・
と思って1~2度探して見つからないとそこにはないものと決めつけて
あたふたとする・・・私がそこを探すとすぐに見つかるというようなことは
しょっちゅうあることからもその様子は早とちりや思い込みの権化と
言ってもいいかもしれない。
そんなことは日常茶飯事なので喧嘩やトラブルの原因にはならないが、
他人(ひと)との話中に、妻は自分が正直で嘘は勿論、遠回しに言うことも
ないので相手もそうだと思い込み、真意をくみ取るための一言二言を
重ねるような会話をせず、その言葉足らずが予想外の結果を生み出す
ことになるかもしれない・・・などとは全く考えていないことを私が指摘し、
せっかちや早とちりは誤解を生じる原因になることもあるという私の説が
妻にとっては「なぜ?・・」とそれが理解できないということで小競り合い(?)と
なったりするのである。
ま、正直なのはいいのだが、私にとっては思慮深さがたりない・・・と思えて
注意したりすることが妻にとってはちょっと不思議なようだ。
昨日もせっかちな妻とゆっくりと考えた方がいいと思う私の間に火花にも
ならぬ微小な火花が散った。
妻は息子の妻に早く連絡したいことがあり、彼女のスマホに連絡が
つかないと知るや一刻も早く連絡してあげたいという思いから息子に
即座に電話をする・・・というせっかちな態度に私は早く知らせてあげたい・・・
という気持ちは解るが緊急を要することではないし、正月最初の日曜日で
大わらわの店舗で勤務の息子に連絡をするとは非常識極まりない・・・
いい意味での深謀遠慮のようなことは必要なのだとちょっと説教(?)・・・。
今年もこのようなことが頻繁に起きるかもしれないし、喧嘩擬きの出来事は
あるかもしれないが殆どはその場限りで終わり、何事もなかったように
なることは明らかなので私も柔軟な対応をしようと思っている。
私たちぐらいの年代はどの人にもいろんな多くの経験があり、多くの
人たちを見てきており、臨機応変、柔軟な対応もできると思っているので、
この小競り合いにも大いに活用すべきなのかも・・・・。