小学校では、毎日の宿題に加えて、毎日15〜30分の家庭学習を推奨している。家庭学習の習慣を身につけることが、おそらく最大の目的だと思う。
もちろん、やった方がいいのは重々承知だけど、私の帰宅時間が遅いから、寝る時間を最優先にすると、どう考えても家庭学習の時間は取れない。だから基本的には毎日宿題だけしかしていない。
でも、これは考え方だけど、りょうちゃんは今、スイミング、ピアノ、ロボット教室に通ってて、運動系、芸術系、学習系とバランスがいいし、しかも、それぞれ楽しんでいて、どれも順調に上達しているから、私は小学校低学年のうちはそれで十分だと思っている。
そもそも、私は公文的なことをさせたいとは思わないし、計算が速いメリットは理解しつつ、それよりも、算数に限らず自分の頭であれこれ考えて、工夫することの方が重要だと思っている。計算の速さはテスト、ひいては受験では有利だけど、だから? という感じだ。りょうちゃんは最近、ロボット教室の先生に、「色々工夫して、自分でアレンジしたりできるようになってきましたね」「最近、忍耐強くなってきました」と続けて言われて、まさにそれこそが私がねらっていたこと、りょうちゃんに身につけてほしいなぁと思っていたことだから、思わず心の中でガッツポーズをした💪✨
りょうちゃんは、ものすごく器用というか、どんなこともやらせると、最初から結構できてしまう。努力しなくても、お友達以上か、同等くらいにはできてしまうので、一生懸命練習するとか、そういう発想がない。でも、そうこうするうちに、例えば鉄棒や縄跳びを一生懸命練習していたお友達の方がいつのまにか上手にできるようになってて、今となっては、りょうちゃんは普通だね、ということがある。
まあ別に、本当に好きなことは夢中で何度もやったりしてるし、努力しました‼️ という意識もなく努力してる部分もあるわけだから、それはそれでいいのかもしれないけど、一方で、嫌だなぁと思いながらも続けていたら、いつの間にか楽しさに気づく、ということだってある。
だから、りょうちゃんには、そういう経験を積んで、やったらやっただけ身につくということを知ってほしいし、最初は嫌なことでも、できるようになったら楽しいよ、とわかってほしかった。
そして今、3つの習い事が、まさにそういう感じになってると思う。
一番楽しんでいるスイミングでさえ、途中でしんどい時もあったし、ロボット教室は最初は楽しかったけど、途中しんどくなって、今はまた大好きになってる。ピアノも、途中、本当にやめさせようかと思う時期もあったけど、最近では確実に上達してきて、練習を嫌がらなくなった。「楽しい」の域までは、あと一歩、というところだ。
さて、そこで本題。
今週は小学校から、家庭学習週間ということで、毎日、宿題以外の勉強したことについて、親がチェックするようチェックシートが配られている。学校が指定するいくつかの項目のうち、どれか1つを毎日やらせてくださいということだ。項目は、計算、漢字かカタカナの書き取り、日記、読書、音読、となっている。
でも、それってさ、余計なお世話じゃない? と思うのだ。
私は、りょうちゃんに作文力をつけてほしいと思ってるけど、実は、ただ漫然と日記を書くだけでは作文力はつかないと思ってる。計算についてはさっき書いた通り。読書は、強制されてするものじゃないし、音読は、毎日の宿題で十分‼️
つまり、何をいつ、どういうタイミングでさせたいかなんて家庭ごとに違うんだから、この1週間、みんなでこれをやってくださいなんていうのは余計なお世話だと思うのだ。家庭での学習の仕方にまで口を出すのは、学校教育の範囲から逸脱してるんじゃないだろうか。
もちろん、家庭によっては、子どもの勉強に全く関心がない親もいて、そういう家庭の子どもは、勉強が遅れがちだったり、勉強への関心が薄くて、学校でも成績が悪かったりするから、それをどうにかしようという考えはわかるし、対策は絶対に必要だ。
でも、こんな風に一律に家庭学習チェックシートを出させるというやり方では、本当にそれが必要な子たちには全く効果はないと思う。子どもが勉強をしようがしまいが、親が適当に丸を付けて「先生に出しときな」で済んでしまうものだ。やる子はやるけど、やらない子はやらない。他の宿題や、習い事と全く変わらない。じゃあ、そういう子たちへの対応はどうするんだ、ということについては、考えはあるけど、今ここでは書かない。
ともかく、私は小学校低学年のうちは特に、机上での勉強以上に睡眠時間を重視したいし、本物体験や、遊びをさせたいのだ。
そして、りょうちゃんの睡眠時間が私の仕事に左右されてしまう以上、帰ってからは、できるだけ早く布団に入れたい。そのために、毎日必死で時間をやりくりしてるのに、家庭学習週間のせいで追加で20分勉強しないといけない上に、今週は仕事が忙しい週で、今日と明日は残業のためにいつもより帰りが遅くなり、その分、りょうちゃんの睡眠時間が削られてしまう。
個々の事情に配慮して、例えば今月いっぱいのどこかで何日間、チェックしてくださいというならまだしも、それが無理なら、こんなことはやめてほしい、というのが私の本音だ。
りょうちゃんをどう育てていくか。それは、多くの親と同じように、りょうちゃんが生まれた時から、いつもいつも、毎日毎日、時間の許す限り考え続けてる。そして、今のところ、私の目からは、りょうちゃんは十分以上に育ってくれてると思ってる。
ちゃんとやらせずに、適当に丸をつけて、やったことにして出させるなんていうのは、私の性格上、絶対にできないから、月曜から毎日、家庭学習を追加でさせてるけど、どうにも納得がいかなくて、クドクド書いてしまった。
いまは電車の中で、家に着くのは8時半近くなる。学校は、宿題も家庭学習もさせてくださいと言う一方で、9時に寝かせろと言う。母親は専業主婦である、という前提で物事を進めるのは、もういい加減にやめてほしいものだ。