そろばん教室から、普段使っているのと同じテキストを、もう1冊買ってきた。当初はそれを、家でのそろばん練習に使うつもりだったんだけど、せっかくだから、今週は家庭学習に使うことにした。
テキストの最初は繰り上がりもなく、簡単な問題ばかり。最初はそろばんを使って計算させてたけど、暗算でできる問題なので、暗算をさせることにした。
りょうちゃんは、そろばんを使わない時には、ちょっとした計算にも指を使う。最初はそれでいいけど、そろそろ暗算をさせた方がいいのでは? と思うようになった。それで、試しに頭の中だけで考えてごらん、と言ったら、もちろんできるし、その方が指を使うより早く答えを出せてるんだけど、どうやら暗算を何度もすると疲れるらしく、途中で、
「ママ、そろばん使っていい?」
と言い出した。
でも、とりあえず、この簡単なところは暗算でやっちゃおう、と言って、昨日と一昨日は暗算で計算をさせたんだけど、果たして、そろばんの上達を考えたらどっちがいいんだろう?
そろばんの先生のやり方を見てると、どうも計算ができることそのものよりも、そろばんのコマの動かし方をしっかり身につけさせることを重視しているような気がする。計算できるかどうかじゃなくて、問題に書かれているとおりにコマを動かして、結果として正しい答えが出る、それを重視してると言えばいいのかな。
つまり、最終的には、頭の中にそろばんをイメージして計算できるようになることを目指しているということなんだろうし、そろばんをやってる人は、ある程度できるようになるとだいたいそうなると聞くけど、そのためには、暗算をさせるより、たとえ簡単な問題であってもそろばんを使わせた方が、将来的にはいいんだろうか。
計算問題一つとっても、やり方や目的によって勉強のさせ方が違うなんて、自分が子供の時には考えもしなかった。答えが出ればいいと思ってたし。でも、子供に家で勉強させるなら、たとえそれが簡単な計算であっても、親がそれなりの目的意識を持つって結構大事なことかもしれない。
ただ、りょうちゃんは一時期、そろばんが嫌になってたのを盛り返したのは、10の補数を覚えたことが大きいから、やっぱり10よりも小さい数は、暗算で、補数を覚えるような感覚でやらせた方がいいような気がする。
とりあえず、繰り上がりが出てくるまでは今のまま暗算でやらせて、そこから先はまた考えよう。