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質を測る019:「場」づくりが大切

2018-05-22 | 営業の「質を測るものさし」あります
質を測る019:「場」づくりが大切
――第2章:人間系ナレッジマネジメント
営業リーダーという仕事は、単独で「SECI」を回すこが可能です。営業リーダーの大切な仕事を、「SECIプロセス」に重ねてみます。

S:Socialization(共同化)暗黙知→暗黙知
――「現場」で営業担当者と同行していて、自らやってみせ(暗黙知)同じようにやらせてみます(暗黙知)。
E:Externalization(表出化)暗黙知→形式知
――「会議」で営業担当者に成功例(暗黙知)を発表(形式知)させます。
C:Combination(結合化)形式知→形式知
――「会議」での発表(形式知)がすんだら、それをチームメンバー全員でディスカッションして(形式知)、よりよいものに改善します。
I:Internalization(内面化)形式知→暗黙知
――みんなが練り上げた成功例(形式知)を、それぞれの営業担当者は「現場」で実践(暗黙知)してみます。

これで「SECI」は1回転しました。例文のカギカッコに着目してください。営業リーダーが「SECI」に関与すべき「場(ば)」について明示しています。つまり営業リーダーは「現場」と「会議」という2つの「場」を使って、チーム内に知の循環をすることができるのです。
ナレッジマネジメントにおいて、知を創造する「場」はきわめて重要な概念になっています。「場」は「Ba」と表記され、世界のナレッジマネジメント学会において共通の言語になっています。野中郁次郎先生が、世界に広げた大切な概念なのです。

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