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質を測る097:優秀MRは面談医師数が多い

2018-08-21 | 営業の「質を測るものさし」あります
質を測る097:優秀MRは面談医師数が多い
――第9章:質をはかる物差し
 営業担当者の業績は、活動の「質」に大きく左右されています。質の高い人はアクセスが巧みなので、おのずから「量」はついてきます。日本ロシュの営業企画部長時代に、MR活動を検証するために3つのタイプの営業担当者とフル同行しています。
3つのタイプとは、大学病院担当MR、病院担当MR、開業医担当MRのことです。この3タイプはMRのキャリアパスとも関係がありますので、当然「質」の面では有意差がありました。私の同行目的は「質の違い」を検証することでした。それぞれのタイプから13人ずつを選んで、フル同行しました。選んだMRは、各グループの中位業績の人たちでした。そのときに驚いたことは、質の違いよりも面談医師数の格差でした。

◎1日の面談医師数
開業医担当営業担当者: 10人
病院担当営業担当者:  18人
大学病院担当営業担当者:24人

 もちろん担当環境で、面談医師数に差が生じるのはわかります。そこで開業医担当MRのなかで全国トップの5営業担当者と、追加同行してみました。彼らの面談医師数は20人前後でした。ここから明確になったことは、「活動量を上げるためには、活動の質を高めなければならない」ということでした。それ以来、私は一貫して「MR活動の質の向上」を訴えつづけてきたわけです。

 私が営業企画部長をおろされたのは、新任の上役が高額な投資をして「日報管理システム」導入をきめたときです。日報をマークシート方式に改め、徹底的な量の管理を断行したのです。もちろん猛反発しました。その結果が窓際の席への配置転換でした。「どうせ暇なんだろう」とSSTプロジェクト事務局長を命じられたのは、窓際に漂流して1年後のことでした。

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