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山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

すね(脛)

2019-01-01 | 知育タンスの引き出し
すね(脛)
親のすねをかじる。なぜ「すね」なのか、わかりますか。

――脛(すね)一本、腕一本という古い言葉がある。この場合の脛は歩き回る足をさし、腕は仕事の腕を意味する。腕と脛は働いて金を稼ぐいちばんの元手だ。(『すぐに使える言葉の雑学』PHP)

親の足をかじるでもよかったのですが、「脛(すね)一本、腕一本」という言葉から「脛」がえらばれたのですね。
山本藤光2019.01.01

牽強付会

2018-12-30 | 知育タンスの引き出し
牽強付会
ある対談集を読んでいたら、出版社の一人が、自分のしゃべりに対して、「ちょっと牽強付会かな」と付け加えていました。おそらく、こじつけという意味だろうとは思いました。初めて目にした熟語でした。

あなたは「牽強付会(けんきょうふかい)」という言葉をご存知でしょうか。辞書を調べました。「自分の都合のよいように無理に理屈をこじつけること」(広辞苑)とありました。

知らなかったのは、私だけだったりして。でもこんな人はザラにいます。覚えておきたい言葉かもしれません。
山本藤光2018.02.26

けちょんけちょん

2018-12-30 | 知育タンスの引き出し
けちょんけちょん
けちょんけちょん。この語源をご存知ですか。

――「けちょんけちょん」は相手を徹底的にやり込める様子をいうが、もとは和歌山県地方の方言。和歌山県日高郡の方言に「けちょに」という言葉があり、これは「ひじょうに」という意味。(『よく使われる言葉の雑学』PHP)

これが少しずつ拡大し、全国区になったとのことです。
山本藤光2018.12.30

空き樽は音が高い

2018-12-29 | 知育タンスの引き出し
空き樽は音が高い
読書中にひっかかってきた、ことわざです。「空き樽は音が高い」。すぐには理解できませんでした。確かに中味の入った樽よりは、空き樽の方が音は大きいと思います。意味を調べてみました。
――中味のない人間ほど大きなことをいったりするものである。
と説明されていて、最後に「痩せ犬は吠える」と類似ことわざが示されていました。(日本語知識辞典)
山本藤光2018.06.28

半どん

2018-12-29 | 知育タンスの引き出し
半どん
老妻から「半どんのドンってどんな漢字?」と質問されました。まったく思い当たらないのでネット検索してみました。

――「半」は「半分」の意味、「ドン」は「ドンタク」の略である。 「ドンタク」は、オランダ語で「日曜日」「休日」を意味する「Zondag(ゾンターク)」に由来し、「博多どんたく」の「どんたく」の由来でもある言葉で、明治時代から使われている。 土曜日は半日が休みなので、半分のドンタクで「半ドン」と呼ばれるようになった。(語源由来辞典)

まさか博多どんたくともつながっているとは、思いもよりませんでした。
山本藤光2018.12.29

はなむけの言葉

2018-12-28 | 知育タンスの引き出し
はなむけの言葉
結婚式などで「はなむけの言葉」とよく使われます。この「はなむけ」の由来をご存知ですか。私はずっと「華向け」をイメージしていました。ところが昨日読んだ本に、「餞」という漢字があてがわれていました。餞別の「餞」です。――この「餞」という言葉は「馬の鼻向け」の略である。(『語源』青春出版社)馬の鼻を旅立つ人の背に向けて見送ったことから、この言葉が生まれたようです。
山本藤光2018.10.11

2018-12-28 | 知育タンスの引き出し

「山笑う」という言葉をご存知ですか。俳句では春の季語になっています。有名なのは、次の句です。

――腹に在る 家動かして 山笑ふ(高浜虚子)
――故郷(ふるさと)や どちらを見ても 山笑ふ(正岡子規)

「山笑う」は春の季語ですが、山には四季を通じての季語があります。
「山眠る」:冬の季語
「山粧う」:秋の季語
「山滴る」:夏の季語

ここまで書いて、「やまをはる」「やまをかける」という言葉が浮かんできました。漢字は「山」です。なぜ「山を掛ける」というのでしょうか。調べてみました。

――「山」は鉱山のこと。鉱脈のありそうな山を見当をつける意から転じたことば。(日本語語源辞典)

「山を当てる」「山が外れる」も、ここからきています。
山本藤光2018.12.28

二の舞

2018-12-27 | 知育タンスの引き出し
二の舞
「二の舞」という言葉があります。では「一の舞」はあるのでしょうか。もちろん、ありません。『二の舞』について、語源を調べてみました。

――舞楽で、「安摩(あま)の舞」の次にそれをまねて舞う滑稽な舞のこと。これが、人のまねをする意に用いられるようになり、「二の舞を演じる」、つまり失敗をまねる愚行の意に用いられるようになったもの。(日本語語源辞典)
山本藤光2018.03.09

ドルトニズム

2018-12-27 | 知育タンスの引き出し
ドルトニズム
ドルトニズムという言葉をご存知でしょうか。「広辞苑」にはこう書いてあります。
「John dalton:イギリス人の化学者。自分の色覚が異常であるため、その研究をしたので、色覚異常のことをドルトニズムという」

このことが『4千万人を殺したインフルエンザ』(ピート・ディヴィス著・文藝春秋。山本藤光の文庫で読む500+α紹介作)のなかにありました。

「ドルトンは医師ではなかったのですが、緑と赤の区別がつかないという自分の異常に興味を持ちました。なぜそうした目の異常が生じたのか、さまざまな理屈を考えた末に、最後には自分の場合、眼球の硝子体液が青色に違いないという結論に落ち着くのです。持ち前の好奇心をあの世まで失わなかったドルトンは、そのことが気になるあまり、1844年に死去する以前に、かかりつけの医師に、自分が死んだら眼球を検査してほしいと依頼しておきました。

ドルトニズムとは単なる医学用語ではなく、すさまじい好奇心を表す単語なのです。私はそう理解しています。
山本藤光2018.12.27

鳴かず飛ばず

2018-12-26 | 知育タンスの引き出し
鳴かず飛ばず
「鳴かず飛ばず」の意味は、ほとんどの人がご存知だと思います。では、その語源は? 私は「歌を忘れたカナリア」の歌に関連しているのかな、と思って語源辞典を引きました。

――三年も享楽にふけっていた荘王(そうおう)を諫(いさ)めて言ったことば「三年飛ばず鳴かず、これ何の鳥ぞや」から。のち、荘王は国政に専念したという。

 何の鳥?との質問の回答はありません。ネットでは、ダチョウ説も存在しています。また『史記』にも同じものがありますが、こちらは少しニュアンスが違います。

――(史記楚世家「三年飛ばず鳴かず」による)将来の活躍にそなえて何もしないでじっと機会を待っているさま、(『広辞苑第7版』)

 こちらの解釈は、知らない人が多いと思います。2月は本日で終わりです。3月になれば、春は目の前ですね。
山本藤光2018.02.28