奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その723)

2018-08-17 08:15:00 | 奈良・不比等
「銀行員はどう生きるか(浪川攻著・講談社現代新書2018刊)」を読んだ。浪川攻(なみかわおさむ1955生れ)氏は、上智大学卒にて、電機メーカー、金融専門誌・証券業界誌の記者を経て、1987年、“きんざい編集部”デスクとなり、1996年以降は東洋経済新聞社と記者契約をするなどして活躍してきた。2016年にはフリーとなって現在に至る。-----
「銀行員はどう生きるか」は日本のメガ3バンクの大規模リストラが始まるとのニュースを受けて、ジャストタイミングで出版された本である。内容的にはそれ程過激なことは書いていないが、メガバンクの社員達はかなりの人達がこの本を手にするに違いないと思った。章立ては次のとおりである。「メガバンク大量人員削減の衝撃」「激変する銀行員人生」「米銀の現状に見る邦銀の未来」「フィンテック時代の銀行」------
他の業種の人から見れば、銀行の大規模なリストラは遅きに失しているのではないかとさえ思うかもしれない。それだけ優遇されてきた業界だったのだろう位にしか思えないだろう。しかし、「銀行員はどう生きるか」を読むと、これまでも様々な改革が為されてきたのだが、日銀のマイナス金利政策などに活路を塞がれてしまって、海外に期待していた企業収益もアメリカのトランプ大統領の政策で危うくなって来たのだそうである。3つのメガバンクを中心に書かれているが、地銀について触れている処を読むと、地銀は従来通り地域の中小企業と二人三脚で地道な営業をするならば生き残れると書いている。----
結論としては、このままでは、メガバンクの行員も逃げ切りは出来ないよと警告を発する形となって結びとされている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする