炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

直下型地震による建物の被害

2008-09-18 16:56:48 | Weblog
これまでにも二度ほど地震の話題を取り上げた。
最初は、2006年9月の「直下型地震の対策は?」である。ついで2008年2月には「地震に遭った原子力発電所、その後は?」として書きとめておいた。

2008年9月の現在、刈羽・柏崎原子力発電所での原子力発電は再開したということは聞いていない。想定されていない被害に遭ったのではないだろうかとも想像される。

最初に話題提供してから、日本列島では、何度か直下型地震に見舞われている。地下から衝撃が伝わり、その衝撃力でピアノが跳び上がったなどということを体験談として聞く。

直下型地震のたびに公開されている地震波形について直後に調べているが、ピアノが跳び上がるような衝撃らしい地震波形は見あたらない。地震計が直下地震上になかったためなのか、地震計は震動を記録するためのもので、衝撃力が記録できないためなのか不明である。もし衝撃力がいまの地震計では記録できないとすれば、直下型地震による衝撃力が、建造物に対してどのような影響を与えるかよく解っていないことになる。もし衝撃力がこれまでの地震計で計測できなかったとすれば、新たな地震計を開発する必要がある。

いま、あるコンクリートの建物を立てることに少しばかり関与している。先般は地盤調査のボーリングを行い、岩盤の深さを確認することを見学した。いまの建築技術では、この岩盤にコンクリートの杭を打ち込み、その上に建造物を建てれば盤石であるという。そこで直下型地震の衝撃力のことが思い起こした。衝撃力は、岩盤からコンクリートの杭を伝わって地上の建造物に伝わるであろう。その衝撃力が建物にどのように影響するだろうか。

写真は2007年7月16日に発生した中越沖地震の被害調査にかかわった知人が撮影したクリーンセンター煙突破壊の様子である。煙突は、直上に引きちぎられ、ドスンと元の位置に落ちたものと想定される。この写真ではよく解らないが、近くから撮影された写真をみると煙突の鉄筋が伸びきって、片側の半面、外側に出ていることから直下型地震による引きちぎり現象と解釈ができるからである。

東京都内の高層ビル群、直下型地震でもこのような破壊現象は決して起こらないと信じたい。
(納)

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