炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

直下型地震の対策は?

2006-09-18 10:02:47 | Weblog
 直下型地震のとき、下から突き上げるような衝撃を感じたという体験談をきいたことがある。先般ある会合で地震の話題が出たとき、阪神大震災では、家屋が打撃により破壊されたような状態があると聞かされた。説明では巨大な質量を持つ地盤が下から家にぶつかりミンチ状態でこわれているという表現で説明された。大げさな言い方をすると家に地球の一部の地面が下からぶつかるのである。ビル構造の建築物は1階が潰れることが多いとか、2階建て家屋でも1階が潰れるというのも、この直下型衝撃地震によると解釈すれば、なるほどと納得できる。
 このような地震に対してはほとんどの住宅は崩壊すると思われる。静止した状態の住宅に地面が下からぶつかることは、住宅にいきなり自動車が衝突するのとは大違いである。自動車を引き合いにしだして、思い当たることは、乗用車については衝突した場合でも、衝撃力をできるだけ和らげるために車体は潰し、搭乗者の居住空間は保持するような構造設計になっている。
 この考え方を住宅の構造設計に取り入れることはできないだろうか。つまり地面が下から家屋にぶつかるような直下型地震の場合は、家屋の下部を潰して衝撃を緩和し、居住空間の安全は確保するような構造にする。直下衝撃地震ではテントでない限り、壊れない家屋はないとすれば、安全側に壊す、いわゆるフェイル・セーフの考え方である。
 次は提案である。建築基準法を考慮することができない非専門家の考えであることをあらかじめおことわりする。
 平屋建では屋根の重量を軽減するために、伝統的な瓦などはさけて、軽い材質を用いる。床下を高くして、直下型の地震では床下の部分が壊れて衝撃を吸収させる。神殿のごとしにである。水害にも対処できる。
 二階建てでは、一階に居住空間をおかない。玄関、車庫と物置とし、せいぜい風呂程度とする。ただし入浴中に直下型地震に見舞われたときは何らかの対策はたてておくことが必要である。
非専門家である私は、この程度のことしか、いまのところ提案できない。
 巨大なゴムクッションのごときものをビルの下部に設置する免震構造工法もあると聴くが、果たして直下型地震に対して効果があるがどうか、お教えいただきたいものである。
(農)

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2 コメント

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インパルス応答 ()
2006-09-19 07:02:43
 地震源はインパルスと考えられる。数学ではインパルスのことをディラック関数といい、理論的解析手段に用いる。自動制御とか電気回路の分野では、インパルス応答特性によってシステムの周波数特性を調べる。地震では、地核構成による周波数特性によって、振動の様相が定まるとみなすことができる。

 直下型地震のP波(縦波)の衝撃力が、どの程度かについては、現在の振動式地震計では計測出来ないかもしれない。電歪素子とか磁歪素子による衝撃応力地震計がすでに実用化されていれば、問題はない。

 余談かもしれないが、調べてみると様々な地震のマグニチュード計算方式がある。地震インパルスのエネルギー量を推定することは意外に困難と見受けられる。
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地震衝撃試験装置 ()
2006-09-19 08:22:42
 WEBで調べた範囲では、高所落下衝撃試験装置はありますが、地震衝撃波試験装置は見あたりません。もしこのような試験装置を作るとすれば、バネ応力の利用、あるいは火薬を用い、地盤相当のもので、被試験物に下から衝撃力を加える方式が考えられます。

 また地震の衝撃波検出装置について、WEB検索では見あたりませんでした。

 以上、探し方が足りないかも知れませんが。
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