水路と考えられる遺構の発見…川幅約4~5m、当時の地面から深さ約75cm、流れる方向は北東から南西に向い、約950m離れた高森町の別所水源から地形の傾斜を利用して引き入れているようだ
水路遺構から3基の方形の穴(水場遺構)が発見されている。又イノシシに似た形状の土器の破片や軽石を加工して作った製品があり”水ごいなどの祭祀”に使用したと考えられている
線刻の絵が描かれた土器の発見…竪穴建物跡から絵画が施された弥生土器の破片、格子状の屋根と11本の縦線の柱を表現…集落には寄棟屋根と側柱をもつ”平屋大型建物”が存在した可能性があると推測されている
絵の発掘現場
県道熊本高森線(28号)の新バイパス工事に伴う発掘調査で発見された遺跡、弥生時代の歴史を書き替えるかもしれない、さらに西ムラ・東ムラ中心部の”学術的な発掘調査”が期待される…発掘調査の話や現場を見て南阿蘇村・高森町だけでなく「日本の宝」である遺跡、そこに暮らす住民や自治体、さらに国も積極的に”学術的な発掘調査”に協力することが必須であると感じた