Riyo(里誉)’s クレヨン

世田谷区桜新町のスピリチュアルカウンセリングサロン「フォルテネージュ」です☆

幼き里誉の試行錯誤

2010-10-12 | フォルテネージュ
最近、よく思い出す、幼い頃の思い出






私は鍵っ子だったから
学校から帰っても、親はいなくて、
活発な弟はすぐに遊びに行ってしまうから、
ひとりでお留守番してるってことは、よくあったんだ





ある時、
私がひとりで家にいたら、スーツ姿の若い男性がやってきて、
まだ小学生の私に、ハンカチを買えって言うんだ
恵まれない子どもたちのために・・




今、親がいないから・・って断ったんだけど、
「家族のかた、お一人お一人にお願いしています」って、バカ丁寧に頭を下げ続けられた
何度、断っても、帰ろうとしないその人に、
とうとう、根負けしてしまって、
私は、自分のお小遣いから、そのハンカチを買ったんだ









シンプルな白いハンカチで、
袋には、ただ「ありがとうございました」ってシールがあって、
私は、直感的に、「だまされたのかも知れない」って思った




あとで、親からなんて言われたか、
まったく覚えていないんだけど、



私の心にあったのは、
Noって言えなかった悔しさだった







そして、
それから、1,2年経ったとき、

今度は、学習教材のセールスマンが家にやってきたんだ

いろいろと説明するその人に、
私は、気丈にこう言い放ったよ

「弟も、私も、教材がなくても、ちゃんと勉強できます!帰って下さい!」

そして、セールスマンは帰っていった









結構、私は、得意気だったと思うんだ
バシッと言えて、気分も良かったし、今度こそは挽回したって思ったしね・・


でも、
そのときは、母からこう言われたことを覚えてるよ

「よそで、『あの家の子はきつい子だ』って言われるよ。もっと優しくできなかったの?」

その言葉でたぶん私は意気消沈したと思う











どうしてか分からないんだけど、
この一連のエピソードが、繰り返し、思い出される今日この頃






そして、

世の中、ままならないことを覚えた、幼い女の子に、
ちょっと、うるっとくる、秋の夜だったりするんだな











                                  スピリチュアルカウンセリングサロン「フォルテネージュ」