花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に咲くー№ 35

2024-02-08 | 植物 花

今、植物園の温室では、色鮮やかな花々が咲いています。

トロピカルムードがいっぱい


「メディニア・マグニフィカ」Medinia magnifica(上図)、「パッシフロラ・アラタ」Passiflora alata(下図 )

今日の  "冬に咲く”  は、今回も樹木花で、「カネノナルキ  /  金のなる木」にしました。

<「カネノナルキ」>

頂上に集散花序を出して、花径1cm 位の淡桃、白色の5弁花を多数咲かせます。

低温に強い多肉植物で、今では、世界中に分布している様です。

葉は、緑色で光沢が有り、葉の縁は、赤味を帯びています、和名の「フチアカベンケイ / 縁赤弁草草」は

葉の縁が赤味を帯びているからとのこと。

「カネノナルキ」の名前は、若葉の先端から、硬貨の5円玉を通して、葉茎が大きく育つと

枝に硬貨が成った様になり、此の仕立てが、流行して、別名「ナリキンソウ」(成金草)の名前の由来です。

多肉植物なので、葉に多量の水分を蓄えることが、出来るので、乾燥に強く、低温にも強いのです

学名は、「クラッスラ・ポルツラケア」と長く、覚え辛いので、「ナリキンソウ」が、一般的です。

英名は、「マネーツリー」Maney tree、「ダラープラント」Dollar plant と「成金草」の命名と似てますが

此方の由来は、葉の形が、硬貨に似てるからとか、金に纏わる理由だけは、同じですか。

ベンケイソウ科、クラッスラ属、常緑低木(多肉植物)、南アフリカ、マダカスカル原産

学名   Crassula ovata=C.portulacea、別名「クラッスラ・ポルラケア」、「カゲツ」(花月)

 



 

他の画像は、動画にしました、花だけの動画で退屈ですが


冬に咲くー№ 34

2024-02-06 | 植物 花

今日の花は「サンシュユ  /  山茱萸」と「ミツマタ  /  三椏」の樹木花にしました、明るい色が、寒い空気を和らげます。

<「サンシュユ」>

”春告げ花”  の一つで、早春、葉が出る前に、集散花序をだして

鮮やかな黄色の小さな花を枝一面に咲かせます、4弁花で4本に雌蘂が目立ちます。

花序全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネ」(春黄金)の名前は、此の姿を著わしたとのこと

九州宮崎の民謡<稗搗節>に謳われている<サンシュユ>は、「サンショウ」(山椒)のことで

この地方では、「山椒」を「サンシュユ」と呼ぶとのことでした。

美味しそうに見える実も、生食は、不味くて、不向きです、果実酒や生薬として利用されているようです。

ミズキ科、サンシュユ属、落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名    Cornus officinalis

別名「ハルコガネ」(春黄金)、春に花が、黄金色に輝くから、「アキサンゴ」(秋、珊瑚)

秋に、珊瑚の様な赤い実を着ける故の命名のようです。

また、”ヨーグルトの木” と称されて、実際、ヨーグルトが作れるそうです。

ブルガリアには、「ヨーグルトの木」が、在り、此の木に近い「サンシュユ」の木の枝でも作れるそうです。

暖めた牛乳に「サンシュユ」の木の枝を入れて保温、一晩置くとヨーグルトが出来るとのことです。

確かに、ネット上には、沢山の作り方が、載っています。

花は、”春告げ花” の一つで、葉が出る前、2月~3月の頃に、散形花序に、多数の黄色い小花を咲かせます。

樹木全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)の名前の由来です。



秋に、赤い艶やかな「茱萸」に似た実を着けます、「秋珊瑚」、「山茱萸」の名前の由来です。

 

次は、「ミツマタ」(三椏)の黄色い花です。

淡い黄色が、春を告げます、花びらに見える筒状の蕚が、半球状に密生して咲きます。

葉が展開する前に花(蕚)が咲くのは、春の樹木花の特徴です。

此の筒状の蕚の外側は、白色で、内側が淡い黄色です、枝が三叉に分岐するので、此の名前が付いたとか

和紙の原料の一つです、芳香が有ります。

ジンチョウゲ科、ミツマタ属、耐寒性落葉低木、中国原産、学名    Edgeworthia chrysantha

英名    Oriental paper-bush


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枝が、三叉に分枝しているのが分かります、名前の由来とか

 

「ミツマタ」の黄色い花と違って、赤い花の「アカバナミツマタ」(赤花三椏)が、有ります。

名前のとおり赤い色をしています。

蕾の頃は、確かに黄色い色をしていますが、開花に伴って、徐々に赤みを帯びてきます。

尤も、「ジンチョウゲ」と同様、花弁は無くて、花びらの様に見えるのは、萼片とか、葉に先駆けて花を咲かせます。

「ミツマタ」より若干早い開花期を迎えます。

密集して咲かせる喇叭型の花の先端が4裂します、「ミツマタ」の名前の由来は、枝が三つに分岐する故の命名

ジンチョウゲ科、ミツマタ属、落葉低木、中国原産(園芸種)、学名  Edgeworthia chrysantha ´Rubra`



白色に見える蕾が、開花するに従って、花弁の内側の赤色が、露わになってきます。

蕾は、黄色、開花した花弁(萼)は、赤色です、白い縁取りが赤色を引き立てます。


冬に咲くー№ 33

2024-02-03 | 植物 花

今日は樹木花にしました、「キンギョバツバキ」と「リンゴツバキ」の花です。

春に咲く「ヤブツバキ」等より一足早い開花です。

<「キンギョツバキ  /  キンギョバツバキ」金魚椿  /  金魚葉椿」>

此の時季に咲き、一重の淡いピンク色の小さな花も綺麗ですが、葉の形が独特で、金魚の尾鰭の形をしています。

名前の由来とのことです、「ヤブツバキ」(藪椿)の突然変異種を栽育したものとか、微笑ましい姿です。

ツバキ科、ツバキ属、園芸種、学名   Camellia japonica cv.Kingyoba-tsubaki

「ツバキ」(椿) Camellia japonica  とは、日本、中国、朝鮮半島原産の「ヤブツバキ」、日本原産の「ユキツバキ」を

を原種として作出した園芸種群を称して、「ワビスケ」(侘助)なども其の中に入る由

現在では、「椿」には、数多くの園芸種が有りました。


葉が、金魚の尾っぽの様子に似ています、「金魚椿」の命名の由来です。


 

次は、実が林檎の様な「椿」、「リンゴツバキ」(林檎椿)です、艶やかに真赤な色に染まります。

花は、今が盛りですが、実は、秋に大きな(径5~8cm位)実を着けます、「ヤブバキ」より大きい実で

花は、逆に「ヤブツバキ」より大分小さいのが特徴です。

「林檎」の様な実を着けるので、此の名前が付いた由

「リンゴツバキ」も「ヤブツバキ」の変種とかで、主に、沖縄、屋久島、九州、四国等に自生してるとか

今では、本州でも多くの場所で植裁しているのを視ることができます。

ツバキ科、ツバキ属、耐寒性常緑高木、学名 Camellia japonica var.macrorpa

別名 「ヤクシマツバキ」(屋久島椿)、「オオミツバキ」(大実椿)

名前の由来は、「椿」の様な実を付けることからです。

”金魚” は、「キンギョノキ /  金魚の木」と題して採り上げていました、過去の記事の再掲載です。

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