花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

早春に咲くー№ 5

2024-02-17 | 植物 花

今日も樹木花にしました、「サクラ」染井吉野より早く咲く「シマミザクラ  /  支那実桜」の花です。

濃厚な色合いの「カワズザクラ  /  河桜桜」も咲き初めていますが、此方は、質素な感じの「サクラ」です。

<「シナミザクラ」支那実桜>

「シナミザクラ」も早咲きの「桜」です、小花で、雄蘂が長いのが特徴です、白色や淡いピンク色が、春を告げます。

葉が、花の咲く前に展開するのも特徴になっています。

果実は、緑、黄、赤色と熟して、「セイヨウミザクラ」の果実の<サクランボ>の様な実を着けます。

果実は、食用になりますが、多少、<サクランボ>より酸味が強い違いが。

2cm位の花径で、5弁花、一重の花で、平開します、樹高は、最大10m位で、低い樹木です。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名    Cerasus psendocerasus  、英名   Chinese  sour cherry 

中国名「桜桃」、別名「トウミザクラ」唐実桜。



下に、他の画像を載せました、クリックして拡大して御覧下さい

Photo_4

更に、他の画像も ・ ・ ・ 飽きるかも、宜しければ御覧下さい。

赤く熟す実は、<サクランボ>のですが、「セイヨウミザクラ  /  西洋実桜」の実が、殆どです。

他に、此の「シナミザクラ」や「スミミザクラ  /  酸実実桜」の実も同じ様な実を付けます。


早春に咲くー№ 4

2024-02-16 | 植物 花

今日の樹木花は、「ギンヨウアカシア」です、今は、開花前の  "金の粒”  、蕾の状態ですが

<「ギンヨウアカシア」(銀葉アカシア」>

開花は、3月頃からです、蕾が、膨らみ初めています、宛ら、”金の玉” ですか

開花期には、総状花序に黄色い花が、多数咲き集います。

名前の通り、葉が、灰銀色ですので、灰色のキャンバスに金の粒を鏤めた様相です。

「ミモザ」とも称していますが、正確には、「ミモザ」は、「オジギソウ」含羞草 / 眠り草 / タッチミーノット /  Mimosa pudica

指すとのこと,で、似た花の「フサアカシア」<房アカシア/  Acacia dealbata「ミモザ」と称しますが

此も、正確には、間違っているとのことです。

葉や花が似ているので、間違って名付けたとか、現在では、「ミモザ」の名前は、両者の総称として使われています、

確か、砂糖菓子の粒々のトッピングも<ミモザ>と呼びますね。

両者は、似ていますが、見分ける方法として、羽状複葉小葉が、「ギンヨウアカシア」は

20枚位を対生させて、葉の色が、灰緑色に対した、「フサアカシア」の小葉は、40枚位を

対生させ、多少大きめの葉は、濃緑色です。

マメ科、アカシア属、半耐寒性常緑高木、オーストラリア原産、学名   Acacia baileyana

英名   Cootamundra Wattle、別名「ミモザ」、 「ミモザザアカシア」

「ゴールデンミモザ」、「ハナアカシア」

蕾は、黄金の粒々です、金の玉です。

下図の様な花が、3月頃から開花し始めます、黄一色で埋め尽くされます、その姿を3月頃に載せてみます。

下図は、3月頃には開花する「フサアカシア」の花、「ギンヨウアカシア」も「フサアカシア」も

葉は、羽状複葉ですが、前者は、小葉が、5対に対して、後者は、10から20対位の違いが有ります。

亦、花や花が、後者の方が、大きい違いが




早春に咲くー№ 3

2024-02-14 | 植物 花

今日も樹木花で、”黄金” に輝く「マンサク」にしました、太陽を想わせる ”春告げ 花”  です。

<「マンサク」>

 「マンサク  /  万作」も、黄色い花を咲かせる早春の樹木花です。

山肌に咲く様子は、遠目には、黄色い霞が懸かったようです、香りが遠く迄、漂います。

赤茶色の蕚と黄色で細長い紐の様な花弁とのコントラストを愉しみます。

葉の展開前に花が咲くのは、他の早春の樹木花の特徴です、葉は、秋には紅葉します。

花弁は、4枚、雄蕊も4個、雌蕊が2個、赤褐色の萼、花弁は、ユニークな形で、黄色で細長い紐状です。

同 じマンサク科、トキワマンサク属の「トキワマンサク」(常磐万作)

「アカバナトキワマンサク」(赤花常磐万作)、別名「ベニバナトキワマンサク」(紅花常磐満作)が

名前のとおり常緑なのとの違いです。

亦、「マンサク」より、開花期が早い(1月~3月頃)、中国原産の「シナマンサク」(支那万作)が有りますが

一見、判別が難しいのですが、ポイントとして<「シナマンサク」(1)

(1)は、開花期に前年の葉が付いている場合が多い

(1)の葉は、表面に毛が生えているが、「マンサク」(2)は、無毛

花の中心部が(1)は、暗赤色で、(2)より濃い、開花期が(1)は

(2)より早い、(1)は、(2)より花に強い香りが有る

花の大きさは、(1)の方が、(2)より大きい>等々です。

尚、“万作、満作” の名前の由来は、昔、稲の作柄を占う樹木花で、花が、沢山咲いた年は、豊作になるとか 

黄金色の花を咲かせる姿が、豊年満作の縁起担ぎから

他に、早春に咲くので “まず咲く” を東北地方の訛りで “まんず咲く” から「満作」になった由

マンサク科、マンサク属、落葉小高木、日本原産、学名   Hamamelis japonica 、英名   Japanese witch hazel

別名「アオモミ」、「ハマメリス」


下図は、「シナマンサク」


 

「マンサク」の名前の付いた変異種、「トキワマンサク」、「ベニバナトキワマンサク」です。

マンサク属とは違ったトキワマンサク属ですが、似た花を咲かせます。

開花期は「マンサク」が、2月から3月頃ですが、「トキワマンサク」は、春と秋頃になります。

亦、「マンサク」の葉は、「トキワマンサク」の葉より大きく、薄く柔らかい感じがします。

「トキワマンサク」の葉は、小さく肉厚で常緑ですが、両者、耐寒性常緑高木です。

花色は、白ですが、赤い色の花を咲かせる「アカバナトキワマンサク」も有ります。

下図は、「トキワマンサク」  Loropetalum chinense    の花です.。


下図は、「アカバナトキワマンサク」  Loropetalum chinense var.rubra  です。

「トキワマンサク  /  常盤万作」の名前の由来の  "常盤” は、常緑の意味とのことですが

紅葉することが有ります、但し、落葉はしないのです。

下図は、「トキワマンサク」と「アカバナトキワマンサク」の赤色、白色のコラボです。


早春に咲くー№2

2024-02-12 | 植物 花

今日も早春に咲く樹木花「アオモジの花です。

<「アオモジ」青文字>


 

「アオモジ (青文字)」も早春に咲く "春告げ花” です。

花は、黄白色で、散形花序に着きます、亦、葉が展開する前に咲く

ので、枯れ木に花が、咲いた様に見えます。

雌雄別株の花は、花弁状の白い総苞片が目立ち、黄白色の小さな

花の花冠が、6裂します。

同じ科属の「クロモジ」が、葉と同時に花が、咲くのとの違いが有り

日本では、近畿地方以南が、生育地で3月頃に一斉に開花します。

鮮やかな緑色の葉が、互生して、秋には、黄葉して綺麗です。

枝や葉には、芳香が有り、<爪楊枝>に加工されています。

 

 

「青文字の名前は、樹皮が、緑色の故で、「クロモジ」の黒色のとの違いです。

果実は、球形で、秋には、紫黒色に熟します、レモンの香りがして、薬用にすることが多いようです。

クスノキ科、ハマビワ属、落葉小高木、日本、台湾、中国、インドネシア原産、学名  Litsea cubeba 

別名は、辛味が有るので、「ショウガノキ(生姜の木)」、「コショウノキ(胡椒の木)」


冬の植物園には、色鮮やかな花々が、咲き競っています、「キンカジャ  /  金花茶」、「ドンベア・ウオリッキー」等です。


早春に咲くー№ 1

2024-02-10 | 植物 花

今日も樹木花にしました、「アブラチャン」、「ダンコウバイ」です、山野で、咲き始めた、”春告げ花” です。

初めは、早春の山野を彩り「アブラチャン」の淡黄色の花です、寒い冬にも、春の息吹を感じます

<「アブラチャン」>

早春の花の色は、黄色が多いのか、「アブラチャン」も照り輝く黄い花を咲かせます。

「マンサク」(万作)と同じ様に、葉が出る前に花が咲き揃います。

太陽の光の色を待ち焦がれて、先取りするからでしょうか ・ ・ ・

「アブラチャン」の名前も妙ですが、<アブラ>は、<油>で、<チャン>は、

<チャン>は、粘着性の有るものの総称の<瀝青>は、<アスファルト、ピッチ>のこととか

種子や樹木に油分が多いので昔は、灯油などを採取した様です。

散形化序に小さい淡黄色の花を咲かせます、似た花に「ダンコウバイ」(檀香梅)  が有りますが、皆、”春告げ藩” 達です。

“花茎が在る「アブラチャン」、花茎が無い「ダンコウバイ」” で区別できます。 

クスノキ科、クロモジ属、耐寒性落葉高木、雌雄異株、日本原産、学名   Lindera praecox (Parabenzoin praecox)

 別名 「ムラダチ」、「ズサ」

学名の <Praecoxとは、“早咲き”、“早熟” の意味とか、早春に咲くからですか


次は、「ダンコウバイ」の花です、「アブラチャン」の花との判別が難しいくらい似ています。

<「ダンコウバイ」 /   檀香梅>

 

花は、上記の「アブラチャン」に似ていますが、花数は、多少違いますが

互生する葉は、楕円形で、先端が3裂して、秋には、黄葉します。

果実は、球形で秋に赤から黒色と熟します。

葉や幹、種子には、香りが有り、「クロモジ」、「アオモジ」

同様<爪楊枝>の材料になります。

クスノキ科、クロモジ属、耐寒性落葉高木、日本、朝鮮半島、中国原産

学名 Lindera obitusiloba 、別名 「ウコンバナ」

「壇香梅」の<檀香>は、「白檀」の意味で、葉、幹、種子に香りが在

るので、この名前が付いた由

尚、英名の  Lindera  は、スウェーデンの植物学者に由来するとか

 

 

両者の違いを簡単に列挙しますと、(1)「ダンコウバイ」の葉は、楕円形で葉の先端が、

3裂し、花は、花柄が在って、散形花序が枝に着きますが(2)「アブラチャン」は、葉が、炸裂せず、楕円形で先端が尖っています。

花は、花柄が無く、散形花序が、直接枝に着きます。

下図は、「ダンコウバイ」の花序と葉です。

 

下図は、「アブラチャン」の花序と葉です。