今日の花は「サンシュユ / 山茱萸」と「ミツマタ / 三椏」の樹木花にしました、明るい色が、寒い空気を和らげます。
<「サンシュユ」>
”春告げ花” の一つで、早春、葉が出る前に、集散花序をだして
鮮やかな黄色の小さな花を枝一面に咲かせます、4弁花で4本に雌蘂が目立ちます。
花序全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネ」(春黄金)の名前は、此の姿を著わしたとのこと
九州宮崎の民謡<稗搗節>に謳われている<サンシュユ>は、「サンショウ」(山椒)のことで
この地方では、「山椒」を「サンシュユ」と呼ぶとのことでした。
美味しそうに見える実も、生食は、不味くて、不向きです、果実酒や生薬として利用されているようです。
ミズキ科、サンシュユ属、落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Cornus officinalis
別名「ハルコガネ」(春黄金)、春に花が、黄金色に輝くから、「アキサンゴ」(秋、珊瑚)
秋に、珊瑚の様な赤い実を着ける故の命名のようです。
また、”ヨーグルトの木” と称されて、実際、ヨーグルトが作れるそうです。
ブルガリアには、「ヨーグルトの木」が、在り、此の木に近い「サンシュユ」の木の枝でも作れるそうです。
暖めた牛乳に「サンシュユ」の木の枝を入れて保温、一晩置くとヨーグルトが出来るとのことです。
確かに、ネット上には、沢山の作り方が、載っています。
花は、”春告げ花” の一つで、葉が出る前、2月~3月の頃に、散形花序に、多数の黄色い小花を咲かせます。
樹木全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)の名前の由来です。
秋に、赤い艶やかな「茱萸」に似た実を着けます、「秋珊瑚」、「山茱萸」の名前の由来です。
次は、「ミツマタ」(三椏)の黄色い花です。
淡い黄色が、春を告げます、花びらに見える筒状の蕚が、半球状に密生して咲きます。
葉が展開する前に花(蕚)が咲くのは、春の樹木花の特徴です。
此の筒状の蕚の外側は、白色で、内側が淡い黄色です、枝が三叉に分岐するので、此の名前が付いたとか
和紙の原料の一つです、芳香が有ります。
ジンチョウゲ科、ミツマタ属、耐寒性落葉低木、中国原産、学名 Edgeworthia chrysantha
英名 Oriental paper-bush
枝が、三叉に分枝しているのが分かります、名前の由来とか
「ミツマタ」の黄色い花と違って、赤い花の「アカバナミツマタ」(赤花三椏)が、有ります。
名前のとおり赤い色をしています。
蕾の頃は、確かに黄色い色をしていますが、開花に伴って、徐々に赤みを帯びてきます。
尤も、「ジンチョウゲ」と同様、花弁は無くて、花びらの様に見えるのは、萼片とか、葉に先駆けて花を咲かせます。
「ミツマタ」より若干早い開花期を迎えます。
密集して咲かせる喇叭型の花の先端が4裂します、「ミツマタ」の名前の由来は、枝が三つに分岐する故の命名
ジンチョウゲ科、ミツマタ属、落葉低木、中国原産(園芸種)、学名 Edgeworthia chrysantha ´Rubra`
白色に見える蕾が、開花するに従って、花弁の内側の赤色が、露わになってきます。
蕾は、黄色、開花した花弁(萼)は、赤色です、白い縁取りが赤色を引き立てます。