初夏のマメ科の樹木花として「モリシマアカシア」、「ハリエンジュ」、「キングサリ」の花を挙げてみました。
<「モリシマアカシア」>
頭状花序に、クリーム色のポンポンの様な球状の集合花を咲かせます。
「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」の仲間ですが、開花時季は、此等より遅くなります。
今は、最盛期も終わりになってきました、甘い香りが、風に乗って漂います、羽状複葉の葉が、涼しげです。
「モリシマ」は、”森島” とも思える名前ですが、学名の Mollissima に由来するとか
樹冠を拡げて日光を遮り、他の植物の生育を妨げるので、日本では、要注意外来植物に指定しています。
マメ科、アカシア属、常緑高木、オーストラリア原産、学名 Acacia mollissima 、英名 Black wttle
学名 Mollissima には、”軟らか" の意味が有るとか 、若枝には軟毛が覆うからか
花が柔らかそうなので、この名前が付いたのでしょうか
不評だった「モリシマアカシア」も、最近では、樹皮の薬効、バイオマス生産能力が
見直されてきているとか、役に立つことを願っています。
因みに、下図は、「フサアカシア」(房アカシア)
次は、「ニセアアカシア」の名前が付いた「ハリエンジュ」です。
<「ハリエンジュ」(針槐)>
他の画像は、gif にしました。
花は、総状花序で、「藤」の花に似た蝶型の白い花を多数下垂させます。
花には、芳香が有ります、葉は、奇数羽状複葉の小葉が、互生します、街路樹や公園でとく見かけます。
「針槐」の名前は、鋭い刺が、枝に生えていて、「エンジュ(槐)」(Styphnolobium japonicum)に
似ていることに由来するとか、花は、蜜源になるので、蜜蜂が、群がっています。
別名に「ニセアカシア」(偽アカシア)の名前が付いていますが、輸入当時は、間違って
「アカシア」と称されていたが、日本では「ミモザ」と称されたアカシア属の「フサアカシヤ」や
「ギンヨウアカシア」が、本当の「アカシア」と解り、区別する為に<偽>と付けた由
故に、<アカシア蜂蜜>の蜜源は、此の「ハリエンジュ」が、蜜源になります 。
此等の詳細は、以前のページ 春の色(5)に載せてますので参考に ・ ・ ・
マメ科、ハリエンジュ属、北アメリカ原産、落葉高木、学名 Robinia pseudoacacia
英名 False acacia、Locust tree、学名 Pseudo は、ラテン語で ”似ている” 、acacia は、”アカシア” とか
学名からも「アカシア」ではないことが解ります。
次のマメ科の花は、”黄金” に輝く「キングサリ」の花です。
<「キングサリ」(金鎖)>
「藤」の花の様に、総状花序を作り、鮮やかな 黄色い蝶型の花を咲かせ、其の花穂が下垂します。
楕円形の小葉は、3出複葉で、互生します。
交雑種、園芸種と品種も多い予婦です。
マメ花、キングサリ(ラブルヌム)属、耐寒性落葉小高木、ヨーロッパ原産
学名 Laburnum anagyroides、英名 Golden chain、別名「キバナフジ」(黄花藤)、「ゴールデンチェーン」
別名に「藤」の名前が、付いていますが、フジ属ではなく、花も寧、「エニシダ」に似ています。
<各画像は、クリックで拡大表示します>