花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

初夏、マメ科の樹木花3種

2021-06-01 | 植物 花

初夏のマメ科の樹木花として「モリシマアカシア」、「ハリエンジュ」、「キングサリ」の花を挙げてみました。

<「モリシマアカシア」>

頭状花序に、クリーム色のポンポンの様な球状の集合花を咲かせます。

「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」の仲間ですが、開花時季は、此等より遅くなります。

今は、最盛期も終わりになってきました、甘い香りが、風に乗って漂います、羽状複葉の葉が、涼しげです。

「モリシマ」は、”森島” とも思える名前ですが、学名の  Mollissima  に由来するとか

樹冠を拡げて日光を遮り、他の植物の生育を妨げるので、日本では、要注意外来植物に指定しています。

マメ科、アカシア属、常緑高木、オーストラリア原産、学名 Acacia mollissima 、英名  Black wttle



学名  Mollissima  には、”軟らか" の意味が有るとか 、若枝には軟毛が覆うからか

花が柔らかそうなので、この名前が付いたのでしょうか

不評だった「モリシマアカシア」も、最近では、樹皮の薬効、バイオマス生産能力が

見直されてきているとか、役に立つことを願っています。

 

因みに、下図は、「フサアカシア」(房アカシア)

 

次は、「ニセアアカシア」の名前が付いた「ハリエンジュ」です。

<「ハリエンジュ」(針槐)>

他の画像は、gif にしました。

花は、総状花序で、「藤」の花に似た蝶型の白い花を多数下垂させます。

花には、芳香が有ります、葉は、奇数羽状複葉の小葉が、互生します、街路樹や公園でとく見かけます。

「針槐」の名前は、鋭い刺が、枝に生えていて、「エンジュ(槐)」(Styphnolobium japonicum)

似ていることに由来するとか、花は、蜜源になるので、蜜蜂が、群がっています。

別名に「ニセアカシア」(偽アカシア)の名前が付いていますが、輸入当時は、間違って

「アカシア」と称されていたが、日本では「ミモザ」と称されたアカシア属の「フサアカシヤ」や

「ギンヨウアカシア」が、本当の「アカシア」と解り、区別する為に<偽>と付けた由

故に、<アカシア蜂蜜>の蜜源は、此の「ハリエンジュ」が、蜜源になります 。

此等の詳細は、以前のページ 春の色(5)に載せてますので参考に ・ ・ ・ 

マメ科、ハリエンジュ属、北アメリカ原産、落葉高木、学名 Robinia pseudoacacia

英名 False acacia、Locust tree、学名 Pseudo は、ラテン語で ”似ている” 、acacia は、”アカシア” とか

学名からも「アカシア」ではないことが解ります。

 

次のマメ科の花は、”黄金” に輝く「キングサリ」の花です。

<「キングサリ」(金鎖)>

「藤」の花の様に、総状花序を作り、鮮やかな 黄色い蝶型の花を咲かせ、其の花穂が下垂します。

楕円形の小葉は、3出複葉で、互生します。

交雑種、園芸種と品種も多い予婦です。

マメ花、キングサリ(ラブルヌム)属、耐寒性落葉小高木、ヨーロッパ原産

学名 Laburnum anagyroides、英名 Golden chain、別名「キバナフジ」(黄花藤)、「ゴールデンチェーン」

別名に「藤」の名前が、付いていますが、フジ属ではなく、花も寧、「エニシダ」に似ています。


<各画像は、クリックで拡大表示します>

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