此の時期に白い大きな花を咲かせる「グランサムツバキ」(グランサム椿)と「タイワンツバキ」(台湾椿)を挙げてみました。
晩秋から冬に懸けて、花の少ない此の季節に咲く白い大輪の花達です。
<「グランサム椿」>
一般の「ツバキ」、「ヤブツバキ」(藪椿)等より早く咲き始めます。
「茶」の花に似ていますが、より花径が、大輪(花径15CM位)で、中心には、数百本の雄蕊が盛り上がります。
「椿」の葉に似た肉厚で光沢の有る葉です、葉脈が目立ちます。
花弁が、10枚位、開くと供に、先端が反り返ります。
此の花も雄蘂が多数なので、「卵焼き の木」「スクランブルエッグの木」
Scrambled egg tree の異名も付いています。
ツバキ科、ツバキ属、常緑小高木、香港原産、学名 Camellia granthamiana
英名 Grantham's camellia、中国名「大苞白山茶」
香港、九竜半島が原産地で、<グランサム>の名前は、当時の香港総督、Alexander Grantham の名前に因るとか
日本には、昭和の中頃に入ってきた由
多数の黄色い雄蘂が、「グランサムツバキ」の異名「スクランブル エッグ ツリー」命名の所以です。
Scrumbled egg tree の由来です、”搔き卵” に見えますか
下図は、花後の果実です、花の美しさに比べて、グロテスクなのが、気になります。
次も、此の時季に咲く大きな白い「ツバキ」の「タイワンツバキ」(台湾椿)です。
<「タイワンツバキ」(台湾椿)>
「タイワンツバキ」も此の時季に比較的大輪の花を咲かせます。
蕾は、「藪椿」等に比べて小さいのが特徴で、「グランサム椿」同様、雄蕊が目立ちます。
「グランサム椿」との違いは、黄色い雄蕊の中央に一本、淡い緑色の雌蕊が突き出ることです。
英名 の Fried egg tree は、白い花弁と黄色い雄蕊の姿を著したものです。
ツバキ科、タイワンツバキ(ゴードニア)属、常緑高木、台湾、中国、ベトナム原産
学名 Gordonia axillaris 、英名 Gordonia、Fried egg plant、中国名 「大頭花」、別名 「ゴードニア」
次の ”スクランブルエッグ” は、「タイワンツバキ」(台湾椿)の花です。
「タイワンツバキ」も 英名 Fried egg tree 、「グランサムツバキ」と同じ様に多数の雄蘂が目立ちます。
「グランサムツバキ」の英名が Scrambled eggs ですから、似た様なイメージです。
此の「ツバキ」も冬に咲く「椿」で、白い大輪(10cm位)の花を咲かせます。
葉も、ツバキ科特有の艶が有る肉厚の葉です、花弁が氷の様に透け、縁が波立つのも綺麗です。
ツバキ科、タイワンツバキ(ゴードニア)属、常緑高木、中国、ベトナム原産、学名 Gordonia axillaris
英名 Gordonia 、Fried egg tree、別名「大東茶」、「大頭花」、「ゴードニア・アキシラリス」
尚、Gordonia は、イギリスの園芸家の名前に因るとか
多数の黄色い雄蘂と回りを取り巻く白い花弁で ”目玉焼き” の木 Fried egg tree の異名が付いています。
「グランサムツバキ」より雄蕊の数が、少ないので、”卵焼き” なのです。
「グランサム椿」の中心の黄身より小さいですから
透き通る様な花弁が此の花の魅力です。
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