花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

”寒咲き” の名前で(1)

2020-12-12 | 植物 花

この時季に咲く花2種を挙げてみました、将に、寒い季節に咲く花達です。

「カンザキアヤメ」(寒咲き菖蒲)と「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)です。

<「カンザキアヤメ」>

「アヤメ」は、初夏の風物詩の花ですが、”寒咲き” の名前の通り、冬に咲く「アヤメ」なのです。

長い花筒の先端に淡い青紫色の「アヤメ」に似た花を咲かせます。

開花期間は、12月頃から翌3月頃迄が見頃の花です。

亦、「アヤメ」の葉は、冬に枯れますが、「カンザキアヤメ」の葉は、枯れない違いが有ります。

「アヤメ」の様な花茎が無く、長い花筒を持つ花なので、葉より低い位置で開花します。

「アヤメ」より低い位置に花を着けるのです。

花弁の中心を黄色の筋が走り、濃紺の斑が、点在します。

アヤメ科、アヤメ属、耐寒性多年草、地中海沿岸、西アジア原産、学名  Iris unguicularis

別名「ウィンターアイリス」、「アルゲリアンイリス」

筋目模様が優雅さを引き立てます。

寒い季節の到来ですが、”冬に咲く菊”「ベニジウム」、「カンギク」(寒菊)が咲いています。

<「ベニジウム(ベニジューム)」>

色彩が乏しい寒い冬に、鮮やかな色が目に留まります。

舌状の黄橙色の花弁に、黒い 輪 の斑模様が入り、“蛇の目” の様で、名前の由来とか

葉には、深い切込みが入り、互生、葉や茎には、細かい白い毛が密生します。

冬から早春に懸けて、次々と開花して、愉しませてくれます。

頭状花序が、茎の先端に着き、オレンジ、貴、白色の花を咲かせます。

似た花には、「ハナワギク(花輪菊)」(Cyrysanthemum carinatum

「ガザニア」(Gazania Hybrids)、「アークトティス」(Arctotis × hybrida)等が

キク科、ベニジュウム属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Venidium fastuosum=Arctotis fastuosum

別名 「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)、「ケープ デージー」

英名 Cape daisy 、Monarch of the veldt 、Iceland daisy

 “南アフリカの草原の王” と訳すんでしょうか、アアフリカの雰囲気がいっぱいの花です。

 

開花した花と、氷を纏った様な蕾を同時に視ることができて、花色の ”熱” と 蕾 ”冷” の 協演です。


開花時間帯は、昼のみで、曇りや夜間には、花を閉じます。

葉や蕾は、水晶の様な毛が生えてキラキラ輝きます。


開花時期は違いますが、「ベニジウム」に似た花には、「デモルホセカ」、「ガザニア」等が

<「デモルホセカ」(アフリカ金盞花)>

Dmorphotheca sinuata、開花期 春

< 「ガザニア」(勲章菊)>

Gazania Hybrids、開花期 春から初秋

<「ハナワギク」(花輪菊)別名「サンシキカミツレ」>

Glebionis carinatum=Chrysanthemum carinatum   開花期 春から初夏

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ローゼル」と題した過去に載せた記事の最掲載です、画像をクリックして御覧下さい

 


この記事についてブログを書く
« 冬咲きの大輪の「椿」 | トップ | ”寒咲き、冬咲き” の名前で »