今日の紅葉は、「ハナノキ」、「スズランノキ」、「ニシキギ」です。
<「ハナノlキ」>
葉が展開する前に樹木全体が、濃い紅色の花で一杯になるので、この名前が付いたとのこと
葉が出る前に花が咲き、”花” の印象が、更に強いので、このことも名前の由来とも思われます。
カエデ科なので、紅葉は、素晴らしいものです。
「ハナノキ」の名前は、「シキミ」(樒) Illicium anisatum にも付いていますが、別の植物です。
「カエデ」の仲間ですので、花後に翼果を着けます、街路樹として多く植栽されています。
雌雄異株で、雄花の花序は、束になって上向きに咲きます、雌花の花柄は、下垂します。
カエデ科、カエデ属、落葉高木、、学名 Acer pycnathum
下図の「アメリカハナノキ」Acer rubrum は、切れ込みが、日本原産の「ハナノキ」より
葉の切込みが深い違いが、有ります。
アメリカ、カナダ原産、英名 Red maple、scarlet maple 、別名「ハナカエデ」(花楓)
下図は、名前の由来になった 葉が出る前に咲く花です。
「ハナノキ」は、日本の固有種とのことですが、近縁種に葉が、「ハナノキ」より葉が大きくて、深く3~5裂する
北アメリカ原産の「アメリカハナノキ」(Acer rubrum)も有りました。
遠く離れた北アメリカと日本で、同じ様な樹木が育っているのが不思議です。
雌雄異株で、下図は、<雌花>
実は、カエデ科特有の翼果です。
次は、「スズランノキ」です。
三大紅葉の他の一つは、通称「スズランノキ」の紅葉です、長楕円形の葉が鮮やかな赤色です。
円錐花序に「スズラン」に似た花を咲かせます。
ツヅジ科、オクシデンドルム属、北アメリカ原産、落葉高木、学名 Oxydendrum arboreum
落葉小低木、英名 sorrel tree
“通称” 「スズランノキ」としましたが、「ゼノビア」も、同じく「スズランノキ」と称しますので
「ゼノビア」も確かに「スズラン」に似た鐘型の白い花を咲かせます。
ツヅジ科、ゼノビア属、学名 Zenobia pulverrulenta 、英名 honey cup で別種とのこと
5月頃から10月の頃に懸けて「スズラン」に似た釣鐘型の花を連なって咲かせます。
次は、「ニシキギ」です。
果皮が弾けて、赤い種子も紅葉同様、赤く照り輝きます。
枝に “翼” が付きます、他のニシキギ科の植物との違いです。
「ニシキギ」(錦木)の見事な紅葉は、“世界三大紅葉樹” に相応しい素晴らしさです。
初夏の頃に、淡い緑色の4弁花を咲かせますが、小さいので 見栄えがイマイチです。
ニシキギ科、ニシキギ属、耐寒性落葉低木、日本、中国、学名 Euonymus alatus 、英名 Burningbush
別名 「ヤハズニシキギ」(矢筈錦木) ・ ・ ・ 枝に付く “翼” が弓矢の羽(矢筈)に似ているからとか
下図は、葉も実も「ニシキギ」に似た「コマユミ」(小真弓)、枝に 翼が無いので区別できます。
他の世界3大紅葉は、「ニッサボク」です、植物園等で視ることが出来ます。
「スズランノキ」や「ニシキギ」と同様、鮮やかな色の紅葉、黄葉を視ることができます。
至る所で視ることは不可能ですが、植物園には多く植栽されています。
4から5月頃に黄緑色の小さな花を咲かせます。
ミズキ科、」ヌマミズキ属、落葉高木、中国原産、学名 Nyssa sinensis