花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春、ユリ科の花(5)

2023-04-28 | 植物 花

今日のユリ科の花には、「キバナホウチャクソウ」、「キバナカタクリ」、「オオチゴユリ」を挙げます。

 

<「キバナホウチャクソウ」(黄花宝鐸草)>

「カタクリ」の花とともに人気の春のユリ科の花です。

淡い緑色の花を咲かせる日本原産の「宝鐸草」の近縁種で、其の黄色バージョンですか。

花茎の先端に、筒状(宝鐸の形)の花を3個位下垂して咲かせます、花弁が6枚、葉の葉脈が

浮き出て目立ちます、光沢が有り、互生します。

「チゴユリ」<稚児百合> や「ナルコユリ」<鳴子百合>の仲間で、葉や花の姿が、よく似ています。

絶滅危惧種に登録されているとのことで、チョット珍しい花です。

艶の有る葉の形は、卵形で互生します、花の形は、<宝鐸>に似ているので「宝鐸草」の別名が付いた由来とか

<宝鐸>とは、寺院等の屋根の四隅に下げる風鈴に似た飾りで、此の形に似てる故の命名とのこと

花は、開花時は上向きですが、開花が、進むに従って、下向半開半開して咲き出すのも面白いものです。

草丈が、40~50cmと長く、花径は2cm位と小さいですが、日本の「ホウチャクソウ」よりは、大きいです。

ユリ科、チゴユリ属、耐寒性多年草、中国、朝鮮半島原産、学名   Disporum flavens、英名   Yellow fairy bells

別名「キバナアマドコロ」(黄花甘野老)



次は、似た様な花をさかせる「キバナカタクリ」の花です。

<「キバナカタクリ」黄花片栗 >

日本原産の紅紫色の「カタクリ/  片栗」より少し遅い此の時季に、球根から2枚の葉を出し始めます。

「カタクリ」より草丈も長く、黄色い花を咲かせるのが、特徴です。

楕円形の葉が根本から生えて中心から長い花茎を伸ばして、先端に黄色い花を横向きに咲かせます。

”春の妖精” <スプリングフェメラル>の愛称が、付いている ”春告げ花” なのです。

「ユリ」の花に似た6弁の小さな花を咲かせ、開花に従って大きく大きく反り返ります。

開花期感は短くて,夏、秋の期間には、地上に出る部分が消滅するのが残念です。

日本原産の「カタクリ」と区別する為に、「エリスロニウム」の名前も付いています。

近縁種も数種有りますが、交配種の「エリスロニウム 'パゴダ’」  Erythronium  tuolumnense  'Pagoda' 

人気の品種のようです、”パゴダ” の名前は、花弁が、大きく反り返る様子が、寺院の屋根の反り返りに似てる方とか

「カタクリ」も「エリスロニウム」も針葉樹林の森の自生するのは、似てる様です。

他に、「エリスロニウム・アメリカナム」、「エリスロニウム・グランディフロルム」等々の品種が

ユリ科、カタクリ=エリスロニウム属、耐寒性球根、北アメリカ、カナダ原産、学名    Erythronium Hybrids

英名  Glacier  lily、Adder stongue 、Dogttoth violet

別名「セイヨウカタクリ / 西洋片栗」、「ヨウシュカタクリ / 洋種片栗」



次も、今が盛りのユリ科の「オオチゴユリ」(大稚児百合)の花です。

「チゴユリ」(稚児百合)よりも枝が多く分枝して、花径が大きく、草丈も高いのが特徴です。

稍、花被片が6枚、淡い緑色懸かった花が、下向きに咲きます。

葉脈が目立つ艶やかな葉は、長楕円形、互生します。

ユリ(イヌサフラン)属、耐寒性多年草、日本、朝鮮半島、中国に分布、学名 Disporum viridescens

因みに「ホウチャクソウ」は、下図の様に淡い緑色です。

 

          「チゴユリ 」

「チゴユリ」(稚児百合)もユリ科の花、春の山地に多く咲き

 特に、落葉樹林の下の半日陰に生えて「百合」の花に似た花を 咲かせます。

 披針形の花弁で、小さくて可愛い花を1~2個やや下向きに咲かせます。

小さくて可愛いので、稚児の名前が付いたようです。

ユリ科、チゴユリ属、耐寒性多年草、日本、中国、朝鮮半島に分布

学名 Disporum smilacinum

 

 

 

<画像は、クリックで拡大表示します>


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