花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「キクイモ」と「ガガイモ」

2021-09-21 | 植物 花

”芋” だと、綺麗なイメージが、湧かないのですが、どうして、花は、綺麗なものです。

「キクイモ」(菊芋)と「ガガイモ」の花です。

 

<「キクイモ」(菊芋)>

河原や土手に「ヒガンバナ」と一緒に咲いています、黄色い絨毯を広げた様な光景です。

花よりも塊茎を食用とするレシピの方が、知られていますが、花も見応え充分です。

1~3Mの草丈の先端に「キク」の花に似た頭状を咲かせます、花の舌状花の先端が3裂して「ヒマワリ」の花にも似ています。

地下に「ショウガ」(生姜)に似た塊茎を作るので、「芋」の名前が付いた由

全世界に飼料として、特に第2次大戦後の食糧難の時には、大分御世話になったとのことですが

其の後、野生化して、現在では、侵入生物として ”悪者” にされていますから、残念です。

糖尿病に対する薬効も有るり、”天然のインシュリン” の異名も付いています。

原産地の北アメリカでは、アメリカインデイアンが、食料としていたとか

花は、「菊」の花に似て、塊茎が芋、味が、アーテチョーク なので、此の名前が付いたとか。

キク科、ヒマワリ属、多年草、北アメリカ原産、学名   Helianthus tuberosus、英名    erusalem artichoke、

別名「アメリカイモ」、「ブタイモ」、「イレサレム アーティチョーク」「サンチョーク」、「ヒマワリ サンチョーク」等々




塊茎は、「生姜」に似ています、終戦当時は、食用としたので、花は、鑑賞外の存在でした。

”花より団子” の諺通りの扱いだったのです。

 

ネットで、「キクイモ」を検索すると、菊芋レシピが多数ヒットします。

全世界に飼料として、特に第2次大戦後の食糧難の時には、大分御世話になったとのことですが

其の後、野生化して、現在では、侵入生物として ”悪者” にされています。

糖尿病に対する薬効も有る由、料理のレシピには、<天麩羅>、<ギラタン>、<肉ジャガ>

<クリームシチュー>等々の料理の紹介が載ってました。


次は、面白い姿の花を咲かせる「ガガイモ」です。

<「ガガイモ」(蘿摩)>

「キクイモ」の様に塊茎が、芋には、似てないのですが、種子毛が、素晴らしいのです。

芋の名前は、根より果実の形が、「芋」に似ているからかな

集散花序に、薄紫色や白色の5弁の花を咲かせます、花冠は、大きく反り返ります。

葉は、「ヘクソカズラ」の葉に似て、先端が、尖ったハート型です。

神話に登場するくらいなので、神代の時代から認識されていた由

10cm位の「ゴーヤ」に似た果実が、舟形の鞘なので神が、此の船に乗って現れたとの神話です。

果実の中には、白い毛が沢山詰まっていて、熟すと割れて、

其の毛が、「タンポポ」の綿毛の様に風に乗って飛び散ります、昔は、綿の代わりに利用したようです。

真偽の程は不明ですが、民話の謎の生物<ケサランパサラン>は、此の種子を指しているとか

ガガイモ科、ガガイモ属、蔓性多年草、日本、東アジアに分布、学名  Metaplexis japonica

下図の様な薄紫色の品種も

"芋” の名前になった由来は、此の果実の形からか

”謎のいきもの”  ケサランパサランの正体とされた種子に着いた羽毛の様なもの


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« アオイ科の花の追加 | トップ | 今、ヒガンバナ科の花(1) »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (会津マッチャン)
2021-09-21 21:32:37
いつもいつも、愛でるお花の精力的な考察に驚いています。情報源はどこにあるのでしょうか。
キクイモ、掘ったことはありませんが夏の終わりは庭で存在感があります。
返信する
こんにちは (flower-blog)
2021-09-22 11:02:59
会津マチャン様
「キクイモ」、今が盛りと ”黄色い絨毯” が広がっています。
情報源は、友人、知人の知識、書籍の記事を総動員、
です、反って、退屈なものになっています。
いつも、有り難うございます。
返信する