7月8日、アーネスト・ボーグナインが亡くなった。翌日、後を追うように大女優の山田五十鈴が亡くなり、その時初めて二人が同い年(1917年生まれ)だったことを知った。
ボーグナインと言えば、真っ先に思い出すのが『地上より永遠に』(53)の憎々しい役柄だ。フランク・シナトラを執拗に苛める姿に本気で殺意を覚えたぐらいだ。
続いて、結果的に遺作となった『RED』(2010)と『ガタカ』(97)。小さな役だったが映画好きの琴線に触れる重要な人物で、作品に真実味と深みを付与してくれた。
それから『ポセイドン・アドベンチャー』(72)。ジーン・ハックマンとことごとく対立する自分勝手な人物を演じていたが、元ストリッパー(ステラ・スティーヴンス)を奥さんにしているのだから、本当はいい奴なのかもしれないと思った。役柄だけでも、ステラ・スティーヴンスを妻にできれば最高だよね?
『ウイラード』(71)も忘れられない。ここでも敵役だったが、いささか気の毒な感もある最期だった。気の毒と言えば、もう忘れてしまっているが、『魔鬼雨』(75)でも、気の毒な最期を遂げていなかっただろうか?
アーネスト・ボーグナインの真骨頂が発揮されたのは、アルドリッチの『特攻大作戦』(67)&『北国の帝王』(73)と、ペキンパーの『ワイルドバンチ』(69)だろう。この三本により、ボーグナインは名実共にヒーローの仲間入りをした。今夜はどれを観て、彼を偲ぼうかなあ? 意外なところで、『女ガンマン 皆殺しのメロディ』(71)もいいかも? ラクウェル・ウェルチにあの世に送ってもらえたら、ある意味本望だもの・・・。
『ワイルドバンチ』の最高の男たち。ボーグナインが抱えているのはウィンチェスターM1897 ショットガン。
『北国の帝王』。ゴジラ対キングコングに匹敵する?リー・マーヴィンとのガチンコバトル。
『女ガンマン 皆殺しのメロディ』のボーグナイン。実は、クリストファー・リーも、渋い役で出演してます!
『RED』よかったですね。レビューを書かなかったけど、大いに楽しみました~♪
お二人は同い年だったんですか。
ボーグナインの奥様がセンシティブなんとかという
化粧品を販売されて(30年程前だと思いますが)
使った事があります。
何だかそんな事を思い出しました。
『RED』良かったですね。
ラクエル・ウェルチ懐かしい~~。