エリリンさんがくれたコメントの返事で書いたのですが、怪我して一週間音なしの生活の中で(なぜ音楽を聴かなかったのだろう?)、ひたすら頭の中でリフレインされていたのが、テレビドラマ『木枯らし紋次朗』の主題歌「だれかが風の中で」から、「血は流れ 皮は裂ける 痛みは生きている印だ」という部分でした。
痛みは生きている印・・・痛みをこらえるのではなくて痛みを感じながら生きる(ちょっと大げさですね)。いつどこで思い出したのか、お経か呪文のように唱えてたのですが、木枯らし紋次朗と言えば、(毛色は異なるけど自分の中では綺麗に繋がる)孤高の旅人スナフキンの次に出現したヒーローでした。
昔から時代劇が大好きでしたが(今は『薄桜紀』がいいね)、リアルさを追求した市川昆(監修と場合によっては監督も務めた)の殺陣が斬新でした。ニワトリさんは、しばらく後に登場する「破れ傘刀舟」先生の啖呵と剣さばき(萬屋錦之介)にしびれまくるのですが、紋次朗さん(中村敦夫)の泥臭く格好悪いチャンバラも大好きだったのです。時代劇と言うよりも西部劇ですね。ちゃんばらウエスタン。それも雨がじとじと降る・・・。
間抜けな話ですが、中村敦夫さんの真似をして、爪楊枝や竹串をプッと飛ばしたりしました。全然飛ばなかったけど・・・。あんな恰好良い大人になりたいと、どれほど憧れたことでしょう!
(この番組は、『プレイガール』同様、時と場合によって隠れて見る必要があった)
主題歌「だれかが風の中で」も格好良かった! 録音マイク片手に、息をひそめながらテレビから流れる主題歌を録音している最中に名前を呼ばれて、ついうっかり返事をしたものだから、自分の「ハ~イ」という声まで一緒に録音されてしまった・・・そんな思い出もあります。
「だれかが風の中で」は、「小さな恋のメロディ メロディフェア/若葉の頃」、「さらば涙と言おう」の次に買ったドーナツ盤EPです(その間に麻丘めぐみの「芽ばえ」があったかもしれない)。
先ほど、僅かに残ったEP盤を探ってみたのですが、「小さな恋のメロディ」と「さらば涙と言おう」だけ残っていました。う~ん、100枚はあった筈なのに・・・全部買い直したい! ちなみに、これらのレコードを買った「アポロ」と「国立楽器」は、今も国立にあります(「国立楽器」はソフトの販売をやめてしまいましたが・・・)。
作曲=小室等、歌=上条恒彦と言えば、「だれかが風の中で」より前になると思うけれど、自分はこの後「出発の歌」のEPレコードも買って、文字どおり擦り切れるまで聴きました。
なんか、色々なことが数珠つながり、芋づる式に思い出されましたが、スナフキン(にもテーマソングがあったんですよ!)と紋次朗(「だれかが風の中で」)に憧れた少年が、少年時代の最後に口ずさんだ歌は、杉田二郎の「人力ヒコーキのバラード」でした。
それにしても、すごいですね、これらの曲は全て【YouTube】にUPされてました。リンクさせちゃおうかな?
まずは 「だれかが風の中で」から・・・。
どこかで 誰かが きっと待っていてくれる
雲は焼け 道は乾き 陽はいつまでも沈まない
心は 昔 死んだ
微笑みには 会ったこともない 昨日なんか知らない
今日は 旅を 一人
けれども お前は きっと待っていてくれる
きっと お前は 風の中で 待っている
どこかで 誰かが きっと待っていてくれる
血は流れ 皮は裂ける 痛みは生きている印だ
幾つ 峠を 越えた
どこにも 故郷はない 泣く奴は誰だ
このうえ 何が欲しい
けれども お前は きっと待って いてくれる
きっと お前は 風の中で 待っている
「木枯らし紋次朗のテーマ」 ←こちらはテレビからなので1番のみ。紋次朗さんが忘れ物をして、あわてて取りにいくとことか、懐かしい~~。DVD買っちゃう?
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