MAYA+松尾明カルテット ~月イチMEG LIVE

2011-02-25 23:58:50 | 音楽の森


 2月23日(水)、本当は休みをもらっていたのですが、15時半から時間ぎりぎりまで仕事していました。18時に上がるところを30分延長して18時半にGHを後にすると、国立駅まで自転車で猛ダッシュ。上手い具合に電車が来てくれ、快速→中央特快→快速と乗り継いで吉祥寺下車。(思ったより早く)19時10分頃に【MEG】に着いたのですが、すでに満席・・・。
 足がグラグラしている丸椅子を渡されましたが、「何のその、ソンナノカンケーナイ」と腰を下ろすと(実は一度こけそうになった)、バーボンのオン・ザ・ロックとナポリタン(テーブルもないのに)を注文しました。
 自分の後も、お客さんは次々やって来ます。補助席もなくなり、立ち見の満員電車状態になったところで、「ここ開いてますよ」との天(としか思えない)の声が! 店長さんが「先ほどの方、どうぞ」と声をかけてくれ、ニワトリさんはMAYAさんの目の前の特等席をGETしてしまいました。
「残り物には福がある」でも「棚から牡丹餅」でも「果報は寝て待て」でも、何でもいいのですが、感覚的には「ところてんが押し出される感じ」でしょうか、これ以上表面積が膨れ上がらないようにコートと鞄をギュッと抱え、へこへこ頭を上げ下げしつつ、背中にくっつくぐらいお腹をへこませて、テーブルとテーブルの僅かな隙間を通り抜け、特等席に着きました(前回の席も特等席だったが、今回は本当にドキドキするほど目の前だった)。

 19時30分過ぎからライブが始まりました。一曲目のトリオの演奏が非常に素晴らしく、瞬時に音楽の世界へ連れていってくれました。この幸福感!
 そして彼女が登場すると、今日吹いた「春一番」とは少し違うのだけれど、彼女が春を運んで来たというのか、半径10m以内が春の空気に包まれました。ボッティチェリの有名な絵画『春(ラ・プリマヴェーラ)』のような・・・目の前にいたニワトリさんは、その日の午後のぬくもりまではっきり思い出しました。
 そんな彼女は、(彼女のブログにもUPされていました!)「今日みたいに春を感じさせてくれる日は、ボサノヴァを歌いたくなる・・・」と言って、『Desafinado』『イパネマの娘』(暮れにも聴けました!)『黒いオルフェ』などボサノヴァを歌ってくれました。ラテン&ジャズもいいけれど、ニワトリさん的にはリクエストに答えてもらったような嬉しさを覚えました。『Desafinado』、良かったなあ~♪

 この日の彼女+松尾明(Ds)トリオは、ファーストステージからトップギアに入るほどの乗りでしたが、セカンドステージからはテナーサックスの高橋康廣さんが飛び入り参加して、春の陽気に真夏の汗と秋の哀愁まで味わえる贅沢極まりないステージへと広がっていきました。その場に立ち会える幸福と幸運を噛みしめながら、全身で音楽を楽しんでいうちに時間が過ぎてしまったのですが、もう最高でした。
『悲しき願い』も(『グッド・バッド・ウィアード』を思い出す~♪)、『リベルタンゴ』も(嶌田さんの弦もヨーヨー・マ級?)、『Quizas Quizas Quizas』も、『Girl talk』も、『アドロ』も、良かった~♪


(左)松尾さん(Ds)の仕事場。七つの楽器を自由自在に叩けば、千の音(風じゃないよ)が聴こえてくる。高橋さん(Ts)にも感動した。ジャズの本領発揮は即興演奏だとしても、何でこんなセッションができるのだろう。プロは本当に凄い!
(右)嶌田さん(Bs)と寺村さん(Pf)も最高のパフォーマンスを披露してくれた。寺村さんが参加している【十五夜】のニューアルバム『ALL FOR YOUR SMILE』、Amazonに注文したけれど、この日には間に合わなかった。3月11日までには届いてくれないと・・・。

 来月は、ホリー・コール(Vo)、寺村容子(Pf)、MAYA(Vo)+松尾明(Ds)トリオと、三回もLIVEに行く予定です・・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿