鉄塔23号と上弦の月
来週火曜日に予定されている夜間工事の準備作業で休日出勤した帰り道、ふと空を見上げると、ピーンと弓を張ったような半月が出ていました。
「上弦の月だったっけ。久しぶりだね、月見るなんて~♪」
ススキのかんざしつけた浴衣の君が、熱燗とっくりの首つまんで「もういっぱいいかが」なんて言ってはくれないのですが、坂道を上がりながら懐かしいフォークソングをを口ずさんでしまいました。もう少し古いところだと、
塾田津に 船乗せむと 月待てば
潮もかなひぬ 今はこぎ出でな (額田王)
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲かくれにし 夜半の月かな (紫式部)
額田王の「月」は、満月を想定していて(実際の船出では、月は出ていなかったという説もある)、紫式部の「月」は、月の出る時刻が遅いために「寝待月」とも呼ばれている十九日頃の月か、真夜中過ぎに上る二十三夜の半月(下弦の月)でしょう。願いごとをかなえてくれるというので、「二十三夜待ち」とも呼ばれていたそうです。
あきざくらさんにも一首詠んでいただきたいところですが、万葉集を眺めていたら、あの大伴家持さんも、三日月を題材に一首詠んでいました。
振仰けて 若月(みかづき)見れば 一目見し
人の眉引 おもほゆるかも
これが、在原業平だったら、女性の家から帰る際に月を見て作った艶っぽい歌でしょうが、大伴家持なので、声もかけられなかった美しい人の面影を思い出している歌かしら?
先ほどの「上弦の月」は、「下弦の月」と同じ半月で、弓張月とも呼ばれます。満月をよく切れるナイフで一直線に切ると、今宵の月のような鋭利な切り口になるかもしれません。
今日はこのへんで、なさい・・・
確かに月は心そよがせる格好の歌材ですね。
トシさんの選歌ナイスですよ~額田王の歌は私も大好きです。
月影に 君を慕いし 日を恋うる
梅雨の夜空の はかなき光
一年前の・・ あの頃は切なくて楽しかったなぁ。
いつもながら独りよがりでスミマセン。
かねさんは○婚しちゃうし、ホントに遠くになりにけり・・・ですね~。
リクエストに応えてくださり、ありがとうございました~感激で~~す!
一年前の今頃・・・本当にたった一年前の出来事なのに、とても遠い日のように思えるのは、皆が皆自分の青春を重ねていたから?
かねさんの○婚にも驚きましたが(というか、戸田さん、結婚していたのか・・・)、桜子さんの七年越し(ということは13歳から?)の入○は大丈夫なんだろうか? 他人事ながら少し心配です。大河ドラマが始まる前に○婚なんてことにならないといいのですが・・・
かぐや姫でしたっけ(あれ、ちがったかな?)、懐かしいです~!
そして懐かしい、おっしょさんの一句。うれしいですね。ホンと楽しかったですね。あれはいったいなんだったのでしょう・・。
月といえばかぐや姫ですが、「旅の宿」は吉田拓郎でした~!
私もときどき考えます。あれはなんだったのかって・・・
多分、青春を重ねていたんだと思います。
(こうして文章にしてしまうとつまらないけど)
あの頃、殆ど寝てなかったもんな~、動物並みの体力でした・・・全て「純きら」パワーだった?