にわとりトシ子の、君の瞳に恋してる!

『純情きらり』と『あまちゃん』が続けて見られる今年だよ!

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

陶磁器製手榴弾 ~それから60年後に開発されたDIME

2006-11-07 02:55:24 | 独り言&拾いもの




 先日のクイズですが、〈ケンツク〉さんの模範解答が出ましたので、一輪挿しの正体をお教えします。実は、太平洋戦争の末期に海軍工廠の発注を受けて製造された陶磁器製手榴弾(〈ケンツク〉さんご指摘のとおり、読み方は「しゅりゅうだん」が正しい)でした。

 手榴弾の弾体は殺傷力を高めるため、鉄などの金属を使いますが、戦争末期になると金属類が不足し、昭和20年6月まで、このような陶磁器製手榴弾が相当数作られたそうです。戦争協力の証拠品とみなされるため、戦後は破壊するとか防空壕に埋めるなどして処分されました。
 このような貴重な品を教えてくれた友人に、改めてお礼を申し上げます。

 ところで、弾体というと、DIMEという「着弾時の殺傷範囲を狭くとどめ、周囲の民間人の巻き添え被害を減らすことを目的にした新兵器」が開発され、レバノンなどで実験使用されていることを、東京新聞の「こちら特報部」で知りました。先ほどの手榴弾と同じく、砲弾や爆弾は、鉄などの固い金属で外皮を覆って殺傷力を高めていますが、DIMEは爆発時には簡単に分解する炭素繊維を使って殺傷力を弱めています。爆薬と一緒に充填されているタングステン粉は、広範囲に飛散しないかわりに爆発時に高熱を発し、内部組織を焼きながら貫通する性質があります。DIMEは通常の弾体よりも、「より狭い範囲に対してより高い殺傷能力のある」兵器ですが、だから、「人口過密な場所で使用するのに適している」というのは、以下の実例からとんでもない考えだと思いました。

 ガザの難民キャンプで、イスラエル軍の無人戦闘機からDIMEらしきミサイルが撃ち込まれ、二人が死亡し、三人が重傷を負いました。二十人余りが集まっている過密な場所で爆発したにもかかわらず死傷者が五人に過ぎなかったことから、軍事評論家はDIMEの有効性が実証されたというのですが、問題が二つ生じています。第一に、死亡したのはイスラエルが狙うゲリラではなかったこと。第二に、DIMEで攻撃されると、全身に無数の小さな穴が開き、内部組織が焼かれること。医療機関は、体中に穴が開いて焼かれた者をどうやって治療したら良いのか、途方に暮れているそうです。患者の苦しみは想像を絶するものでしょう。

 イスラエルは、(ヒズボラのゲリラが一般人と識別できないので)みせしめのために誰それ構わず攻撃していた可能性が高い、と言われています。庭先で涼んでいた母親と少女がミサイル攻撃を受けて死亡しましたが、彼らがゲリラでないことは周知の事実でした。この状況で、「民間人の巻き添え被害を減らすための人道兵器」であるDIMEが使われたところで何の意味もなく、兵器の人体実験を行っていると非難されても当然です。そもそも人道的な兵器なんて、あるのでしょうか?

 陶磁器製の手榴弾が実戦で使われた形跡はありませんが、いくら殺傷能力に欠けるといっても、こなごなに砕け散った陶器の破片で体を貫かれるのはごめんこうむりたいものです。最近、割れた陶器に手の平をぶつけた際に、意外と深い傷口が開き小指の腱が切れてしまいました。細かい破片が傷口内部に付着して、それらを取り除くのに洗浄してもらう必要がありました。陶磁器製手榴弾が一輪挿しに姿を変えてくれて本当に良かったと思います。

コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 『芋たこなんきん』第5週 ... | トップ | 〈昭和幻燈館〉紀行その1 ... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
関係ない人を巻き添えにしないで! (柊羽)
2006-11-08 18:36:28
自分の力を見せつけるために誰彼かまわず犠牲にするのって本当にカッコ悪いです。
でしょ! (Toshi)
2006-11-09 01:20:19
柊羽さん、こんばんは。
私もこの記事を読んで本当に頭に来ました。殺し合うなら当事者だけでやってほしいのに、巻き添えにあうのはいつでも争いとは無関係の人々です。戦争責任者は安全なところで偉そうなことを言ってるだけだ!『父親たちの星条旗』にしたって、どこかの将軍が持って帰りたいといった「あの旗」のために何人が犠牲になったことか・・・

コメントを投稿

独り言&拾いもの」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事