純情きらり(105)

2006-08-02 21:03:02 | 連続テレビ小説
「わかった、来週、岡崎に帰るわ」
(やっとそう言いましたね)
「そうしなさい。今までありがとう」
「そんでも、ピアノのことだけはもうちょっと、頑張らせて」
「頑張るって?」
「亨ちゃんや加寿ちゃん、秋山さんのためにも、ピアノはここにあった方がいいと思う。辛いとき、悲しいとき、音楽がどんなにも大きな慰めになるか・・・ピアノがあって良かったと思う日が、いつかきっと来ると思う。ほいだから、いっぺんだけ、かけ合うだけかけ合わせて」

「八丁味噌料理レシピ接待」「八丁味噌海軍売込み」「大体わかるお産」のときは、
「桜子~、結果を考えずに突っ走る(猪突猛進)のはやめてくれ~~~~」と、
(実は、私も友人からよく言われるのですが、自分のことは棚に上げておいて)
必死で桜子さんの袖をつかんだものですが、今回はうって変わって、
「音楽は君の天職なんだから、頑張れ、桜子っ!」
と、エールを送りました。

*味噌屋の若女将になることと、天職ともいえる音楽の道を歩むことは、
 やはり交わることはないのだろうかと、考え込んでしまいましたが・・・

先月、小指の腱を断裂してしまいました。
ナイチンゲール杏子さんの手厚い看護を受けられれば、一晩で完治した筈ですが、
(それとも、看護されたくて、いつまでもイタイイタイと言うか・・・)
桜子の奏でる音楽でも、回復は早まったことでしょう。

「音楽で、傷ついた腕の一本を、足の一本を、治してみろ?」
病室を覗いて、さすがの桜子も、「すいません」としか言えなかったけど、
こういうときこそ、「やってやろんじゃん」、
その類まれな才能が西園寺先生や達彦(松尾とるり子も)を驚かせたように、
今度は全国の人々に披露する一世一代のチャンス到来です。
「やってみれ。さぐらちゃん、はずめて自分一人の力でする仕事だ。楽しみだな」
(いつでも不慮の出来事が生じる点に目をつぶって)
最高の「ふるさと」を昭和18年と平成18年を生きる全国の人々と、
戦地にいる達彦&キヨシ(モリタにも)のところへ届けてあげてください。
ラヂオの電波がどこまで届くかわかりませんが、
「編曲、有森桜子」のアナウンスを、誰よりも達彦に聞かせたい、
桜子はそう願っているのですから。

PS.八重さんじゃないけど、勇太郎は本当に「いい子」ですね。
   そう言われて本人は面白くなさそうだったけど・・・

質問.病院の美しい中庭で杏子と桜子が会話していたときに流れていた曲と、
   桜子が仕事を依頼されたときに流れた曲が印象に残ったのですが、
   大島ミチルさんのオリジナルだとしたら、どこかで手に入るのでしょうか?