(左)切手帳の1頁目には、花や魚に動物や鳥といった生き物の絵柄の切手が飾られていた。イリオモテヤマネコ、ニホンカワウソ、オガサワラコウモリ、アマミノクロウサギは、おそらく「特別天然物」の記念切手だと思うが、オシドリのような普通切手も混じっているので、記念切手と普通切手の差別化をしておらず、好き嫌いだけで集めていたことがよくわかる。アホウドリ、ライチョウ、キジバト・・・この頃から好きだったんだ~!
(右)次の見開きには「国立&国定公園」シリーズの切手が貼られていた。切手の場所を全部訪ねるんだと夢想していたっけ・・・。
数十年ぶりに取り出した切手アルバムに収められた切手は全部で18頁しかなく、集めていた時期も1970年から72年までと、小学校4~6年のわずかな期間に過ぎません。ところが、これらの切手を眺めていると、例えば、あるシリーズを一枚たりとも欠けることなく完璧に集めていくのではなく、また、手当たり次第に集めて「量」の充実を図ってゆくわけでもなく、気に入った絵柄を単に集めるという、今に通じる自分の性格がはっきり出ていることに驚かされました。
なおかつ驚かされたのは、今の自分の核になっているものが、全てこの時期に形成されていたことでした。こうなると、「切手帳から垣間見る自分史」と言えそうです。昭和史の一端も窺えて、とても楽しかったです。
次の見開きには、東京オリンピック(写真左)と札幌オリンピックの記念切手が並ぶ。東京オリンピックの切手は父から貰った。万博と沖縄海洋博の切手もあった(写真右)。たった4枚だが、毎年変わるお年玉郵便切手も好きだった。
花鳥風月の次に来るのが童話&昔話(桃太郎、竹取物語、鶴女房、花咲爺、ねずみの浄土、浦島太郎が描かれている)に、歴史モノの世界。みうらじゅんさんには負けるだろうが、この頃から仏像が好きだった。浮世絵の東海道五十三次シリーズも全部集めたいと思った。高松塚古墳の記念切手は、発売初日に並んで買った覚えが・・・。
(左)鉄道百年記念切手(1972)を始め、鉄道の切手もちゃんとあった! 「テツ」の下地は、ずいぶん前にできあがっていたというわけ。SL、鉄橋、0系新幹線。全て時を超えて今の自分を動かしている。
(右)もう一つ驚いたのが、平成6年の「ふみの日」切手など・・・。実はこの頃、私の「のだめ」ちゃんと頻繁に手紙のやりとりをしていて、便せんや切手に凝っていた。料金に関係なく、きれいな記念切手を手紙に貼ったこともある。「鉄道」のことも「文通」のことも、まさか切手帳が思い出させてくれるとは・・・。
(左)子供のくせに外国の切手にも手を出していた(立川のデパートで買ったもの)。アドルフ・ヒトラーの切手なんて、どの国が発行していたんだろう? 中段には朝鮮民主主義人民共和国の切手が! 確か、抗日プロパガンダ映画を見たときに買った「独立記念○○周年」の切手だと思う・・・紙質がとても悪いのはご愛嬌?
(右)切手としての価値は無きに等しい消印付切手も、実は好きだったりして・・・消印があるからこそ切手に浪漫が生じるわけで、それが外国の切手ならなおさら・・・。
今もたくさんの切手が発行されていますが、絵柄が写真の切手はどうも好きになれません。この傾向も最初から形成されていて、写真切手は皆無でした。
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