測るのが遅すぎた感があるが、ついにプルトニウムまで出てしまった(あり得ないので測る必要がないとか強弁していたっけ・・・)。プルトニウムの半減期は2万4000年。倍数ごとに半減していくので、2×2×2=9万6千年後には8分の1にまで減衰する。ニンゲンは違う理由によりそれ以前に姿を消しているような気がするが、永遠とも思えるこの時間も、宇宙の単位で計ればほんの一瞬だ。
予想していたので驚いてはいないのだが、非常に悔やまれる。体内被曝すると、セシウム同様いつ爆発するかわからない時限爆弾を抱えることになる。とはいえ、ニンゲンの体は原始時代から放射線と戦ってきたわけだから、一生爆発しない人もいるし、死をもたらすかもしれない要因は放射性物質に限った話でなく、様々な細菌やウイルスのように目に見えないものから、交差点や駅のホームといった日常的に行き来する場所など、日常生活の至るところに危険は存在している。医療事故も起こり得るし、凶悪事件にまきこまれる可能性だって否定できない。極論すれば生きることは危険を冒すことだ。将来のある子供たちやこれから生まれてくる人には大変申し訳ないけれど、リスクが一つ増えただけの話なので、個人的には今までどおり水道水を飲むし、今までどおり原産地にこだわらず食品を買い続ける(安全だからではなく地産地消の意味で国産品を買っていた)。
そこに住む生き物は汚染を知るすべがない。ニンゲンと違ってそこにとどまり続ける。ニンゲンがいなくなったことで汚染区域の自然が回復した、という皮肉があるくらいだ。そのせいで命を奪われたとしても、彼らはそれを知ることはない。自分は彼らのように生きようと思う。事業所では、要請を受けて数人が被災地に応援に行っている。追加要請があれば自分も現地に行くかもしれず、またグループホームへの受入れも打診されていて、それらについてスタッフ間で討議を始めたところだ。
プルトニウムが検出されたことに対して、例によって大本営は「健康に影響ないレベル」と強弁している。1950~60年代に行われた米ソを始めとする原水爆実験で地球上に撒き散らされプルトニウム(天然ウランから精製するより安上がりなので、核兵器の殆どが長崎タイプのプルトニウム爆弾になる)が今も土壌に残っているそうだが(普通の人はそのことを初めて知らされただろう)、それによる健康被害は出ておらず、したがって何の問題もないということらしい。
『東京に原発を!』で華々しくデビューしたノンフィクション・ライターの広瀬隆さんは、翌年の1982年に癌や白血病などの疾病で死亡したハリウッドスターとネバダ州で行われた大気圏内核実験の因果関係に言及した『ジョン・ウェインはなぜ死んだか?』(『ネバダ・スミス』を撮ったスティーヴ・マックィーンも癌で死亡した。大好きだったのに・・・)を発表したが、今のところ定説にはなっていない。推理小説としては面白いといわれたけれど・・・。
彼は去年、『原子炉時限爆弾 ~大地震におびえる日本列島』というタイムリーな本を刊行していたのだが、トロイ滅亡を予言したカサンドラのように無視されてきたし、今回の事故を受けてテレビなどに出演すると、いたずらに不安を煽っていると糾弾された。正にトロイのカサンドラだ。
最も安全性が低く老朽化を指摘されていた原発がそのことを証明するかのように事故を起こしたのに、それを放置してきた東京電力&国に代わって彼が非難されるのは何ともおかしな話だが、戦時中に「日本はこの戦争に勝てない」と言い放って軍や政府を批判することができなかったことを考えれば、容易に納得できる。
今回の震災は自分が初めて経験する有事なのだ。「みんな一緒」に同意できない人は非国民とみなされる。有事が起こる前は「みんな違う」ことが尊ばれたのに・・・こんなことを口にすれば、「平和だから違うことが尊ばれて、今みたいな非常時には一致団結するのが当然。そんなこともわからないのか、このバカ」と言われるのは目に見えている。だが、違う意見もあってしかるべきだ。広瀬さんを排除してはならない。
(自分はリアルタイムに経験していないが)水俣病が発覚して原因究明が急がれたとき、時の政府と有機水銀を垂れ流していた企業は100%責任を免れなくなるまで何年間も御用学者たちに「工場廃水は関係ない」と言わせ続けた。そのせいでさらに多くの患者が出たというのに、彼ら御用学者は誰一人糾弾されなかった。
この図は今回も変わらないだろう。つまり、誰も言葉に対して責任を取らないということだ。水俣病の場合、御用学者たちは断罪に値すると思うが、基本的にこの態度は間違っていないだろう(責任を取れと言われたら誰もモノを言えなくなる)。ところが、「責任論」が取り沙汰されるのは決まって少数意見に対してなのだ。圧倒的多数の意見が間違っていた場合は全体責任ということになり、責任者不在のまま水に流してしまう。今回の問題も、過去の歴史と同じように水に流せたらいいのだが・・・。
29日の東京新聞によると、東京電力の要請を受けた協力会社は復旧作業に関わる作業員を確保するのに躍起になっていて、中には日当40万円という破格の高給を提示された作業員もいるとのことである。
にわかには信じられない話だが、「手当ては普通より多く払うので、五十歳以上の人で原子炉近くに入ってもらえる人を探している」というのは本当だろう。貧困ビジネスの典型だ。職を失った被災者が求めに応じるようなら、何とも胸が痛くなる。
ハローワークで震災復旧に従事する作業員(日当8000円)を募集している、という話も聞いた。数年前に自分が関わっていた建築現場では、単純労働の日当は6000円だったので(元受には18000円支払われる。下請け孫受けと順次手数料を取っていく)若干高い。新潟中越地震の仮設住宅建設に伴う給排水設備工事で提示された作業員の日当は3万円だった(宿泊費+食費の名目で依頼先に1万円抜かれ会社が8千円ピンハネするので手取りは1万2千円)。
放射能は見えない。健康被害もすぐに現れるわけではない。しかも、タバコの害と同じで人によって大きく異なるから、数値で危険度は測れないし、確率論で言われたところで意味がない。原発に近い場所にいる被災者の苦悩は計り知れない。避難区域に指定されている人々が、避難先から自宅に物を取りにいったり、飼っている牛の餌をあげに行ったりしている等の報道を聞いて、当然だと思った。戻ってしまった人もいるらしい。
官房長官はそうした行動を自粛するよう呼びかけていたが、私が酪農家だったらやっぱり餌をあげに行くと思う。このまま見殺し(餓死してしまう・・・)にするなんて無理な相談だ。口蹄疫の悲劇がここでも起きてしまうのかと思っただけで、もうたまらない。彼らの命も助けてほしい(食用にされてしまう動物だろうと)。
同じことが農家にも言える。今まで丹精込めて育ててきた作物を廃棄するのは忍びないし、農作業ができないでいることの辛さも耐え難いものがある。ましてや土地を捨てるなどできるわけがない。それが人情というものだ。
事故のレベルは現時点で「6」を上回り、予断を許さない状況だ。そのことをまず認めて、何ができるのか、何をしなければならないのかを政府(もはや東電一社の問題ではない)は明らかにしてほしい。その上で残りたい人に対して、政府は彼らの選択の重さを真摯に受けとめ、できる限り意思を尊重してほしい。
一回の勤務時間が普通に24時間を越えるようになって一週間・・・家に戻ると(当たり前の話ですが)何の前触れもなくバチッと電気が停まり、眠り薬の雑誌を手に布団に潜りこみました。
18時30分頃に、またバチッという音と共に電気が復旧しました。ネコに夕ご飯をあげて、ニンゲンも夕食を取ることにしました。夕食後はお風呂に入って疲れを取ります。
(被災地で不自由されている方々には何とも申し訳ないのですが、お許しください)
こちらの方は徐々に普通の生活に戻っています。否、今までが異常でした。近所のガソリンスタンドでは、今朝も朝から車が行列していましたが、昼には車列はなくなっており、しかもきちんと営業されていました。そろそろ時間の無駄遣いはやめたら? 食品も戻ってきています。この先我々がやるべきことは、被災地方面から出荷される野菜や魚、肉や牛乳などを積極的に買うことではないでしょうか? 避けるのではなく。
放射線物質の暫定基準値というのは、これを超えてはならないからこそ定められているのであって、「超えたからといって直ちに危険はない」という東京電力&政府の会見は詭弁です。しかも、度重なる改定を受けて、基準値はかなり緩くなってしまいました。それを遥かに超える放射性物質が検出されていて、しかも放出は未だに続いています。日本人特有の「言霊」(言葉にすればそのとおりになるという信仰。逆に言えば、不吉なことは一切言ってはならないという風潮)発言を繰り返すより、チェルノブイリと同じ「石棺」作戦に早いこと着手すべきでは?(冷却が先で、直ちににはできないようです。後日付記)
個人的には、「そこまでやるの?」と思うけれど、横須賀のドッグで点検中だった原子力空母ジョージ・ワシントンは急遽、在留軍人の家族を乗せて危険な?関東地方から関西方面に出港しました。原子力空母も原子炉を積んでいて、かなり危険な乗り物だと思うのですが、そのあたりの分別はどうもないようです。
原子力産業というのは、つまりところ非常に儲かる産業なので、官民一体となって推進してきたし、ここに来て諸外国にも積極的に売り込んでいましたが、これだけの大事故を起こしたのだから、もう「危険ではない」と嘘をつくのはやめ、マイナス面やリスクを提示して我々に選択させてください。そこに暮らす「声を上げる」ことのできない生き物たちに代わって・・・。
内部被爆(体内被曝)が実際にどれくらい危険なのかを証明することは容易ではありません。一番簡単な例を挙げれば、広島&長崎で被爆した人が数十年後にガンで死亡した場合、その人が喫煙者ならタバコが原因かもしれないし、アスベストを吸いこんでいたのかもしれないし、極度のストレスから潰瘍が何度もできガンになってしまったとか、遺伝的にガンになりやすい体質だとか、様々な要因が考えられるため、内部被爆によってガンが引き起こされたという確たる証拠を提示することはできません。原爆症の集団訴訟はそこに風穴を開けたわけですが(一人ひとりについては因果関係を証明できなくても、100人のガン患者が共通して被爆者ならば、何らかの因果関係があると言わざるを得ない)、原告側が勝訴しても国は控訴して未だに認めようとしません。
戦闘機の機関砲や戦車砲に使用される劣化ウラン弾や、アンカーバスターといった特殊爆弾による被爆も、地域住民、従軍兵士、(貧困層の)出稼ぎ労働者の発ガン率が異常に高い数値を表しているにもかかわらず、因果関係はないとして認められていません。チェルノブイリ原発事故の被害者の数も、実態は闇の中です(公式的には数十人から数十万人まで開きがある。そんなことって?)。
こんな文章を書いていると、いたずらに不安をあおっているのではないかと非難する人もいるでしょうが、私自身はそんなつもりはさらさらなくて、原産地はどこかとチェックすることもなく、今までと同じように「普通」に食べ、「普通」に生活していきます。話を思い切り単純にして、「今回の汚染により100~200人に1人の割合でガンになる」と言われたら、宝くじに当たるよりは遥かに高い確率だけれど運を天に委ねるしかない、と思っています。
ところで、今回書きたかったのはこのことではなくて、「一連の計画停電が東電と政府による作為的なものではないか」という疑念が、ふと頭に浮かんだことでした。節電するのは地球温暖化を考えても大いに結構なのですが、本当に電気は足りていないのでしょうか?
去年の夏にも電力不足が指摘され、安全性に問題があって休止していた原発の再稼動が急がれましたが、今回の事故で危機的な状況に陥った原子力産業を立ち直させるため、「それでも危険はない」と国民には言い張り、非常に判り難く面倒な「計画停電」で人々を疲弊させて思考力を奪い、「電力が足りないとこんなに大変なのだから、やはり原発はあった方がいいのでは?」という流れをつくろうとしているのではないか、という疑惑を覚えてしまったのです。
電力不足なのは確かでしょうが、それを逆手にとって今までどおり原発を推進するために利用してやろう、と頭のいい人が考えて、シナリオを作ったら・・・。「これだけの事故を起こしても人体に影響ないなら、原発いいんじゃない?」という流れと二本立てで攻めて来ると思うので、ここは(放射線の数値以上に)注意深く見守っていく必要があるでしょう。
未曾有の大震災から十日経過して、被災した人々の悲しみと苦しみは想像を絶するものがあるとは思うのですが、事故を起こした福島原発の3号機に放水作業を行うという非常に困難な任務をやり遂げて帰還した東京消防庁の第一陣隊員の責任者三名による深夜の記者会見は、度重なる余震や放射性降下物に怯える我々に、多大な希望と勇気を示してくれると同時に襟を正させてくれました。
どこかの記者会見とは正反対の、非常にわかりやすく説得力のある会見の中で、「我々は放射能について熟知しているので恐怖心を克服するのが困難だった」と述べていた点に非常な感銘を覚えました。正確な言葉は若干異なっているかもしれませんが、「人体には影響ないレベル」と言い続けている大本営発表(保安院&官房長官)に従えば、「プロである我々は熟知しているから安全に作業が出来る」となりそうですが、「熟知しているから恐ろしい」と正直に言い切ったことで、彼らが誰かと違って本当に信頼できる人物であることを確信し、部下やその家族の身を案じて言葉をつまらせる様子からも、人間かくありたいと心底思い、目頭が熱くなりました。
(WHOですら低濃度放射線による体内被爆は人体に影響を与えないと言い続けていますが、劣化ウラン弾による体内被曝の実態とその後に発症した疾病との因果関係が次第に明らかになってきたのでしょう。隊長たちは直接浴びる放射線量以上に、ごく微量でも体内被曝することの危険性を知っていました)
それにしても、彼らの顔の何と素晴らしいこと! 上に立つ者の見本にしたい物凄い眼力です。彼らのような人々が上司だからこそ、部下たちもそれこそ命がけでもついていくのでしょう(逆に言えば、管首相から命令されたら断固拒否したくなるのと同じ)。常日頃から「ニンゲン顔が命だ(顔を見れば人物がわかる)」と言っているニワトリさんですが、このことの正しさを改めて実感した次第です。そういえば、秀吉が造らせた信長坐像も凄い顔をしていましたよ~。
改めて言うまでもないことですが、日本のトップに立っているすっからカンを始めとして政治家先生方の顔の悪さときたら、それはそれはひどいもので、都知事選に立候補するのではないかといわれた人気の女性も、以前の輝きを失ってしまわれました・・・。
民主党のみならず野党となった自民党や一番正論を言っている共産党にも共通しているのは、テレビによく出てくる幹部クラスの政治家たちが何をしているのか、さっぱりわからないこと・・・。震災が起きてから一週間以上が経過しましたが、現地入りして人や物資を動かしている人はいるのでしょうか? 後方支援も大事な仕事ですが、指揮官が時折最前線に立ち寄って、そこで踏みとどまっている人々にねぎらいの声をかけ、現場の声を直に拾っていかなければ、戦いに勝つことはできません。
何もかも官僚や民間任せにした挙句の果てに、「自衛隊は暴力装置だ」という信じがたい暴言を吐いた人を震災の対策本部長に任命するとは、開いた口が塞がりません。私が自衛隊員だったら、すっかりやる気をなくしてしまいます。
だからといって、救世主になってくれそうな政治家が一人もいない不幸というか、そうなってしまったのはひとえに、日本人だけで300万人以上が犠牲になった戦争を引き起こしたことの総括と反省が全くなされず政治家のレベルが上がらなかったからなのですが、今この段階でそれを言っても始まりません。全とっかえが必要でしょう。事態がある程度落ち着けば糾弾するので、首を洗って待っていてください。
経済界からは、子供手当や農家の戸別所得保障をやめて支援対策や復興費に当てろとの発言が相次いでいますが、だったら貴方たちも法人税を今までどおりに納め、企業減税に相当する部分を復興費に充当することを同時に提案してください。協調介入が功を奏して加速した円高をある程度是正しましたが、為替や株価の上下落で利益を上げているハゲタカ対策に大金が使われていると考えれば腹立たしい限りです。
実体経済では、復興のための特需も生まれるでしょうが、ただでさえ小麦や石油製品を中心に物価が上がることだし、給料が増えないなら今以上に家計を切りつめるしかなく、消費はますます落ち込むでしょう。
計画停電が実施されたことで巻き返しを図っているのが「東京ガス」。面白いですね~、今日もチラシがポストに入っていました。オール電化が果たしてエコなのか?前から疑問に感じていましたが、オール電化にした人はガスをなくしてしまったことを嘆いているかもしれません。よくわからないのは、太陽光発電などの設備を備えた住宅です。これらの家庭でも、停電が実施されると電気が全て使えなくなってしまうのでしょうか?
そうそう、計画停電で真っ先に思いついたのは自動販売機の電源を落とすことでした。自動販売機は日本独特の文化ともいえ、販売機熱中人もいます。個人的には、天ぷらうどんとハンバーガーの自動販売機をその味と共に懐かしく思い出しますが、温暖化対策も兼ねて、これを機に自動販売機を全廃してもよいのでは? まだ夜の停電を経験していないのですが、星がどれほど見えるのか、ちょっと楽しみです。
放射性物質が外部に放出されてしまえば、どうしたころでそれから逃げることはできませんが、リスクを負うという意味では交通事故に遭う可能性よりは低いわけで、普通に暮らしているなら、いちいち気にしている方が健康に悪いかもしれません。そう言う自分も、明日の雨を気にしないではいられないのですが・・・。
原発事故というあってはならないことが起きて、放射能汚染と被爆の恐ろしさに初めて気づいたならば、世界中で起きている「ヒバク」の実態について知ることも大切だと思うので、昨日紹介したドキュメンタリー映画『ナージャの村』に続いて、鎌仲ひとみさんが2003年に発表したドキュメンタリー映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』を明日にでも紹介しますね。
ここ東京で品不足が続いています。グループホームの必需品だと、食パン、牛乳、卵、豆腐、納豆、豚薄切り肉、鮭といった食料品に、トイレット&ティッシュペーパー、乾電池、そしてガソリンが入手困難になっています(インスタント食品とミネラルウォーターのコーナーも空っぽだが必需品ではない。お米は農家と直接取引しているため心配いらず。バナナも毎日消費してるけど今よりバナナダイエットが喧伝されていた頃の方が困っていた)。
木曜日頃から、トイレットペーパーがお一人様1パック(12ロール)限定で買える様になりましたが、手付かずのまま棚に残っていました。すでに多くの人が必要以上に在庫を抱えているのでしょう。ペーパーに関しては、品不足は終息したと考えて良さそうです。ガソリンは依然として品薄で、近所のガソリンスタンドを例に挙げると、金曜日の朝9時には一人2000円(約13.3リットルと二輪並み)を上限に給油が可能でしたが、スタンドのかなり手前から給油待ちの車列ができていて、午前11時には閉店していました。
ガス欠に近い人が13.3リットル給油するため長時間並んでいるとは思えません。ガソリンがある程度入っていても機会があるごとに給油している人が多いような気がします。何ごともなければ、常に満タンの状態で車を走らせている人はいない筈だから、絶対量が足りなくなるのも不思議じゃありません。
ガソリンに限らず、いつもよりほんの少しだけ余分にストックしておこうと皆が考えれば、たちまち在庫切れになってしまいます。地震の影響もあって需要と供給のバランスが崩れた結果、品不足になっているだけの話なので、販売店が二回三回と補充を繰り返しているうちに物余りに転じるでしょう。本当に馬鹿馬鹿しい話です。
とはいえ、かくいうニワトリさんも一昨日やってしまいました。少しは事態が好転したかと、面白半分野次馬気分で近くのホームセンターまで行ってみたら、水やインスタント麺はもちろん、清涼飲料水やお菓子のコーナーまで殆ど何も残っておらず、一人暮らしかと思われるご婦人が一人、空の棚の前でため息をついていました(カップ麺やおにぎりに缶詰を主食にせざるを得ない人々については別の解決策が急務です)。
トイレットペーパーやティッシュ類は皆無で、紙オムツだけがほんのわずか残っていました。空っぽの棚には、「次回入荷は未定です」と書かれた札がかかっていましたが、これって火に油を注いでいるだけですよね。「必ず入荷されますので冷静に対応してください」と貼り紙すべきでは?
ニワトリさんはペットコーナーに向かいました。ドライフード&缶詰はいつもと同じように棚を埋めつくしていました。映画『マッドマックス2』だと、ペット用の缶詰もニンゲンの貴重な食料になっていて争奪戦すら起きていましたが、さすがにそこまではまだいっていないようです。6缶セット×5パック=計30個の缶詰と、6袋入りドライフードをカートに入れました(缶詰は2日で1缶、ドライフードは7~10日で1袋消費する)。
続いて、トイレ用砂のコーナーへ移動しましたが、ここでニワトリさんは考えこんでしまいました。いつもだったら5kg入りの砂を2袋買うのですが(10kgの砂を三週間ごとに入れ換えている)もしかしたら、トイレットペーパーと同じようにペット用の砂も買い占めが始まるかもしれません。クルミさんは家ネコだし、「不測の事態に備えて」余分にストックしておこうと、倍の4袋をカートに積みました。
30kg近い荷物を買い物カゴに積んで自転車を押し歩きしながら、この考え方そのものが品切れのメカニズムなのだと、身を持って理解しました。ネコの砂はメーカーごとに10袋ぐらいづつ陳列されていますが、自分と同じことを考えた人が20人もいれば完売してしまいます。それを理解できても、必要なときに品切れになってしまうのが嫌でついついストックしてしまう・・・いくら呼びかけても効果がないわけです。
そんなことを同僚と話していたら、そういえばテレビで「ペット用の砂は災害時に簡易トイレとして役に立つ」と宣伝していたよ、と教えてくれました。テレビを見た人がこぞって砂を買い始めたら・・・その前に買っておいてよかった~と胸をなでおろしました。でもですよ、確かにペット用の砂は小便を固まらせてくれるし、大便も匂わないのだけど(せっせと砂をかけてくれるので、している最中にほんの少し匂うだけ)、ニンゲンはネコの十数倍の量を一度にするのだから、簡易トイレとして使うにはかなり無理があると思います。100kgほどストックしておけば話は別ですが・・・。
3月11日、夜勤を終え帰宅したのが13時過ぎ・・・そのときニワトリさんはロフトタイプのベッドで寝ていたのですが、「ぐらっぐらっ」と横揺れを感じて眼が覚めました。つい最近も地震があったせいか、「また地震か・・・ま、そのうち収まるだろう」と、たかをくくってそのまま横になっていたのですが、揺れはなかなか収まらず、「ごごっ」という音と共に先ほどの倍以上の大きな横揺れとなり、さすがのニワトリさんもガバっと半身起き上がりました。
心臓が早鐘のように鳴り始めています。揺れが大きくなった瞬間、足元にいたネコが鉄砲玉の勢いでベッドと壁の隙間に潜りこみました。
ベッドは船のように「ゆさゆさ」揺れ、天井まで作りつけになっている本棚から本やDVD&CDが、手前にせり出してきてはボロボロと棚から落ちていきます。「うちは震度7に耐えられる耐震設計だし、一階の天井の梁は通常の倍も入っている。絶対大丈夫だ、落ち着け」と自分に言い聞かせるのですが、揺れはいよいよ強くなるばかり。ありとあらゆる神様に祈りました。
揺れが収まると、1Fのリビングに降りてテレビをつけました。震源地は三陸沖で宮城県では震度7を記録したことに続いて、津波が来るので直ちに避難するよう繰り返し伝えています。到達時刻は15時。あと10分しかありません。ニワトリさんはテレビに釘付けになってしまったのですが、ふと窓から外を見ると、近所の人々が次々通りに出てきて、お互いの無事を確認しながら先ほどの地震について「怖かったね~」と語っています。自分も出ようかと思ったとき、巨大な津波が押し寄せて来ました。「これは大変なことになったぞ!」
津波に襲われる町の映像は、現実のものとは思えなかったのですが、足が震えました。貿易センタービルが倒壊した「9.11」事件を目の当たりにしたときと同じくらいのショックを覚えました。
(共にテレビを通してだけれど)リアルタイムに目撃してしまうなんて・・・しばし茫然自失の状態だったのですが、「こうしてはいられない」と我に帰ると、服を着替え父に置手紙を残してグループホームと事業所に向かいました。殆どのスタッフが利用者さんたちとバス+乗用車2台に乗りこんでスキーに行っていたからです。グループホームからも5人が参加していて、自分は今朝ほど「楽しんできてね~」と彼らを送り出したばかりです。グループホームは何の変わりもありませんでした。
鉄道が全て止まり、高速道路も通行止めになりました。電話も殆ど繋がりません。そんな中、特別支援学校に通う利用者たちを自宅に送り届け、予定時刻に解散場所までお迎えに来るであろう家族のため現場に待機し、一段落すると事務所で仮眠を取りつつバスを待ちました。全員が無事帰宅し、自分も自宅に戻ったのは翌12日の朝2時でした。
ここまでは普通の話です。土曜日、バスに長時間乗っていたスタッフに代わって自分が支援についたのですが、眼の不自由な利用者さんと買い物に行き、その方が好きなカップ麺と缶詰が売り切れていたときに異変に気づくべきでした。その日の帰りにはバイクのガソリンを入れたのですが、そのときも「ずいぶん混んでいるな」と思っただけでした。そのスタンドは他のスタンドよりかなり安くていつも混んでいたから、それ以上考えが及びませんでした。
そして月曜日・・・夜勤に入った自分は、スーパーやドラッグストアから食パン、牛乳、米、納豆、豆腐といった常備食品やレトルト食品、電池、トイレットペーパー、ガスボンベなどが棚から姿を消したことを知りました。ガソリンスタンドにも長蛇の列が出来ていましたが、たちまち完売して閉店。これはいったい・・・!
外国人は「これだけの災害が起きたのに、どうして日本人は落ち着いていられるのだろう」と感心しているそうですが、特定の品物や食料品を買い占めに行った人々や、在庫がなくなってから、ガソリンスタンドやドラッグストアの前で長い列を作った人々を目撃して、なんて浅はかで身勝手なんだ、と腹を立てていました。放射能が東京に降ってくる、と慌てふためいた人々にも!
ちなみに、私が所属している知的しょうがい者のグループホームでは、トイレットペーパーをかなり使います。停電に備えて懐中電灯用の電池も充分確保しておきたいし、送迎用のガソリンも切らすわけにいきません。でも、それらを手に入れるために、四方八方捜し回って体力を消耗させるような間抜けなことだけはやめよう、とスタッフ間で話し合いました。最悪でも、来週になれば手に入るだろうし・・・無ければ無いで考えればいい。そして今日までに、トイレットペーパー16個、単一電池6個、ガスボンベ1本を並ぶことなくノータイムで手に入れることができ、運良くガソリンも補給できました。
余震も多く、直下型地震にも怯える毎日です。計画停電が起きたときの準備だけでも疲労します。放射性物質が降ってくるかもしれない不安もあります。作業所や学校の時短により勤務時間はさらに長くなりました。でも、ここ東京は被災地ではありません。誰も死んでいないし(正確には何人か亡くなっていますが)、自宅が無くなったわけじゃない。多少の不便があっても交通機関は動いているし、電気やガスも食料も確保している。あせる必要はどこにもない筈。
被災地の悲惨な現状を考えてください。被災地に物資を送るために復旧作業に従事している人々のことを考えてください。原子炉廃棄を惜しんで海水注入を早く決断できなかったためにこれほどの大惨事になったのだと東電を非難するのもいいけれど、現実問題として被爆しながら事態を好転させようと懸命に働いている原子力発電所の作業員のことを考えてください。そして政府は、誰かが現地に入って陣頭指揮してください。自分が首相だったら、福島に行きます。そこで倒れても構いません。首相の代わりなんて幾らでもいるからです。でも被災者はもちろん、救助にあたる自治体の人々や原発の作業員そして自衛隊員は断じて消耗品ではありません。
今日の東京地方は、強風が吹き荒れました。現地でも風が強く吹いて、放射性物質が拡散しながら遠くへ遠くへ運ばれてくれたでしょうか? 発電所の半径30キロ以内で身動きできない人のために、そうなってくれたことを祈ります。
昨日でしたか、関東でも放射性物質が確認されて大騒ぎになりましたが、乱暴な言い方をすれば、地元に降るより東京に降ってしかるべきです。昔から原子力発電には反対の立場ですが、原子力発電所の電気を使っているのは東京に住んでいる我々なのだから、多少の危険にさらされたところで文句は言えない筈。原子力から作られた電気は使うけれど原子力から生じる危険は一切お断りというのは、最も恥ずべき態度でしょう。
最後に、最低限の物資も届かず生命の危機にさらされている被災地の人々のことを考えてください。それこそ、原爆投下直後の広島&長崎や大空襲で焼け野原となった東京と同じ姿となってしまった町のことを考えてください。テレビ画面には決して映らないけれど、おびただしい数の犠牲者がそこらじゅうに横たわっていることを想像してください。どうか、被災地の人々が明日を迎えられますように・・・。
何か気になって、だらだらと前に書いた文章を書き直していたのですが、最後の文章を「八つ当たり」と書き直したところで、政権交代を託してしまった民主党に「八つ当たり」するのではなく、真正面から怒りの声をあげなくてはいけないと思い直しました。あの自民党よりひどかったとは・・・。だからといって、自民党に戻ってきてほしいとはこれっぽっちも思わないので、そこのところはよろしく!
まあブログのような遊び場で騒ぎ立てたくないのですが、これからは「行動」で意思を示す必要がありますね。とりあえず、衆議院選挙をやってほしいなあ~。二審判決を翻し悪名高き金融業者に金利の熨斗をつけて一千億円以上の返還支払を命じた最高裁判所の判事にも「×」のレッドカードをつきつけたいし(皆が×をつければ罷免できるよ)、是非!
マスコミの悪口を言っても始まらないのですが、カンニング事件の報道はお粗末でした。大山鳴動して、出てきたのは哀れな受験生一人・・・なのに、何ですかこれ! 凶悪犯罪者を追いかけているかような報道には怒りを覚えますが、笑ってしまったのは、(ニワトリさんも全く疎いけど)報道関係者が誰一人として「ケータイ」を使えていなかったこと。事件が発覚したとき、どの報道機関も「第三者の協力がないと不可能」と口を揃えて言ってましたが、一人で極めて短時間に(しかもスマートフォンではない普通のケータイで)できたじゃん!
お粗末なのは大学側も一緒です。カンニングは不正行為だけど、何のために試験官を配置していたのですか? 居眠りでもしていたか(実際、自分が受験した某大学では試験官が寝ていました)、今夜のおかずのことでも考えていたのかもしれません。「性善説」を理由に受験生を監視したくないと言うのなら、「性善説」の立場からさっさと被害届を引っ込めて無罪放免してあげるべきでは? ただのカンニングだよ。
カンニングと言えば、大学時代に「カンニングOK」の試験がありました。ただし、発覚すると0点になってしまいます。カンペを作った人もいましたが、覗きは殆どなかったようです(全く同じ答案があった場合、双方が0点になる)。また、辞書持ち込み可で、辞書に書き込むなら何を書いてもいいというユニークな試験もあり、テキスト&ノートの全てを辞書に書き込んだ強者もいました。ニワトリさんは、ヤマを張ったところだけ辞書に書き込んだのですが、どの頁に何を書き込んだのか整理しなかったので、本番では殆ど役に立ちませんでした。カンニングをめぐるバカ映画も結構ありましたね!
今日の夜も、この件についてしつこく取り上げていたけれど、取り上げるニュースがどの局も順番まで右へ習えで殆ど同じなのが不気味というか、滑稽というか・・・外務大臣辞任の報道についても、テレビ&新聞の各メディアは横並びに「またしても政治と金の問題で・・・」という論調で報道していました。
確かに「政治と金の問題」で辞職したのですが、前原君が「中学時代から知り合いの近所のおばちゃんから5年間で25万円の政治献金をもらっていた」ことは、建設会社から巨額の政治献金を受け取っていた小沢君や、10億円を超えるお小遣いを母親から受け取っていた鳩山君の問題とは明らかに違います。
法律では、政治家が外国人から政治献金を受け取ることを国益を損なうことを理由に禁じていますが、このことで国益が損なわれたとは考えられないし(例の尖閣事件のことはどうなってしまったのでしょうか? あれほど大騒ぎをしたのに)、国益を損なう危険というならば、自民党以下の政治を行っている今の民主党に一刻も早くご退場願いたいし、これまで散々出鱈目な政治をしてきた自民党が「鬼の首を取った」ように言うのを聞くにつけ、むかっ腹が立ってきます。
そもそも、民主党に「政治と金の問題」を問うならば、いつの間にか「企業&団体の政治献金を禁止する」公約を説明なしに引っ込めてしまったことに対して徹底的に問い正すべきでしょう(説明されたところで納得なんかしないのだけど)。
GDPが世界3位に後退したそうですが、1位の国の信じがたい悲惨極まりない実態を、堤未果さんが教えてくれています。2位の国も、所得が頭打ちになった時点で中間層の没落が始まり、1位の国と同じことになるでしょう。3位の日本も崖っぷちに立たされていますが、まだ方向変換が可能だと思うのです。ちなみに現政権は、長期的な戦略がないにもかかわらず妙な使命感にかられながら、1位の国に続こうとアクセルを踏んでいます。
極論すれば、GDPが減っても豊かな暮らしは可能な筈です。逆にいえば、GDPが増えて我々はどれくらい幸福になったのでしょうか? 報道は中立公正が原則だけれど、マスコミでなければできない仕事はたくさんある筈。この国のより良い将来のために、どうか頑張ってくださいな!
・・・になってしまいました。先々週から猛威を振るい始めていたのですが、まさか自分が罹るとは! そういえば先週、「イップ・マンになりたい!」とは言いましたが、イップ・マンとインフルエンザじゃ、全然モノが違います。
水曜日に何となく喉が痛いと思い、木曜日から鼻水と咳が出始め、夜勤中に身体の節々が痛くなってきたので、ちょっとヤバいなと思いました。でも、金曜の朝を迎え、普通に仕事をしている間に熱も下がってしまったようなので、今までだったらそのままほったらかしにしておくところですが、医者に行くよう言われて(それより帰って寝たかった)、午後3時に行きました。
「ふむふむ、今は熱はなくて、咳が少々と鼻水が出る。はい、深呼吸して、ゆっくり吸って~吐いて~。ちょっと喉を見させてください。ああっ、真っ赤ですね。痛いでしょ? 普通の風邪だと思うのですが、念のためインフルエンザの検査をしておきますか? 10分ぐらいで結果が出るけど・・・」
「そうですね、お願いします」
そして10分後に呼ばれて(それまでに1時間以上待っているので10分なんてあっという間)、
「インフルエンザです。立派な反応が出ています。A型ですね」
「はあ・・・」
「菌を増殖させない吸入の薬を出します。熱が下がっても48時間は外出しないように」
「はあ・・・」
土曜日は一年に一度のイベントの日だったのに・・・。日曜日は休みだからいいけど、月曜の夜勤につけなくなるとやっかいだぞ。
事業所に電話して、ことの次第を報告しました。そして、尻尾を丸めて家に帰ると、吸入の薬を飲んで堤未果さんの本を読みながらベッドに入りました。ネコに寝場所を奪われたり、逆に奪ったりしながら、この二日間は「寝子」の言葉どおり二人共寝てばかりいました。
夜になって38度近くまで体温が上がったけど、頓服を飲む(38度超えたら飲もうと思っていた)前に自然に熱が下がってくれました。下がった原因はわかりません。こりぁ、駄目かなと思ったのですが・・・。
熱が下がると節々の痛みも目の乾きもなくなりました。吸入薬以外は飲んでいないのに、咳も止まったし鼻水も殆ど出なくなった! 病院に行くと決まって飲まされる大量の風邪薬はいったい何だっただろう?
食欲は全然落ちなかったし、自分のインフルエンザははっきり言って風邪より軽かった・・・。もっとも、平熱が
35度台なので、37.8度は結構高熱だったのかもしれません。?
というわけで、明日から通常業務に戻りますが、自分が誰かにインフルエンザをうつしてしまわなかったか、それだけが気がかりです。それから明日の健康診断、普通に行ってもいいのでしょうか? 万が一、菌が残っていたら? 一応担当者に訊いてみたら、大丈夫と言われました。では、行くとしましょう~♪
皆さまは、こんなことにならずに春をお迎えくださいませ。
昨晩の深夜(夜勤中)に、JR奈良駅に直結している(温泉大浴場&朝食付5280円)ホテルを予約したのだけれど、もう一人のメイン夜勤者が39度の熱を出し(インフルエンザではなく、ひと安心)、急遽自分が明日の夜勤に入ることになったため、金&土の一泊旅行も中止です。せっかく予約した宿を10時間後にキャンセルする羽目になるとは・・・残念です。
それにしても、コーディネーターや上の人には言えなかったのですが、ニワトリさんの体調も芳しくありません。火曜日の夜までは「絶好調!」(死語)に近かったのですが、いい気になって食べ過ぎたのか、夜半過ぎから腹が重たく胸がむかむかして来てました。この夜は結構バタバタしていて、殆ど仮眠も取れないまま起きる時間(5時半)になり、リビングに降りたところで猛烈な下痢に襲われてしまいました。胃腸薬と下痢止めを飲んだら収まったのでノロではないと思いますが、風邪がぶり返したのか、暴飲暴食がたたったのでしょう。朝はおかずだけ食べ(自分が作ったものを食べないのも・・・)昼は抜きました。
それでも、「今日はしんどくても、明日午後ひと仕事すれば、奈良の鹿や京都の信長(坐像)にご対面できるのだから」とテンションは上がったままで、コーディネーターから「夜勤明けで疲れているところを申し訳ないけれど、穴が開いてしまった午後の居宅支援を受けてもらえないか」と相談された際も、「俺ってやっぱりフジミの人かもね」と気持ち良く受けてしまいました。その後、別件の打ち合わせもあって熱発した同僚にメールをした際に、彼(例のイケメンのナイスガイです)が高熱を出していることを知りました。
後半崩れましたが、今週三回目の夜勤をこなせれば、やはり「フジミの人」か「鉄人」でしょう。こんな体調でも、旅行には必ず出かけただろうから、夜勤も難なくこなせるはず? スケジュールがタイトなので、代休をもらって一泊旅行をするのは無理かもしれないけれど、日帰りだろうと「信長坐像」だけは見てくるつもりです。
誰かが砂に書いたアンパンマン(上手すぎ!グアムにて)
といっても、今度は映画の話ではありません。火曜日に家族(父)がノロウイルスか、その種のウイルスにやられまして、ニワトリさんも危うく「あんすとっぱぶる」なゲーリーになるところでした・・・。
グループホームの仕事をしている性格上、家族が発症したことを事業所に報告し、その日の夜勤につきました。グアムから戻ってから初めての夜勤&24時間勤務を終え、軽く仮眠を取って、いそいそと吉祥寺の【meg】へ向かいました。今年初めてのMAYAさんのLIVEです。
半月ほど時が過ぎているのに、去年の30日の熱気が程よい温もりとなって残っているのでしょう。不思議な時間の欠落を感じながら(彼女もそう言っていた)ライブを堪能して、帰途に着いたのが23時。お腹が空いたので夜食に牛丼を食べ、小腹が満たされると何故かアイスクリームを食べたくなりました。
「真冬に食べるアイスは乙なものだ」と呟きつつ、コンビニでアイスを買い、それを食べながら家路に向かいました。不思議なことに、寒さはそれほど感じません。程よい疲れと共に帰宅し、つい先ほどまで目の前で聴いていた彼女の最新アルバム『Belong To Me』を取り出し、子守唄代わりに聴きながら眠りにつきました。
翌朝・・・気持ち悪さで目を覚ましました。時刻はちょうど7時。トイレに行くとゲーリーでした。「もしや、ノロに感染したか?」
食欲も全くありません。パンを一枚だけ食べました。前にやられたときとは様相が違うので、「ノロ」ではないことを祈りつつ、出勤時間まで寝て過ごしました。気持ち悪さはかなり収まったのですが食欲はなく、でも代わりのニンゲンがいるわけじゃないし、とにかく事務所に向かい、「バイキンマン」になっているかもしれない現在の自分の様子を伝えました。
結局その日は、「調理や食事の介助などはしない」ことで夜勤につきましたが、はっきりいってかなりしんどかったです。お腹が重苦しく、夜におかゆを食べるのが精一杯でした。翌朝になると、かなり状態が改善されました。どうやら、疲れからくる腹の風邪だったのでしょう。夜中の「牛丼&アイス」がまずかった? 大事をとって、午後の仕事はキャンセルさせてもらいました。
「不死身のニワトリさんも、さすがに疲れたのですね。今日は無理せず、ゆっくり休んでください」と言われましたが、明日も昼から仕事だし、今月も残り僅かかなりハードなスケジュールになっています。グループホームのスタッフは皆、大きな仕事が終わって安心していたのですが、そうは問屋が卸さない?
寒くて乾燥した日が続いています(日本海側は大雪だけど)。皆様もどうか、ご自愛くださいませ。
(キース・ジャレットの『ケルン・コンサート』を聴きながら・・・)
あれから一週間が過ぎてしまったなんて・・・今度はプライベートで是非!
ひと言だけ、足跡を残しておこうと思って・・・楽しい時間が過ごせますように! それでは、行ってきま~す♪
新しい 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重け 吉事 (大伴家持)