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航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[永久に使用中止]ボンバルディア機の使用中止をSASが発表!

2007-10-30 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
スカンジナビア航空は、機体トラブルの続くボンバルディア社製『DHC8―Q400』の使用を永久に使用しないと公表しました。引き金となったものは、今月27日の着陸事故。
日本を含め、他国での事故などの影響もあり、整備、点検には十分な時間も人も導入し続けていたと思われますが、それでも事故が起こってしまいました。

当然、ボンバルディア社は抗議を発表しているようですが、こうトラブルが続く事実をどう見ているのでしょう?

同型機は今も日本の上空を飛び続けています。思い切った決断はいつになるのでしょうか? A○A様、J○L様・・・


<関連リンク>
スカンジナビア航空


ボンバル製27機、永久に運航中止…スカンジナビア航空 10月29日22時3分配信 読売新聞

 【ロンドン=中村宏之】北欧のスカンジナビア航空(SAS)は28日、機体トラブルが多発しているカナダ・ボンバルディア社製のプロペラ機「DHC8―Q400」型機の運航を永久に中止すると発表した。
 SASは「機体の品質に度重なる問題があり、使用を継続するとSASのブランドを傷つける可能性がある」と説明している。
 SASは2000年に同型機を導入し、現在27機を保有しているが、27日にコペンハーゲン空港で着陸事故が発生したことを受けて運航中止を決定した。
 同型機は、日本でも今年3月に高知空港で着陸時に前輪が出ず、胴体着陸した事故が起きるなど、トラブルが多発しており、世界の航空会社で同様の対応が取られる可能性がある。

[ボンバルディア機]ANA成田行きフラップ異常で引き返す

2007-10-25 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
しばらくトラブルを聞かなかったボンバルディア機ですが、本日小松発成田行きで異常が発生しました。トラブルはアイベックスエアラインズ3118便、機材はボンバルディアCRJ100型機。頻繁に登場するDHC-Q400型機より小型のタイプです。

トラブルは小松空港を離陸した後に起こったようです。記事によりますと高度約3,000メートル(1万フィート)で水平飛行に移ろうとしたが、離陸時におろしたフラップが戻らないため、出発空港の小松へ引き返したもの。

1万フィートまでフラップは降ろしたままだったの?
と疑問が起きそうですが、安定速度で上昇中に何度もフラップアップを試み、1万フィートで引き返しを決断したものと思います(私感です)。

けが人などは出ていないようですが、気になるのは行き先が『成田』だった事。乗客は羽田便へ振りかえたようですが、海外へ出発する人はいなかったのか? いらっしゃったとしても、無事間に合った事を信じたいですね。


<関連リンク>
アイベックスエアラインズ


全日空ボンバル機、フラップ収容できず小松空港に戻る 10月25日12時59分配信 読売新聞

 25日午前8時30分ごろ、小松空港発成田行きのアイベックスエアラインズ3118便(ボンバルディアCRJ100・乗客乗員21人)が離陸後に、翼のフラップ(高揚力装置)に異常が起きたため小松空港に引き返した。
 同社は全日空のグループ会社で全日空小松営業所によると、同機は高度約3000メートルで水平飛行に移ろうとしたが、離陸の際に揚力を増やすために両主翼から下げるフラップが、下がったまま動かなくなった。
 アイベックスエアラインズで原因を調べている。同機は定員50人の双発ジェット機。同便は欠航し、乗客は羽田便に乗り換えた。

[ANA]上級クラス「プレミアムクラス」を公表!

2007-10-25 | Weblog
<コメント>
ANA(全日空)は24日、国内線の上級クラス「プレミアムクラス」の概要を公開しました。エコノミークラス運賃より最大で6千円~7千円のアップになる見込み。

座席は前後30センチ広くされ、ゆったり座る事ができる。また、茶菓子を出していた時間帯も軽食を用意するようになる。
「今日は、上級クラスだ!」と楽しみにしている人は、乗り込む前の食事を控え『空弁』を堪能してはいかがでしょうか?(←これは私に言ってる事です)

しかし、私が良く利用する『羽田-岡山』の飛行時間は約1時間。実際のドリンクなどのサービス時間は30分~40分程度。導入開始となる来年4月が待ち遠しい!


全日空 新上級座席で年間30億円の増収効果見込む 10月25日9時58分配信 毎日新聞

 全日本空輸(ANA)は24日、従来の国内線の上級座席「スーパーシートプレミアム」を刷新し、新しく導入する上級座席「プレミアムクラス」の概要を公表した。座席間隔を広げ、軽食や酒類の提供などサービス内容を充実させ、来年4月から導入する。年間30億円の増収効果を見込む。
 前後の席の間隔が従来より30センチ広く、これまで茶菓子を出していた時間帯も軽食を用意する。運賃は通常のエコノミークラスより最大6000~7000円高くなる予定。路線数は現在より多い、約70路線に拡大する。
 航空各社は上級シートを相次ぎ投入している。日本航空(JAL)は国内線ファーストクラスを12月から始める。国際線でも、ANAが東京-ムンバイ(インド)でビジネスクラスだけを提供するビジネスジェットを運航。JALは通常のエコノミーよりサービスがよい「プレミアムエコノミー」を12月から始める。
 山元峯生社長は24日の記者会見で「JALの国内線ファーストクラスに負けないようプレミアムシートを作った」と、対抗心をむき出しにした。【辻本貴洋】


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[A380]メガ旅客機シンガポールを離陸!

2007-10-25 | 業界ニュース
<コメント>
シンガポール航空のメガ旅客機『エアバスA380』が、オーストラリアのシドニーに向け離陸しました。最大席数の約55%でおさえた機内は、さぞゆったりしていて快適でしょうね。日本への定期便が待ち遠しい限りです。


<関連ブログ>
[A380]空飛ぶホテルそのものだ!


メガ旅客機A380就航 シンガポールを離陸 10月25日10時7分配信 産経新聞

 【シンガポール=藤本欣也】シンガポール航空の超大型旅客機「A380」(欧州の航空機大手エアバス製)が25日午前、オーストラリア・シドニーに向けてシンガポールのチャンギ空港を離陸し、運航を開始した。
 シンガポール航空は来年、シンガポール-ロンドン、シンガポール-成田間でもA380の運航を始める予定だ。A380は電気系統の問題で、同航空への納入が予定より1年半遅れていた。
 A380は総2階建てで全長73メートル。最大で853席(米ボーイングのB747では568席)まで配置できるが、シンガポール航空では全471席に抑えた。
 大手航空各社は現在、低価格を目玉とする格安航空会社に対して、「快適性」をアピールし、ビジネスクラスの顧客獲得競争を展開している。
 シンガポール航空のA380では、座席空間をゆったりととったビジネス(60席)、エコノミークラス(399席)のほか、ファーストクラスとしてスイート(ベッド付き個室12室)を設けた。ビジネスとスイートの価格は従来のタイプより2~3割アップという。
 ボーイングと激しい受注争いを続けるエアバスは今後、A380の売り込みに社運を賭ける。エミレーツ航空(ドバイ)や豪カンタス航空も導入予定で、インドのエア・インディアなどが購入に関心を示している。


楽天トラベル株式会社

[A380]空飛ぶホテルそのものだ!

2007-10-24 | 業界ニュース
  
<コメント>
写真は今話題の新型航空機『エアバスA380』型機の内部です(シンガポール航空機内の写真ではありません)。

エントランスやバーカウンター、各クラスのゆったりしたシート・・・
どれをとっても『空飛ぶ豪華ホテル!』と表現しても良いと思います。

いよいよ明日25日、シンガポール航空により営業運航が開始されます。全座席すうは『471席』。うん? ジャンボより少ないではないですか!

800席以上が可能な機材にわずか471席。「安かろう悪かろう(狭かろう)」ではなく、アッパー層にターゲットを絞った戦略機と言えるのではないでしょうか。またユニークなのは、2つ用意された『スイート席』。新婚客をターゲットにダブルベッドが装備されているのです。

「いくら高単価を設定しても、搭乗者が少ないとペイできないのでは・・・?」と思いますよね。私もそう思います。が、忘れてならないのは、巨大な『荷物室』。大げさに書きますと、飛行機の下半分荷物を運べます。

今後の路線拡大に期待します。早く日本で実物に乗ってみたいものです・・・


<関連リンク>
シンガポール航空
エアバスジャパン


豪華さ競うアジアの航空各社 シンガポール航空 A380初の商業運航 10月24日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 シンガポール航空が25日、欧州エアバスの超大型の最新鋭旅客機「A380」を世界で初めて商業飛行させるが、これを契機にアジア太平洋地域の航空各社で旅客機の豪華な装備やサービスを競う動きが強まっている。アジアの高い経済成長を背景に乗客の可処分所得が向上していることに加え、エコノミークラスでの安売り競争を避けて利益率を高める狙いがある。客室の高級装備品など関連市場も拡大するとみられている。(佐藤健二)

◆客単価引き上げ
 AP通信などによるとシンガポール航空は25日にシンガポール-豪州シドニー路線で世界初の商業運航を開始するA380の客室に、12のファーストクラス席、60のビジネスクラス席を設けている。ファーストクラスにはベッドのほか、23インチのフラットパネル画面、ビジネス用のデスクなどを備え、うち2つのスイート席には新婚旅行客などを想定し、ダブルベッドを装備した。
 A380はエコノミー席だけなら800席を装備できるが、同社の機体は豪華座席を多く備えたため、総座席数はわずか471と、2クラス設計のボーイング747(568席)を下回る。
 同社に続き、A380の導入を決定している豪州カンタス航空は、14のファーストクラス、72のビジネスクラス、32のプレミアム・エコノミークラスを設け、総座席数はシンガポール航空のA380よりさらに少ない450席だ。
 座席数を減らせば運べる乗客数は少なくなる一方で、運賃単価を引き上げられる利点がある。
 とくに原油高による航空燃料の高騰や格安航空会社との競争激化でエコノミークラスの利益率は大きく低下している。
 こうした経営環境の中で、快適さを売り物にする航空会社は、客室の高級化で利益率を確保する戦略を鮮明にしつつある。超大型旅客機A380の登場は、高級化路線をさらに加速させるとみられている。

◆関連市場も拡大
 シンガポール航空のA380の内装は、フランスのヨットデザイナー、ジャン・ジャック・コステ氏が設計。日本のジャムコ・グループなどが内装品を供給したが、高級化は関連業界の売り上げ増加にもつながる。
 米誌ビジネスウイーク(電子版)によると、ジャムコの米国子会社、米国ジャムコ(ワシントン州)のデビッド・ネルソン副社長は、「快適さを重視する(客室の)革新的なデザインは、デザイナーや内装品メーカーにもビジネスチャンスを与える」と指摘した。
 サービスに定評のある香港の航空会社、キャセイパシフィックも、香港-ロンドン路線を飛ぶボーイング747の内装設計を英ヨット設計会社に依頼。ファーストクラス客には、17インチ高精細テレビとともに香港の高級ブティック、「上海灘(シャンハイ・タン)」製パジャマや羽根布団を提供している。
 今後、各社の豪華旅客機では、圧搾空気を満たした快適な座席シートや、衛星を使った携帯電話サービス、機体が衝撃を受けた場合のエアバッグなど、快適、安全に空の旅を楽しめる装備が増えるとみられており、恩恵を受けるメーカーの裾野も広がりそうだ。


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[ANA]機長、社内規定に違反し乗務9時間半前に飲酒

2007-10-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
全日空の機長が昨年9月、飲酒を制限している社内規定に違反し、乗務していた事が発覚しました。

「ちょっと一杯のつもりで飲んで~」
では、済まされない事くらい、充分解っていると思うのですが、安全に対する意識があまりにも低い事に驚きを隠せません。

より安全な飛行を提供するために生まれた社内規定ですから、機長たる者率先して守って頂きたいと思います。



全日空機長、社内規定に違反し乗務9時間半前に飲酒 10月23日14時39分配信 読売新聞

 全日空大阪乗務センターの機長(38)が昨年9月、社内規定に違反し乗務の約9時間半前まで飲酒していたことが23日わかった。
 今月になって事実関係を確認した同社は国土交通省に報告し、近く機長に乗務停止などの社内処分を下す。同社は「乗務前の検査でアルコールは検知されず、安全上の問題はなかった」としている。
 航空法はアルコールの影響で正常な運航ができない恐れがある場合の乗務を禁じており、同社は独自に「定刻の12時間前からは飲酒してはならない」とする規定を国交省に届け出ている。
 関係者によると、この機長は翌朝に乗務を控えていた昨年9月3日午後10時ごろまで、友人らと名古屋市内で飲酒。4日午前7時25分に名古屋発新潟行きの便に搭乗するなどこの日に4便の操縦を担当した。

[ガルーダ機]3月の着陸失敗事故は操縦ミスが原因

2007-10-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>

3月7日、インドネシアで着陸に失敗し炎上したガルーダ機の事故原因は、やはり操縦ミスだった!

事故翌月の4月、ボイスレコーダーなどの解析が発表され、「事故の原因はコックピットの不注意のようだ。機長と副操縦士は、(速度をめぐり)口論になっていた」と発表されたものを裏付ける事となりました。


事故に至るまでの流れをかいつまんで記しますと・・・

・ランディング(着陸)のブリーフィング(機内打合せ)で機長が副操縦士に『計器着陸(ILS)』を行う事を告げる。
・空港の管制官から『ビジュアルアプローチ(目視での着陸)』の許可を得る。
・機長はILSでの進入を続行する。[管制官の指示を無視]
・滑走路まで10.1マイルあ(16.2キロメートル)で高度は1,427フィート(435メートル)、速度は283ノット(524キロメートル)だった。[異常な高速]
・副操縦士は高速度のためフラップを機長の指示通りに下げなかった。[下げる事が危険]
・地上接近警報装置(GPWS:ground proximity warning system)が15回作動。[フラップおよび着陸装置が着陸態勢にないにもかかわらず,絶対高度が異常に低くなったため作動したと思われる]
・フラップ5のまま適正着陸速度を87ノットオーバーした232ノット(430キロメートル)で滑走路に進入。
・副操縦士は機長にゴーアラウンド(着陸復行)と叫ぶ。
・強引に着陸し、滑走路をオーバーランし壁に激突炎上する。



着陸時に危険な状態が発生した際は、副操縦士が操縦を交代してゴーアラウンドを行うように規定されているが、その行動はとられていない。実際に、副操縦士が機長に代わりゴーアラウンドを行ったケースはあるのだろうか?(機長の体調不良などを除いた場合)

今回の事故は、明らかに異常な進入を認識していたにも関わらず、着陸を続行した事にあります。機長の心中を想像する事は難しいですが、着陸前になにが起こっていたのか?
自分の意志通りの着陸が変更されたイラ立ちか、副操縦士とウマが合わないストレスか・・・

機長の異常行動は、数十年前の羽田沖墜落事故が記憶にあります。最終進入中に逆噴射を作動させるなど、考えられない行動をとったのです。後に精神的な病で、異常行動を行ったとされていますが、半年に一度の検査時、メンタル部分のチェックをより強化し、心身ともに健全な状態で飛行できるよう最善を尽くして取り組んで頂きたい。



<関連ブログ>
[ガルーダ航空墜落事故]機長と副操縦士の口論が原因か?(2007-04-02)
[旅客機墜落]ガルーダ航空機着陸に失敗し炎上(2007-03-07)



【インドネシア】ガルーダ着陸失敗事故、機長ミスが原因 10月23日8時0分配信 NNA

 国家交通委員会(KNKT)は22日、3月7日にジョクジャカルタ特別州アディスチプト空港で起きた国営ガルーダ航空機GA200便の着陸失敗・炎上事故の最終報告書を公表した。事故機は滑走路の進入速度を超えて着陸態勢を取り、対地接近警報装置(GPWS)の警報と副操縦士の警告を無視して、機長がゴーアラウンド(着陸やり直し)しなかった人為ミスを指摘している。
 運輸省が公表した報告書によると、事故機の機長は当初、計器着陸装置(ILS)での着陸を行う方針を副操縦士に伝えていた。空港管制官が事故機に対してビジュアルアプローチによる着陸を許可したにもかかわらず、ILS着陸を続行し、管制官にも報告しなかった。着陸態勢は目視で飛行を継続することができる気象の状態(有視界気象状態)で行われたことも明らかになった。
 滑走路から10.1マイルの地点での事故機の高度は1,427フィート、速度は283ノットだった。機体が滑走路に向けて急降下した結果、速度が上昇したことから、副操縦士は機長の指示通りにフラップの角度を下げなかった。滑走路に進入する際、航空機の高度が異常に下がり地上に接近していると警告するGPWSの警告音が15回作動し、副操縦士は機長にゴーアラウンドするよう求めている。
 事故機は着陸態勢とはいえないフラップの角度を5度にしたまま滑走路に進入し、滑走路端を高度89フィート、速度232ノットで通過。機体が着陸した瞬間の速度は221ノットと、フラップ40度で適性とされる着陸速度を87ノット上回り、副操縦士は再び機長にゴーアラウンドするよう叫んだとされる。
 機長は着陸態勢時、速度オーバーと急降下で不安定な進入となった場合にゴーアラウンドするという規定に従わなかったほか、GPWSの警報と副操縦士の指示を軽視して着陸しようと試みたと人為ミスを指摘。一方で副操縦士も、機長が再三にわたるGPWSの警報を無視した際に、操縦を交代する職務規定に違反したとした。
 機体は滑走路を速度110ノットでオーバーランし、塀に激突した後、滑走路端から252メートル過ぎた地点の水田で停止。機体は、漏れた燃料が引火して炎上した。

 事故では、乗員乗客140人のうち、乗客20人と客室乗務員1人が死亡、乗客11人と乗務員1人が重傷を負っている。同機に搭乗していた邦人2人も負傷した。
 KNKTのタタン委員長は、事故機の機長と副操縦士名を公表しなかったが、ニュースサイト『デティックコム』はマルウォト・コマル機長と、ガガム・サマン・ロクマナ副操縦士と伝えている。
 
 ■訓練・監督も不十分
 ガルーダ航空の基礎運航マニュアルには、危険な状態が発生した際に、副操縦士が操縦を交代してゴーアラウンドを行うよう明記されているが、安全運航を脅かす状態で重要な行動を取るシミュレーター訓練を副操縦士が受けた記録は残っていないとされた。
 運輸省空運局によるガルーダ航空に対する検査・監督も、こうした安全面の欠陥を指摘できなかったとした。このほか空港の消防車と救急隊は事故現場まで到着できず、一部の消防車は適切な消火薬剤を搭載していなかったため、消火活動の遅れが効率的な乗客救助を妨げたとした。
 国営空港運営アンカサ・プラIは、事故発生後、滑走路端から事故現場までの道路を整備するなど、緊急事態対策として航空安全面の欠陥を改善するための措置を取ったと評価している。
 一方ガルーダ航空は事故後の4月2日付の通達で、不安定なアプローチが発生した場合にゴーアラウンドを行うよう副操縦士に指示するとともに、この際に操縦を交代した副操縦士に対して会社が罰則を科すことはないとする方針を明らかにしたと指摘した。
 なおタタン委員長は、航空事故の調査は事故の再発防止のため行われるものとして、国際民間航空条約に従い、警察がKNKTによる報告書の内容を基に刑事訴追することはできないと述べている。
 ユスマン運輸相も報告書が事故防止を目的としたものであり、ガルーダ航空を訴追するためではないとの認識を提示している。

[交信誤認?]関空でカナダ機が無許可で滑走路に進入、あわや!

2007-10-22 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 また管制ミスとも言えるインシデントが発生してしまいました。

今回のトラブルは、一つの滑走路に離陸しようとするカナダ航空機と、そこに着陸しようとする日本航空機が『同時』に許可を得た(と思っていた)事です。今回は管制官が滑走路に入って行ったカナダ機を確認したため、着陸予定の航空機にゴーアラウンド(着陸のやり直し)を指示したため、重大な事故には至っておりませんが、一歩間違えば・・・

 そもそも、なぜこのような事になってしまったのでしょう?
以前から管制官の『英語のヒヤリング力』不足が話題になっておりますがそれが原因だったのでしょうか?
それ以上に、管制官の指示を必ず復唱するようになっているにも関わらず、カナダ機は、、「ホールド ショート オブ ランウェイ」(滑走路24左手前で停止します)と復唱せず、「ポジション24(ツーフォー)レフト」とコールした事。
そして管制官が、再確認をカナダ機に行わなかった事が今回の重大なインシデントとなりました。忙しい空港だから少しくら手を抜いても良い! なんて事は絶対にあってはならないと思います。

自分が納得できない回答が返って来たら、納得するまで動かさない、止める、強い意志をもって真剣に望んで頂きたいものです。



<最近の管制トラブル>
[国交省]トラブル続きの大阪空港管制を調査
[管制ミス]また伊丹空港で誤指示であわや・・・
[伊丹空港]パイロットと管制官ミスで滑走路無許可横断
[航大機]宮崎空港に無断着陸
[新千歳管制ミス]本当に大惨事寸前だった!(続報)
[管制ミス]危機一髪、あわや大惨事に!(新千歳)


関空 カナダ機が無許可で滑走路に 日航機が急ぎ着陸回避 10月22日10時1分配信 毎日新聞

 大阪・泉州沖の関西国際空港のA滑走路で20日午後6時10分ごろ、離陸予定のカナダ・バンクーバー行きエア・カナダ036便(ボーイング767-300型、乗員乗客216人)が、空港管制官の許可を得ないまま、滑走路に進入するトラブルが発生した。進入に気付いた管制官は、A滑走路の手前、約2.7キロ地点で着陸態勢に入っていた那覇発の日本航空2576便(同、同243人)に急きょ、上空での旋回を指示。日航機は、約45秒で着陸するところだった。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は21日、事故につながる恐れのある「重大インシデント」として調査官3人を関西空港へ派遣し、調査を始めた。
 エア・カナダ機は、その後、管制官の指示に従って、A滑走路上で停機。定刻より約7分遅れて同19分ごろ離陸し、日航機は同27分ごろ着陸した。けが人はなかった。
 同省関西空港事務所によると、管制官はエア・カナダ機に対し、A滑走路手前の停止線で待機するよう指示したが、同機は同じ言葉を復唱せず、「ポジション24(ツーフォー)レフト」と、違う表現で応答した。本来、指示は正確に復唱しなければならないが、管制官はそのまま聞き逃したという。
 24レフトは、A滑走路のことで、これまでの調査では、管制官は「滑走路入りを許可していない」としているが、カナダ機側は「許可を受けたと思い、復唱した」と説明しているという。
 日本航空によると、管制官の許可で着陸態勢に入っていた日航機の操縦士が、滑走路に別の飛行機が進入しているのを発見したため、管制官に着陸許可を再確認。その直後に「ゴーアラウンド(再上昇)」の指示が出たという。
 同省航空局は「珍しいトラブルで、管制官が日航機の着陸取りやめを指示していなかったら、相当危ないケースだった。重大インシデントにあたるかを見極めるため航空会社へ問い合わせるなどして、発表まで時間がかかった」としている。【野田武、花岡洋二】

 【ことば】◇重大インシデント◇ 航空事故が発生する恐れがあると認められる事態。航空法第76条の2で規定しており、他の航空機が使用中の滑走路での離着陸や、機内での火炎・煙の発生など14の事態を定義している。機長は国土交通相に報告する義務があり、航空・鉄道事故調査委員会が原因究明に当たる。今年は、9月末までに計8件発生している。重大インシデントより深刻な「事故」は、墜落、衝突、飛行中の機体損傷などを指す。


※英語の勉強は ↓ こちらから!
   

[アントノフ機]今度はカンボジアで墜落

2007-10-18 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 1950年代から製造が始まった『アントノフ』。既に半世紀以上経過した機材が今も飛んでいるかもしれません。
そのアントノフ12型機が、今度はカンボジアで墜落してしまいました。
原因は、エンジン故障との事ですが、今月始めコンゴで墜落したのも離陸直後。前回のブログでも記しましたが、老朽化が進む中、いろんな部位でトラブルが起きているのでしょうね。

※写真が同型機で事故を起こした機材ではありません


<関連ブログ>
[コンゴ]離陸直後の貨物機が墜落し25人死亡


<カンボジア>貨物機が水田に墜落、乗組員負傷 10月18日11時8分配信 毎日新聞

 【アジア総局】AP通信によると、17日午後9時(日本時間午後11時)ごろ、カンボジアの首都プノンペンの空港を離陸した貨物機が空港の南約20キロの水田に墜落し、乗組員が負傷した。
 貨物機はロシア製のアントノフ12で、シンガポールに向かう途中だった。エンジン故障のため不時着しようとしたとの情報もある。

[携帯禁止]航空機の無線が使用不可に。原因は?

2007-10-18 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
まず事実だけを記しますと・・・

・離陸に向け地上走行中、機内の無線機1系統が故障(3系統装備されている)
・駐機場に引き返し点検したところ、3系統すべて送信不能
・客室内でCAにより携帯の電源を確認するよう再指示
・少なくても乗客1名が携帯の電源が入っており指示により切る
・無線機は正常に戻り約45分遅れで出発

100パーセント、携帯の電源が入っていたから無線機が故障した! とは言えないものの、飛行に危険がある可能性が高く、決められた事ですから守らねばならないと思います。
ひょっとすると、滑走中に携帯で通話をしていた可能性もありますし、モラルの欠如、自分さえ良ければ良い! の考えがそうさせたのではと勘ぐって思ってしまいます。

私もたまに、ギリギリで搭乗しCAさんのアナウンスで電源を切る事もありますが、注意を聞いたら従って欲しいですね。

余談ですが、この遅延により時間的な損失は・・・
携帯当事者除く 233名 × 3,000円(時間当たりの目安) × 3/4 = 524,250円

<機内の携帯トラブル>
[酔っぱらい男]機内で暴言、40男書類送検!
[逮捕状]機内で携帯の電源切らずご用!

携帯電話原因? 全日空機遅れる 10月18日8時0分配信 産経新聞

 17日午前9時10分ごろ、長崎空港で羽田行き全日空662便ボーイング767(乗客乗員234人)が、離陸直前に航空無線が使用できなくなり出発が約45分遅れた。携帯電話が原因とみられるが、全日空は「現段階では因果関係は分からない」としている。
 全日空によると、同機は誘導路を走行中に3系統ある無線装置のうち1系統が送信不能となり、駐機場に引き返した。駐機場で整備士が点検したところ3系統とも送信不能だった。その後、無線装置は使用できる状態に回復。機内では客室乗務員の指示で、乗客の1人が電源を切るなどしたといい、無線装置に異常がないことが確認された。
 携帯電話など電波を発信する機器は航空機の計器、無線機に障害を生じるおそれがあるとして使用が禁止されている。


※機内に入ったらシートベルトを締め携帯切って、機内販売誌でも眺めましょう!
astyle ANAショッピングサイト