
<コメント>
全日空の機長が昨年9月、飲酒を制限している社内規定に違反し、乗務していた事が発覚しました。
「ちょっと一杯のつもりで飲んで~」
では、済まされない事くらい、充分解っていると思うのですが、安全に対する意識があまりにも低い事に驚きを隠せません。
より安全な飛行を提供するために生まれた社内規定ですから、機長たる者率先して守って頂きたいと思います。
全日空機長、社内規定に違反し乗務9時間半前に飲酒 10月23日14時39分配信 読売新聞
全日空大阪乗務センターの機長(38)が昨年9月、社内規定に違反し乗務の約9時間半前まで飲酒していたことが23日わかった。
今月になって事実関係を確認した同社は国土交通省に報告し、近く機長に乗務停止などの社内処分を下す。同社は「乗務前の検査でアルコールは検知されず、安全上の問題はなかった」としている。
航空法はアルコールの影響で正常な運航ができない恐れがある場合の乗務を禁じており、同社は独自に「定刻の12時間前からは飲酒してはならない」とする規定を国交省に届け出ている。
関係者によると、この機長は翌朝に乗務を控えていた昨年9月3日午後10時ごろまで、友人らと名古屋市内で飲酒。4日午前7時25分に名古屋発新潟行きの便に搭乗するなどこの日に4便の操縦を担当した。
全日空の機長が昨年9月、飲酒を制限している社内規定に違反し、乗務していた事が発覚しました。
「ちょっと一杯のつもりで飲んで~」
では、済まされない事くらい、充分解っていると思うのですが、安全に対する意識があまりにも低い事に驚きを隠せません。
より安全な飛行を提供するために生まれた社内規定ですから、機長たる者率先して守って頂きたいと思います。
全日空機長、社内規定に違反し乗務9時間半前に飲酒 10月23日14時39分配信 読売新聞
全日空大阪乗務センターの機長(38)が昨年9月、社内規定に違反し乗務の約9時間半前まで飲酒していたことが23日わかった。
今月になって事実関係を確認した同社は国土交通省に報告し、近く機長に乗務停止などの社内処分を下す。同社は「乗務前の検査でアルコールは検知されず、安全上の問題はなかった」としている。
航空法はアルコールの影響で正常な運航ができない恐れがある場合の乗務を禁じており、同社は独自に「定刻の12時間前からは飲酒してはならない」とする規定を国交省に届け出ている。
関係者によると、この機長は翌朝に乗務を控えていた昨年9月3日午後10時ごろまで、友人らと名古屋市内で飲酒。4日午前7時25分に名古屋発新潟行きの便に搭乗するなどこの日に4便の操縦を担当した。
過去に飲酒で出発を7時間延ばした武勇伝(いい意味で)があるのに、この体たらくといったら言葉もありません。
しかし、今回の「臭いもせず」「検知器にもかからず」という状態が「運行できない恐れがある場合」に該当するかは疑問です。
12時間という規定に根拠が無い可能性は十分に考えられます。ANAの対応が興味深いところです。
なにせ、飲酒量(さらにはビールかウイスキーかウォッカかという違いも含む)×時間ですから。
スイマセンね。航空少年も社会に出て10年も安全推進や品質保証業務に漬かっているとこんなコメントしか書けません。
flight2005さんのブログを荒らすつもりはなく、むしろ情報源として活用させていただいておりますので、異論反論などがございましたらお叱りください。
2002年09月28日(土) 19時16分
全日空副操縦士、あわや酒酔い乗務 出発7時間遅れる
全日本空輸の副操縦士(51)が乗務の約6時間前に酒を飲み、酔いをさますために飛行機の出発が約7時間遅れるトラブルがあったことが28日、わかった。同社の運航規定に違反しており、国土交通省は同社に厳重注意するとともに、再発防止の徹底などを指示した。
全日空によると、トラブルがあったのは今月13日のベトナム・ホーチミン発成田行き932便(ボーイング767型、乗客乗員117人)。同便は午後11時50分発の予定だったが、副操縦士は、所定の時刻に遅れて空港に到着した。酒のにおいをさせていたことなどから、機長の判断で、酔いがさめるまで( Staff 注:12時間経過するまで ) 出発を見合わせた。乗客は近くのホテルで待機し、同便は予定より約7時間遅れの14日早朝に出発した。
同社の運航規定は「乗務開始の12時間前から飲酒してはならない」と定めているが、副操縦士は13日午後6時ごろ、ジンを約120ミリリットル飲んだという。「深夜便の前に睡眠をとろうとしたが、寝付けなかったので飲んだ」などと説明しているという。この副操縦士は機長資格も持っており、機長歴11年。現在は乗務停止となっているが、同社では厳重な処分を検討している。
機長が出発を遅らせたことで、結果的に酒に酔った状態で乗務はしなかったため、航空法違反には当たらないが、同社から報告を受けた国交省航空局では運航責任者に口頭で厳重注意するとともに、9月中に詳細な社内調査結果と再発防止策を提出するよう指示した。
(朝日新聞)
今回の社内規定違反、本当に残念な事です。
が、「なぜ今、発覚?」と思いますよね。1年以上前の事ですからね。
社内からのリークと考えるのが自然でしょうが、なぜ今?
上司と部下、パイロットとコパイ、ケンカでもしたのかな・・・?
それも、いわゆるタレコミ。
JALでも同様の事例があったけど、全く同じ。
業界の皆さん、酒とオンナには注意です。
ズバッと言い切られる所をみると、裏情報が取れたと思って良いのですよね?
内部告発でないと、1年以上も前の事が表舞台に出る事はないと思いますから、そこは当たりでしょうね。
いろいろ気を付けないとなりませんね・・・
ONでもOFFでも緊張しながら生きなければならない時代になりました。
(言うまでもなく、隠れて飲まれては困ります)
ところで、道交法の判例で、「飲酒後9時間のスパンを空けて自動車を運転した人が、呼気から一定以上の濃度のアルコールが検出されるも無罪」というのがありましたね。ここが難しいところです。