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航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[ヘリ墜落]陸上自衛隊ヘリ徳之島で墜落か?

2007-03-31 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 那覇空港から救急出動のため出動した自衛隊ヘリコプターが、鹿児島県徳之島に墜落した模様。墜落したとみられるのはCH‐47輸送ヘリコプターで、4人が搭乗し出動。
 交信では、徳之島地方視界不良のため目的地変更を告げた後、消息を絶った模様。当該機は島民及び釣り人に低空で飛行しているのを目撃されていた。その後「山が燃えている」との連絡が相次ぎ、当該機が視界不良のため山に激突し炎上したのではと見られている。
 搭乗者が救出される事を祈ります。


<関連リンク>
CH-47型ヘリコプター

[陸自ヘリ墜落か 4人搭乗救急出動中 鹿児島徳之島]
3月31日10時7分配信 西日本新聞

 30日午後11時すぎ、鹿児島県徳之島の天城岳の山中にヘリコプターが墜落、炎上したと複数の付近住民から110番が相次いだ。徳之島署によると、釣り人らが低空で飛行するヘリコプターを目撃し、直後に爆発音も聞いたという。県警は、急患搬送のため徳之島に向かっていた陸上自衛隊第一混成団第一〇一飛行隊(沖縄県那覇市)所属のヘリコプターが墜落した可能性が高いとみて、確認を急いでいる。
 陸上自衛隊によると、墜落したとみられるのはCH‐47輸送ヘリ。パイロット2人と整備員2人が搭乗し、民間人は乗っていなかった。午後9時15分ごろ、徳之島地区消防組合消防本部が手術が必要な急患の搬送を要請。患者を迎えに行くため9時50分ごろ那覇空港を離陸したという。
 鹿児島県によると、ヘリは徳之島総合グランドに着陸予定だったが、午後11時ごろ機長から「視界不良のため徳之島空港に目的地を変更する」と陸自那覇駐屯地に連絡があった。11時10分ごろには、ヘリと交信できなくなったという。
 同消防本部などによると、天城岳に近い徳之島町山集落の複数の住民が、低空で飛行するヘリを目撃。午後11時15分ごろから、「山が燃えている」との通報が相次いだという。
 CH‐47は双発の大型ヘリで、最大で約60人が搭乗できる。

[ボンバルディア機]安全性が失格ではないと発表(ANA)

2007-03-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 ANA(全日空)の山元峯生社長はさまざまなトラブルが続いているボンバルディア機について「安全性が失格であるという判断には至っていない」と発表しました。『失格である』といえば、有無を言わさず機材の売却となり、大きな損失となる。この事で失格表現を避けたとは思わないが、何とも微妙で理解しがたい表現での発表となってしまった。

 その航空機が『安全』かどうかを判断するのは『乗客』であり、安全な機材を提供する事は航空会社として当然の事だと思う。

 本日、2月に起きていた車輪トラブルが発表されたが(下記参照)、内容は機長の判断で車輪をおろしたまま飛行するというものだった。『安全な機体、車輪』であれば、不安を持たず車輪を格納して飛行するのではないだろうか?

 犠牲者が出てからでは遅い。企業の収益を圧迫する事になるが、『安全第一』で信用を回復して欲しい。



[ボンバル機「安全性失格には至っていない]
3月22日21時10分配信 毎日新聞

 全日空の山元峯生社長は22日の定例会見で、同社便(ボンバルディアDHC8―Q400型)が高知空港に胴体着陸した事故について陳謝したうえで「安全性が失格であるという判断には至っていない」と述べ、同型機を運航させている理由を説明した。トラブル続きの末の事故だった点には「信頼度を上げたい」と述べた。


[ボンバルディア機、格納ドア閉まらず車輪下ろし飛行]
3月23日3時7分配信 読売新聞

 エアーセントラル(全日空系)のボンバルディアDHC8―Q400型機で2月、離陸後に後輪の格納ドアが閉まらなくなるトラブルが起き、三つの車輪を下ろして飛行していたことがわかった。
 国土交通省などによると、2月21日午後4時45分ごろ、新潟空港を中部国際空港に向けて離陸した同機(乗員・乗客42人)が、三つの車輪をすべて格納した後、右後輪の格納ドアが閉まらなくなった。油圧装置の一部の不具合が原因で、機長は着陸時に車輪が出なくなる事態に備えてすべての車輪を下ろして飛行し、無事着陸した。同機は着陸後、不具合のあった部品を交換したという。
 同省では、「燃費は落ちるが、規定上も安全上も問題ない」としている。

[天草エアライン]車輪出なかった航空機今度はエンジントラブル!

2007-03-22 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 あのボンバルディア機が、またトラブル。今度はエンジンのようです。
20日に、全車輪が出ず手動で出して着陸した天草エアライン102便(ボンバルディアDHC8―Q100型機)。整備士も普段点検しない所まで緻密な検査整備を行い送り出した矢先のトラブル。本当に、次はいつ、どこが、どのようなトラブルになるのか予想がつかない。
 今回はオイルの中にエンジンの部品か摩擦による金属かがまざっていたようですが、この機は度々オイル関係のトラブルがあり、更なる整備をお願いしたい。
 小型高速機として、競合の少ないニッチ市場。一人勝ちするボンバルディア社。ライバルがない事は決して良い事ではありませんね。
緊急措置として、エンジンを取り替えて再整備するようですが、できれば機種ごと交換取り替えして頂きたい。

[ボンバルディア機]予測不可能な重大トラブル続く!
[ボンバルディア機また故障、今度はエンジントラブル]
3月22日14時34分配信 読売新聞

 22日午前9時25分ごろ、福岡空港発天草空港(熊本県天草市)行きの天草エアライン102便(ボンバルディアDHC8―Q100型機)が天草空港に到着し、整備士が点検中、右翼側エンジンの不具合を知らせるエンジン付近の警告灯が点灯しているのに気づいた。
 エンジンの潤滑油から小さな金属片が見つかり、同社はエンジンを交換するため、この日の欠航を決めた。
 同社はこの1機で運航。同機は20日に油圧装置が作動せず、手動で車輪を出すトラブルがあり、22日に運航を再開したばかりだった。
 同社は、エンジンの不具合の表示は車輪トラブルとは関係がないとみている。


[エンジン不具合 天草エア10便欠航]
3月22日13時49分配信 毎日新聞

 22日午前9時半ごろ、熊本県天草市の天草空港に到着した天草エアライン(熊本県天草市)のボンバルディアDHC8―103型機のエンジンに不具合を示す表示が出た。同社は安全を最優先するためエンジン交換することを決め、この日運航を予定していた12便のうち10便の欠航を決めた。
 同機は20日正午ごろ、熊本空港に着陸しようとした際に全車輪が出ず、手動で車輪を下ろして着陸するトラブルが起きたばかり。その後の点検を経て運航を再開したばかりだった。詳しい原因は調査中。


[今度はエンジン不具合表示=天草エアのボンバル機-点検中に、残りの便欠航・熊本]
3月22日13時31分配信 時事通信

 車輪が一時下ろせないトラブルのあった天草エアライン(熊本県天草市)のボンバルディアDHC8-103型機が22日、2便運航後にエンジンの不具合表示が出たため、同社は残りの便の欠航を決めた。
 同社によると、天草-福岡間を往復した後、天草空港で点検中に第2エンジンの不具合表示が出たという。

[ボンバルディア機]予測不可能な重大トラブル続く!

2007-03-22 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 ボンバルディア社製各機材のトラブルが止まらない。油圧系のトラブルが比較的多いようですが、電気系統、エンジン本体、そして配線・・・
大丈夫なのは、『座席』。冗談にもならない。
 今回『天草エアライン』のボンバルディア機『全車輪』が出なかったトラブルですが、調査してみると配線トラブル。別に切断されていた訳でもなく、接触不良が原因のようです。不具合が起きた場合、コクピット内で警告表示がされるはずですが、実際に表示されていたのでしょうか?
 電気配線が多く、振動もある『車』と比較して、ゆるみ防止は完璧にされていたのでしょうか?
過去に整備中、勝手に車輪扉が閉まり、整備士が重傷を負っています。開いてはならない時に開き、開かなくてはならない時に開かない。こんな飛行機が乗客を飛び続けて良いものでしょうか?ハインリッヒの法則通りなら、この先どうなるか既に結果が出ています。

 今までは、自分が乗る機材を下調べして予約する事は少なかったと思いますが、これからは自己防衛のためにも『機材を選ぶ』事が最重要かも知れません。乗ってしまうと、全てを機長に委ねるしかないのですから・・・


<最近のボンバルディア機トラブル記事ブログ>
[ボンバルディア機]車輪格納庫突然閉まり整備士重傷!(2006-11-29)
[JAC]またボンバル機トラブル相次ぐ(2006-08-02)
[ANA]またボンバルディア機計器故障で引き返す(2006-05-29)
[国交省]カナダ政府にボンバル機の改善要請(2006-05-26)
[JAC]ボンバルディア機ドアロック異常表示で引き返す(2006-05-20)
[ANA]代替機含め2度も引き返す(2006-03-30)
[ボンバルディア]またトラブルで引き返す(2006-03-20)
[ANA]トラブル機種変更へ(2006-03-04)
[ANA]大阪-高知間減便へ(2006-03-03)



[ボンバルディア機 パイロットが手動で車輪出す 熊本空港]
(毎日新聞)3月21日10時6分配信

 20日正午ごろ、熊本県天草市の天草空港発熊本空港行きの天草エアライン201便(ボンバルディアDHC8-103型機)が熊本空港に着陸する際、主脚と前脚の計3本すべてが出ず、手動で車輪を出して着陸した。乗客15人、乗員3人の18人にけがはなかった。
 ボンバルディア社製の旅客機は今月13日、全日空機が高知空港で車輪が出ず胴体着陸した。天草エアラインは国土交通省大阪航空局にトラブルを報告し、緊急点検して原因を調べる。
 同社によると、201便は午前11時54分に天草空港を出発。熊本空港の手前9キロ付近で着陸態勢に入った。車輪を出そうとレバーを下げ格納扉を開けたが、車輪が出なかった。機長は手動に切り替え、緊急レバーでフックを外し車輪を下ろした。
 同機は高知空港の事故機と同系列のプロペラ機で、04年1月に車輪を出し入れする油が漏れ、主脚が出なかったことがあった。高知での事故を受け13日に車輪を点検。19日は格納扉の自動開閉を確認したばかりだった。【阿部周一、門田陽介】


[電気回路のねじに緩み=接触不良で車輪出ず-ボンバル機トラブル]
3月21日12時1分配信 時事通信

 熊本空港に着陸しようとした天草エアライン(熊本県天草市)のボンバルディアDHC8-103型機(乗客乗員18人)が車輪を一時下ろせなくなったトラブルで、天草エアラインは21日、電気回路のねじが緩んでいたことを明らかにした。同社は、それによる接触不良のため車輪を下ろす油圧装置が働かなかったとみている。 


[車輪トラブル、原因は電気回路の接触不良]
3月21日12時46分配信 毎日新聞

 天草エアライン(熊本県天草市)のボンバルディアDHC8―103型機の主脚と前脚の3本すべてが出なかったトラブルで、同社は21日、電気回路の接触不良が原因だったと発表した。
 同社によると、コクピット上部にある車輪操作のための電気回路の一部に配線取り付け部の緩みがあった。このため接触不良となり、油圧バルブが動かなかったという。
 トラブルは20日正午ごろ、熊本空港に着陸する際に発生した。空港上空を旋回して手動操作に切り替えて車輪を下ろし、無事着陸した。


[電気回路の接触不良 熊本空港トラブル]
3月21日20時42分配信 毎日新聞

 熊本空港に着陸しようとした天草エアラインのボンバルディアDHC8―103型機の全車輪が出なかったトラブルで同社は21日、原因は電気回路の接触不良だったと発表した。車輪操作のための電気回路のスイッチの金属製ねじが緩んで接触不良になったため電気信号を送れず、車輪を出す油圧装置が動かなかったという。

[ボンバルディア機]全ての車輪出ず手動で出し着陸!

2007-03-20 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 先ほど『Q-400』型機のエンジン計器異常トラブルを記しましたが、続いて同じ日にボンバルディア社の『DHC8―103』型機トラブルをアップするとは思ってもいませんでした。が、現実のものとなってしまいました。
 今回の機材はボンバルディア社製でも小型の機材で、比較的『こじんまり』とした航空機ですが、先日胴体着陸した機と同じようなトラブルが起こってしまいました。違うところと言えば、今回は全ての車輪が出ない事です。
 個人的にボンバルディア社と関わりはありませんが、全機材の徹底した調査、整備を即実行し、原因究明がなされるまで使用を『凍結』するよう航空各社にお願いしたいと思います。
落ちてからでは遅いのです。


<関連リンク>
天草エアライン


[ボンバルディア機の車輪出ず、手動で出して着陸…熊本]
(読売新聞)3月20日17時42分配信

 20日正午ごろ、天草空港(熊本県天草市)発熊本空港行き天草エアライン201便(ボンバルディアDHC8―103型機、乗客15人、乗員3人)が熊本空港に進入中、3本ある車輪がすべて出なかった。
 このため、同機は手動で車輪を出し、着陸した。けが人はなかった。このトラブルで熊本空港は約5分間、滑走路を封鎖した。
 ボンバルディア社機を巡っては、今回とは別型機の「DHC8―Q―400型機」が13日、高知空港で前輪が出ず、胴体着陸した。高知での事故を受け、天草エアラインは同日夜、機体の緊急点検を行い、異常はなかったとしていた。天草エアラインはDHC8―103型機の1機で天草空港と熊本、福岡、松山間を運航している。


[ボンバルディア機 パイロットが手動で車輪出す 熊本空港]
(毎日新聞)3月20日16時49分配信

 20日正午ごろ、熊本県天草市の天草飛行場発熊本空港行きの天草エアライン201便(ボンバルディアDHC8―103型機)が熊本空港に着陸する際、主脚と前輪の3本すべてが出ないトラブルが発生した。男性機長(64)が緊急レバーを操作し、手動で車輪を出して着陸した。乗客15人、乗員3人の18人にけがはなかった。油圧や電気系統の故障の可能性があるとみられる。
 同社によると、同機は午前11時54分に天草飛行場を出発。7分後、熊本空港に着陸するため高度約760メートルに下降した。機長の指示で副操縦士が車輪を出すレバーを下げたが、自動的に開くはずの車輪の格納扉が開かなかった。操作を2、3回繰り返すと扉は開いたが、車輪が出なかった。
 機長は熊本空港の管制官に「マイナートラブルが発生した」と報告し、空港上空を1周旋回。その間、手動に切り替え、緊急レバーで車輪を出した。同機は予定時刻までに到着した。
 ボンバルディア社製の飛行機は、今月13日に高知空港で全日空機がボルトの脱落で前輪が出ずに胴体着陸している。胴体着陸を受け、13日に車輪を点検。19日夜は格納扉の自動開閉を確認したばかりだったという。【阿部周一】


[ボンバル機で一時車輪出ず=緊急点検の対象機種-油圧作動せず手動操作で・熊本]
(時事通信)3月20日15時31分配信

 20日正午ごろ、天草発熊本行きの天草エアライン201便ボンバルディアDHC8-103型機(乗客乗員18人)で、車輪すべてが一時下りないトラブルが起きた。同機は緊急時の手動操作で車輪を出し、12分後に熊本空港に着陸した。高知空港の胴体着陸事故を受けて国土交通省が指示していた緊急点検の対象に含まれる機種で、同社が原因を調べている。乗客らにけがはなかった。
 同省によると、同機は午前11時54分に天草空港を離陸。着陸に向けて降下中、主脚2本と前輪を油圧装置で下ろそうとしたが作動しなかったという。
 同機は、胴体着陸した全日空機と同じDHC8型の双発プロペラ機で一回り小さい。国交省が前輪部分の緊急点検を指示した対象機の一つで、天草エアラインは13日に目視検査と作動点検を実施。異常がないことを確認し、14日から通常運航していた。

[ボンバルディア機]また異常でJAC機運航取りやめ

2007-03-20 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 ボンバルディア社製のDHC8―400型機が、今度はJAC(日本エアコミューター)でトラブルが発生し、運航取りやめとなっていました。発生は18日午後6時頃の屋久島空港。乗客の搭乗も終了しエンジン始動のチェックを始めた際、トラブルが発見されたもの。
 今回は出発前のトラブル発見で、重大な事故にはなりませんでしたが、いつ次に何が故障するのか解らない機材。全ての保有機を点検した後に起こったトラブルだけに、不安が増すばかり。
各航空会社も『採算』よりも『安全』を重視し、運航機材の変更を決断して頂きたいものです。


[航空トラブル:異常示す警告灯、JAC機が欠航--屋久島空港 /鹿児島]
(毎日新聞)3月20日15時1分配信

 18日午後6時ごろ、屋久島発鹿児島行きの日本エアコミューター(JAC)3758便(DHC8―400型機、乗客乗員64人)が、乗客搭乗後にエンジンを制御するコンピューターの異常を示すメッセージが表示されたため、運航を取りやめた。点検の結果、異常はなかった。

[ボンバルディア機]胴体着陸の原因は製造ミスか?

2007-03-17 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 高知空港で、ANAのボンバルディア機が胴体着陸した原因は、ボンバルディア社の設計製造に原因がある可能性が高まりました。事故原因として、前輪開閉扉に使用しているボルトの欠落がほぼ断定されていますが、同規格で長さの若干異なるボルトが間違って使用され、着陸を繰り返すたびに緩みが生じ、欠落したものと思われます。
 では「なぜANAの整備で見つからなかったの?」ですが、同扉は整備箇所外で、扉をバラして検査する以外ないようです。国内を飛行している同型の『Q400』はどの航空会社のものも同規格のため、もし設計製造ミスであった場合、すべての機に同じトラブルが発生すると思われます。それが今日なのか明日なのかは解りませんが、緩み欠落した時点で極めて発生する恐れがあると言えるでしょう。
 高知空港のお膝元『南国市』も、機種変更を要請しているように、与えられた機材に乗るしかない利用者ですから、『採算性』よりも『安全性』を重視した機材運用をして頂きたいと思います。
各航空会社の安全を重視した前向きな対応を期待します。


[ボンバルディア機胴体着陸 ボルト付け間違い? 長さ異なる同規格品]
(産経新聞)3月17日8時1分配信

 全日空ボンバルディア機が高知空港で胴体着陸した事故で、格納扉の内部から見つかったボルトと、脱落したとみられるボルトは同じ規格品だったことが16日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。このほかに、長さがわずかに違うことから、製造時や設計時に誤って長さの違うボルトをつけた疑いが浮上した。
 これまでの調べで、脱落したボルトは前輪格納扉を開閉させるアームの支点部分のものと判明。このボルトが外れたことから、摩耗を防ぐためボルトを覆っている「ブッシング」と呼ばれる部品が約1センチ飛び出し、開閉操作を妨げたことが分かっている。
 格納扉の内部でみつかったボルトは、欠落したボルトとは長さが一致せず、別の部位から抜けたものとみていたが、ボルトは長さがわずかに違うものの同じ規格品であることが事故調の調べで新たに判明した。格納扉の内部からほかにボルトは見つかっていない。
 全日空によると、格納扉の内部は整備、点検の対象になっていないため、一度も整備した記録はない。事故調は、設計段階や製造段階で長さがわずかに違うボルトをアームの支点にはめたため、長時間かかってボルトが抜けた可能性があるとして、ボンバルディア社からも聞き取り調査を進める方針だ。

ANAの旅行総合サイト【ATOUR】エーツアー 楽天トラベル株式会社

[ボンバルディア機]ANA機胴体着陸の続報!

2007-03-14 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 昨日、高知空港へ胴体着陸したボンバルディア機関連情報です。
まずは、国内航空各社の便に欠航が相次いでおりますので、今後ボンバルディア機をご利用予定の方は各航空会社発信の情報で確認ください。

ANA(全日空)
JAL(日本航空)
JAC(日本エアコミューター)

 航空各社は、事故当該機の前輪を重点的にチェックし、不具合の見つからなかった機材を本日も就航させています。しかし胴体着陸した機も不具合はなく、今回のトラブルが起こっています。原因を特定しないまま、継続就航させる航空会社の『安全』に対する考えは、いったいどうなっているのでしょう?

 車輪格納のトラブルは過去に数回発生していて、たまたま機内に車輪が格納されないため、出発空港へ引き返しています。もし、偶然車輪が格納されてしまい、予想外の障害(今回と同じ原因)が起こっていたら、今回以上の被害が出ていた事でしょう。

 整備中、車輪格納扉が突然閉まり、整備士がケガをしている事故も起こっています。
[ボンバルディア機]車輪格納庫突然閉まり整備士重傷!
[JAC]またボンバル機トラブル相次ぐ
[国交省]カナダ政府にボンバル機の改善要請

採算性は下がりますが、事故原因が特定されるまで、ボンバルディア機の就航を中止し、代替機(B737など)での対応をお願いしたいと思います。本気で『命』『安全』に取り組んで頂きたい。


[乗務員から聞き取り=原因解明へ本格調査-全日空機胴体着陸で事故調]
(時事通信)3月14日11時1分配信

 大阪(伊丹)発高知行き全日空1603便ボンバルディアDHC8-400型機(乗客乗員60人)の前輪が下りず、高知空港に胴体着陸した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は14日、同機の乗務員への聞き取りを行うなど、事故原因の解明に向けた本格的な調査を開始した。
 事故調は13日午後、調査官2人を現地に派遣。約3時間半にわたり、機体の損傷状況などを調べる実況見分を行った。14日午前には、今里仁機長(36)や副操縦士ら乗務員への聞き取りを実施。午後には油圧や配線系統のほか、緊急時用の手動車輪昇降レバーから前輪格納部の扉まで延びている金属製ケーブルの状況なども調べる。


[<全日空機胴体着陸>高知空港、運用再開 利用者に不安の声]
(毎日新聞)3月14日11時56分配信

 全日空1603便の胴体着陸事故で閉鎖されていた高知空港は、14日午前、運用を再開した。到着一番機となったのは大阪(伊丹)発の全日空機で、事故機と同型。定時より9分遅れの午前8時4分、23人の客を乗せ、無事に滑走路に降り立ったが、事故原因の解明はこれからのため、利用者からは安堵と不安の声が交錯した。


[全日空機・胴体着陸:松本空港にも同型機 札幌線にも就航予定 /長野]
(毎日新聞)3月14日12時2分配信

 ◇JALが運航
 高知空港(高知県南国市)で13日、前輪が出ず胴体着陸する事故を起こしたボンバルディアDHC8―Q400型。同型機は松本空港にも就航しており、昨年1月19日には日本航空(JAL)が運航する大阪発松本行きが、離陸直後に前輪が収納出来ず、大阪空港に引き返すトラブルが発生。存続が決まった札幌線にも就航が予定されていた。【藤原章博】
 国土交通省航空局によると、同型機のイレギュラー運航は77件で、重大な事故につながるインシデントは1件起きている。松本空港で札幌線、福岡線、大阪線を運航するJALは同型機を9機保有。大阪、福岡、鹿児島の3空港を中心に14路線を運航する。JALは事故を受けて同日午後から、同型機の緊急点検を実施。緊急時に手動で車輪を動かすことが出来るかなどを確認した。
 同型機は松本空港の大阪線と福岡線でも運航され、札幌線も来年10月から同型機に切り替わる。札幌線はジェット機MD87型機の老朽化などでJALは休止を発表したが、週7便ある福岡線のうち、週4便を札幌線に充てることで存続が決まっている。
 JALが保有する機材のうち、滑走路が短い松本空港に発着出来る機材が同型機だったことなどから、福岡線の枠を充てることになった。また、県は札幌線存続のために同型機の経費などを一部負担する。同社広報部は「同型機を運航させることに変更はない」とする。また、県交通政策課は「国交省の対応を見守りたい」としている。
 ボンバルディアDHC8―Q400は、カナダのボンバルディア社製のプロペラ機。ジェットエンジンを使ってプロペラを回す。従来のプロペラ機に比べ、低騒音で高速巡航でき、燃費効率が良いのが特徴。【藤原章博】


[<全日空機胴体着陸>事故調の調査本格化 格納ドアに着目]
(毎日新聞)3月14日12時17分配信

 全日空1603便(ボンバルディアDHC8―Q400型)が高知空港に胴体着陸した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調査官は14日午前、機長(36)と副操縦士(34)、管制官の事情聴取を始めた。午後には事故機の検証作業を本格化する。一方、高知空港は同日朝、滑走路の運用を再開した。
 事故機は13日夜、滑走路から撤去された。現地入りした事故調の調査官は同日の調査で、飛行中の音声などを記録するコックピット・ボイス・レコーダー(CVR)とデジタル・フライト・データ・レコーダー(DFDR)を回収。また事故機の破損状況や操縦室などを目視で調べた。
 松尾真調査官は同日の会見で「非常用のハンドルを操作しても、前脚の格納ドアが開かなかったケースは、海外での別機種で例があるようだが、国内では聞いたことがない」と述べ、格納ドアの異常を重視。直前の整備状況も含め調査する方針。14日午前は機長らから事故時の状況などを聞き取り、午後には機材で機体を持ち上げて、前脚が下りるかなど詳細な検証を行う。
 一方、事故で破損した滑走路の補修作業を進めていた高知空港は、同日午前7時半に運用を再開。午前7時48分に羽田行きの日航機が出発し、午前8時1分には、事故機と同型の大阪(伊丹)空港発全日空1601便が到着した。
【中本泰代、内田幸一、田辺一城】
     ◇
 胴体着陸したボンバルディア機と同型機の緊急点検に伴い、全日空は14日、通常は同型機を使用している高知発大阪(伊丹)行きなど4便の運航を取りやめた。また、中部国際や福岡の発着便8便をエアバス機やボーイング機に変更して運航。
 ◇異常見つからず…緊急点検
 全日空によると、14日朝までの緊急点検で、対象機体の前脚部分に異常は見つかっていない。しかし事故機の他型機であるQ300機1機で、左右の主脚の降下スピードが少しずれるという問題が見つかった。「安全面への影響はない」としながらも、問題解決までは羽田―大島路線1往復を欠航とする。【長谷川豊、種市房子】

[ANA機]胴体着陸パーフェクトなランディングで成功!

2007-03-14 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 ANA1603便、大阪伊丹空港08:10発高知空港行きのボンバルディアDHC8-Q400型機の前輪が降りないトラブルがあり、タッチアンドゴーで前輪を衝撃で降ろす行動を起こしましたが残念ながら降りず、10:54分前輪が格納されたまま高知空港へ胴体着陸しました。火災などは起こらず、乗客乗員60名は全員ケガなく無事脱出しました。
 当該機の出発から着陸までは概ね以下の通り
前輪が出ない着陸については、申し分ないマニュアル通りの行動がキャビン含め行われたようです。

・08:20定刻より少し遅れて出発した当該機
・08:49頃前輪の異常に気づき、手動で前輪を降ろすが降りず
・機長から前輪が出ないアナウンスも平常通り落ち着いていた
・主翼付近(機の中央付近)のお客様を前後の席に移動(万一の火災に備え)
・高知空港上空約800メートルで管制の視認(前輪格納確認)
・タッチアンドゴー(主輪を接地させ、そのまま再度離陸する)を試みる
(放映された映像を見るとやや接地がソフトに思えたが・・・)
・胴体着陸を決断
・燃料を消費するため約2時間高知空港上空を旋回
・10:54胴体着陸、成功

 まずは機長と副操縦士のとった行動は、緊急時訓練の賜物だと思います。私の勝手な感想では、前輪が降りていない事を確認し、タッチアンドゴーを試みますが、ややソフトな、接地になったように見られました。もう少し強い衝撃があれば前輪が降りているかも知れませんが、そうすれば機に別なトラブルをもたらす危険もあります。最善の行動を機長はとったと思います。
 前輪が降りていない事を確認した機長は、胴体着陸を決断します。燃料消費のため約2時間旋回し、最初で最後のチャレンジを行います。
いつもより浅い進入角で入り、失速寸前でフレアー(機首上げ)をかけ、ソフトに主輪から接地。滑走路のセンターにピッタリ進んでいます。
 通常のボンバルディア機は、主輪接地後約2秒程度で前輪が接地しますが、今回は主輪が接地して約6秒後、約80キロメートルで機首が接地しています。半年に一度訓練をしているとは言え、パーフェクトな着陸だったと思います。
 機長の上手すぎた操縦は、滑走路のセンターラインを真っ直ぐ外す事無く機を誘導。その結果として、滑走路に埋め込まれたライト数十個を壊し、現在修復作業が行われています(21:00現在)。

 機長のスキル、CAの対応などは、申し分ないものと思います。が、ボンバルディア導入以来77件ものトラブルが起こっていながら、機を使い続ける企業姿勢は、いかがなものかと思います。現在ANAでは、当該機と同タイプの機材の使用中止を決定しておりますが、あまりにも遅すぎる対応と思います(過去の以下ブログをご覧ください)。
 効率と安全、採算面では相反するものかも知れませんが、安全の土台にビジネスがある事を忘れず、今回の事故、いえ事件を教訓として活かして頂きたいと思います。

<各メディアの動画>
胴体着陸で事故調 「機長の人為ミスと考えられず」 (ANN)
国交省 ボンバルディア社製のすべての機体点検せよ(ANN)
全日空機胴体着陸 事故調査委、前輪が下りなかった原因は人為ミスではないとの見解示す(FNN)
全日空機胴体着陸 国交省、同型機すべてについて緊急点検するよう航空会社に指示(FNN)
高知龍馬空港、22時間ぶりに再開(JNN)
事故機と同型の36機の緊急点検進(JNN)
ボンバル社「事故は新たな要因によるもの」(NNN)


<最近のボンバルディア機トラブル記事ブログ>
[ボンバルディア機]車輪格納庫突然閉まり整備士重傷!(2006-11-29)
[JAC]またボンバル機トラブル相次ぐ(2006-08-02)
[ANA]またボンバルディア機計器故障で引き返す(2006-05-29)
[国交省]カナダ政府にボンバル機の改善要請(2006-05-26)
[JAC]ボンバルディア機ドアロック異常表示で引き返す(2006-05-20)
[ANA]代替機含め2度も引き返す(2006-03-30)
[ボンバルディア]またトラブルで引き返す(2006-03-20)
[ANA]トラブル機種変更へ(2006-03-04)
[ANA]大阪-高知間減便へ(2006-03-03)

<ANA発表のコメント>
ANA1603便(伊丹発高知行き)の緊急着陸について

<参考情報>
ボンバルディアDHC8-Q400
 カナダのボンバルディア社製のプロペラ機。ジェットエンジンを使ってプロペラを回す「ターボプロップ機」。全長32.8メートル、全幅28.4メートル、高さ8.3メートル。座席数74席。巡航速度は時速650キロ。低騒音とジェット機に匹敵するスピードが特徴とされる。全日空は03年11月に運用開始。現在13機が運航している。


[全日空機 前輪が下りないまま着陸 高知空港]
(毎日新聞)3月13日17時17分配信

 無事着陸した全日空機に放水する消防車=高知県南国市の高知龍馬空港で13日午前10時55分、米山淳さん撮影

 13日午前8時10分に大阪(伊丹)空港を離陸し、高知空港(愛称・高知龍馬空港)に向かった全日空1603便(乗客56人、乗員4人、ボンバルディアDHC8-Q400型)が、同空港上空で車輪がある前脚を出せなくなった。同機は空港上空で数十回にわたり旋回し、車輪が出ないまま、二つある後輪だけで同10時54分に胴体着陸した。着陸の際に機体前方から少し火花も見えたが、火災や爆発などは起きなかった。けが人はなかった。消防車や救急車が数十台待機した。同機の前脚は、油圧装置で出し入れする仕組みで、故障の際には手動でも出せるようになっていた。しかし、今回は手動でも出なかったといい、国土交通省などが油圧系統の故障の可能性を含め調べる。
 同機を巡ってはこれまでにも、計器異常や車輪が出ないなどのトラブルが相次ぎ、国土交通省が昨年4月、同機を製造したボンバルディア社とカナダ政府に設計上の改善をするよう要求していた。
 同機はエアーセントラルが委託を受け運航。午前8時過ぎ、大阪空港を飛び立ち、同55分に高知空港に降りる予定で、操縦は今里仁機長(36)と、岸野安芳副操縦士(34)。今里機長は飛行時間は7978時間で、05年からボンバルディア機の機長を務めているという。
 国交省航空局によると、午前8時49分ごろ、今里機長から高知空港側に「ギア(車輪)トラブルがあった。燃料は残り3100ポンドある」と連絡。同9時17分ごろ、機長が地上職員に双眼鏡で機体を見てもらい、前脚が出ていないことを確認した。機長は空港近くの高度約1万メートルで待機すると連絡したうえで「手動で前脚を下ろしてみる」と話した。
 しかし前脚が出ないため、機長は同10時10分ごろ、「(滑走路にいったん後輪を接地させ、すぐに高度を上げる)タッチ・アンド・ゴーの衝撃で前脚が出る可能性があるのでやってみる」と連絡。挑戦したが前脚は出なかった。
 同空港上空で着陸を試みたが、着陸できず上空での旋回を繰り返した。空港の海上側から、やや機体が左右に揺れながら滑走路に着陸、数百メートルにわたり機首部分が滑走路の路面にこすれた。着陸後、消防車が放水などをした。
 このトラブルで高知空港は当面、閉鎖される見通し。各地の空港からの高知空港への便は運航を取りやめるとみられる。
 全日空広報によると、トラブルを起こしたDHC8-Q400は03年11月に運用開始、現在13機が運航している。トラブルがあった機体は、05年7月から使用している。総飛行時間は2966時間52分(10日現在)で着陸回数は4197回。
 同機種はトラブルが多く、全日空は昨年2月24日、プロジェクトチームを作り26項目を点検、5月4日まで点検作業を行った。さらに2回目は、別の26項目を作り、7月末に点検が完了したばかりだった。


[全日空機 現役機長「理想的な着陸」と評価]
(毎日新聞)3月13日14時9分配信

 全日空機が13日、高知空港で胴体着陸した事故で、テレビ中継を見ていたある大手航空会社の現役機長は「映像を見ている限りは理想的な着陸だったと思う」と全日空機の着陸方法を評価した。
 前輪が出ない場合の手順としては、
(1)着陸時の火事を招かないために出来るだけ燃料を減らす
(2)客室乗務員(CA)が着陸前に乗客を落ち着かせ、心構えを説明
(3)着陸する時はできるだけ主脚をハードランディング(強い衝撃を伴う着陸)させ、速度を落とす
(4)主脚接地後は、機首を落とさずに水平飛行
(5)機首を地面に落とす

 などが考えられるといい、この機長は「教科書的な手順に沿っていたと思う」と話した。パイロットはシミュレーターを使って、脚が出ない場合の訓練を行っているという。
 また「主脚が出ない場合は、機体がバランスを崩して滑走路から飛び出す恐れがあるが、前脚の場合はその可能性は小さい」と指摘。前脚が出なかった理由については「脚を作動させる作動油のトラブルなどが考えられるが、実際どうだったかは分からない」と話した。
 ◇前輪は油圧で操作
 航空関係者によると、前脚はブレーキも兼ねる重要な装置。方向の変更だけでなく、収納したり前脚を出す際も油圧によって操作する。操作不能になった場合は、今回の「タッチ・アンド・ゴー」のように、他の車輪を接地させた衝撃で車輪を出すのが操縦の基本。しかし、今回はそれでも車輪が出なかった。
 ◇同メーカー製でトラブル多発は問題
 航空評論家・前根明さんの話 事故は大事に至らなかったが、同じメーカー製の航空機で、これだけ多くのトラブルが続くのは問題だ。事故は航空会社の整備だけでは防ぎきれず、メーカーによる品質管理体制の見直しなどが必要になるだろう。
 ◇油圧系統故障か
 航空評論家の秀島一生さんの話 国内のローカル線で使うには効率的な機種だが、トラブルを繰り返しているだけに全日空は反省すべきだ。前輪が下りない事故では、不十分な角度で降りる例が多いが、今回のように全く下りないことは珍しい。前輪は操縦席のレバーで格納部分に油圧をかけて下ろすが、この油圧系統が故障した可能性がある。

ANAの旅行総合サイト【ATOUR】エーツアー

[JAL]今度は飛行中CAが機長席で記念撮影

2007-03-12 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 JAL(日本航空)がまた不祥事。もうさほど驚かないように、私たちもマヒしてしまっていますが、どこまで続くのでしょうか?

 17日前には、[JAL機長]女性宅に盗聴器しかけ逮捕!についてモラルについて記させて頂きましたが、今度は乗客を乗せて飛行中の機内で、完全な規律違反を犯してしまっています。
 事件は昨年12月に起こったものですが、ロンドン発関空行きの便で、事もあろうか同乗していたCAが機長席(左席)に座り、自ら操縦桿を握ってカメラで撮影。機長とCAが交際していたかどうかは不明ですが、あまりにも軽率で身勝手な行動と思います。
 「パチリ」と撮ったのは当然自動操縦中の事ですが、パイロット一人が例えばトイレに行く際には、酸素マスクを着用するよう義務化されているほど、席を離れる事は重大な事です。機長はCAに「良い思い出になるでしょう」などと写真を撮るよう軽い気持ちですすめたのでしょうが、万一急な気流変化などにより、持っていた操縦桿に負荷がかかって自動操縦が解除され、重大な事故になる可能性もあります。旅行気分で操縦するのはやめて頂きたい。
 恐らく今回表に出たのは『内部告発』だと思いますが、JALの中にも本気で再建を望んでいる方が多くいるはず。その人のためにもベクトルのあわない方は自らの進退を決断して欲しいものです。


[飛行中の機長席に客室乗務員、日航が機長らを厳重注意]
(読売新聞)3月12日13時16分配信

 日本航空の機長(45)がロンドン発関西空港行き422便(ボーイング777―200型機、乗員乗客190人)で昨年12月、女性客室乗務員(28)を機長席に座らせて記念撮影をしていたことがわかった。
 日航では「自動操縦中で航行の安全性への影響はなかったが、極めて軽率で不適切な行為だった」として、機長と客室乗務員を乗務から外し、同乗の副操縦士(34)とともに厳重注意とした。
 日航によると、この機長は離陸から約6時間後のロシア・シベリア上空を巡航中、操縦室に飲み物を運んできた客室乗務員に機長席に座るよう勧め、自分が持っていたデジタルカメラで写真を撮影していた。客室乗務員はこの際、自ら操縦かんに手を添えるポーズをとっていたという。