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[交信誤認?]関空でカナダ機が無許可で滑走路に進入、あわや!

2007-10-22 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 また管制ミスとも言えるインシデントが発生してしまいました。

今回のトラブルは、一つの滑走路に離陸しようとするカナダ航空機と、そこに着陸しようとする日本航空機が『同時』に許可を得た(と思っていた)事です。今回は管制官が滑走路に入って行ったカナダ機を確認したため、着陸予定の航空機にゴーアラウンド(着陸のやり直し)を指示したため、重大な事故には至っておりませんが、一歩間違えば・・・

 そもそも、なぜこのような事になってしまったのでしょう?
以前から管制官の『英語のヒヤリング力』不足が話題になっておりますがそれが原因だったのでしょうか?
それ以上に、管制官の指示を必ず復唱するようになっているにも関わらず、カナダ機は、、「ホールド ショート オブ ランウェイ」(滑走路24左手前で停止します)と復唱せず、「ポジション24(ツーフォー)レフト」とコールした事。
そして管制官が、再確認をカナダ機に行わなかった事が今回の重大なインシデントとなりました。忙しい空港だから少しくら手を抜いても良い! なんて事は絶対にあってはならないと思います。

自分が納得できない回答が返って来たら、納得するまで動かさない、止める、強い意志をもって真剣に望んで頂きたいものです。



<最近の管制トラブル>
[国交省]トラブル続きの大阪空港管制を調査
[管制ミス]また伊丹空港で誤指示であわや・・・
[伊丹空港]パイロットと管制官ミスで滑走路無許可横断
[航大機]宮崎空港に無断着陸
[新千歳管制ミス]本当に大惨事寸前だった!(続報)
[管制ミス]危機一髪、あわや大惨事に!(新千歳)


関空 カナダ機が無許可で滑走路に 日航機が急ぎ着陸回避 10月22日10時1分配信 毎日新聞

 大阪・泉州沖の関西国際空港のA滑走路で20日午後6時10分ごろ、離陸予定のカナダ・バンクーバー行きエア・カナダ036便(ボーイング767-300型、乗員乗客216人)が、空港管制官の許可を得ないまま、滑走路に進入するトラブルが発生した。進入に気付いた管制官は、A滑走路の手前、約2.7キロ地点で着陸態勢に入っていた那覇発の日本航空2576便(同、同243人)に急きょ、上空での旋回を指示。日航機は、約45秒で着陸するところだった。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は21日、事故につながる恐れのある「重大インシデント」として調査官3人を関西空港へ派遣し、調査を始めた。
 エア・カナダ機は、その後、管制官の指示に従って、A滑走路上で停機。定刻より約7分遅れて同19分ごろ離陸し、日航機は同27分ごろ着陸した。けが人はなかった。
 同省関西空港事務所によると、管制官はエア・カナダ機に対し、A滑走路手前の停止線で待機するよう指示したが、同機は同じ言葉を復唱せず、「ポジション24(ツーフォー)レフト」と、違う表現で応答した。本来、指示は正確に復唱しなければならないが、管制官はそのまま聞き逃したという。
 24レフトは、A滑走路のことで、これまでの調査では、管制官は「滑走路入りを許可していない」としているが、カナダ機側は「許可を受けたと思い、復唱した」と説明しているという。
 日本航空によると、管制官の許可で着陸態勢に入っていた日航機の操縦士が、滑走路に別の飛行機が進入しているのを発見したため、管制官に着陸許可を再確認。その直後に「ゴーアラウンド(再上昇)」の指示が出たという。
 同省航空局は「珍しいトラブルで、管制官が日航機の着陸取りやめを指示していなかったら、相当危ないケースだった。重大インシデントにあたるかを見極めるため航空会社へ問い合わせるなどして、発表まで時間がかかった」としている。【野田武、花岡洋二】

 【ことば】◇重大インシデント◇ 航空事故が発生する恐れがあると認められる事態。航空法第76条の2で規定しており、他の航空機が使用中の滑走路での離着陸や、機内での火炎・煙の発生など14の事態を定義している。機長は国土交通相に報告する義務があり、航空・鉄道事故調査委員会が原因究明に当たる。今年は、9月末までに計8件発生している。重大インシデントより深刻な「事故」は、墜落、衝突、飛行中の機体損傷などを指す。


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