flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

乱気流でコーヒーかかり幼児大やけど(日航昨年9月)

2005-09-30 | 事故・事件・トラブル
(読売新聞) - 9月30日14時36分更新
 昨年9月、乱気流に巻き込まれた鹿児島発伊丹行きの日本航空機で、乗客の男児が機内サービスのホットコーヒーを浴びて大やけどを負った。
 この事故について、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は30日、調査報告書を公表、乗員がけがの程度を軽く見て救急車を手配しないなど日航側の対応に問題があったと指摘した。
 パイロットについても、「気象レーダーを適切に使用していれば乱気流を避けられた」と批判。トラブル続きの日航に対し、厳しい言葉が並ぶ異例の内容となった。
 事故があったのは昨年9月23日。日航2408便(MD90型機、乗客174人)が離陸から約30分後の午後3時5分ごろ、高知県沖で雲の中を飛行中に、乱気流に巻き込まれた。
 当時は客室乗務員が機体後方で機内サービスの飲み物を配っており、激しい揺れでカートに載せていたポットが転倒。ポットのふたが外れ、母親に抱かれて座っていた男児(1歳10か月)が大量のホットコーヒーを浴びた。男児は腹から右足にかけて赤く腫れ、尻などの皮がむけた。
 客室乗務員は傷に保冷剤を当てる応急処置はしたが、「一刻を争うほどではない」と判断。機長も、「皮がめくれているとの連絡は受けたが、大事には至っていない」として、無線で地上職員にクリーニング券を用意するよう指示したが、救急車の手配は行わず、緊急着陸しなかった。
 着陸後に引き継いだ地上職員も空港近くの病院を紹介しただけで、男児は空港近くの病院で一般の患者扱いで受診していた。男児は翌日に改めて専門医の診察を受けたところ、全治1か月の重傷と診断された。
 男児の母親は事故調に対し、「客室乗務員に救急車の手配を依頼したら、『ちゃんとやっています』と言われた」と証言。しかし、「降りてからすぐ病院に連れて行きたいと言うと、子供の状況も確認せずに『タクシーで行ってください』と言われた」という。
 事故調は、乗客がやけどを負った際の対応マニュアルが客室乗務員の間で周知徹底されていないと指摘。「幼児がやけどをしたことを考えれば、軽傷だったとしても、後になって予見していない症状が現れる恐れがある」として、日航側の対応は不適切とした。
 一方、乱気流に巻き込まれたのは、副操縦士がコックピットの気象レーダーを十分に確認せず、進行方向にあった発達中の強い積乱雲を未然に発見できなかったためと指摘。同じ飛行ルートを、事故の前後30分間に計20機が飛行していたが、いずれも直前で積乱雲に気づき、回り道をして避けていたことを明らかにした。
 日本航空の話「やけど事故を重く受け止めて再発防止措置を講じてきたが、事故調の指摘を受け、今後さらに内容を検証し、必要な対策を講じたい」

<コメント>
これは昨年9月の事故だが、日航の対応に疑問を覚える。
まずは、飛行前に気象などの打合せが行われ、ディスパッチャーと機長との間で飛行ルートに関する打合せがなされている。また同ルートを数十機の飛行機が飛んでおり、積乱雲を避ける飛行行動がなされている。当然管制やカンパニーラディオにて状況は把握出来たはず。
高知沖といえは普段でも気流が悪くタービュランスが発生している。十分に予見出来たと思われる。
さらにCAとキャプテンとが同レベルでやけどについて理解していたかどうか。幼児に熱湯がかかればどうなるかは予想出来たのではないか。
今回の事故は、ヒューマンエラーとしか言いようがない。ご自身の家族を運んでいると常に思い飛行、接客に勤めて欲しい。

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全日空機予圧装置不具合で8千メートル緊急降下(9月29日)

2005-09-30 | 事故・事件・トラブル
 29日午後6時55分ごろ、中部国際空港の東南東約90キロを飛行中の大分発羽田行き全日空198便エアバスA321(乗客166人、乗員6人)の与圧装置に不具合が生じ、機内の気圧が維持できなくなった。同機は高度約1万1300メートルから約3000メートルまで緊急降下し、午後7時33分羽田空港に着陸した。到着後、乗客1人が胸の痛みを訴えて病院で診察を受けたが異状はなかった。
 全日空によると、同機には与圧装置が2系統あるが、両方とも異常を示したという。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は30日、航空事故が発生するおそれがあった「重大インシデント」に当たるとして、羽田空港に調査官2人を派遣し、機体などを調査する。

<コメント>
高高度(約3万7千フィート)を飛行中のアクシデントで、急降下は適切であった。問題はバックアップを含め2系統の予圧がすべて異常を示したという事。独立した回路になっているものがなぜ同時に異常を示したのか?
昨日のオイル漏れも含め、検査の徹底をお願いしたい。すぐにでもレベルDでの対応を期待したい。

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全日空243便第一エンジン停止し引き返す(9月28日)

2005-09-30 | 事故・事件・トラブル
28日午前10時半ごろ、羽田発福岡行き全日空243便が離陸直後、両主翼にある二つのエンジンのうち、左エンジンの潤滑油がゼロになったことを示す表示が出た。同機はこのエンジンを停止させたうえで、羽田空港に引き返し緊急着陸した。乗客にけがはなかった。調べたところ、エンジンからオイル漏れが確認された。

<コメント>
残念な整備ミスとも取れる事故です。運行前のチェックで全くオイル漏れなどの形跡がなかったのか?
記事を見ると10時半ころ潤滑油の油圧ゼロを確認している。この便の定刻は羽田発8時30分、福岡着が10時15分の予定。なんらかの原因で出発時刻が大幅に遅れた様子。異常が発見され、修理をしていたのかどうかは不明だが、もしそうであれば機材の変更などの適切な手を打って欲しかった。
安全について再検討をお願いしたいものです。

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水上機が墜落(カナダ)

2005-09-30 | 事故・事件・トラブル
 カナダのケベック州ローレンシャン地方の湖で29日午後3時半(日本時間30日午前4時半)ごろ、日本人ら5人が乗った観光用の水上飛行機が湖面から離水する際に墜落し、モントリオール日本総領事館などによると乗客の日本人男性(67)1人が死亡、2人がけがをした。突風の影響を受けたとみられる。総領事館は館員を派遣して情報収集にあたっている。
 5人のうち、死亡した男性ら3人は日本旅行が主催した団体旅行に参加していた。同社によると、残る女性2人は病院に運ばれたが、軽傷の模様。
 このツアーは関西空港を26日に出発し、10月3日に帰国する8日間の日程で、カナダ東部を回る内容だった。ローレンシャン地方の遊覧飛行は旅行4日目のオプショナルツアーだったという。
 同地方はモントリオール北部にあり、紅葉の名所として日本人観光客に人気があるリゾート地。
 ツアーを企画した日本旅行によると、日本から3人が参加しており、死亡したのは大阪府の男性(67)で、男性の妻(68)と香川県の女性(70)が入院している。香川県の女性は腰の痛みを訴えているという。
 3人が参加したのは26日関西空港発の「ベストツアー・麗しのカナダ東部ハイライト8日」。添乗員1人が同行していた。
 日本旅行には30日午前6時に現地の領事館から連絡が入ったという。カナダ支店から職員3人が現地に向かっており、日本からも職員を1人派遣する。

<コメント>
熟年ツアーを楽しまれていた最中の事故。なんともお気の毒としか言いようがない。ツアーの詳しい内容は解らないが、美しいカナダの自然を満喫できる今回の観光の目玉になっていたのだろう。犠牲になられた方の平安を祈りたい。

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航空管制へ国の立ち入り監査開始

2005-09-27 | 事故・事件・トラブル
 宮崎空港で日本航空機が管制官から飛行計画の承認を受けずに離陸した問題で、北側国交相は27日の閣議後記者会見で、全国の管制機関に立ち入りの業務監査を実施し、管制システム全体を見直す考えを示した。

<コメント>
とうとう動き出した。身内に刃を向けるようなものだから、なかなか管制への強い指導がなかった事は事実。
この際、人的適正を含め見直しをお願いしたい。これを機にいっそ民間へ!なんて意見が出ても良さそうですが。航空会社は搭乗者がお客様、管制官はパイロットがお客様なんて事も良いのでは・・・

※写真は宮崎の管制ではありません。

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日航(JAL機)また無許可で離陸

2005-09-27 | 事故・事件・トラブル
 宮崎空港で23日、宮崎発福岡行きの日本航空3636便(MD81型機、乗員・乗客計45人)が離陸する際、空港の管制官が、日航側から事前提出された飛行計画について承認を伝えないまま、離陸許可を出していたことが分かった。同様のミスは8月16日に新潟空港発の同社便で起きていた。国土交通省は、双方で手続きミスが再発したことを重視し、宮崎空港事務所と日航に口頭で注意するとともに、全国の管制機関に対して業務監査を行うことを決めた。
 同省と日航によると、機長は出発前の午後7時40分に飛行計画の承認を求めた。しかし、管制官(59)は承認を機長に伝えないまま地上走行を指示し、離陸を許可したという。新潟空港のミス後、全国の管制官にチェックシートが導入されていたが、活用されていなかった。管制官は「失念していた」と話している。
 一方、機長は離陸直後、別の管制官から、飛行承認と合わせて計器上に打ち込む識別番号がないことを指摘され、未承認に気づいたが、管制指示が計画通りだったことからそのまま飛行したという。安全上の問題はなかった。
 飛行計画は便ごとの経路や高度をまとめ、航空会社が管制官に提出する。管制が承認し、離陸前に空港管制官が無線で機長に連絡するシステム。【長谷川豊】

<コメント>
 今回の事故は、日航だけの責任ではない。管制官と航空機間に関するチェックリストが活かされていなかったのだ。
 識別コード(トランスポンダ)がなくてもタクシーから離陸に至るまでは、管制の指示通り行われており支障はないが、飛び立ってから大変危険な状況となる。
具体的には管制レーダーに機材ナンバー・高度などが表示がされなくなる。タワーからデバーチャーへの変更などがあり、そのまま識別コードがないまま延々と飛び続ける事はないが大失態に違いがない。
 もっとも重大な事は、チェックリストが作成されていたにもかかわらず、[無視]して管制を続けていた事。まったく安全に気をつかっているとは思えない。管制官は適正に関係せず、一度任務につくとそのまま業務に就いている。うっかりミスが多い管制官がいたとしても、そのまま管制し続けるしくみになってしまっている。
 日航には再再度、安全について考えて頂きたいとともに、管制の[適正][質]を見極め業務に就いてほしい。

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6インチの失敗って、まさか・・・

2005-09-24 | 事故・事件・トラブル
ジェットブルー航空の機長がLAに見事着陸した後、インタビューに答え「滑走路のセンターラインを左に6インチずれてしまった、申し訳ありません。」と答えたそうですね。6インチとは約15センチですが、ずれた事で滑走路中央に埋め込んである[照明灯]を避け着陸した事となる。もし、ピッタリ滑走路上を前脚部がこすっていたら、照明の凸部に当たり脚が折れていたかもしれない。
6インチもしズラして着陸していたら、これこそ天才の操縦と言えるかもしれない。偶然にしても見事に中央からズレ、着陸したのだから技術以上に運も味方に付けた機長、クルーと言えるだろう。

それともう一つ、3時間もの間LA上空を飛び回ったのは、単に着陸重量に落とすためだけではなかったのでは・・・
乗客への説明なども、ある程度の時間が必要だったのではないだろうか。また機の後部に移ってもらう誘導など。
飛行機は通常でも前輪にかかる重量比率は約3パーセントと言われているが、さらに乗客を後部へ移す事により、バランスとしては1パーセント程度になっていたと思われる。見事なクルーと乗客の連携だったと重う。
さらに今回の成功には、微妙な前後左右への操作は従来型のヨークよりA320の[ジョイスティック]が良かったとも思える。
心から、おめでとう!と言いたい。

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車輪格納できず日航機大阪へ引き返す

2005-09-24 | 事故・事件・トラブル
 24日午前9時5分ごろ、大阪(伊丹)空港を離陸直後の福岡行き日本航空2051便(B767―300G型機、乗客・乗員144人)で、機体右側の車輪が格納されると消える計器表示が、点灯したままになった。同便は引き返し、約20分後に同空港に無事着陸した。けが人はなかった。乗客は他社便で目的地に向かう予定。実際に車輪が格納されなかったのか、計器類の故障かは分かっていない。日本航空が原因を調査している。
 同社は、誤表示か実際に主脚が出たままだったか調べている。同機は欠航となり、乗客は他社便などに振り替えられた。

<コメント>
先日LAで前輪が横を向き、運行チーム一丸となって着陸に成功したトラブルがあったばかり。今度は主輪の格納確認が出来ず出発空港の伊丹へ引き返した。
幸いにしてこの便は近距離のため搭載燃料が少なく、燃料投棄の必要なく引き返す事が出来た。
通常の離陸では、V1-ローテーション(機首上げ)-V2-ギアアップと続き、格納が確認されると3つのグリーンランプが点灯するしくみになっているが、今回は主脚の格納が確認されなかったため引き返す事になったと思われる。
整備にミスはなかったと思うが、こうも「脚」のトラブルが続くと一抹の不信感を覚えるのは私だけだろうか。

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フライトシミュレーションに強いPC

2005-09-22 | Weblog
今までNECさんのバリュースター(初期型)で何とかフライトシミュレーター2004を稼働させていましたが、次々登場するアドオンソフトを入れるにつれ、動きがカクカクと・・・
決してNECさんのスペックが低い訳ではなく、9月16日に発売された新バリュースターXは素晴らしいものと思います。

しかし、更なるハイスペックを求め検索していると・・・
あった!DellのXPS600が。何とペンティアムD(デュアルコアテクノロジを搭載したマルチタスク対応の、デスクトップPC用の最高クラスCPU。)を採用し、グラフィックにNVIDIA® GeForceTM 7800GTX を2枚装着している。
どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみです(^_^)

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那覇行き日航機トラブルで引き返す

2005-09-22 | 事故・事件・トラブル
 22日午前11時半ごろ、関西空港を離陸した直後の日本航空2573便(那覇行き、ボーイング767―300型機)で、補助翼か方向舵(だ)のいずれかの不具合を示す表示が操縦室の計器に点灯した。このため、同機は関西空港に引き返し、同45分、着陸した。乗員乗客273人にけがはなかった。

<コメント>
LAでA320の前輪トラブルが起きたばかりですが、今度は翼のエラー表示で引き返したようですね。A320も今回のB767もハイテク機と呼ばれている機種で、全てが油圧制御されています。原因として電気系統のエラーが濃厚と思われますが、チェック強化をお願いしたい。
PS
タキシング中、補助翼・方向蛇のチェックが必ずありますが、そこでは問題無かったのでしょうね。異常があれば飛び立てませんから・・・

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