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[珍事]トイレに離席のパイロット、操縦室から閉め出される

2006-08-31 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 カナダの「エア・カナダ・ジャズ」で、珍事が発生した。トイレのために席をたった機長が操縦室に戻れなくなり、乗員の協力で操縦室のドアを外し戻った模様。
離陸して30分でトイレとは・・・お腹の調子が悪かったのかな?
何事もなく良かったフライトでした。

(ロイター) - 8月31日17時25分更新
 [オタワ 30日 ロイター] 飛行中、トイレに行くため席を離れたパイロットが操縦室から閉め出され、一時戻れなくなる珍事が発生した。航空会社が30日、明らかにした。
 事故が起きたのは26日、エア・カナダの子会社「エア・カナダ・ジャズ」の機内(定員50人)。同機はオタワからウィニペグに向かって飛行中だった。
 同社の広報担当者によると、このパイロットは離陸から30分後、副操縦士を操縦席に残しトイレに立った。操縦室に戻ろうとしたところ、なんらかの要因で操縦室のドアが開かなくなり、パイロットが操縦室から閉め出される事態に。結局、社内規定に従って乗務員らがドアを取り外したという。
 オタワの地元紙は「約10分間、パイロットはドアを叩き続け、機内のインターホンで操縦室と連絡をとっていたが、ドアを開けられないでいた」とする乗客の目撃証言を伝えた。
 エア・カナダ・ジャズの広報担当者は、今回の事件では機体にも乗客にも危険はなく、地元紙の報道は「やや誇張されたもの」だと語った。

ボージョレー・ヌーヴォー By JALショッピング 

[JAL]羽田整備場で火災発生!

2006-08-30 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 JALの整備工場内で、ガソリンで洗浄していた部品に、近くで使っていた電熱器の熱?が影響し発火。この火災で3名がやけどを負った。
信じられない航空関連の事故やトラブルが続いていますが、これも「なぜ?」と理解に苦しむ。ガソリンで洗浄している人も、電熱器を使っている人も、「このくらいなら何ら影響ないだろう」と思いこみ作業をしたのだろう。現場に他の作業員はいなかったのだろうか?
プロの整備士でなくても、ガソリンは揮発性で火気厳禁!程度は熟知している。それなのに「なぜ」?
 アメリカでの墜落事故にしても、「なぜ」と普通では考えられない事で重大事になっている。今回の事故が負傷者3名で済んだ事すら奇跡かも知れない。作業標準が出来ていないなら早急に作成し安全の徹底を誓ってほしい。

<JALさんへの提案>
燃えやすいものの近くで火器を使用しない
これだけで今回のような火災は防げますから徹底してください(あきれる提案で申し訳ありません)。

(読売新聞) - 8月30日14時37分更新
 30日午前11時25分ころ、東京都大田区の羽田空港内にある日本航空の機体第1工場で火災が発生した。
 警視庁東京空港署によると、現場にいた作業員のうち、男性(26)が全身にやけどを負ったほか、もう1人も顔などをやけどし、救急車で病院に運ばれた。
 同署によると、工場内では当時、発電機を使って機体を整備する作業が行われていたとみられ、作業員らは発電機の調子が悪かったため、中の部品を分解して部品をガソリンで洗浄していた。この際、近くで使っていた電熱器の熱で、ガソリンから出火したらしい。同署で作業の手順に問題がなかったか調べている。

(毎日新聞) - 8月30日13時33分更新
 30日午前11時15分ごろ、東京都大田区の羽田空港内にある日本航空の機体整備施設から出火、近くにいた作業員らが間もなく消し止めた。消火の際、日航の下請け会社「神光エンジニアリング」社員の作業員3人がやけどを負い、病院に搬送された。警視庁東京空港署が原因を調べている。航空機の運航に影響はなく、空港内の混乱もなかった。 同署や日航によると、施設では旅客機を格納して整備しており、3階建てで「機体ビル」と呼ばれている。作業員が使っていた電熱器の熱で、部品の洗浄に使用するガソリン類が燃えたらしい。【鈴木泰広】

<関連リンク>
JALグループのサイト
[JALTAM](株)JAL航空機整備東京

ANA 国際線航空券

[レキシントン墜落事故]管制官1人は規定違反だった

2006-08-30 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 なぜ短い滑走路に旅客機が進入したのに、管制官が指示しなかったのか?
こんな普通では考えられない事が起こった今回のレキシントン墜落事故ですが、管制官が急病になったのでもなく、他に緊急事態が起きたのでもなく、ただ「内部規定に違反」していただけでした。
本当にやるせない事です。2人以上いなければならない管制に、1人しかいなかったのです。しかも滑走路進入時に確認もしていない。絶対にあるはずのない人災が起こってしまったのです。ここをどうしろ!とかの問題ではなく、決められた仕事をしてさえいれば、事故は起こっていなかったのです。
誘導路の改修があり、パイロットが「勘違い」するかも知れないと思う事は容易な事と思います。その勘違いをくい止め、修正を促すのが管制官の役目でもあると思うのです。肝心な時に背を向けるような管制官はいらないと思うのは私だけでしょうか?

☆「もし」ここで誰かが気付いていれば・・・
・管制官:タクシー(地上走行)許可の祭、誘導路が改修され「A-7」が追加された事を伝えていれば・・・
・操縦士:改修情報を認識していれば・・・
・管制官:滑走路に入る航空機を「普通のよう」に目視していれば・・・
・操縦士:正確な進路を計器に入力し、確認していれば・・・

「もし」上に記した事の一つでも行われていれば、この事故は起こっていなかったのです。本当に残念でたまりません。

(毎日新聞) - 8月30日13時10分更新
 【ワシントン吉田弘之】米ケンタッキー州レキシントンのコムエアー機墜落事故で、米連邦航空局(FAA)は29日、事故当時、同局の内部規定に違反し、管制塔に航空管制官が1人だけだったことを明らかにした。また、米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査で、この管制官が事故機の離陸する様子を見ていなかったことも分かった。米CNNテレビなどが伝えた。
 内部規定は「2つの職務を遂行するために管制官2人が必要」というもので、昨年11月に作成された。飛行機の離発着に際してはレーダー監視と航空機の誘導などのため2人が必要で、人員が不足した場合はレーダー監視業務をFAAのインディアナポリス・センターに依頼することになっていた。
 今回の事故は、墜落機が間違って小型機用の短い滑走路を使用したのが原因とみられる。なぜ、管制官がこれを止められなかったのかも焦点となっていたが、この管制官は「管理上の仕事」をするため、滑走路から背を向けていたという。

<関連ブログ>
[墜落続報]墜落機なぜ滑走路を間違えたかが焦点
[旅客機墜落]アメリカで離陸直後墜落49人死亡

[とかち帯広空港]滑走路を女性が車で爆走

2006-08-30 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 また空港内に不審車両が進入してしまった。車で貨物搬入口より進入したとの事ですが、「なぜ」制止できなかったのか?
民間の物流センターなどにはスピードを落とすため、よく入り口付近に段差を設けたり、わざと「S字」の通路にしたりしているのを見かける。「なぜ」空港はそのような施策をとらないのだろうか。「猛スピードで制止を振り切ったから仕方ない」とでも弁明するのだろうか。
たまたま離発着機、特に離陸機がなかったから良かったものの、もし機首上げ速度(Vr)前に正面から向かってきたらどうするつもりだったのだろうか?
 進入してきた女性が悪い。このことは誰が見ても明らかですが、事が起こらないようにする事、これが空港警備の第一の仕事ではないのだろうか。

(産経新聞) - 8月30日8時2分更新
 29日午前11時45分ごろ、北海道帯広市の帯広空港滑走路に乗用車が侵入しているのを空港職員が発見、110番した。車は職員の制止を振り切って滑走路上を走行、正午ごろ空港職員に取り押さえられた。
 北海道警によると、運転していたのは中年の女性。帯広空港事務所によると、午前11時50分ごろから約30分間、空港を閉鎖したが、航空機の離着陸には影響はなかった。乗用車は貨物の搬入口から侵入したとみて調査している。

(毎日新聞) - 8月29日15時9分更新
 29日午前11時45分ごろ、北海道帯広市泉町の帯広空港の滑走路に乗用車が侵入、滑走路を数回行き来した後、滑走路先端で止まった。同空港職員が運転していた女性を取り押さえ、帯広署に引き渡した。同署は建造物侵入容疑で事情を聴いている。
 帯広市空港事務所によると、乗用車はシャッターが開いていた機材搬入口から侵入し、JALカーゴの車庫から滑走路に出たらしい。同空港は約30分間閉鎖され、名古屋からの到着便の運行に遅れが出た。
【鈴木勝一】


☆とかち帯広空港のホームページ

ANA 国際線航空券

[墜落続報]墜落機なぜ滑走路を間違えたかが焦点

2006-08-29 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 離陸するために、滑走路があと19メートル必要だった!
 日本人2名を含む乗員乗客49名が死亡、1名が重体となった、コムエアー社の墜落事故で、事故原因が明らかになりつつある。フライトレコーダーの解析発表前ではありますが、報じられている内容を整理してみます。
※空港図の簡単な説明
・黒い実線が滑走路で、長いのが本来使用する22。当該機は横に走る短い滑走路から離陸
・機はターミナルを出て誘導路「A」「A-7」を経由し22から離陸予定だったが、誤って「A」から左に旋回し離陸

[事故当該機]
・デルタ航空関連のコムエアー社、ケンタッキー州のレキシントン空港発ジョージア州アトランタ行きのCRJ100コミューター機
・乗員3名、乗客47名の合計50名が搭乗
[事故要因]
・十分な速度を得られないまま機首上げを行い、失速し墜落
・機首上げから約15秒で墜落し炎上
・離陸不可能なランウェイ26に進入し離陸を実施
・パイロットの睡眠不足説
[仮説:誘導路]
・誘導路が改修されていた事を知らなかった(22への誘導路は「A」を通り「A-7」に変更になっていた)
・昼間のみ使用されるランウェイ26に照明が手違いで点灯されていて、パイロットが勘違い


[経過と結果(あくまで仮説です)]
 乗客乗員50名を乗せたコムエアー社アトランタ行きのCRJ100型機は、管制より許可を得てプッシュバックを開始。燃料もほぼ満タンで機が重い。機首を時方位070へ向けタキシングを要請。当日は薄暗く多少霧がでていたものの飛行に障害なく管制はランウェイ「22」へのタキシングおよび離陸を許可。
機長は当該機7年以上のキャリアを持つベテランで、誘導路「A」を通り左へチルトを切り、ヘディングを滑走路のセンターに合わせ、そのままスロットルを上げてエンジンのチェック。異常無い事を確認し「TO/GA」をエンゲージ。機はコンピューターが出した離陸推力で加速を開始した。
 機長は滑走路改修前のランウェイを熟知していてランウェイ22(通常の滑走路)へはタキシーウェイ「A」を通り左へチルトを切り滑走路に入る事を知っていた。が、改修後は「A」を通り過ぎ「A-7」から22へ入るように変更となっている(ことに気付かなかった?)。
 滑走路に進入した機の前は、照明が灯され(普段は消灯されているが当日は手違いで点灯)ていて、何の疑問も持たずスロットルを前方へ押す。「スタビライズ」の声がかかり、「TO/GA」を入れた。重い機体を前へ押し出す。グングンとスピードがのってきてコパイより「80Kt(エイティー)」・・・「V1」「Vr」と続くはずが、すでに目の前に滑走路はない。機長は滑走路の間違いに気づいたが、滑走路内での停止は不可能と判断。無謀にも飛び上がる可能性を信じ操縦桿を引き機首を上げる。当然通常のピッチで機首は上がらず、さらにピッチを上げなんとか地面から機が離れた。
 離陸速度は正確にわからないが、例えば100Kt(185.2Km/h)と仮定すると1秒間に約51メートル進む。機は約800メートル先に墜落したと報じられているので約15秒後に大惨事となったと思われる。燃料満タンの機体が地面に衝突するとどうなるか・・・当然火災が発生し大爆発を起こした。
 生存者1名は機首の右側に座っていた副操縦士。飛行機が墜落する場面を普通に想像すると、機首を下げ地面に先頭から落ちて行く姿を思われるでしょうが、今回は極端な機首上げにより失速し、機体後部から地面に墜落したため、最前方の副操縦士が生存したものと考えられます。
 上空で失速した場合、機首を下げ速度を上げる事もできますが、当該機の下はすぐ森林が広がり必至に機首上げ操作を継続したものと思います。
 最後に、この空港では先のブログにも記しましたが過去にも誤って短い滑走路に進入した旅客機があり、管制の指示で大事に至らなかった事が解っています。それなのになぜ、何の対策もなされていなかったのか?使用しない時間帯にバリケードなどを滑走路手前に設置するとか、簡単な防御策もあったのではと思います。
 事故を起こしたコムエアー社の親会社であるデルタ航空は破綻し、リストラの最中。当然コムエアーにも影響が出て、パイロットの酷使やプレッシャーは相当なものだったのではと思います。定時運行にも厳しく、考えにくいですが離陸を中止するとリストラの対象になる。と思ってしまったのかも知れない。飛行機を安全に飛ばすとは「心(平安)」「技(技量)」「体(社の体力や整備全般)」どれが欠けても成り立たない事を今回このような形で露わにされたのではと思う。
改めて今回犠牲になられました方々の魂が平安でありますよう祈ります。(T.O)

(時事通信) - 8月29日3時1分更新
 【レキシントン(米ケンタッキー州)28日時事】米デルタ航空の子会社コムエアーの旅客機が27日に当地で墜落した事故で、米運輸安全委員会(NTSB)は28日、機体の飛行記録やボイスレコーダー(音声記録装置)を詳細に分析するなど、本格的な事故原因の調査に乗り出した。
 事故機は日中しか使われない小型機用の滑走路(約1100メートル)に進入し、十分に加速しないまま離陸したため、墜落したとみられる。NTSB当局者は記者会見で、パイロットは離陸前、通常の滑走路(約2100メートル)を使用すると管制官に伝えていたと説明。また、パイロットが睡眠不足だった可能性についても調べると指摘した。パイロットがなぜ滑走路を誤認したのかが原因究明の焦点に浮上している。
 離陸時は早朝で小雨が降っていた。照明が十分ではなかった可能性があるほか、普段はついていない照明が手違いで点灯していたことが誤認の理由との見方も出ている。NTSBは29日早朝、事故当時と同じ条件下で視界などの検証を行う予定。

(時事通信) - 8月29日3時1分更新
 【レキシントン(米ケンタッキー州)28日時事】米デルタ航空の子会社コムエアー社の旅客機墜落事故で、事故機に搭乗していたとみられる光野哲也さん(34)と菜穂子さん(31)夫妻は、夏休みを取り、1週間の予定でカリフォルニア州のヨセミテ国立公園に向かう予定だったことが28日、分かった。光野さんが出向中だった住友建機の北米販売総括会社「LBX」社が明らかにした。 

☆NNNへのリンク(動画)

[旅客機墜落]アメリカで離陸直後墜落49人死亡

2006-08-28 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 アメリカ、ケンタッキー州のレキシントン空港近郊で、離陸直後の旅客機が墜落し、49名が死亡した。搭乗名簿に日本人2名(光野哲也さん(34)と妻の菜穂子さん)が含まれていた事が発表された。
 事故原因として、2本ある滑走路の内、旅客機の離着陸に使用しない短い滑走路に誤って進入し、そのまま離陸滑走を開始。その後十分な離陸速度を確保出来ないまま機首上げを行い、失速し墜落した事が考えられている。
 疑問点は多々あるが・・・

(疑問1)機長と副操縦士は、レキシントンのブルーグラス空港への離着陸は始めてだったのか?
(疑問2)離陸許可の後、管制からの訂正、指示などはかなったのか?
(疑問3)進入滑走路の復唱は確実になされ、双方理解していたか?
(疑問4)管制官の指示ミスの可能性はないか?
(疑問5)離陸走行中、機長は滑走路が短く間違いだった事に気がつかなかったのか?
(疑問6)機首上げ速度(Vr)に到達していない状態でなぜ機首上げを行ったのか?
(疑問7)機長は途中で間違いに気付いたが、「何とかなるさ」で離陸を強引に決行したのではないか?
 なお、最新情報によりますと、本来ランウェイ22から離陸するところを、誤って26(短い滑走路)を使用したとの事。

 疑問はその他多くあると思いますが、現時点ではすべて憶測です。事実は、離陸に失敗した旅客機が墜落し、日本人2名を含む49名の尊い命が奪われた事です。すでに墜落原因を探るべくブラックボックスの回収と分析が始まったようですが、なぜこんな初歩的なミスが起こったのか、原因究明と改善のしくみを早急に作成し、再びこのような惨事が起こらないよう、徹底した対策をとって頂きたい。
亡くなられました魂が平安のうちにありますように・・・

<事故情報詳細サイト>
[Comair Flight 5191 墜落 1]PAXのひとりごとブログ
[Comair Flight 5191 墜落 2]PAXのひとりごとブログ
[Comair Flight 5191 墜落 3]PAXのひとりごとブログ
[NTSBがPRESS BRIEFINGを予定]PAXのひとりごとブログ
[Rwy 22への誘導路が改訂されていた - Comair 5191/27AUG 関連]PAXのひとりごとブログ
(時事通信) - 8月28日13時1分更新
 【ニューヨーク27日時事】米ケンタッキー州レキシントンで27日、デルタ航空の子会社コムエアー社の旅客機(乗客乗員50人)が墜落した事故で、搭乗者名簿に日本人の乗客2人が含まれていることが分かった。総領事館員2人が詳しい身元の確認のため、現場へ向かった。
 ニューオーリンズの日本総領事館が関係当局から入手した情報として、外務省が発表したところでは、搭乗者名簿に名前があったのは建設機械メーカー、住友建機から米国の現地法人LBX社に出向中の光野哲也さん(34)と妻の菜穂子さん(31)。
 事故機はジョージア州アトランタ行きのCRJ100コミューター機で、同日午前6時(日本時間同日午後7時)すぎ、レキシントンのブルーグラス空港を離陸したが、その直後に墜落。49人が死亡し、生存者は副操縦士1人とみられている。
 専門家らは、同機が2本の滑走路のうち、長さ2100メートルの旅客機用滑走路でなく、1000メートルしかない小型機用滑走路から誤って離陸したため、必要なスピードと高度を確保できずに失速したとみている。 
 米コムエアー機が離陸に失敗して炎上した事故で、CNNなどは米国家運輸安全委員会(NTSB)当局者の話として、同機が離陸するには距離の足りない短い滑走路を使ったとみられると伝えた。


(Web News) 2006年 8月28日 (月) 12:54
 カナダ・ボンバルディア社のCRJ100型ジェット機は、長さ約1050メートルの滑走路から1キロも離れない場所に墜落した。同機は離陸に1500メートルの滑走距離が必要だが、CNNによると管制官の指示した2100メートルの滑走路ではなく、間違って短い滑走路から離陸したらしい。このため必要な速度が得られず、ほとんど浮き上がらないまま落ちて炎上した可能性がある。この滑走路には照明施設がなく、事故当時は雲が覆い、薄暗かったという。
 コムエアーはデルタ航空の子会社で、地方空港間をつなぐコミューター航空。事故機に乗っていた乗客の多くは、アトランタから米国内の他都市や海外へ乗り継ぐ予定だったとみられる。同社の発表によると、事故機は01年に就航し、50人乗り。
 この事故でただ1人、重体で救出されたのは、同機の副操縦士だという。

(読売新聞) - 8月28日12時26分更新
 【ニューヨーク=白川義和】米ケンタッキー州レキシントンで27日、米デルタ航空の子会社コムエアーのジョージア州アトランタ行き旅客機(乗客乗員50人)が離陸直後に墜落、49人が死亡した事故で、搭乗者に日本人2人が含まれていることがわかった。
 在ニューオーリーンズ日本総領事館が関係当局から入手した情報によると、日本人2人は米国在住の光野(こうの)哲也さん(34)と妻の菜穂子さん(31)。
 光野さんは、住友建機から米国の同社現地法人LBX社に出向していた。レキシントンには多数の日系企業があり、日本人が多く住んでいる。
 米国家運輸安全委員会(NTSB)などがフライトレコーダーや現場の状況を分析した結果、事故機はレキシントンのブルーグラス空港の2本の滑走路のうち、長さ2100メートルの旅客機用滑走路を使用せず、長さ1000メートルの小型機用滑走路に誤って進入。

(ロイター) - 8月28日7時12分更新
 [レキシントン(米ケンタッキー州) 27日 ロイター] 米ケンタッキー州レキシントンで27日、デルタ航空 の子会社コムエアーの旅客機が離陸に失敗、墜落して炎上し、当局によると乗員乗客50人のうち、パイロット1人を除く49人が死亡した。
 墜落したのは、ブルーグラス空港発アトランタ行きのCRJ100旅客機。航空管制関係者によると、同機は民間航空機用ではない距離の短い滑走路を間違って使用したという。
 米国家運輸安全委員会(NTSB)およびコムエアーの担当者は、事故原因についてのコメントを差し控えた。
 米運輸保安局の担当者は、テロを示すは証拠はないとしている。

(時事通信) - 8月28日3時2分更新
 【ニューヨーク27日時事】米ケンタッキー州レキシントンで27日午前6時(日本時間同日午後7時)すぎ、デルタ航空の子会社コムエアー社の旅客機が離陸直後に墜落した。CNNテレビは、乗客乗員50人のうち、49人が死亡したと伝えた。日本人乗客がいたかどうかは不明。
 同機は双発の中型ジェット機で、同地からジョージア州アトランタに向かう予定だった。レキシントンにあるブルーグラス空港から約1.6キロ西方の森林地帯に墜落、炎上したという。同機には乗客47人、乗員3人が搭乗していた。
 地元大学病院当局者によると、現場から男性1人が搬送され、重体だという。 

(読売新聞) - 8月28日3時9分更新
 【ニューヨーク=白川義和】米ケンタッキー州レキシントンで27日午前6時(日本時間同日午後7時)過ぎ、レキシントン発ジョージア州アトランタ行き米コムエアー旅客機(乗客47人、乗員3人)が離陸直後に墜落した。
 コムエアーは記者会見で、生存者が1人いると明らかにした。他の乗客乗員は死亡した。日本人が搭乗していたとの情報は入っていない。米連邦航空局(FAA)報道官はAP通信に「テロとの関連を示すものは全くない」と語った。空港から約1・6キロの野原に墜落後、炎上した。
 FAAによると、墜落機はカナダ・ボンバルディア社製の小型ジェット機CRJ―200型機。

<関連リンク>
☆レキシントン空港(Lexington,Kentucky,LEX)
☆PAXのひとりごと

ANA 国際線航空券

[JEX]JAL系機が滑走路無許可横断(大阪伊丹)

2006-08-25 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 JAL(日本航空)グループのJEX(ジャルエクスプレス)が先月、大阪伊丹空港から離陸の際、2つある滑走路のうち手前の滑走路を無許可で横断していた事が発覚しました。
 大阪国際空港(伊丹空港)は写真のように(Google Map)時方位(32/14)に向け、2本の滑走路があります。A滑走路はターミナル(写真上部側)に近い滑走路で、比較的小さな航空機が離発着に使用します。B滑走路はその南側に位置し、どうしてもA滑走路端を横断するようになります。
 通常であれば、プッシュバック後タワーからタキシングの許可が出て、さらに滑走路手前で安全確認がなされタキシング継続か停止かを指示されますが、信じられない事に、パイロット2名また担当した管制官すべてが間違って解釈し、A滑走路を横断してしまったようです。
 幸い横断中に着陸機はなく、大きなトラブルとはなりませんでしたが、「人命」を預かっている事を強く認識し、職務に携わって頂きたいと思います。「何事もなかったから良かった」では済まされないのです。
※写真は「Google map」の大阪伊丹空港


(読売新聞) - 8月25日14時33分更新
 大阪空港で先月、離陸のため滑走路に向かって地上走行していた日本航空グループ「ジャルエクスプレス」(JEX)の旅客機が、管制官の許可を受けずに、2本ある滑走路の一つに進入、横断していたことが25日、わかった。
 機長と副操縦士が管制官の指示を聞き違え、管制官も同機から無線で間違ったまま復唱されたのに、それに気付かなかったという。たまたま離着陸機がなく、大きなトラブルにはならなかった。国土交通省は、JEXに文書で注意するとともに、管制官にも口頭で注意した。
 同省大阪空港事務所やJEXによると、先月26日午後1時ごろ、B滑走路(長さ3000メートル)から離陸するため駐機場を出発した大阪発仙台行きJEX2205便(MD―81型機、乗客乗員85人)が、手前にあるA滑走路(1828メートル)に無断で進入、幅45メートルの同滑走路を横切り、B滑走路手前で停止した。
※写真はトラブルを起こしたのと同型の「MD-81」型機

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[JAL]主輪空気圧低下で成田に引き返す(8/25)

2006-08-25 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 JAL(日本航空)成田空港発ニューヨークJFK国際空港行きのB747-400型機が飛行中、タイヤの空気圧(安全性の面から窒素ガスを使用)が低下する表示が出たため、出発空港の成田へ引き返した。乗員乗客にケガはなかった。
 同機はJL048便、成田空港(NRT)発19:20-ニューヨーク・ジョンFケネディー空港着18:50(飛行時間12時間30分)で、離陸後約2時間30分後に警告が出た事になる。
 ボーイング747のタイヤはノーズギア2本、ボディギア8本、ウイングギア8本の計18本あるが、どのタイヤの圧力が低下したのか、また複数だったのか現時点では不明。ただ成田着陸後、滑走路上で停止し牽引車(トーイングカー)で移動したとの事なので、前輪の圧が低下したとも考えられる。
 原因は何だったのか?離陸に向け走行中、何かを踏み破損したのか、それとも整備での圧力チェック時のミスなのか・・・
いずれにしてもケガ人が出ず良かったが、搭乗していた皆様、7時間30分もの引き返しの旅、お疲れさまでした。

(時事通信) - 8月25日9時1分更新
 24日午後10時ごろ、太平洋上を飛行していた成田発ニューヨーク行き日本航空48便ボーイング747-400型機(乗客乗員407人)で、タイヤの空気圧が低下する表示が出たため、機長は成田空港への引き返しを決めた。同機は25日午前2時50ごろ、同空港に着陸。滑走路上で停止して、けん引車で駐機場まで運ばれた。乗客乗員にけがはなかった。 

<関連リンク>
☆JAL航空実用辞典

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[ロシア機]ウクライナ東部で墜落生存者なし(8/22)

2006-08-23 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 ロシア・ウクライナ地方で航空機が墜落し、乗客乗員171名全員が死亡しました。墜落した機材は、ロシア・プルコボ航空ツポレフ154型機で、乗客に日本人がいたかどうか、現時点での発表はありません。
 この機材の初飛行は今から約40年前の、1968年10月4日。ボーイング727型機を思い出させるような、機体後部3発エンジンで、フライトエンジニアを要する旧世代の旅客機の印象が強い。現在騒音問題などで、日本国内への就航は禁止されている。
 事故原因について上空での火災、落雷、乱気流などが発表されています。また緊急信号(スコーク77)を、高度36,000フィート(11,700メートル)と10,000フィート(3,000メートル)で2回発信している。
 現在日本の航空会社では、この世代の旅客機は就航していませんが、形状の似た機材(MD-90シリーズ)は飛び続けています。事故の度に思う事ですが、安全に飛ばすために今何をしなくてはならないのか、再確認し行動に移して頂きたいと思います。この事故は決して対岸の火事ではないと思うのです。
 犠牲になられました方々の魂が安らかでありますように・・・

<墜落に至る経過> ※あくまで発表された情報から
・上空約36,000フィートで火災が発生、落雷があった可能性あり
・同上高度で緊急信号を発信
・その後降下を開始
・高度約10,000フィートで2回目の緊急信号を発信
・不時着を試みたが車輪が出ず、胴体から激突大破

(ロイター) - 8月23日8時22分更新
 [SUKHA BALKA(ウクライナ) 22日 ロイター] 当局者らによると、乗客乗員170人を乗せてロシアの黒海沿岸の保養地アナパからサンクトペテルブルクに向かっていたロシアの旅客機が22日、ウクライナ東部で墜落、炎上した。
 雷が原因とされており、ロシア非常事態省によると、搭乗者全員が死亡した。航空会社の関係者によれば、犠牲者のうち10人は乗員、39人は子どもで、オランダ人も含まれているが、大半はロシア人だという。
 墜落したのはロシア・プルコボ航空の旅客機ツポレフ154型機。同航空の副会長は記者団に、高度1万1700メートル(3万6000フィート)と3000メートル(1万フィート)上空でSOSの発信があった後、同機との交信が途絶えたと語った。
 ウクライナ非常事態省によると、高度1万メートルで飛行中、機内で火災が発生。不時着を試みたが車輪が出ず、胴体から地面に激突したという。上空で激しい

(読売新聞) - 8月23日3時4分更新
 【モスクワ=古本朗】ロシア・プルコボ航空のツポレフ154型旅客機が22日午後(日本時間同日夜)、ウクライナ東部の都市ドネツク北郊で墜落、炎上した。
 ウクライナ非常事態省はロシア通信に対し、乗員・乗客計169人全員が死亡したことを明らかにした。
 露非常事態省は、テロの可能性を否定している。
 同機は、ロシアの黒海沿岸の保養地アナパからサンクトペテルブルクに向かう途中だった。
 航空管制当局によると、同日午後3時37分(同午後8時37分)、SOS信号を発し、2分後に機影がレーダー画面から消えたという。
 ウクライナ非常事態省によると、高度1万メートルで飛行中、機内で火災が発生。不時着を試みたが車輪が出ず、胴体から地面に激突したという。上空で激しい乱気流に巻き込まれたか、雷に打たれたとの情報もある。

(時事通信) - 8月23日3時0分更新
 【モスクワ22日時事】乗客・乗員171人を乗せて、黒海沿岸の保養地アナパからサンクトペテルブルクに向かっていたロシア・プルコボ航空のツポレフ154型機が22日、ウクライナ東部ドネツクの北方45キロ地点に墜落し、非常事態省によれば、乗っていた全員が死亡した。乗客のうち45人は12歳以下の児童や幼児だったという。
 同機はモスクワ時間同日午後3時半(日本時間同8時半)すぎ、SOS信号を発した後、レーダーから機影が消えた。ウクライナ非常事態省によると、高度1万メートル上空を飛行中に機内で火災が発生、緊急着陸を試みたが、車輪が開かず、胴体着陸して炎に包まれたという。
 上空は雷雨による悪天候で、ロシア非常事態省は機体への落雷が墜落の原因とみている。日本人乗客はいなかったもようだ。 

(毎日新聞) - 8月23日2時47分更新
 【モスクワ杉尾直哉】ロシア・プルコボ航空によると、露南部アナパ発サンクトペテルブルク行きの同社旅客機Tu154機(乗員10人、乗客159人)が22日午後、ウクライナ東部ドネツク郊外で墜落した。搭乗者全員死亡とみられる。在キエフ日本大使館によると日本人乗客はいない。
 同社によると、同機は離陸して約30分後に機長が救難信号を出し、その2分後に墜落した。同社はテロの可能性を否定した。
 ウクライナ非常事態省によると、同機は高度約1万メートルを飛行中に火災が発生したという。一方、ロシア非常事態省は、「墜落前に乱気流に巻き込まれたとの情報を発していた」とし、ウクライナ側の見方を否定した。

※写真は、プルコボ航空のツポレフ154型機

<最近の墜落事故>
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[FSMS]羽田空港-函館空港(動画)4分47秒

2006-08-16 | フライトビデオ
皆さん、夏期休暇はどのようにお過ごしされましたでしょうか?私はフライトシミュレーションと高校野球観戦で終わってしまいました。
お土産を抱え、故郷へ帰られた方も多いと思いますが、本日のフライトビデオは東京から北海道の函館へ帰られる方を想像して作成しました。
8月11日の金曜日、午後早退して家族と一緒に羽田空港へ。第一ターミナル19番ゲートより出発となります。

・航空会社:JAL(日本航空)
・出発到着:東京羽田空港出発-函館空港到着
・便名:JAL1169便(通常はB777ですが、機材のやり繰りで本日はB744)
・出発日:8月11日(金)
・出発時刻:17:30
・到着時刻:18:50
・使用滑走路:羽田(34R)・函館(12)

<ビデオの内容>
・再生時間:4分47秒(ファイルサイズ7.51MB)
夕方の羽田空港19番ゲートをプッシュバックした機は、離陸滑走路34Rへタキシングします。出発は3番目で、その間に1機着陸があります。離陸後高度32,000フィートに向け上昇します。巡航高度から見る夕日はとても綺麗です。しばらく飛行し徐々に高度を下げ、函館空港上空で西へ進路変更。そしてUターンし、最終着陸態勢へと向かいます。
コクピット内やキャビンの音声とともにお楽しみください。それでは良いご旅行を!

※写真は羽田空港34Lのイメージです

☆羽田空港-函館空港のフライトビデオ(動画)


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