flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

JALウェイズDC10再び故障

2005-08-31 | 事故・事件・トラブル
(読売新聞) - 8月31日1時30分更新
 30日午後11時10分ごろ、東京・三宅島沖上空約1万メートルを飛行中の福岡発ホノルル行きJALウェイズ58便DC10型機(乗客・乗員92人)で、客室内の空調システムの異常を示す警告灯が点灯した。
 同機は目的地を変更して約45分後、関西空港に着陸した。
 大阪航空局関西空港事務所などによると、同機は同8時ごろ、福岡空港を出発する際にも滑走路を走行中に同じ警告灯が点灯し、離陸を中止。点検で異常がなかったため、同10時15分に出発していたという。
 同機は今月12日に福岡空港を離陸直後にエンジン部品を市街地に落とす事故を起こした同便名の同型機。

<コメント>
8月12日、福岡空港から離陸しエンジン内ブレードをバラバラと落としてしまった同型機。今回の異常箇所はエンジンではなく、空調関連だがいったい何がどうなって起こってしまったのか不明。離陸滑走中に異常があり、点検を行ったようだがどこを点検していたのか疑われても仕方がない。
与圧系統の異常もあったとしたら、大事故につながる恐れさえある。通常上空では0.8気圧程度に与圧されているが、もし与圧システムが異常となると意識を失う事もある。
もはや整備の徹底と言うより、機材の耐久自体の見直しをする事を優先して頂きたい。

ジャンボ操縦マニュアル窃盗の犯人は・・・

2005-08-30 | 事故・事件・トラブル
 全日空のジャンボ機の操縦マニュアルがインターネット上で売られていた事件で、マニュアルを盗んで販売元の男に渡していたとして、警視庁は30日、同社の機長・安江浩介容疑者(42)=横浜市都筑区中川1丁目=を窃盗容疑で逮捕した。副操縦士の制服など計15品目を渡して50万円を受け取っていたといい、「遊興費が欲しかった」などと供述しているという。
 東京空港署の調べでは、安江容疑者は1月下旬、東京都大田区の羽田空港第2ターミナル内にある全日空のパイロット用自習室から、操縦マニュアルや訓練用教本など6冊を盗んだ疑い。
 6冊は非売品で、競売サイトに出品されたことに気づいた全日空が計30万円で落札。警視庁に被害届を出し、都内にある航空機関連商品販売店員・三上宣吉容疑者(21)が盗品等処分あっせん容疑で逮捕された。安江容疑者は約2年前に同店を訪れ、三上容疑者と知り合ったという。
 安江機長は97年に副操縦士からボーイング767型の機長になった。現在は、大型機の操縦資格を得るために、羽田空港で訓練中で、盗まれたマニュアルが保管されている同空港の自習室にも出入りしていたという。
 安江容疑者は03年秋ごろ、三上容疑者が勤める航空機用品販売店で知り合い、これまでに機長の制服や制帽、バッジ、整備士の作業服など15種を渡し、計50万円を受け取っていたとみられる。調べに対し、安江容疑者は「遊ぶ金が欲しかった」と供述している。

<コメント>
ネットオークションで出品された[B747-400]の操縦マニュアルの窃盗犯が捕まりました。身内の犯行に「やっぱりな」。しかもマニュアル以外に航空関係者のIDともいえる制服なども横流ししていたとは・・・
[安全]管理はもとより、[人]としての教育をまず徹底して欲しいと思います。

JAL機油圧異常で羽田に引き返す

2005-08-29 | 事故・事件・トラブル
 29日午前8時20分ごろ、羽田発福岡行き日本航空1707便(ボーイング747―400型機、乗客137人)が離陸して高度約4000メートルを上昇中、油圧系の異常を知らせる警告が出たため、羽田空港に引き返した。日航は、何らかの原因で右側主脚が格納されなかったとみて機体を点検している。乗客は後続の便で福岡に向かった。

<コメント>
油圧が故障・・・?
すぐには信じられない事です。油圧はバックアップを含め4系統あるはずですが、いずれのシステムもダウンしてしまっていたのだろうか?油圧以外に電気系統で脚を動かす事は出来るが、それも避けたのだろうか?

JALエクスプレス機、爆弾さわぎ

2005-08-29 | 事故・事件・トラブル
<asahi.com>
 仙台空港で離陸中止!
 29日午前11時38分ごろ、仙台発札幌行きの日本航空グループのJALエクスプレス2907便(乗員5人、乗客49人乗り)に爆発物を仕掛けたと、仙台空港事務所に電話があった。同機は同50分発予定だったが、離陸を取りやめ、乗客を降ろし、宮城県警岩沼署が機内などを調べている。
 調べでは、電話は中年男性の声で、空港の総合案内にかかった。
 同空港では、2本ある滑走路をいずれも閉鎖。同機は滑走路の端に移動した。

<コメント>
今回ターゲットになってしまった2907便の機材はB737-400。定刻11時50分だったので、ボーディングが開始された直後と思われます。被害がなく本当に良かった。
一連のJALグループ事故に対するいやがらせのようにも思える。もしそうだとしたら全く関係のない人たちを恐怖に陥れる事は絶対に止めて欲しい。
(写真はJALエクスプレスホームページより)

羽田空港発着枠増やす

2005-08-27 | 飛行機
<asahi.comより>
 国土交通省は27日、羽田空港の定期便の発着枠を、12月から1日14便(14往復)増やす方針を固めた。増枠分を使い、10、11月は国内線の臨時便の増発も検討する。羽田の現在の発着枠は満杯。着陸機が滑走路を離れるまでの時間を短くするなどで、1時間当たり着陸便を1便増やす。当初は今夏からの増枠を予定したが、4月に起きた管制ミスで、再発防止策の検討と安全性の確認を優先してきた。
 増枠分のうち10便は国内線で、日本航空と全日本空輸に5便、新規航空会社に5便を配分する方向だ。路線は各社が決める。残り4便は、金浦空港(ソウル)とのシャトル便に割り当てられる見通し。

<コメント>
羽田空港には3本の滑走路(A-C)があり、現在約28万回の発着が行われています。そこにわずか14往復増便となるようです。2009年にはD滑走路が加わり40万回の発着が予定されています。
羽田と同規模の海外国際空港を見ますと2倍近く発着しているのが現状です。なぜ羽田は現状の発着回数で満杯なのでしょうか?
海外の管制は民間委託が多く、スペシャリストが管制を担当しています。日本はと言いますと、国家公務員の管制官が適正とは関係なく行っているのが事実です。着陸機が完全にランウェイからタクシーウェイに入らないと着陸許可を与えない、アプローチ中の航空機間の距離が長すぎる・・・などさまざま原因が上げられています。スピードと安全を本気で考えているなら、これこそ民間のスペシャリストに任せるべきだと考えます。

ペルー旅客機墜落事故 死者は40人と航空会社訂正

2005-08-25 | 事故・事件・トラブル
<asahi.comより>
 ペルー中部のプカルパ付近で23日、国営タンス航空の旅客機が墜落した事故で、同航空は24日、死者数を41人から40人に訂正し、負傷者は58人だったと明らかにした。乗客・乗員数についても、当初計100人と発表していたが、乗客92人、乗員6人の計98人だったと訂正した。
 ロイター通信が伝えた。また、同航空スポークスマンは24日、墜落原因について、着陸態勢に入っていたときに強風にあおられたと語った。AFP通信によると、墜落前に機体が激しく揺れたという証言もあるという。

<コメント>
今回の機材はB-737。今飛んでいる飛行機のベースとなった機と言っても過言ではない。この機材が何年経過しており、何時間の飛行を終えているかは不明だが、恐らく何社も使用され続けた機材なんだろうな。
修理は一から製造するよりも遙かに難しい。8月は飛行機事故が続いたが、以後の安全を祈りたい。

日航ジャンボ翼をゲートに接触(LA)

2005-08-22 | 事故・事件・トラブル
 日本航空によると、米ロサンゼルス国際空港で現地時間の20日午後2時15分(日本時間21日午前6時15分)ごろ、離陸のために走行中だった成田行き日航61便(ボーイング747―400型、乗客乗員計342人)が、左主翼の先端にある部品を搭乗ゲートに接触し、破損した。けが人はなかった。同便は欠航し、乗客は別の便などに振り替えられた。
 同便は搭乗ゲート付近の右側に置いてあったコンテナなどを避けようとして左に寄りすぎ、空気の流れを整える「ウイングレット」と呼ばれる長さ約3メートルの部品が搭乗ゲートに接触し、一部が壊れたという。

<コメント>
タクシー中にラインから逸脱し左ウィングレットを損傷とは・・・
左ということなので、PIC席で機長が左窓から外を見ながらチルトで方向を決めながら進んでいたはず。う~ん、なぜそんなにキワドイタクシーになったのか?

カンタス機関空に緊急着陸

2005-08-21 | 事故・事件・トラブル
 成田発パース(オーストラリア)行きカンタス航空70便(エアバス330―300型機)が関西空港に21日未明に緊急着陸し、緊急脱出用シューターで避難する際に乗客約30人がけがをしたトラブルで、大阪府警は22日午前、関西空港で現場検証を再開した。
 午前11時前から、捜査員約20人が検証を開始。駐機場にとめてあるカンタス航空機の機体の高さを測るなどした。シューターや脱出した滑走路付近の状況も調べ、同日で検証を終える予定。

<コメント>
この事故は既に昨日報道されましたからよくご存じと思いますが、なぜシューターからの脱出の際、骨を折る重傷者まで出さなくてはならなかったのか?
脱出は90秒程度で完了した様子ですが、報道では機内が真っ暗になり、説明がなされないまま「ハリアップ」と促されたとあります。
夜間の脱出ですから、目をならすため機内を暗くする事となっていますが、[日本語]による説明は十分だったのか?
ケガをされた方の保証についてもカンタス(オーストラリア)の基準が適応される事となるのでしょうね。

ジャンボの背中にディスカバリー

2005-08-20 | 飛行機
 野口聡一さんらを乗せて帰還したスペースシャトル・ディスカバリーが19日午前(日本時間20日未明)、米航空宇宙局(NASA)の改良型ボーイング747型機の背に乗せられてエドワーズ空軍基地(カリフォルニア州)を出発した。約3600キロ離れたケネディ宇宙センター(フロリダ州)に20日(同21日)に到着する予定だ。
 約78トンのディスカバリーは、特殊な巨大クレーンでジャンボ機の背に乗せられた。空気の流れを乱さないよう、3基の主エンジンは流線形のカバーで覆われている。ジャンボ機によるシャトルの運搬は02年以来だ。
 19日夕までに給油のため2カ所の空軍基地に立ち寄った。20日朝、同宇宙センターに向けて飛び立つ。運搬費用は約100万ドルという。
 ディスカバリーは、コロンビア事故から2年半ぶりの再開飛行を終え、今月9日、エドワーズ空軍基地に着陸した。簡易点検では機体を覆う耐熱材などに目立った損傷は見つかっていない。同宇宙センターで本格的な点検と整備を施され、来年3月に延期された次回の飛行に備える。

<コメント>
78トンものディスカバリーが重心より上に乗っかっている。空気抵抗やらウェイトバランスやら大変でしょうね。でもNASAがやる事ですから大丈夫なのでしょうね。しかし3,600キロ移動するのに2度の給油が必要とは・・・

ノースウェスト事故は前脚アンロックが原因か

2005-08-20 | 事故・事件・トラブル
<朝日新聞より>

 19日午後2時20分(日本時間同1時20分)ごろ、グアム国際空港に着陸しようとした成田発の米ノースウエスト航空74便ボーイング747―200(乗客・乗員341人)の前脚に異常があり、機首を滑走路に接触させたまま、前のめりの状態で滑走した。同航空日本地区広報部などによると、機体は滑走路上で停止したが、脱出用シュートで機外に逃げる際などに3人が軽傷を負った。
 着陸前に操縦席下にある前脚に不具合があり、着陸時の衝撃で機体にしまい込まれるか、折れるかしたと見られ、米国家運輸安全委員会(NTSB)が原因を調べている。
 日本領事館などによると、けがをした3人のうち1人は静岡県の男性(71)で、「脱出シュートで降りる際、他人とぶつかって頭を打った」と話し、病院で手当てを受けた。残る2人は米国籍乗員と米国人女性という。
 夏休みを利用して4日間、グアムに滞在する予定だったという東京都の男性会社員(33)は「前輪が着陸したとき、振動がかなりがーっと来た。通常の着陸より、かなり大きな揺れだった」と話した。体が前のめりになったが、多少、衝撃を長く感じる程度で大きな悲鳴などはおきなかった。
 その後、前方からゴムが焼けるようなにおいとともに煙が漂い、前方の乗客が後ろに移ってきた。「このままでは爆発するかもしれない、と思った」。機体から脱出して空港を出るまで4時間以上かかったという。
 現地の航空関係者によると、74便は着陸前、空港上空を2回、旋回し、その間、ノースウエスト航空の整備士らが地上から機体を確認していた。前脚や、主翼下の主脚が、着陸時になっても、機体にしまい込まれたままになっていることを示す表示が出た時の「ローパス」と呼ばれる確認作業と見られる。
 また着陸直前、滑走路に消火剤がまかれたという。
 着陸時は主脚で接地した後、前脚を接地させる。前脚が支えるのは機体重量の約1割で、主に操舵(そうだ)を担っている。

<コメント>
ローパスを2回繰り返している所を見ると、前脚がロックされていない事をコクピットで確認(グリーンランプ消灯)し、地上からの確認を行ったようですね。恐らく、自動での脚出しでロックが確認出来なかったため、手動でのロックも試みた事でしょうが、ランプが点かない。地上からの確認では「出ている」ように見えたため、着陸となったのでしょうね。
着陸前の機内では、バランスを後方へ移すなどの処理がとられたのでしょうか?
いずれにしても、大きな事故にならず良かったですが、「安全」について徹底して頂きたいですね。