大阪に春を告げた3月場所が終わった。
御嶽海は千秋楽正代を寄り切りで破り10勝を挙げた。
見事としか言いようがない。
場所前のインタビューで、10勝したいと答えていたとおりとなった。有言実行。
部屋のトップ力士として気苦労もさぞかしだったことだろう。
先を見据えた稽古が大切だと解説者はいう。
ただ土俵を下りる際、右腿に張られたテーピングが心配だ。
しっかり治療して治してほしい。
横綱白鵬が36回目の優勝杯を抱いた。真に天皇杯を抱く価値があったか。
横綱相撲だったのか、自分で分かりきっていたと思う。横綱は涙を流した。
脚を痛めながら頑張ってきた日馬富士。精一杯の立ち合いだったことだろう。
顔の前に出された右手に隠された白鵬が消える。
精一杯には精一杯で返さなばならない。
勝負が終わると大勢の観客が席を立った。
千秋楽のこの相撲が白鵬の栄光を汚してしまった。
最近十分に手をつかない立ち合いが見られる。
しっかり腰を落とし2秒位手をついて相手に合せて立つ。
手が付けない力士は太りすぎ。