「ポルトガルは偉大だ」フィーゴは請合った
「僕らはもう、無秩序なソリストの集団じゃない。スコラーリが国をまとめ、ひとつのグループを創り上げた」
= ルイス・フィーゴさん、ポルトガル-ドイツ戦は決勝戦に匹敵するでしょうか?
「もちろん、僕らは準決勝に進むことを期待しているんだが。両者ともスペクタクルで、異質な2つのチームの大きな試合だ」
= あなたの「甥っ子たち」にはどんなワナが?
「僕らはドイツ人達との対戦において、伝統的にあまり良いことがない。そして、僕らはたびたび、非常に肉体的に強力なチームに苦しめられる・・・」
= 対チェコ戦では警報機のベルが作動しました。クリスティアーノ・ロナウドやチームメイトの動きを長時間阻害しかねません。
「本当だ。問題はドイツ人はチェコ人に比べてフォワード陣も悪いことをすると知られている」
= スコラーリがスタメンに意表をつくような起用をすると予想しますか?
「いいや。トルコやチェコで勢いをつけた11人をあてにするだろう。僕はそれが一番良いことだと思う」
= どのようにしてドイツと戦うのでしょう?
「冒頭から僕らのプレーで圧倒していく。畏怖の念などまったくない、我々はポルトガルだ。几帳面であるという特性は今では世界的な事実だ」
= ユーロ2004で決勝進出、ワールドカップ2006では準決勝進出。今回も再び優勝候補のひとつです。何が飛びぬけているのでしょう?
「現在のポルトガルは、並外れたソリストの集団というだけではない。少し、傾向はあるが、競演している。たくさんの才能があり、しかし、常にチームのために働く」
= スコラーリによるメンタリティーの変化はどれくらいでしょう?
「非常に大きい。技術的な観点や実績の向こう、彼は人間に対する考え方から変えた。彼は本物のグループを創り上げ、ひとつの国家をまとめ上げたんだ。以前は、所詮代表チームはクラブの二の次だった。自分のチームの選手だけのために応援していたものだ、実際、その他の選手はライバルだった。スコラーリによって全てが変わった。今はポルトガル全体が同じ方向に向かって櫂を漕いでいる。そして結果は見ての通りだ」
= ブラジル人監督の退任は深刻な喪失でしょうか?
「非常に重大だ。あれほど卓越した代役を探すのは簡単ではないだろう」
= ルイス・フィーゴさんは誰を選びますか?
「今は、名前を挙げられないだろう、確かに 今年誰が活動を引き継いでいくか知る必要はあるだろうが。偉大な監督、偉大な男だ」
= 挙がっている名前は、ジーコ、ライカールト、ルクセンブルゴ・・・
「ルクセンブルゴはやめといてくれ、お願いだから。彼は検討さえしていない・・・」
= なぜポルトガルでは天性のストライカーを生むのに苦労するのでしょう?
「文化的な問題だ。僕らはゴール男にはならないだろう。しかし、常にとても才能のあるMFを産み出している。僕らは特別な発想によって、ウイング・トップ下の大国だ。若者達はこのタイプの選手をアイドルにしている、そして蹴り始めから彼らの真似をする。例えば僕、僕はフットレからひらめきを得た。その前にはシャラーナが居た。今はクリスティアーノ・ロナウドやクアレスマ、ナニ。僕らの時からトップ下はチームの仕事のひとつになった、逆ではない。こんなことも昔のことになってしまったなぁ・・・」
= クリスティアーノ・ロナウド?
「彼は世界ナンバー1だ。最も完璧だよ」
= もしかして、ポルトガルには予備のカードがあるのでは?
「ああ。僕はクアレスマをとても期待している。現在のところ、一番のオプションではないが、彼は別格の才能を持っている。そして、後になって最も重要なページには彼のサインも記されているだろうと僕は確信している」
http://archiviostorico.gazzetta.it/2008/giugno/19/
(2008/6/19付 Gazzetta dello Sport.it:原文イタリア語)
*訳者より:
ポルトガル-ドイツ戦前、スイスで受けたガゼッタ紙のインタビュー