フィーゴ語録

Luis Figoのインタビュー、コメントを翻訳中

Figo: "Io, l'Inter, l'Europa, la famiglia.. "

2007-09-15 | Weblog
フィーゴ:「僕、インテル、ヨーロッパ、家族・・・」

昨日の午後「インテル チェント エ ローデ」が始まった。これはSkyの新番組で毎週金曜日の18:00から放送される。インテルの世界を全ての角度から分析し語ることができる。第一回ではルイス・フィーゴのインタビューが放送された。
Inter.itでは貴方達にポルトガル人チャンピオンの告白の完全版を提供する。

=フィーゴ、始まったばかりのシーズン、どのようになるでしょうか?
「シーズンが終わるまでは何が起こるか分からないものだ。でも、僕らはクラブにとって良い一年になることを期待しているよ。僕らは最後に幸せで満足できていることを願っている。数ヶ月前に僕らがやったように」

=犯したくない間違いは何でしょう?
「既に全部やった と考えることだ。このように勝ったシーズンの後だ、確かに、無意識にそんな考え方が浮かぶだろう。これが、乗り越えるのに一番大きな障害となる可能性がある。僕らは強いチームのような気がしている、その僕らがやったことは、今となっては過ぎたことなんだ。サッカーでは一番最近の日曜日にやったことだけが語られるんだ。これは僕らが今シーズン持たなければならない考え方だ。僕らは試合を 試合の後に判断しなければならない」

=慎んで残留することはどれほど難しいですか?
「慎みのある質問とは思えないな。チームは良い、大切なことは気を緩めないこと。とはいえこれは無意識におきてしまうかもしれない。僕らは去年僕らがやった事を考えすぎてはならない」

=貴方の夢はインテルの一員としてチャンピオンズリーグを掲げながらキャリアを終えることですか?
「そうだ。もし出来ることなら そう願いたいね。でも、僕は現実主義者だし、チャンピオンズのような大会を勝利するために存在する困難を知っている。しかし、希望。各選手の頭の中に存在しなければならない。ヨーロッパレベルのクラブでは うまくやるということ、大会の中でずっと上に達するという希望は最も大切だ。僕らはずっと上に達することを追求しなければならない、なぜならインテルのようなクラブは常に、結局は全ての大会において成功することを追求しなければならないんだ」

=2年前、貴方がインテルに来たとき、ファチェッティとフィーゴの協定が話題になりました。インテルを「グランデ インテル」の頃のレベルに戻すという。それは本当ですか?
「僕がここに来たのは、クラブを助けてもっと強くするためだ。これは僕の考え方だ。インテルが長年 勝っていなかったことは知っていたし、それは1つの挑戦でもあった。素晴らしく幸運な2年間だった、その中で僕は幸せだった。僕らは勝利した、そしてこれはサッカー選手としてより良い人生を送ると言うことだろう。思うにそのインテリスタは僕のキャリアの中の大切でポジティヴな逸話の1つとなるだろう」

=マッシモ・モラッティは望んでいます、インテルはせめてチャンピオンズリーグの決勝までたどり着いて欲しいと・・・
「僕らは可能な限り上に行くことを考えなければならない。しかし、サッカーでは決勝にたどり着くことを約束することは出来ない。個人が常に自分自身の最高まで出さなければならない。そして、試合に次ぐ試合に立ち向かわなければならない。チャンピオンズリーグは試合にどんな攻撃で組み立てていくか、状況によってとても左右される大会だ。なぜなら、ある一晩で全てを決定付けてしまう、それがポジティヴであったら予選通過を決めることが出来るだろう。なぜなら、チャンピオンズリーグでは もしも一歩間違えた時に取り戻すことが出来るほど余裕が無い」

=インテルとレアル・マドリードに類似点は見られますか?
「正直なところ 無いな。それに、なぜならスペインにはイタリアとは違うサッカー文化がある」

=最新加入者にどんな評価を与えますか、貴方の同国人 ペレは?
「彼はまだとても若い、それにポルトガルでは最初のステップを踏み出したばかりだ。僕は僕の国の全てのサッカー選手を知っているわけではない。向こうではしばらくプレーしていないし。彼についてこれ以上 言うことは出来ない」

=もっと若い選手達とはどのような関係ですか? 彼らにピッチの中や外でやらなければならないことについて助言を与えるのですか?
「皆ひとりひとり 何をするべきか分かっているよ。ピッチの外でどう行動するかなんて言えないよ。逆に、動きの中では常に彼らを助けようと努力している」

=ある一流選手は歳を取ったという考えで もう登録されません。フィーゴは従いますか?
「僕は、全ての人は歳を取ると認識している、だから、僕もだ。でも、このチームの中で30歳を超えているのは僕1人だけではない。したがって この話題は署名人以外には何の意味も無い。明白なことだ、僕は僕の条件を完璧に知っているし、自分の歳は自覚している。一般的にサッカーで重要なのは能率だ。最も重要なのは選手の能率か、それとも彼の年齢だろうか? 僕は能率だと思う。唯一考慮すべきことは、僕がチームを助けるために具合が良いと感じているかどうかだ」

=一流選手にとって監督との関係はさらに難しいのでしょうか?
「監督との関係の基本には常に敬意が無ければならない。人が相手に敬意を示せば常に良い関係が出来るだろう。それが一流選手だったかどうかは別のことだ」

=インテルは昨年同様シーズンをスタートしました。類似点は見られますか?
「昨年はリーグ戦を勝ち取った。だから悪くはないだろう。類似点があるとすれば・・・ いずれにしろ最後にはもっとうまく話せることだ。なぜなら話すのはいつでも簡単だ、ところがピッチの中では全てのことがもっと難しいんだ。一番大切なことは、シーズン終盤にスクデットを勝ち取る可能性を残して達することだ」

=皆がインテルを優勝候補に挙げています。更なるプレッシャーになりますか?
「いいや。僕らはそんなことをプレッシャーと感じないよ。もしどこかが優勝候補なら、それはそれで充分だ。僕がそれを気にすることは無い、責任はいずれにしろ同じだ。インテルのようなクラブでは常に勝つためにプレーする責任がある。プレッシャーは常に存在する、僕はプレッシャーを感じながらプレーするのが好きだ。これは集中するためにさらにモチベーションが高まるんだ」

=フィーゴにとってイタリアリーグは絶対的に一番難しいですか?
「そうは思わないよ。たぶん、一番肉体的で、一番抜け目がない」

=カカにバロンドールを授けるのはふさわしいと思いますか?
「ああ。彼はチャンピオンズリーグを勝ち取った。彼は僕が賞賛する選手の1人だし、世界のトップ5の1人だ」

=フィーゴに言わせると、世界のトップ3の選手は誰ですか?
「これについて話すのは難しいな。なぜなら時期やコンディションに左右される。思うに、普通だとして言うのは、カカ、ロナウジーニョ、クリスティアーノ・ロナウドだ。(編注:微笑む)でも、3人だけしか言えないのか? もし、あとさらに2人を訊いてくれたら、その中にオレも入れる・・・」

=アドリアーノの衰退についてどう思いますか?
「アドリには強くなるための資質がある。残念ながら彼はこの数ヶ月の間に時間を少し無駄にしてしまった。しかし、とても良く回復し、彼が望むことが出来る可能性はある。単に彼しだいだ。もったいない、なぜなら過ぎてしまった時間はもう戻ることは無いんだ。彼はこのことを考えなければならない、素晴らしい資質があるし、それは彼にしかできない。そして、彼のキャリアを決めなければならない」

=マッシモ・モラッティは明言しました。おそらくインテルはアドリアーノに充分なことをしていなかったと。チームは充分なことをしていましたか?
「もし彼が、僕らの助けを必要としているなら、僕らは用意ができている。とはいえ、度重なるこのような状況は直接の当事者に頼るだけだ」

=貴方のキャリアの中で何か悔恨はありますか?
「たくさんの間違いを犯している。でも、サッカー選手は間違いを犯しながら成長していくものだし、さらに円熟していくものだ」

=貴方は将来、FIFAやUEFAとの関係のためにインテルの国際的な役職に就くことになるのですか?
「まず第一に、何かをするためには誰かが準備しなければならない。それをするために充分なことがされていないんだ。僕はまったく気に入らなかった。でも、今はプレーすることだけを考えなければならない。その後で考えよう。それから、もし何かをしなければならないとしたら、それはクラブを強くするための手伝いだけだ。別のことをやっても仕方ないだろう」

=チャンピオンズリーグで強いチームはどこでしょう?
「各国で最も重要な大チーム」

=マルコ・マテラッツイとジネジーヌ・ジダンの和解のために仲裁役になりたいと思いませんか?
「ああ。もし僕に任せてくれるなら、何かできるかもしれない。喜んでやるよ。でも、これは彼らが片付けなければならない状況だ、彼ら二人の間の解決だ。おそらく、このことについてそれほど話題になっていないとしたら、もう既に全て解決しているんだろう。でも、このテーマについてかなり反響があるから、未だに片付いていないんだな」

=フィーゴのプライベートに進みましょう。どんなお父さんですか?
「責任感のある父親だよ。僕の家族と子供達が生活する中で 良く、素敵な家庭を毎日気にかけている。僕の注意力の大部分は家族のために捧げているんだ」

=将来について不安はありますか?
「僕は少し心配している、物事が急いで進むんだ。選択の自由はたくさんある、人は少し懸念しなければならない。特にテレビでよく見られる事には注意することだ」

=一番心配していることはなんですか?
「争いごと全般。若者達に絶えずある望ましくない選択。教育もだ、僕の娘達にはより良くしてやりたいと思う。出来ればいいんだが、充分ではない、なぜなら彼女達は生活の配慮や人々の敬意の中で成長している。父親になることは簡単ではない、もちろん僕は可能な限り最良のことをしようと試みるよ」

=貴方の家族は女性4人に男性が1人です。少し孤独に感じませんか?
「いいや。僕は幸せだよ。男子を作るのを試そうか? 僕は娘が3人いてとても幸せだ。(編注:微笑む)4人の女性と一緒にいると良いこともあまり良くないこともある。最新あったことの1つは、 君にはまったく解決できないことだな・・・ いずれにしろ、これだけの女性に囲まれて生活するのは幸運だと考えているよ」

=しかし、男子の跡継ぎが欲しくはないですか?
「もし、生まれてくれたとしたらとても幸せだろうな」

=フィーゴはどんな夫ですか?
「それは僕の妻に聞いてみないと・・・。僕のパートナーの要求には気を配りたい。それにサッカー選手としてたくさんの日々を家から離れて過ごしている」

=貴方は嫉妬深いですか?
「ああ。人を愛するときは、いつも少しの嫉妬がある。でも、過剰に嫉妬深いわけではない」

=ピッチの外では人と交わろうとしますか、それとも隠れますか?
「僕は幸運だ、なぜなら僕は好んでそれをする。その上、僕にはファンタスティックな家族もいる、君が近づいてくることはいつでも当然だし普通だ。さらに君と同じ仕事をしている人たちもだ。彼らは君と同じ時間割を持っているし、同じ方法で生活している。全てのことが生じる、僕だけではなく」

=余暇は何をしていますか?
「家族に捧げているよ、何にもまして。それから、サッカー以外の仕事や僕の財団。僕はたくさんのことをするのが好きだ、大抵のことはね。僕はサッカーのためだけに生きているわけじゃない。それに、時間があれば好きなことをもっとやる」

=貴方はいつも言っています。キャリアの終わりに、マドリードへ行って暮らすと。なぜですか?
「なぜなら、僕の家族は10年間スペインで暮らしていたし、僕の娘達はそこで育った。それに、ヨーロッパの他の国々が全て近くにある。さらにマドリードは暮らしやすい都市だし、とても良く知っている。もちろんポルトガルでも暮らしたい、しかし選択はマドリードに転んだ」

=イタリアで嫌なことはなんですか?
「(編注:微笑む)税金を支払うのは好きじゃない・・・もちろん冗談だよ。ミラノには海がない。僕はずっと海の近くで暮らしていたんだ。気候はあまり暑くない、寒い月が何ヶ月もある。でも、全般的に人々は僕をとても良く歓待してくれるし、ここに居て幸せだよ。僕は素晴らしい経験をしているところだ」

=フィーゴはいつも真面目腐った表情をしています。笑わせるためには何をすればいいでしょう?
「おそらく、真面目そうに見えるのは、僕が・・・色黒だからだ。その上、君達はピッチにいる僕を度々見ている、そこでは僕はいつも集中しているんだ・・・。でも、僕はよく笑っているよ、より良く生きるための助けになることだと思う」

=貴方が受けた一番素晴らしい賛辞は何ですか?
「偉大なプロであるということ」

=どんな風に記憶に残りたいですか?
「勝利したサッカー選手として、そして僕の経歴。それから、僕がプレーした全てのチームの中で常に持っていた精神」

=ルイス・フィーゴは幸せな男ですか?
「ああ。プレーしている時はさらにね」

=貴方の素晴らしい経歴を映像で振り返るにはどんなBGMにして欲しいですか?
「メアリー・J・ブライジ で」

=マッシモ・モラッティとの関係について話してもらえますか?
「ずっと、素晴らしく愛情のある関係だ。それに、このような関係があるときはいつでも、何か要求がきたときにNoと言うことも難しい。インテルのようなクラブに居られることは喜びだ。その上、会長にとても愛されているなんて、最高だよ」

http://www.inter.it/aas/news/reader?N=38676&L=it

(2007/9/15付 Inter.it インテル公式HP:イタリア語版より)

*訳者より:
「インテル チェント エ ローデ」"Inter 100 e lode"(イタリア語)=直訳すると「インテル100と賛辞」という意味。

「メアリー・J・ブライジ」=”Mary J.Blige”